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第2章 公爵令嬢でもできること
11話 本当に大事な人だからこそ、君に選んで欲しい
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グレイ様が用意してくださった昼食を二人で食しました。まだ少しだけ彼を疑っていますが、それは今までの行いのせいでしょう。
この王子のことですから、どこかできっと変なことをしてくるに違いありませんわ。
昼食の片づけを使用人達が手早く済ませながら、私とグレイ様は庭園の散歩をすることになりました。しかし、また彼に横抱きに抱えられてしまいましたわ。
「じっ、自分で歩けますわ。おろしなさい!」
「それはダメ。君はよく転ぶから。大人しくしているのは得意でしょ? それとも、僕に抱っこされるのは嫌かな?」
「そ、そこまでは申し上げませんが……ですが、これはとても恥ずかしいです! …………あ! 違う! 違います! 嫌です!」
「じゃあ、大丈夫だよね。使用人しかいないんだ。恥ずかしがる必要はないよ」
確かにそうかもしれませんが、それでも貴方がこんなに間近で私の顔を見ているではありませんか。これが恥ずかしいのです。
ですが、何故でしょう。これをグレイ様に伝えることに敗北宣言をしているみたいな気持ちになってしまいますわ。ですので言えません。絶対に言えないのです。
ここに咲く花はいつ見ても素敵でして、ちょうど今の時期はラベンダーが綺麗な時期ですわ。それからガーベラの花。こちらに咲いているガーベラはオレンジ色なのですね。
「ルーの好きな花は?」
「私ですか? そうですわね、クロッカスかしら?」
「じゃあ、君と結婚した一か月後くらいに綺麗に咲いているのかな?」
「ふふ、グレイ様の妄想通りならその時期ですわ」
さり気無く、未来を決定なさらないでください。私がそう笑いかけると、私を抱える腕の力が少しだけ強くなることを感じましたわ。体感ですが、体も少しだけ近づいたような気がします。
そこまでおもちゃである私が誰かに取られるのが不服なのかしら? まるで子供ね。さすがに癇癪を起すなんてことはないでしょうけど。
そのまま抱えられたまま庭園をぐるりと一周。いつの間にか抱えられていることに恥ずかしさこそなくなりましたが、グレイ様は疲れないのかしら?
「休憩なさりませんか?」
さすがにいくら男性と言えど、女性をずっと抱えたまま、歩き回るのは苦行でしょう。少しは休まれた方が宜しいのではなくて?
「僕が心配?」
「そんなこと申し上げていませんでしょう!!」
何を仰っているのでしょうかこの変態は! 私が! いつ! グレイ様を! 心配したというのですか! 全くの見当違いです! ですが、まあ私が聖母のように優しい女性だから勘違いしたというのであれば、大目に見て差し上げましょう。
キッと睨むも、彼は微笑むだけ。何ですか? この表情も可愛いと仰っているというのですか? ありがとうございます! ではなく、変態にもほどがあります!
「ありがとう。優しいね、ルー。じゃあ、お言葉に甘えてさっきのベンチで休ませてもらおうかな」
そう言われ、ベンチのあった場所に戻りました。一度立たせてもらうと、もう一度ベンチにハンカチを敷いてもらい、その上に座らせて頂きました。
当然、グレイ様はお隣に座られました。
「こんな時に申し訳ないけど、少しだけ真面目な話をしよう」
「何でしょうか?」
「昨日のマグダレナと名乗った女性。正体は不明。当然君に名乗った名前も偽名だった。どこかの国の人間かもしれない」
「グレイ様はそう考えますか?」
「君は彼女がアルデマグラ公国出身だと言い切れるのかい?」
「彼女に一度、祈りの時の手の組み方を見せて頂きましたわ。アルデマグラ公国式の組み方でした」
「そうか、手癖か……取り調べには、地域ごとの風習などによる仕草がないか確認してもらおう。よく気付いたね、ルー。さすがは見ると聞く以外できないだけあるよ」
「褒めるときに、余計なことを仰る口はこの口かしら? あーら、良く伸びるのね」
私はグレイ様の頬をつねりあげましたが、彼はそれでもにこにこと私を見ています。何を幸せそうにしておりますの。つねられるのが幸せとでも仰いますのでしょうか。
エミリアさんみたいにならないで欲しいところですわね。ヒーリングヒーリング。回復しろ~。癒されることに喜びをお持ちになって~。
「そろそろ回復したよ」
「もう宜しいのですか? まだ休まれてもよろしいのですよ?」
いくら何でも回復早すぎはしませんか? そう思いましたが、彼はまた私を抱き上げ馬車に向かうのでした。直ぐに戻られるのなら馬車で休まれても良かったのではなくて? いえ、あの風景だからこそ癒されるものもあるのでしょう。
まさかヒーリング? 違いますね。
馬車に乗り込むと先ほどと同様に向かい合って座ります。終始丁寧に扱われてしまいますと、本当はこちらが素の姿なのではと勘違いしてしまいそうになってしまいますわ。適度にボロを出して頂きませんと。叩けばいいのかしら? 別に普段のあれを求めているわけではありませんよ?
