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43話 城下町デートしちゃってるんだよなぁ
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夜会翌日。今日も今日とて綺麗な服を着せられ、髪も整えます。
「もういっそのこと婚約して貰ったらどうですか?」
「ふぇっ!? 無理無理無理!! 無理だから! リアにはわからないだろうけど、私そのもっと! せめて自信が……」
そもそも、ギルが良くてもギルのご両親が良い顔をするかわかりませんし、せめてもっと私が相応しいくらいに成長しなければ。
可愛い緑と白のワンピースは、城下町にいても違和感のなく、それでいて品位が感じられるものでした。
「ではその、行ってきます」
「少し離れた位置にいますからね」
「う、うん」
昨日知った脅威の事実。リアが元女騎士だったこと。なのでそのまま少し離れたところで付いて来てもらうことになりました。
「リアはなんで騎士からメイドに?」
「簡単な話ですよ。騎士になった目的を果たし、護りたい人を護り切れた。それだけです」
よくわかりませんが、リアは自分の仕事に満足して騎士を辞めたということなんでしょう。
屋敷を出て、リアは距離を置いて歩き始めます。
しばらく歩きますと、貴族のいない城下町にたどり着きます。とある酒屋の前にある初老の騎士達の銅像の前で待ち合わせでしたね。
「あれかな?」
一人は細い剣を持って、もう一人は大きな盾を持っています。綺麗で真新しい銅像。戦争による勲章でしょうか。
そして待ち合わせ場所には、既にギルがいらっしゃいました。いけない! 待たせてしまっています!
私が慌てて走り出すと、思いっきり上体が地面に向かって引きずられる感覚。前方に転びそうになりました。
しかし、顔面は地面と見つめ合ったまま、一定のところで距離を保ちます。ふいに肩に触れる誰かの腕。視線を上げると、そこにはギルがいらっしゃいました。
庶民にまぎれるように、白くシンプルな服。しかし、余計な装飾なんてなくても、ギルは顔立ちが美しく、そこからあふれる気品だけで貴族とばれてしまいそうな雰囲気を醸し出してました。
「大丈夫か?」
「すみません、ギルを待たせてしまったと気付いたら、走らなければと思いまして」
「そうあわてるな。お前が怪我をする方が問題だ。いくぞ」
「はい!!」
ギルのきく噂通りなら、ルアさんはケーキ屋酒屋ところ構わず歩き回っているそうです。また、平民の食事もよく食べる方らしく、本当に高貴な方か疑わしい。
でも、オリーブ様が昨日の件に噛んでいることを調査する為には、あの会場にいた一番権力のある人にお願いするしかない。
「ここは?」
「ガラス細工工房だ。あの人は工房見学も好きだ」
「な、なるほど」
ちょっとギル、ルアさんのこと詳しくないですか? もっと私のことも知ってもいいんですよ。…………まあ、これから! これからですし。
工房に入り、事情を話す。
「ルアちゃんかい? ああ、今日は来てないね」
「ありがとうございます」
ルアさん常連なんですか。そうですか。人当たりのいい親方さんがニコニコしながらギルと会話し、私に視線を向ける。
「なんだ兄ちゃん? 妹か?」
いっ、妹……ま、まあそう見えますよね。そう見えちゃうんですね。そう考えていると、ギルが突然私の身体を引き寄せます。
「いえ、彼女は私の恋人です」
「…………!?」
「おう、そうかそうか! だったら嬢ちゃんにプレゼントしてやったらどうだ? 年頃の娘が喜ぶようなもんもたくさんあるぞ。見てくだろ?」
「ありがとうございます、行くぞマリー」
こ、こいこいこいここい恋!? 恋人!? 待ってください一応そういう関係になった覚えは…………そういえばギルにそういう関係にならないかと言われて…………私は拒否しませんでしたね。
私の知らない間に、私達って恋人同士になっていたということでしょうか。いえ、それはとても喜ばしいことなのですが。
全然実感がわきません。
しばらくして、ギルが私の前に来ました。
「マリー、これなんてどうだ?」
「え? あっ」
私の手には、ちょこんと小さなうさぎさんのガラス細工。そういえば以前、ギルの家でうさぎさんの飼い方の本をお借りしましたね。それを覚えていてくださったと言うことでしょうか。
なんだ。ルアさんのことばっかり詳しくてずるいなぁって思いましたけど、私のことも詳しくなろうとしているんですね。
私もギルのこと、一番知っている人になれるかな?
