86 / 102
終章 有史以前から人々が紡いできたこと
7話 悪魔の草
しおりを挟む
思い返せば、イサアークはあの王城での夜会にて私の知人友人のところを回っていたとルイーセ様からお聞きしました。
ルーツィアはそのすぐに彼女とお会いしています。私と一緒に。
エミリアさんは夜会のタイミングなのでしょうか。確証はありませんが、あの日お二方が夜会に参加されていたことは覚えています。
ユリエ様は間違いなく貴族会議後、私とヨハンネスが街をお忍びで散策している時に彼女とご一緒していました。
「ルーちゃん。東洋人の彼の故郷を焼き払った麻薬の育成を依頼した人間の名前は、オリヴィエロ・クラヴィウスです」
オリヴィエロ・クラヴィウス。その名前は我が親友レティシア様の実父のお名前でした。
諜報の結果、偶然知ってしまった事実のようです。
「しかし、それも手遅れ。私は以前にアルデマグラ公国に訪れた際に、娘のレティシアに薬を飲まされました。その時からです。嫉妬や憎悪の感情に囚われ、感情のコントロールが難しくなったのです」
そして私とヨハンネスが仲よさそうにしていた際に暴走。ユリエ教を国教に塗り替えてしまったのですね。
「ルーツィアという少女と私が飲まされた薬は同じ薬。ルーちゃんが私に手を差し伸べたと感じた瞬間にすっと頭の中がクリアになり、罪悪感がこみ上げてきました」
ルーツィアもそうでしたが、追い詰めた途端にすべてを打ち明けてきたのは、そういうことでしたのね。
「イサアークが飲まされた薬は、試作品。毒物だったのです。飲んで数日後に突如苦しみだし、最終的に彼は自決しました。苦しみに耐えきれずにね」
イサアークの死は、私は初耳でしたがグレイ様に目線を合わせますと、静かにうなずかれました。
「あの時、イサアークの牢の監視はマリアにパトリーキイ。それからクラヴィウス嬢の婚約者であるオスカルだった」
マリアとパトリーキイ様はともかく、オスカルは薬の結果を見るためにその場にいらっしゃったのではないでしょうか?
「その編成は?」
「牢番は三人が希望してね。マリアにとってイサアークは許せない相手でもあった」
「それは?」
グレイ様はそれからマリアの過去を話してくださりました。
マリアには過去、婚約者がいたこと。マリアの婚約者の妹が足以外原型をとどめていない形で発見されたこと。
マリアの婚約者が部屋に引きこもってしまい、衰弱死してしまったこと。
そして、妹さんを殺した人間が、イサアークであると判明したこと。
マリアにとってイサアークは、因縁の相手だったのでしょう。そして彼女の異様なまでの結婚願望はもしかしたら、この事件がきっかけなのかもしれません。
どうやらその薬こそ、ジェスカの村で栽培された麻薬に違いないみたいです。
「さらにルーちゃんの親友であるレティシアという女性は危険です。彼女こそ真正の変!?」
その瞬間でした。塔の中にいつの間にか入ってきていたヴィクトーリアによって、ユリエは首をはねられました。
「ヴィクトーリア?」
「任務完了です。それではルクレシア様、グレイ様さようなら」
彼女はその場で、自らの首を跳ね飛ばしました。
床に転がるユリエとヴィクトーリアの頭部。私は声にならない叫び声をあげました。グレイ様は即座に塔の外の様子を確かめるために飛び出しました。
「何故ヴィクトーリアを塔に入れた!」
「え?」
中で叫び声が聞こえ塔に入ってこようとしていたヨハンネス達が塔の中を覗くと、そこに転がる頭部を見て何が起きたか理解したようです。
「えと、姉上が天啓の光で緊急の連絡が来たから塔に入り、ユリエ様に報告すると仰られまして」
「そうか」
私は気絶してしまい、そのまま数日眠ってしまったようです。
それから目が覚めた私には、ショッキングな光景を思い出しては何度も吐き、食事も咽喉を通らず、うつろな瞳には、光すら感じないと言われていました。
そしてそんな生活を続けているうちに、私はついにふわふわとしか考えられなくなってしまいました。
ですが、関係ありません。空が青い。それだけです。青い。それだけ。
雲が白い。もこもこしています。
雲はどうやって浮いているのかしら。鳥と同じで上で羽ばたいていたりして。
羽ばたけば飛べるのかしら?
