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第3章 ポンコツしかできないこと
2話 帰ってきた王都と新しい馬車
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ベッケンシュタイン領から王都までの間は、行きと違い特に障害なく到着することができましたわ。三日も費やしてしまうのがとてもネックなのですが、仕方ありませんね。
王都にあるベッケンシュタイン家のお屋敷に到着しますと、お父様とお兄様とお義姉様が出迎えてくださりましたわ。
お母様はいらっしゃいませんね。今日は来てくださらないのですね。どちらかと言えば現れる方が珍しい方ですので構いませんけど。
最初に私に突進してきましたのは当然お義姉様でした。いえ、最初と言いますか、お義姉様以外は突進される方などいらっしゃいませんのですが。
「うわあ僕のルクレシアァ! また危険な目にあったんだってね! 僕が領地に謹慎させたばっかりに! ごめんよぉ!!」
「あ、はいお義姉様のルクレシアです。では、王都に滞在してお義姉様とご一緒でしたら安全なのでしょうか?」
「勿論さぁ! 行きたい場所はいつでも言ってね! 僕が必ず護るから!」
ジェスカも加わって護衛が四人もいらっしゃいますが、お義姉様は果たしてお強いのでしょうか? いえ、お一人で放浪の旅をされる方ですし、無人島で家を建築される方ですし、むしろ他の方々より安心感を……。
そのあとは屋敷にあるお部屋でゆっくりさせて頂きますが、ジェスカの部屋を用意する必要がありますね。
「ジェスカの部屋なのですが、使用人部屋に今空きはあるのかしら?」
「……新しい護衛の部屋……まだ……増築中」
私の質問に屋敷内の様子を把握しているお兄様がお答えしましたわ。基本的にお父様は領地経営が主体になっており、家のことはほとんどお兄様に引き継がれています。
「ないのですね。ではヨハンネスの部屋としばらく相部屋でお願い」
「待ってください! お嬢様!」
当然、ジェスカが嫌いなヨハンネスがすぐに反応致しましたわ。
「少しは仲良くしてください」
「うっ…………わかりました」
ヨハンネスとジェスカは不満そうですが、仲良くできないのであれば、どちらかにやめて頂かなければいかないのですよね。一応グレイ様の紹介である以上、ヨハンネスを追い出すという選択肢はあまりありませんが、この二人の喧嘩の原因はほぼヨハンネスですわ。
「お嬢様、宜しければ私が未婚の男性と相部屋でも構いませんが?」
澄ました表情で、控えめに挙手をするマリア。
「……それは未婚の男性の使用人が、退職に追い込まれかねないので却下しますわ」
こういう時のマリアの積極性は早いのですよね。私が恋愛結婚一筋なのですが、彼女は結婚に何を求めているのか一度しっかりと話し合ってみたいですわ。
「とにかく! 増築が終わるまでヨハンネスとジェスカが相部屋! これは決定事項です。異論があるのであればすぐに申し出なさい! 即解雇しますわ!!」
そういわれてしまい、ヨハンネスとジェスカとマリアは黙ってしまいましたわ。何故マリアあなたもこの混沌に加わってしまったのかしら。
マルッティだけが人格者なのですよね。本当に私の周りの人間なのかしから? ……ジェスカも喧嘩を吹っ掛けられなければ性格はまともですけどね。…………最近まともな人間などいないのではと思う様になってしましましたわ。
「ああ、そういえば王子殿下から馬車を頂いたよ」
お父様が思い出したかのようにぽつりと一言。失ったと報告を受けてから完成まで早すぎませんか? そしてグレイ様のことですからまた何か仕掛けがあるはずですわ。
「すぐ調べましょう」
真新しい馬車は、座席も広くなっており、白くて美しい馬車でした。
