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チャプタ―175
チャプタ―175
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天下分け目の戦いは、まずは三〇数騎の騎馬武者の動きから始まった――。
東軍の井伊直政麾下の者が抜駆けしたのだ。
標的は西軍の宇喜多秀家の軍兵だった。
――槍の穂先を閃かせて、騎馬武者は宇喜多勢の士卒に襲いかかる。
閃、閃、と刃部が煌めくや血が噴く。
騎乗からの一撃が徒士(かち)の首を薙ぎ、かと思うや脇から繰り出された刺突が井伊方の武者の鎧をつらぬいた。
この戦いに真っ先に反応したのは、福島正則だ。
軍勢に突撃を命じた。軍扇の動きに応じ、陣太鼓、陣鐘、銅鑼、法螺貝などが猛然と鳴らされる。
獲物や敵に群がる蟻の如き勢いで、福島正則の軍勢が動いた。
――東軍、西軍が入り乱れて刀槍を煌めかせ、銃声、金属音や怒声、悲鳴を交錯させ、血煙、土煙で視界を曇らせる。
他の将兵もこれを黙って見ているはずがない
寺沢広高は小西隊と、藤堂高虎は大谷隊と、福島隊は宇喜多隊と交戦に入った。
そのなかでも、石田隊には東軍の軍勢が複数襲いかかることとなる。黒田長政、細川忠興、加藤嘉明、田中吉政、金森長政らが殺到した。
天下分け目の戦いは、まずは三〇数騎の騎馬武者の動きから始まった――。
東軍の井伊直政麾下の者が抜駆けしたのだ。
標的は西軍の宇喜多秀家の軍兵だった。
――槍の穂先を閃かせて、騎馬武者は宇喜多勢の士卒に襲いかかる。
閃、閃、と刃部が煌めくや血が噴く。
騎乗からの一撃が徒士(かち)の首を薙ぎ、かと思うや脇から繰り出された刺突が井伊方の武者の鎧をつらぬいた。
この戦いに真っ先に反応したのは、福島正則だ。
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獲物や敵に群がる蟻の如き勢いで、福島正則の軍勢が動いた。
――東軍、西軍が入り乱れて刀槍を煌めかせ、銃声、金属音や怒声、悲鳴を交錯させ、血煙、土煙で視界を曇らせる。
他の将兵もこれを黙って見ているはずがない
寺沢広高は小西隊と、藤堂高虎は大谷隊と、福島隊は宇喜多隊と交戦に入った。
そのなかでも、石田隊には東軍の軍勢が複数襲いかかることとなる。黒田長政、細川忠興、加藤嘉明、田中吉政、金森長政らが殺到した。
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