神様の転生のお供に選ばれまして ~異世界転生したら溺愛されるなんて聞いてません~

ものぽりー

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呂律の問題。

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 美少年改め天帝さん改め転生仲間(?)のオーディン様。
 まさかの王族だった。
 御年2歳。同い年。
 王家のスペシャルな教育の賜物でペラペラ喋れる天才児だったんじゃなくて、中身長老な天帝さんだからだった。

 ちなみに、美麗度では明らかに天帝さんの方が天元突破のはずなのに、なんというか…
 転生した天帝さん・改の方が、現実味がある現実離れした美少年という感じなので、成すすべなく頭がショートしたんだと思う。いやどっちだよ、とか言われても困る。
 金髪碧眼って、強いよね。


「もしかして、第1皇子の名前知らなかった?」
「まぁ…。おーぞくにあうよてい、なかったので…」

 覚える気も、なかったので…。


「うーん、寂しいなぁ。僕はアイルに会えるのをすっごく楽しみにしてたんだけど…」
「しゅ、しゅみましぇん…」

 心の中では結構頻繁に感謝してたけど、ほら、神様にお祈りするような気持ちだったというか。
 実在してる人!っていう実感があまりなかったので。
 しかも最近は可愛い弟に思考が一点集中だったので。


「でも、あえてよかったでしゅ…」
「本当にー?」

 あ、天帝さんの疑いの眼がツラい…。
 でも本当に、会えたら伝えたいことがあったんだよ。


「てんてーしゃんのおかげで、いま、しゅごくしあわせ。あいがとーございましゅ!」
「…っ」



 多分、前の人生合わせた中でも、一番の笑顔が見せられたと思う。
 表情筋のあまり動かない私にとっての、最大限の笑顔だ。
 だって、転生してから本当に感謝してもしきれないこと、たくさんあったから。
 会えたら絶対に、今幸せ!って気持ちをいっぱい込めて、笑ってお礼を言いたいと思ってたんだ。


 まだ舌足らずなのが恥ずかしいけど、私の外枠は現在、純粋な2歳児なので。
 天帝さんが私に成長チートを与えてくれなかったのが原因なので、慈悲の心で受け流していただこう。



 ………。




 …………。





 あの、反応ゼロはさすがになくない…?

 いや、顔赤いし、小刻みに震えてる気がするから……
 私が舌足らずすぎて、笑いを必死に堪えてたりする?




「てんてーしゃん…?」


 半目でちょっと睨みつつ声をかけると、天帝さんはビクッと肩を震わせてからぱっと顔を逸らして何か呟いた。
 あ、これは確実に私のバブみをバカにしてるやつ。
 まぁ正体大学生なの知ってたら、確かに笑っちゃう気持ちもわかるけど!



「てんてーしゃんの、ばかぁ!!」
「うわっ!ちょ、なんで⁉」


 失礼な神様には、むしった草を土付きで投げつけた。
 




 あ、ここ王宮だった…。
 芝生の一部にハゲ作ったら死刑とか、無いよね…?



 

 
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