「床下収納あり! 基本みたいにしないでください! いえ、これで生き延びましたのですけど。他には…………座席は案の定開きますのね。ここにも私入りそうですわね。反対側の座席も当然開きますのよね? ってうぎゃああああああああ!?」
「酷いなぁルー。令嬢が出すとは思えない声をあげるほど僕が変かい?」
収納スペースにはグレイ様が横たわっていましたわ。何を考えていますの? 一国の王子ですよね? お暇ですの? 馬鹿ですの? 勿論、変ですわ。
「あ、そうだ。グレイ様にお会いしたかったのです」
「え? ルー、それはどういう……」
グレイ様は珍しく驚かれた表情をしています。そこまで驚くことを申し上げましたでしょうか? まあ、良いですわ。
「グレイ様って私のこと異性としてお好きなのですか?」
「…………え?」
再び驚かれてしまいましたわ。そこまで変なことを申し上げているつもりはないのですが、グレイ様には何を言っているんだといいたそうな雰囲気を感じます。
「こういう形は望んでいなかったんだけどね。君にはどうせ伝わらないと高を括っていたのが失敗したのかな。でもダメ。僕の口からいうタイミングじゃない」
グレイ様は上体を起こし、私と目線の高さを合わせてきましたわ。顔の距離がとても近いです。近すぎますわ。
「…………そうですか。こちらも理解させて頂きましたわ。あなたのことですから生誕祭ギリギリに告げるのでしょう? それまで私に婚約者ができないと良いですね」
「さすがにバレちゃったかぁ。勿論僕と婚約してもいいんだよ?」
「ご自分から懇願なさりましたら考えてあげますわ」
「そう、じゃあまだ先になるかな」
そうですか。やはり以前みたあの夢は、私が無意識に感じ取っている私への好意を持った殿方たちでしたのね。となるとあと一人いらっしゃるということなのでしょうか。それともあくまであれは夢。私の願望の具現化とでもいうのでしょうか。
「とにかく、私はこれからも私の好きなようにさせて頂きますわ。貴方も好きになさい。それでもし半年後私に婚約者が見つからなければ素直に従ってあげますわ。気付きましたの。私貴方のこと結婚できないほど嫌でないと思うのです」
「それでも僕をすぐに選ばない理由は?」
「…………迷っていますの。ほら、私自ら動きすぎて引っ掻き回した人たちって少なくないでしょう。その中で出会った人たちから向けられた行為も、決して嘘ではございません」
「そう。これはもっと早く君に手を伸ばすべきだったのは、僕だったのかもしれないね」
「過ぎたことを仰らないでくださいませ。あの時ああしていればという考えは間違っていますわ。その結果グレイ様の考えるその部分だけが変わるなんてことはありませんのよ。私もたまにすごく弱気になることがありました。後悔もしました。ですが、今は変わらないのです。あの時ああしていればなどではなく、これからこうすればを語ってくださいませ」
「驚いた。君はとても成長したようだね」
「……? 自分ではどう成長したかわかりかねますが、そうですね、エレナの次に私のことを良く分かっているあなたがいうのならそうなのでしょう」
ここ最近は波乱万丈過ぎましたからね。私が知らない間に成長する機会もございましたのでしょう。特にルーツィアの件は私にとって大きな影響になったでしょう。ですが、私はこの道を進むだけ。後戻りできない道だからこそ、足踏みを踏めないのです。
「とりあえずその収納スペースから出てきたらどうですか?」
「それもそうだね。もう少しこの距離で君を見つめていたかったけど。精神面も強くなったのかな? この距離にお互いの顔があっても一切表情を変えなくなったね。せめて赤面してくれれば可愛かったのだけど。ああ、勿論その顔も美しくて好きだよ」
「なっ!? もういいです。馬車はありがたく頂きます。とっとと王宮におかえりくださいませ!」
「あ、赤面したね。さてと、今日はそうさせて貰うよ。また来るね」