両手を大きく振り回してもちっとも体が浮き上がりません。嘘つき。
周りのお世話係の皆様は、私をみて悲しそうな表情をしています。
私はそっと近くにいたお世話係の方の頭の上に手を置き、頭をゆっくり撫でて差し上げました。
ただただふわふわした感触で、その頭はころりと床に落ちてしまいました。
よく見れば頭は白い皿の上に置いてありました。三つあったようで、残り二つになってしまいました。
さわった感覚はふわふわ。何かを思い出させる感触でしたが、私はそれを頭と疑いませんでした。
すると誰かが二つある頭のうち一つを手に取り、私の口に押し込みました。
「パンのような味なのね」
「これはパンですよお嬢様」
「これは、人の頭でしょ?」
青い何かは私に何度も人の頭を食べさせようとしてきました。パンのような味のそれ。食べれなくありません。
そしてふと空をみあげますと、空はどこかに行ってしまいました。空は動くのですね。
瞼をゆっくりおろしますと、温かい何かに包まれたような感覚。
懐かしい。私は温かいそれに顔をうずめますと、それは私を強く締めてきました。
「苦しい」
「ああ、ごめんよ」
締める力が弱まり、楽になった私はそのまま身を委ねました。
「お父様……お母様……会いたかった」
お父様とかお母様とかなんだかわからない単語が口からこぼれたような気がします。食べ物ではなかった気がします。けれど大好きです。
空にも浮いていないものだったと思います。けれど空の上にいると感じます。
お父様ってなあに?
お母様ってなあに?
ぐにゃりとゆがんだ視界。部屋の内装や家具は、輪郭線をゆがませながらうねり始める。頬が温かい。舌の上がしょっぱい。
なみだ?
「え? あ、あ。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
私を抱締めていた方は、私を強く抱きしめてくださりました。
その胸をお借りし、思いっきり泣いてしまった私。全部繋がりました。
親友が犯した罪。どうやら私は父と思っていた人以外に、生涯の親友だと思っていた方にも裏切られたようです。
そして気付いてしまったのです。天啓でヴィクトーリアを最初から操っていたのは、ユリエではなくレティシアだったと。
レティシアはきっと天啓の存在に気付いた際に、即座にのっとったのでしょう。ユリエが準備していた期間、彼女にも準備をする期間があった。
レティシアを許してはいけない。彼女は私の周りで悪魔の草である麻薬を使い、周囲の方々を狂わせ続けた張本人。
まずはオリヴィエロがジェスカの村に麻薬を育てさせ、そして回収。
レティシアが夜会にて数名の方に麻薬を何らかの手段で与え、人々をおかしくしていった。
その後も、レティシア様のお屋敷で開かれたお茶会にてルーツィアにも与えたのでしょう。
最初に症状が出たのはイサアーク。そしてイサアークは、麻薬の毒で苦しみ自決。
次に与えられたのはユリエ様。貴族会議後、私とヨハンネスは用事があると別行動した際、ユリエはその場にいたレティシアと二人きりになってしまいました。
ユリエに何かあったとしたらこのタイミングでしょう。
その後、私とヨハンネスの様子を見てユリエは発狂。準備をすると言い、帰国。
そして次に発症したのはルーツィアでした。
彼女にとっての理想であるグレイ様の幸せ。
その幸せには私が隣りにいてもいいと考えていたところ、私がグレイ様以外の婚約者を探していると知ったこと。
彼女は私がグレイ様に相応しくないと判断し、私を殺そうとしました。
それを、私がメルヒオール様と一緒に夜会に参加したことで憎悪の感情に包まれたとお話していました。
ルーツィアの件が片付いた後、デークルーガ帝国との戦争になり、今に至る。
そう、今までのいざこざ全部あなたの仕業でしたのね。レティシア。
私は、父と思っていた人に裏切られた時と同じくらいの悲しみに包まれました。
誰も信用できない。誰を信用していいかわからない。
次に信用する人は、信用できる人かわからない。
今、私を抱締めている人は、もしかしたら抱締めたくて抱きしめていないのかもしれない。
人間が怖い。誰も信じたくない。その夜、私の泣く声は止まなかった。
ルーツィアはそのすぐに彼女とお会いしています。私と一緒に。
エミリアさんは夜会のタイミングなのでしょうか。確証はありませんが、あの日お二方が夜会に参加されていたことは覚えています。
ユリエ様は間違いなく貴族会議後、私とヨハンネスが街をお忍びで散策している時に彼女とご一緒していました。
「ルーちゃん。東洋人の彼の故郷を焼き払った麻薬の育成を依頼した人間の名前は、オリヴィエロ・クラヴィウスです」
オリヴィエロ・クラヴィウス。その名前は我が親友レティシア様の実父のお名前でした。
諜報の結果、偶然知ってしまった事実のようです。
「しかし、それも手遅れ。私は以前にアルデマグラ公国に訪れた際に、娘のレティシアに薬を飲まされました。その時からです。嫉妬や憎悪の感情に囚われ、感情のコントロールが難しくなったのです」
そして私とヨハンネスが仲よさそうにしていた際に暴走。ユリエ教を国教に塗り替えてしまったのですね。
「ルーツィアという少女と私が飲まされた薬は同じ薬。ルーちゃんが私に手を差し伸べたと感じた瞬間にすっと頭の中がクリアになり、罪悪感がこみ上げてきました」
ルーツィアもそうでしたが、追い詰めた途端にすべてを打ち明けてきたのは、そういうことでしたのね。
「イサアークが飲まされた薬は、試作品。毒物だったのです。飲んで数日後に突如苦しみだし、最終的に彼は自決しました。苦しみに耐えきれずにね」
イサアークの死は、私は初耳でしたがグレイ様に目線を合わせますと、静かにうなずかれました。
「あの時、イサアークの牢の監視はマリアにパトリーキイ。それからクラヴィウス嬢の婚約者であるオスカルだった」
マリアとパトリーキイ様はともかく、オスカルは薬の結果を見るためにその場にいらっしゃったのではないでしょうか?