「グレイ様、一つお願いしてもよろしくて?」
「いいよ」
「聞く前から了承しないでください。いえ、ありがたいことなのですが……率直に申し上げますと、いつものようにして頂けないでしょうか?」
「え?」
さすがのグレイ様も驚いているようですわ。ふふふ、何でしょうか。してやったりという感じなのでしょうか。気持ちの良い物なのですね。
「勿論、今のグレイ様の対応に不満はございませんが、調子が狂いそうなのです。いえ、丁寧に扱われるのはとても心地の良い物でした! ですが、それは……何か違いました! 何かとは言いましたが、それは私にも上手く言葉に表せないのです」
何故でしょう。気持ちははっきりしているつもりで話し始めましたのに、何故言いたいことがはっきりと出てこないのでしょうか。
「ダメ。ちゃんと言ってほしい」
グレイ様は私を真っすぐ見つめてきます。見つめられても困るのです。何故なら私もいつも通りにしてほしいという事実しかわからなかったのですから。
「私は、私はいつものグレイ様とお話している方が……落ち着く? いえ、違いますね。焦らされたり、辱めを受けたり、驚かされたり……落ち着く要素はありませんが、ですが、丁寧にされ続けますと、私おかしくなってしまいそうなのです!」
違う! そうではありません! ですが、今思いつく言葉の中でなんとかしっくりくる言葉を模索した結果。この返事が私の中でどうにか出すことのできた返事ですわ。
グレイ様はまだ驚いてしまっているようです。それもそうでしょう。丁寧に扱われることがここまで拒絶されるなんて考えもしなかったのでしょう。
「君がそこまで言うなら、素直な僕でデートを続けようか?」
そう言われた瞬間、グレイ様は馬車が走行中にも関わらずこちら側に座りなおしましたわ。
「いきなりこちらに来ないでください!」
「君の驚く顔が見られると思ったからつい。それにこの方が間近で君の顔が見られるしね」
早速いつものグレイ様に戻られましたが、何ですかこの切り替えの早さは。もう少しだけ紳士的なグレイ様でいて貰った方が……いえ、こちらのグレイ様は……やっぱりわかりませんわね。ですが、これで良かったのでしょう。なんとなくそう感じます。
「そんなことよりくっつきすぎですわ。嫁入り前の淑女ですのよ」
「嫌なら思いっきり引き離してみればいい。僕は抵抗しないよ」
「では遠慮なく」
私は、何のためらいもなく、グレイ様の状態を両手で押させてもらいました。力不足でグレイ様はびくともしませんでしたが、私が押すことに一切抵抗せずに、グレイ様はそのまま自ら私との密着状態をお止めになりましたわ。場所は隣りのままですが。
「随分素直なのですね」
「今の君の気持ちがどういう状態かよくわかったよ」
「……? よくわかりませんが、理解して頂けたのなら結構ですわ」
何を理解したというのでしょうか? 密着を拒絶したことですよね? それ以外に何かありましたかしら? しかし、拒絶されてもなお嬉しそうですのね。え? やっぱりそちらに目覚めてしまいました? ヒーリングやり直します?