「半年ほど顔を見なくても良いのですよ?」
「あいからわずひどいなぁ」
グレイ様は愛馬に跨り、すぐに王宮に帰られてしまいましたわ。さて、頂いた馬車なのですが、まだ調べたら何か知らない機能でも隠しもっていないでしょうか? いえ、後日にしましょう。もうゆっくり休みたいですわ。
王都にあるベッケンシュタイン家のお屋敷に到着しますと、お父様とお兄様とお義姉様が出迎えてくださりましたわ。
お母様はいらっしゃいませんね。今日は来てくださらないのですね。どちらかと言えば現れる方が珍しい方ですので構いませんけど。
最初に私に突進してきましたのは当然お義姉様でした。いえ、最初と言いますか、お義姉様以外は突進される方などいらっしゃいませんのですが。
「うわあ僕のルクレシアァ! また危険な目にあったんだってね! 僕が領地に謹慎させたばっかりに! ごめんよぉ!!」
「あ、はいお義姉様のルクレシアです。では、王都に滞在してお義姉様とご一緒でしたら安全なのでしょうか?」
「勿論さぁ! 行きたい場所はいつでも言ってね! 僕が必ず護るから!」
ジェスカも加わって護衛が四人もいらっしゃいますが、お義姉様は果たしてお強いのでしょうか? いえ、お一人で放浪の旅をされる方ですし、無人島で家を建築される方ですし、むしろ他の方々より安心感を……。
そのあとは屋敷にあるお部屋でゆっくりさせて頂きますが、ジェスカの部屋を用意する必要がありますね。
「ジェスカの部屋なのですが、使用人部屋に今空きはあるのかしら?」
「……新しい護衛の部屋……まだ……増築中」
私の質問に屋敷内の様子を把握しているお兄様がお答えしましたわ。基本的にお父様は領地経営が主体になっており、家のことはほとんどお兄様に引き継がれています。
「ないのですね。ではヨハンネスの部屋としばらく相部屋でお願い」
「待ってください! お嬢様!」
当然、ジェスカが嫌いなヨハンネスがすぐに反応致しましたわ。
「少しは仲良くしてください」
「うっ…………わかりました」
ヨハンネスとジェスカは不満そうですが、仲良くできないのであれば、どちらかにやめて頂かなければいかないのですよね。一応グレイ様の紹介である以上、ヨハンネスを追い出すという選択肢はあまりありませんが、この二人の喧嘩の原因はほぼヨハンネスですわ。
「お嬢様、宜しければ私が未婚の男性と相部屋でも構いませんが?」
澄ました表情で、控えめに挙手をするマリア。
「……それは未婚の男性の使用人が、退職に追い込まれかねないので却下しますわ」
こういう時のマリアの積極性は早いのですよね。私が恋愛結婚一筋なのですが、彼女は結婚に何を求めているのか一度しっかりと話し合ってみたいですわ。
「とにかく! 増築が終わるまでヨハンネスとジェスカが相部屋! これは決定事項です。異論があるのであればすぐに申し出なさい! 即解雇しますわ!!」
そういわれてしまい、ヨハンネスとジェスカとマリアは黙ってしまいましたわ。何故マリアあなたもこの混沌に加わってしまったのかしら。
マルッティだけが人格者なのですよね。本当に私の周りの人間なのかしから? ……ジェスカも喧嘩を吹っ掛けられなければ性格はまともですけどね。…………最近まともな人間などいないのではと思う様になってしましましたわ。
「ああ、そういえば王子殿下から馬車を頂いたよ」
お父様が思い出したかのようにぽつりと一言。失ったと報告を受けてから完成まで早すぎませんか? そしてグレイ様のことですからまた何か仕掛けがあるはずですわ。
「すぐ調べましょう」
真新しい馬車は、座席も広くなっており、白くて美しい馬車でした。
「床下収納あり! 基本みたいにしないでください! いえ、これで生き延びましたのですけど。他には…………座席は案の定開きますのね。ここにも私入りそうですわね。反対側の座席も当然開きますのよね? ってうぎゃああああああああ!?」
