ゲームのスキル持って異世界転生(仮)

ぽんぽん・ぼっくり

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【第九話】学院長

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次は、実技会場だな。

んん?
向こうから歓声が聞こえてくるぞ。
試験会場の方からだな。

近づいてみたら…

「「「キャー‼パルテ様ーー‼」」」

黄色い歓声が聞こえてきた。
黄色い歓声の中に、野太い歓声も聞こえる。
何事だろう……
なんか・・歓声の中心に、見覚えがある白髪の頭が、杖を振り回して、こちらを見ている。



「お!アキ!来たか!こっちだぞー!」

はい?
なんか、パルテさんが歓声の中から、こっちに向かって、叫んできた。

「パルテさん、どうしたんですか?」

「ワシが、御主の試験官をしてやろう。」

えー!
なんか、面倒臭い事になりそうだな~。


「「学院長、自ら、試験官を務めるだと?!」」

野次馬が驚く。

「「あのパルテ様の、流れる水のように透き通る、花のように美しい詠唱がまた聞けるのね!
ここに来て良かったわ!」」

「「パルテ様~、カッコイイ」」
「「パルテ様~、こっちみてー」」


黄色い歓声が聞こえてくる。
しかし、すごい歓声だな。
どうやら爺さん、すごい人気があるようだ。



「へ~。パルテさん学院長だったんですか。」

「そうだぞ( ・´ー・`)どや。
学院長自ら、試験官を務めてやる( ・´ー・`)どや。」

いや、ドヤ顔しすぎだろ。
 
「「パルテ様~、決め顔もステキ~♡」」
「「風に吹かれて、白銀の御髪がまるで古の白龍みたいにステキ~♡」」

「え?パルテさん、白髪じゃないの?」

と言った瞬間、周りの女性達の殺気が溢れ出て、ぼくちゃん、マジ怖い(汗)

下は幼児から、上は杖をついたおバアさんまで、このじぃさんの人気ぶりはすごいなぁ。

若い方からでいいから、半分その人気を分けてくれ!(まて)



「・・・どんな試験をするんですか?」

「「お前!
学院長に対してその口の聞き方はなんだ!
学院長自ら、試験官を務めると言っているのだありがたく思え!」」

なんか野次馬が怒り狂っている。

僕、今、失礼な事を言っないっすよ~。

『マスター、心の声が丸聞こえでしたよ。』

な、なにぃ(汗)



「試験の内容だがな、ワシと勝負じゃ!」

そう言って、パルテさんが突然、杖で殴りかかってくる。

え?いきなり?

しかも、ここ魔法学院だよね?
なんで物理?

ぼくちゃん、避けちゃうもんねー。


「ゆくぞ!」

今度は、パルテさんが距離を取って、詠唱を始める。

「高潔・忠実・忍耐、美しさは清廉、しとやかに立ち昇る芳香、春の到来・・いでよ、香散見草~♪」

「「「パルテ様~~~!!」」」

黄色い歓声が、凄いなぁ。
あっ、詠唱が終わった。

「は!」

なんか、魔力でできたピンクの花びらみたいな刃が、ものすごい数、吹雪の様にこっちに向かってくる。
こりゃ、綺麗だなぁ。
いかん、あまりの綺麗さに、思わず見とれてしまった。

だが!

「貧弱!貧弱!」

全て、僕に当たる前に、魔力で押しつぶし、塵にする。
当ったら、痛そうだからね。

「な、な、何じゃと?!」

「なら、これでどうだ!」

「初恋・気を引く・高潔・謙虚・謙遜・真実、凛と引き締めたの如き甘く清々しい香り、白金言花~♪」

うわぁ、すげー、魔力のこもった銀木犀の香りが霧のように立ち昇ってるな。
おっ、これ、触ると、火傷するのか!
えげつない技だけど、少し嗅ぐくらいなら、サウナみたいで気持ち良いいな。

「あ!分かった!
詠唱は、花言葉だな。
ピンクが梅で、臭いは銀木犀だな。
パルテさんの女性の好みが分かったぞ!」

「ほう、この程度で、ワシの好みが分かるじゃと?!
この程度で分かるほど、ワシは女の好みは狭くないんじゃ!」

「「・・」」

「おい。
(さすがのファンも引いてるよ?)
じゃあ、どんな子が好みなんですか!?」

「言う訳ないじゃろ~~?
モテなくなるじゃないか!」

「こら!その年で何考えてるんだ!」

「世界中の花は、ワシのものじゃ!」


「・・・そろそろ攻撃を仕掛けようか」

「さらりと、無視をするでない!」


う~ん。
パルテさんみたいに詠唱するのも、カッコいいな。
僕も詠唱してみるかな。
ナビ、いい詠唱ない?

『なら、「恋するに死するものにあらばわが身は千編死にかえらまし」などどうでしょう。
意味は「恋の苦しみで人が死ぬものだったら、私の身は千度も繰り返し死んでいるでしょう。それほどの恋なので」と言うものです。』

万葉集からパクってきたな。
しかも、ナビめ、僕の心の深層を読んだな・・・
まあ、いい。

「恋するに死するものにあらばわが身は千編死にかえらまし、サザンカ~!


ピンクの花びらがクルクル回って、パルテに引っ付いて、爆発を起こして、焼き焦がす。

「うわー。」

「治してあげるよ。」

僕は無詠唱で、水をパルテさんの頭からかけて、風で乾かし、神聖魔法で完全回復してあげた。

「「「「「む・・無詠唱?!」」」」」

「しかも、回復魔法まで!」

「「サザンカ!永遠の愛!素敵だわ、アキ様♡」」

わーという歓声が僕に向かってくる。
気持ちいいなぁ♡
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