そのまま私たちを乗せた馬車は、王都中を駆け巡ることになりました。勿論行く先々は貸し切りとし、私の近くをなるべく王家の使用人以外が立ち入れないように気を使っていただきましたわ。
本来であれば昨日命を狙われたばかりの私が、王都内をお出かけなど難しい話ですが、この王子が傍にいれば何でもありですのね。ですが、いい気分転換になりましたわ。
口では言いませんが、ありがとうございます、グレイ様。
この王子のことですから、どこかできっと変なことをしてくるに違いありませんわ。
昼食の片づけを使用人達が手早く済ませながら、私とグレイ様は庭園の散歩をすることになりました。しかし、また彼に横抱きに抱えられてしまいましたわ。
「じっ、自分で歩けますわ。おろしなさい!」
「それはダメ。君はよく転ぶから。大人しくしているのは得意でしょ? それとも、僕に抱っこされるのは嫌かな?」
「そ、そこまでは申し上げませんが……ですが、これはとても恥ずかしいです! …………あ! 違う! 違います! 嫌です!」
「じゃあ、大丈夫だよね。使用人しかいないんだ。恥ずかしがる必要はないよ」
確かにそうかもしれませんが、それでも貴方がこんなに間近で私の顔を見ているではありませんか。これが恥ずかしいのです。
ですが、何故でしょう。これをグレイ様に伝えることに敗北宣言をしているみたいな気持ちになってしまいますわ。ですので言えません。絶対に言えないのです。
ここに咲く花はいつ見ても素敵でして、ちょうど今の時期はラベンダーが綺麗な時期ですわ。それからガーベラの花。こちらに咲いているガーベラはオレンジ色なのですね。
「ルーの好きな花は?」
「私ですか? そうですわね、クロッカスかしら?」
「じゃあ、君と結婚した一か月後くらいに綺麗に咲いているのかな?」
「ふふ、グレイ様の妄想通りならその時期ですわ」
さり気無く、未来を決定なさらないでください。私がそう笑いかけると、私を抱える腕の力が少しだけ強くなることを感じましたわ。体感ですが、体も少しだけ近づいたような気がします。
そこまでおもちゃである私が誰かに取られるのが不服なのかしら? まるで子供ね。さすがに癇癪を起すなんてことはないでしょうけど。
そのまま抱えられたまま庭園をぐるりと一周。いつの間にか抱えられていることに恥ずかしさこそなくなりましたが、グレイ様は疲れないのかしら?
「休憩なさりませんか?」
さすがにいくら男性と言えど、女性をずっと抱えたまま、歩き回るのは苦行でしょう。少しは休まれた方が宜しいのではなくて?
「僕が心配?」
「そんなこと申し上げていませんでしょう!!」
何を仰っているのでしょうかこの変態は! 私が! いつ! グレイ様を! 心配したというのですか! 全くの見当違いです! ですが、まあ私が聖母のように優しい女性だから勘違いしたというのであれば、大目に見て差し上げましょう。
キッと睨むも、彼は微笑むだけ。何ですか? この表情も可愛いと仰っているというのですか? ありがとうございます! ではなく、変態にもほどがあります!
「ありがとう。優しいね、ルー。じゃあ、お言葉に甘えてさっきのベンチで休ませてもらおうかな」
そう言われ、ベンチのあった場所に戻りました。一度立たせてもらうと、もう一度ベンチにハンカチを敷いてもらい、その上に座らせて頂きました。
当然、グレイ様はお隣に座られました。
「こんな時に申し訳ないけど、少しだけ真面目な話をしよう」
「何でしょうか?」
「昨日のマグダレナと名乗った女性。正体は不明。当然君に名乗った名前も偽名だった。どこかの国の人間かもしれない」
「グレイ様はそう考えますか?」
「君は彼女がアルデマグラ公国出身だと言い切れるのかい?」
「彼女に一度、祈りの時の手の組み方を見せて頂きましたわ。アルデマグラ公国式の組み方でした」
「そうか、手癖か……取り調べには、地域ごとの風習などによる仕草がないか確認してもらおう。よく気付いたね、ルー。さすがは見ると聞く以外できないだけあるよ」
「褒めるときに、余計なことを仰る口はこの口かしら? あーら、良く伸びるのね」
私はグレイ様の頬をつねりあげましたが、彼はそれでもにこにこと私を見ています。何を幸せそうにしておりますの。つねられるのが幸せとでも仰いますのでしょうか。
エミリアさんみたいにならないで欲しいところですわね。ヒーリングヒーリング。回復しろ~。癒されることに喜びをお持ちになって~。
「そろそろ回復したよ」
「もう宜しいのですか? まだ休まれてもよろしいのですよ?」
いくら何でも回復早すぎはしませんか? そう思いましたが、彼はまた私を抱き上げ馬車に向かうのでした。直ぐに戻られるのなら馬車で休まれても良かったのではなくて? いえ、あの風景だからこそ癒されるものもあるのでしょう。
まさかヒーリング? 違いますね。
馬車に乗り込むと先ほどと同様に向かい合って座ります。終始丁寧に扱われてしまいますと、本当はこちらが素の姿なのではと勘違いしてしまいそうになってしまいますわ。適度にボロを出して頂きませんと。叩けばいいのかしら? 別に普段のあれを求めているわけではありませんよ?