「酷いなぁルー。令嬢が出すとは思えない声をあげるほど僕が変かい?」
収納スペースにはグレイ様が横たわっていましたわ。何を考えていますの? 一国の王子ですよね? お暇ですの? 馬鹿ですの? 勿論、変ですわ。
「あ、そうだ。グレイ様にお会いしたかったのです」
「え? ルー、それはどういう……」
グレイ様は珍しく驚かれた表情をしています。そこまで驚くことを申し上げましたでしょうか? まあ、良いですわ。
「グレイ様って私のこと異性としてお好きなのですか?」
「…………え?」
再び驚かれてしまいましたわ。そこまで変なことを申し上げているつもりはないのですが、グレイ様には何を言っているんだといいたそうな雰囲気を感じます。
「こういう形は望んでいなかったんだけどね。君にはどうせ伝わらないと高を括っていたのが失敗したのかな。でもダメ。僕の口からいうタイミングじゃない」
グレイ様は上体を起こし、私と目線の高さを合わせてきましたわ。顔の距離がとても近いです。近すぎますわ。
「…………そうですか。こちらも理解させて頂きましたわ。あなたのことですから生誕祭ギリギリに告げるのでしょう? それまで私に婚約者ができないと良いですね」
「さすがにバレちゃったかぁ。勿論僕と婚約してもいいんだよ?」
「ご自分から懇願なさりましたら考えてあげますわ」
「そう、じゃあまだ先になるかな」
そうですか。やはり以前みたあの夢は、私が無意識に感じ取っている私への好意を持った殿方たちでしたのね。となるとあと一人いらっしゃるということなのでしょうか。それともあくまであれは夢。私の願望の具現化とでもいうのでしょうか。
「とにかく、私はこれからも私の好きなようにさせて頂きますわ。貴方も好きになさい。それでもし半年後私に婚約者が見つからなければ素直に従ってあげますわ。気付きましたの。私貴方のこと結婚できないほど嫌でないと思うのです」
「それでも僕をすぐに選ばない理由は?」
「…………迷っていますの。ほら、私自ら動きすぎて引っ掻き回した人たちって少なくないでしょう。その中で出会った人たちから向けられた行為も、決して嘘ではございません」
「そう。これはもっと早く君に手を伸ばすべきだったのは、僕だったのかもしれないね」
「過ぎたことを仰らないでくださいませ。あの時ああしていればという考えは間違っていますわ。その結果グレイ様の考えるその部分だけが変わるなんてことはありませんのよ。私もたまにすごく弱気になることがありました。後悔もしました。ですが、今は変わらないのです。あの時ああしていればなどではなく、これからこうすればを語ってくださいませ」
「驚いた。君はとても成長したようだね」
「……? 自分ではどう成長したかわかりかねますが、そうですね、エレナの次に私のことを良く分かっているあなたがいうのならそうなのでしょう」
ここ最近は波乱万丈過ぎましたからね。私が知らない間に成長する機会もございましたのでしょう。特にルーツィアの件は私にとって大きな影響になったでしょう。ですが、私はこの道を進むだけ。後戻りできない道だからこそ、足踏みを踏めないのです。
「とりあえずその収納スペースから出てきたらどうですか?」
「それもそうだね。もう少しこの距離で君を見つめていたかったけど。精神面も強くなったのかな? この距離にお互いの顔があっても一切表情を変えなくなったね。せめて赤面してくれれば可愛かったのだけど。ああ、勿論その顔も美しくて好きだよ」
「なっ!? もういいです。馬車はありがたく頂きます。とっとと王宮におかえりくださいませ!」
「あ、赤面したね。さてと、今日はそうさせて貰うよ。また来るね」
「半年ほど顔を見なくても良いのですよ?」
「あいからわずひどいなぁ」
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