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第3章 ポンコツしかできないこと
13話 名馬の地
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ナダル領は馬の名産地と言えばいいのでしょうか? 動物って名産地でいいの? ふるさと? 名ふるさと?
あ、ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインの名ふるさとは当然ベッケンシュタイン領ですよ!
だってアルデマグラ公国のルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインの産出量100%は我が領地ですもの。…………? 馬鹿なの?
とにかく今は有名なナダル領の馬に乗せてもらうことになりましたわ。少しほのぼのしすぎかしら?
でも、今はどこに向かえば戦場になっているかも情報収集中といいますか……さすがに第七騎士団の方々は教えてくれませんでしたしね。
ターゲットが戦場に赴いてどうするんだって雰囲気でした。納得の理由です。
仕方ありません。目が覚めたらジェスカにでも偵察に行って貰いましょう。一番行動力と体力がありそうですし。
後はマリア以外の誰かね。私が采配する限り独身男性と二人きりにはしません。
「この白い馬いいわね」
「それは……本能で選ばれていますか?」
「え?」
エレナが白い馬をまじまじと見ながらぽつりと一言。何故? このお馬さんが良いと言ったらそれは本能で選んでいることになるのかしら?
そういえばどことなく見覚えのあるような、全然違うような……よくわかりませんね。みんな全部同じ馬じゃない。
でもこのお馬さんは綺麗と言いますか。凛々しいと言いますか……好き。
その白い馬を撫でてあげると、とても嬉しそうにしているような気がします。やっぱりこのお馬さん好き。
「あ、お嬢様決してブラッシングなどはしないでください。嫌われてしまいますので」
「なっ!? なんということを! いえ、そうかもしれませんが」
少し夢見てもいいじゃないですか。こうブラッシングしてあげてお馬さんが首をこちらにぴとってしてきたらなんとも愛らしいと言いますのに。
まあ、私のブラッシングではお馬さんを怒らせてしまうのでしょうね。
「むしろ撫でることに成功している……」
「マリア黙って!」
結婚系の話題以外で初めて黙らせてしまいましたわ。つい。
ヨハンネスとメルヒオール様が私たちが草原にいることに気付いたのかこちらに来ましたわ。ジェスカとマルッティは絶賛爆睡中なのね。
「お嬢様そちらの馬は……」
ヨハンネスもどうもこのお馬さんを見覚えがある様子。メルヒオール様はさっぱりと言ったところでしょうか。
ナダル領のお馬さんのことをエレナが把握しているのはわかります。ヨハンネスが把握している?
まあ、なんか嫌な予感がしてきましたがいいですわ。多分そのなんか御縁のあるお馬さんなのよね。
よくわかりませんが嬉しそうですのでもう少し撫でてあげましょう。
いつまでもお馬さんを撫でていますと、メルヒオール様が後ろに乗せてくださるそうですので、お言葉に甘えることにしましたわ。
ヨハンネスは、私があのお馬さんを気に入ったことをお伝えしましたのに、お馬さんの正体を教えてくださらなかったので置いていきました。
「あの、マリア」
「またですか……お手伝いします」
お馬さんに乗る際、マリアにお手伝いして頂きましたわ。自力で乗るってどうやるのよ……皆さまおかしいですわ。
私はメルヒオール様にしがみ付きながら辺りを見渡しましたわ。
広い草原は野生のお馬さんの他にも羊や山羊らしき生物も見受けられます。
いずれここが戦場になってしまったらと思いますと、なるべく野生生物が少ない場所に誘導すべきでしょうか。
「ルクレシア様。その……あなたに相応しい男になると言ってでていったばかりで今はこうしてご一緒していますが……俺はグレイ様ほどあなたを理解していなかった。だからもう一度ちゃんとあなたと一緒に過ごしてみようと思う。あなたは美しい。でも俺は美しい外見のあなたしか知らなかったんだ。旅をしている途中でそれに気付いた。でも今でもあなたへの思いは本物なんだ」
やはりそうでしたか。美貌で好かれることは慣れています。
メルヒオール様はであって数日程度で私の内面まで見てくれてはいなかったのですね。ですが、まあいいでしょう。
私の内面を理解したうえで再度告白してくれるそうですし。
私がメルヒオール様に対しての以前ほどお慕いしている気持ちが薄れているのは、これが原因だったのでしょう。
グレイ様やユーハン様と違う明確なポイント。私を好きと言ってくださった理由ですわ。
グレイ様はずっと私を愛してくださっていましたし、ユーハン様は最初こそ私のことはただ綺麗な人程度にしか見ていなかったはずです。
それがまさかラベンダーの花畑に連れていかれるだなんて……正直、かなりドキドキしましたわ。
いけませんわ! 今はメルヒオール様とご一緒なのです。せめて他の方の話題を出さなければ良いのですが。
あまり考えるのも宜しくないですよね。
