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猿
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猿が予想してくれたので
P摩との国境付近の防衛は
なんとかなりそうである
だが
猿が予想しなかったV谷国境は
あまりにも防衛が手薄となっている
V谷国境にはフールモ軍が向かったとのことだが
間に合うとは思えない
いや
フールモ軍師のことだから
間に合わせるかもしれないが
戦場に辿り着くのは僅かな数であろう
「援軍を送るべきなのでは?」とのワノジャの提言を
猿は「必要なし」の一言で退けた
ワノジャは
猿が喋るという不思議な現象に
完全に慣れてしまった
猿の発音は正確である
淀みなく聞き取りやすい発声である
声質は
人間の男性の平均値の声の高さであり 声の太さである
猿は雄である
猿の話術は
同じ雄であるワノジャを遥かに上回る
77
竜Q国の王都リュート
リュートの城は複雑に絡み合って建造されている
戦の時代が周期的に訪れる
大陸間でさえ争う時代が周期的に訪れるという
竜Q国王都リュートの複雑な城の構造は
玄武大陸からの侵攻に備えるものだという
複雑な城群の奥深くに
宝物を収納した蔵がある
蔵の宝は
10年に一度 太陽の下で拭き浄められる
宝物の一つに猿の銅像があった
猿の銅像が
いつから蔵にあったのか誰も知らない
遠い昔から猿の銅像は10年に一度拭き浄められてきたという
ある日
猿の銅像を拭いている途中に
銅像が割れたという
猿の銅像が割れて
猿そのものが中から飛び出したという
それが
猿軍師であった
78
猿の銅像から飛び出した猿は
王都リュート中を跳び跳ねて逃げ回った
第三軍師プムラは
「あれは逃げ回っていたのではない
猿はあの数日で
リュートを効率的に移動している
あれは入念な王都探索
であったのだ 」
と
後に語った
さて
猿は数日間
巧みに近衛兵の包囲を潜り抜けた後
青広場で寝ているところを
近衛兵に取り押さえられた
竜Q王リュウライは好奇心旺盛な王だ
猿は
迅速に王の前に連行されてきた
そこで猿が言葉を発したので
驚いた人々が猿を王から遠ざけようとしたのだが
王は
猿に話をさせるよう指示した
猿は
話術巧みに王を説得して縄を解かせ
さらに
人払いさせて
王と密談をした
王リュウライは終始楽しんでいる様子だったという
王と猿とで
どのような密談がされたのか
本人達以外誰も知らない
とにもかくにも
翌日
猿は竜Q国第一軍師に任ぜられたのである
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