「グレイ様、一つお願いしてもよろしくて?」
「いいよ」
「聞く前から了承しないでください。いえ、ありがたいことなのですが……率直に申し上げますと、いつものようにして頂けないでしょうか?」
「え?」
さすがのグレイ様も驚いているようですわ。ふふふ、何でしょうか。してやったりという感じなのでしょうか。気持ちの良い物なのですね。
「勿論、今のグレイ様の対応に不満はございませんが、調子が狂いそうなのです。いえ、丁寧に扱われるのはとても心地の良い物でした! ですが、それは……何か違いました! 何かとは言いましたが、それは私にも上手く言葉に表せないのです」
何故でしょう。気持ちははっきりしているつもりで話し始めましたのに、何故言いたいことがはっきりと出てこないのでしょうか。
「ダメ。ちゃんと言ってほしい」
グレイ様は私を真っすぐ見つめてきます。見つめられても困るのです。何故なら私もいつも通りにしてほしいという事実しかわからなかったのですから。
「私は、私はいつものグレイ様とお話している方が……落ち着く? いえ、違いますね。焦らされたり、辱めを受けたり、驚かされたり……落ち着く要素はありませんが、ですが、丁寧にされ続けますと、私おかしくなってしまいそうなのです!」
違う! そうではありません! ですが、今思いつく言葉の中でなんとかしっくりくる言葉を模索した結果。この返事が私の中でどうにか出すことのできた返事ですわ。
グレイ様はまだ驚いてしまっているようです。それもそうでしょう。丁寧に扱われることがここまで拒絶されるなんて考えもしなかったのでしょう。
「君がそこまで言うなら、素直な僕でデートを続けようか?」
そう言われた瞬間、グレイ様は馬車が走行中にも関わらずこちら側に座りなおしましたわ。
「いきなりこちらに来ないでください!」
「君の驚く顔が見られると思ったからつい。それにこの方が間近で君の顔が見られるしね」
早速いつものグレイ様に戻られましたが、何ですかこの切り替えの早さは。もう少しだけ紳士的なグレイ様でいて貰った方が……いえ、こちらのグレイ様は……やっぱりわかりませんわね。ですが、これで良かったのでしょう。なんとなくそう感じます。
「そんなことよりくっつきすぎですわ。嫁入り前の淑女ですのよ」
「嫌なら思いっきり引き離してみればいい。僕は抵抗しないよ」
「では遠慮なく」
私は、何のためらいもなく、グレイ様の状態を両手で押させてもらいました。力不足でグレイ様はびくともしませんでしたが、私が押すことに一切抵抗せずに、グレイ様はそのまま自ら私との密着状態をお止めになりましたわ。場所は隣りのままですが。
「随分素直なのですね」
「今の君の気持ちがどういう状態かよくわかったよ」
「……? よくわかりませんが、理解して頂けたのなら結構ですわ」
何を理解したというのでしょうか? 密着を拒絶したことですよね? それ以外に何かありましたかしら? しかし、拒絶されてもなお嬉しそうですのね。え? やっぱりそちらに目覚めてしまいました? ヒーリングやり直します?
そのまま私たちを乗せた馬車は、王都中を駆け巡ることになりました。勿論行く先々は貸し切りとし、私の近くをなるべく王家の使用人以外が立ち入れないように気を使っていただきましたわ。
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