「私への思いが本気なのはわかりましたわ。でしたらこの戦争でもしっかりとお守りください。まだどのようにするか決めていませんが、ナダル領を戦場にしないために私はデークルーガ帝国に密入国するつもりです」
「え!? 密入国ですか?」
メルヒオール様は大変驚いていらっしゃいます。ええ、だって普通に入国しようとしたら捕まるじゃないですか。
隠れながら入国するしかありません。
幸い新しい馬車にも隠れる場所が豊富なのですが、問題はそもそも現在入国規制されていることですよね。
「そうだわ! ジバジデオ王国を通って入国するはどうかしら!」
「危ない綱渡りがお好きなようで……ユーハンが苦労してると言っていたのがよくわかる」
「なんですって!?」
ヨハンネスあのあの男ときたら!! まあ、良いですわ。そのお説教は後回しです。
「ジバジデオ王国から密入国……本気なのですね」
「……ええそうよ」
そのためにはお一人お手伝いして頂きたい方がいらっしゃるのですよね。あとでエレナに手紙を書いて頂きましょう。
本当はこのようなお願いはしたくありませんが……まあ、大丈夫でしょう。
メルヒオール様がお馬さんの足を停めますと、そこは草原の中でも盛り上がるようになった丘のような場所でした。
山間部にある草原でしたが、ここから山の麓がよく見えますわ。
「かなり高いのですね」
「高いところは平気ですか?」
「ええ、そうね……ものすっごく怖いわ」
「離れましょうか」
「いえ、もう少しこのまま」
私はメルヒオール様に捕まる力を少しだけ強くしました。もし、戦場にしてしまうならせめて今綺麗な景色を私は覚えていたい。
ここが綺麗な草原だったことを覚えていたい。
「ルクレシア様は戦争を止めてしまおうだなんてすごい方ですよね」
「原因そのものですから……それに」
私は人の死に対して臆病になってしまったのかもしれません。
あの時、もし私がイサアークに身売りをしていれば、ヤーコフさんは生き延びて……いえ、あの出血じゃ無理よね。
でも、あの件がきっかけなことにかわりありませんよね。
戦争の原因が私でなければ、ここまで全線に向かうことはなかったでしょう。ですが、私がきっかけで私の従姉妹が起こした戦争。
「目の前でなくなったヤーコフさんは、私の自由の為に亡くなったのです。であれば私は自らの自由の為に戦います」
「それは叔父への弔いですか?」
弔い? それは少し違いますね。
「……いいえ、引継ぎです! ヤーコフさんが守ったルクレシアという少女の人生を護り続ける義務があるのです!」
「それ……俺も参加していい?」
「私の旅に同席した時点で参加者名簿にはチェックされていますわ」
そしてまた一人及びする必要があるのですよね。できれば多い方が良いわね。
ですがエミリアさんは絶対にお呼びしませんからね? だって来るでしょ? 呼ばなくても。
あ、ルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインの名ふるさとは当然ベッケンシュタイン領ですよ!
だってアルデマグラ公国のルクレシア・ボレアリス・ベッケンシュタインの産出量100%は我が領地ですもの。…………? 馬鹿なの?
とにかく今は有名なナダル領の馬に乗せてもらうことになりましたわ。少しほのぼのしすぎかしら?
でも、今はどこに向かえば戦場になっているかも情報収集中といいますか……さすがに第七騎士団の方々は教えてくれませんでしたしね。
ターゲットが戦場に赴いてどうするんだって雰囲気でした。納得の理由です。
仕方ありません。目が覚めたらジェスカにでも偵察に行って貰いましょう。一番行動力と体力がありそうですし。
後はマリア以外の誰かね。私が采配する限り独身男性と二人きりにはしません。
「この白い馬いいわね」
「それは……本能で選ばれていますか?」
「え?」
エレナが白い馬をまじまじと見ながらぽつりと一言。何故? このお馬さんが良いと言ったらそれは本能で選んでいることになるのかしら?
そういえばどことなく見覚えのあるような、全然違うような……よくわかりませんね。みんな全部同じ馬じゃない。
でもこのお馬さんは綺麗と言いますか。凛々しいと言いますか……好き。
その白い馬を撫でてあげると、とても嬉しそうにしているような気がします。やっぱりこのお馬さん好き。
「あ、お嬢様決してブラッシングなどはしないでください。嫌われてしまいますので」
「なっ!? なんということを! いえ、そうかもしれませんが」
少し夢見てもいいじゃないですか。こうブラッシングしてあげてお馬さんが首をこちらにぴとってしてきたらなんとも愛らしいと言いますのに。
まあ、私のブラッシングではお馬さんを怒らせてしまうのでしょうね。
「むしろ撫でることに成功している……」
「マリア黙って!」
結婚系の話題以外で初めて黙らせてしまいましたわ。つい。
ヨハンネスとメルヒオール様が私たちが草原にいることに気付いたのかこちらに来ましたわ。ジェスカとマルッティは絶賛爆睡中なのね。
「お嬢様そちらの馬は……」
ヨハンネスもどうもこのお馬さんを見覚えがある様子。メルヒオール様はさっぱりと言ったところでしょうか。
ナダル領のお馬さんのことをエレナが把握しているのはわかります。ヨハンネスが把握している?