「もういっそのこと婚約して貰ったらどうですか?」
「ふぇっ!? 無理無理無理!! 無理だから! リアにはわからないだろうけど、私そのもっと! せめて自信が……」
そもそも、ギルが良くてもギルのご両親が良い顔をするかわかりませんし、せめてもっと私が相応しいくらいに成長しなければ。
可愛い緑と白のワンピースは、城下町にいても違和感のなく、それでいて品位が感じられるものでした。
「ではその、行ってきます」
「少し離れた位置にいますからね」
「う、うん」
昨日知った脅威の事実。リアが元女騎士だったこと。なのでそのまま少し離れたところで付いて来てもらうことになりました。
「リアはなんで騎士からメイドに?」
「簡単な話ですよ。騎士になった目的を果たし、護りたい人を護り切れた。それだけです」
よくわかりませんが、リアは自分の仕事に満足して騎士を辞めたということなんでしょう。
屋敷を出て、リアは距離を置いて歩き始めます。
しばらく歩きますと、貴族のいない城下町にたどり着きます。とある酒屋の前にある初老の騎士達の銅像の前で待ち合わせでしたね。
「あれかな?」
一人は細い剣を持って、もう一人は大きな盾を持っています。綺麗で真新しい銅像。戦争による勲章でしょうか。
そして待ち合わせ場所には、既にギルがいらっしゃいました。いけない! 待たせてしまっています!
私が慌てて走り出すと、思いっきり上体が地面に向かって引きずられる感覚。前方に転びそうになりました。
しかし、顔面は地面と見つめ合ったまま、一定のところで距離を保ちます。ふいに肩に触れる誰かの腕。視線を上げると、そこにはギルがいらっしゃいました。
庶民にまぎれるように、白くシンプルな服。しかし、余計な装飾なんてなくても、ギルは顔立ちが美しく、そこからあふれる気品だけで貴族とばれてしまいそうな雰囲気を醸し出してました。
「大丈夫か?」
「すみません、ギルを待たせてしまったと気付いたら、走らなければと思いまして」
「そうあわてるな。お前が怪我をする方が問題だ。いくぞ」
「はい!!」
ギルのきく噂通りなら、ルアさんはケーキ屋酒屋ところ構わず歩き回っているそうです。また、平民の食事もよく食べる方らしく、本当に高貴な方か疑わしい。
でも、オリーブ様が昨日の件に噛んでいることを調査する為には、あの会場にいた一番権力のある人にお願いするしかない。
「ここは?」
「ガラス細工工房だ。あの人は工房見学も好きだ」
「な、なるほど」
ちょっとギル、ルアさんのこと詳しくないですか? もっと私のことも知ってもいいんですよ。…………まあ、これから! これからですし。
工房に入り、事情を話す。
「ルアちゃんかい? ああ、今日は来てないね」
「ありがとうございます」
ルアさん常連なんですか。そうですか。人当たりのいい親方さんがニコニコしながらギルと会話し、私に視線を向ける。
「なんだ兄ちゃん? 妹か?」
いっ、妹……ま、まあそう見えますよね。そう見えちゃうんですね。そう考えていると、ギルが突然私の身体を引き寄せます。
「いえ、彼女は私の恋人です」
「…………!?」
「おう、そうかそうか! だったら嬢ちゃんにプレゼントしてやったらどうだ? 年頃の娘が喜ぶようなもんもたくさんあるぞ。見てくだろ?」
「ありがとうございます、行くぞマリー」
こ、こいこいこいここい恋!? 恋人!? 待ってください一応そういう関係になった覚えは…………そういえばギルにそういう関係にならないかと言われて…………私は拒否しませんでしたね。
私の知らない間に、私達って恋人同士になっていたということでしょうか。いえ、それはとても喜ばしいことなのですが。
全然実感がわきません。
しばらくして、ギルが私の前に来ました。
「マリー、これなんてどうだ?」
「え? あっ」
私の手には、ちょこんと小さなうさぎさんのガラス細工。そういえば以前、ギルの家でうさぎさんの飼い方の本をお借りしましたね。それを覚えていてくださったと言うことでしょうか。
なんだ。ルアさんのことばっかり詳しくてずるいなぁって思いましたけど、私のことも詳しくなろうとしているんですね。
私もギルのこと、一番知っている人になれるかな?
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