まあ、なんか嫌な予感がしてきましたがいいですわ。多分そのなんか御縁のあるお馬さんなのよね。
よくわかりませんが嬉しそうですのでもう少し撫でてあげましょう。
いつまでもお馬さんを撫でていますと、メルヒオール様が後ろに乗せてくださるそうですので、お言葉に甘えることにしましたわ。
ヨハンネスは、私があのお馬さんを気に入ったことをお伝えしましたのに、お馬さんの正体を教えてくださらなかったので置いていきました。
「あの、マリア」
「またですか……お手伝いします」
お馬さんに乗る際、マリアにお手伝いして頂きましたわ。自力で乗るってどうやるのよ……皆さまおかしいですわ。
私はメルヒオール様にしがみ付きながら辺りを見渡しましたわ。
広い草原は野生のお馬さんの他にも羊や山羊らしき生物も見受けられます。
いずれここが戦場になってしまったらと思いますと、なるべく野生生物が少ない場所に誘導すべきでしょうか。
「ルクレシア様。その……あなたに相応しい男になると言ってでていったばかりで今はこうしてご一緒していますが……俺はグレイ様ほどあなたを理解していなかった。だからもう一度ちゃんとあなたと一緒に過ごしてみようと思う。あなたは美しい。でも俺は美しい外見のあなたしか知らなかったんだ。旅をしている途中でそれに気付いた。でも今でもあなたへの思いは本物なんだ」
やはりそうでしたか。美貌で好かれることは慣れています。
メルヒオール様はであって数日程度で私の内面まで見てくれてはいなかったのですね。ですが、まあいいでしょう。
私の内面を理解したうえで再度告白してくれるそうですし。
私がメルヒオール様に対しての以前ほどお慕いしている気持ちが薄れているのは、これが原因だったのでしょう。
グレイ様やユーハン様と違う明確なポイント。私を好きと言ってくださった理由ですわ。
グレイ様はずっと私を愛してくださっていましたし、ユーハン様は最初こそ私のことはただ綺麗な人程度にしか見ていなかったはずです。
それがまさかラベンダーの花畑に連れていかれるだなんて……正直、かなりドキドキしましたわ。
いけませんわ! 今はメルヒオール様とご一緒なのです。せめて他の方の話題を出さなければ良いのですが。
あまり考えるのも宜しくないですよね。
「私への思いが本気なのはわかりましたわ。でしたらこの戦争でもしっかりとお守りください。まだどのようにするか決めていませんが、ナダル領を戦場にしないために私はデークルーガ帝国に密入国するつもりです」
「え!? 密入国ですか?」
メルヒオール様は大変驚いていらっしゃいます。ええ、だって普通に入国しようとしたら捕まるじゃないですか。
隠れながら入国するしかありません。
幸い新しい馬車にも隠れる場所が豊富なのですが、問題はそもそも現在入国規制されていることですよね。
「そうだわ! ジバジデオ王国を通って入国するはどうかしら!」
「危ない綱渡りがお好きなようで……ユーハンが苦労してると言っていたのがよくわかる」
「なんですって!?」
ヨハンネスあのあの男ときたら!! まあ、良いですわ。そのお説教は後回しです。
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「……ええそうよ」
そのためにはお一人お手伝いして頂きたい方がいらっしゃるのですよね。あとでエレナに手紙を書いて頂きましょう。
本当はこのようなお願いはしたくありませんが……まあ、大丈夫でしょう。
メルヒオール様がお馬さんの足を停めますと、そこは草原の中でも盛り上がるようになった丘のような場所でした。
山間部にある草原でしたが、ここから山の麓がよく見えますわ。
「かなり高いのですね」
「高いところは平気ですか?」
「ええ、そうね……ものすっごく怖いわ」
「離れましょうか」
「いえ、もう少しこのまま」
私はメルヒオール様に捕まる力を少しだけ強くしました。もし、戦場にしてしまうならせめて今綺麗な景色を私は覚えていたい。
ここが綺麗な草原だったことを覚えていたい。
「ルクレシア様は戦争を止めてしまおうだなんてすごい方ですよね」
「原因そのものですから……それに」
私は人の死に対して臆病になってしまったのかもしれません。
あの時、もし私がイサアークに身売りをしていれば、ヤーコフさんは生き延びて……いえ、あの出血じゃ無理よね。
でも、あの件がきっかけなことにかわりありませんよね。
戦争の原因が私でなければ、ここまで全線に向かうことはなかったでしょう。ですが、私がきっかけで私の従姉妹が起こした戦争。
「目の前でなくなったヤーコフさんは、私の自由の為に亡くなったのです。であれば私は自らの自由の為に戦います」
「それは叔父への弔いですか?」
弔い? それは少し違いますね。
「……いいえ、引継ぎです! ヤーコフさんが守ったルクレシアという少女の人生を護り続ける義務があるのです!」
「それ……俺も参加していい?」
「私の旅に同席した時点で参加者名簿にはチェックされていますわ」
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