「その編成は?」
「牢番は三人が希望してね。マリアにとってイサアークは許せない相手でもあった」
「それは?」
グレイ様はそれからマリアの過去を話してくださりました。
マリアには過去、婚約者がいたこと。マリアの婚約者の妹が足以外原型をとどめていない形で発見されたこと。
マリアの婚約者が部屋に引きこもってしまい、衰弱死してしまったこと。
そして、妹さんを殺した人間が、イサアークであると判明したこと。
マリアにとってイサアークは、因縁の相手だったのでしょう。そして彼女の異様なまでの結婚願望はもしかしたら、この事件がきっかけなのかもしれません。
どうやらその薬こそ、ジェスカの村で栽培された麻薬に違いないみたいです。
「さらにルーちゃんの親友であるレティシアという女性は危険です。彼女こそ真正の変!?」
その瞬間でした。塔の中にいつの間にか入ってきていたヴィクトーリアによって、ユリエは首をはねられました。
「ヴィクトーリア?」
「任務完了です。それではルクレシア様、グレイ様さようなら」
彼女はその場で、自らの首を跳ね飛ばしました。
床に転がるユリエとヴィクトーリアの頭部。私は声にならない叫び声をあげました。グレイ様は即座に塔の外の様子を確かめるために飛び出しました。
「何故ヴィクトーリアを塔に入れた!」
「え?」
中で叫び声が聞こえ塔に入ってこようとしていたヨハンネス達が塔の中を覗くと、そこに転がる頭部を見て何が起きたか理解したようです。
「えと、姉上が天啓の光で緊急の連絡が来たから塔に入り、ユリエ様に報告すると仰られまして」
「そうか」
私は気絶してしまい、そのまま数日眠ってしまったようです。
それから目が覚めた私には、ショッキングな光景を思い出しては何度も吐き、食事も咽喉を通らず、うつろな瞳には、光すら感じないと言われていました。
そしてそんな生活を続けているうちに、私はついにふわふわとしか考えられなくなってしまいました。
ですが、関係ありません。空が青い。それだけです。青い。それだけ。
雲が白い。もこもこしています。
雲はどうやって浮いているのかしら。鳥と同じで上で羽ばたいていたりして。
羽ばたけば飛べるのかしら?
両手を大きく振り回してもちっとも体が浮き上がりません。嘘つき。
周りのお世話係の皆様は、私をみて悲しそうな表情をしています。
私はそっと近くにいたお世話係の方の頭の上に手を置き、頭をゆっくり撫でて差し上げました。
ただただふわふわした感触で、その頭はころりと床に落ちてしまいました。
よく見れば頭は白い皿の上に置いてありました。三つあったようで、残り二つになってしまいました。
さわった感覚はふわふわ。何かを思い出させる感触でしたが、私はそれを頭と疑いませんでした。
すると誰かが二つある頭のうち一つを手に取り、私の口に押し込みました。
「パンのような味なのね」
「これはパンですよお嬢様」
「これは、人の頭でしょ?」
青い何かは私に何度も人の頭を食べさせようとしてきました。パンのような味のそれ。食べれなくありません。
そしてふと空をみあげますと、空はどこかに行ってしまいました。空は動くのですね。
瞼をゆっくりおろしますと、温かい何かに包まれたような感覚。
懐かしい。私は温かいそれに顔をうずめますと、それは私を強く締めてきました。
「苦しい」
「ああ、ごめんよ」
締める力が弱まり、楽になった私はそのまま身を委ねました。
「お父様……お母様……会いたかった」
お父様とかお母様とかなんだかわからない単語が口からこぼれたような気がします。食べ物ではなかった気がします。けれど大好きです。
空にも浮いていないものだったと思います。けれど空の上にいると感じます。
お父様ってなあに?
お母様ってなあに?
ぐにゃりとゆがんだ視界。部屋の内装や家具は、輪郭線をゆがませながらうねり始める。頬が温かい。舌の上がしょっぱい。
なみだ?
「え? あ、あ。ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
私を抱締めていた方は、私を強く抱きしめてくださりました。
その胸をお借りし、思いっきり泣いてしまった私。全部繋がりました。
親友が犯した罪。どうやら私は父と思っていた人以外に、生涯の親友だと思っていた方にも裏切られたようです。
そして気付いてしまったのです。天啓でヴィクトーリアを最初から操っていたのは、ユリエではなくレティシアだったと。
レティシアはきっと天啓の存在に気付いた際に、即座にのっとったのでしょう。ユリエが準備していた期間、彼女にも準備をする期間があった。
レティシアを許してはいけない。彼女は私の周りで悪魔の草である麻薬を使い、周囲の方々を狂わせ続けた張本人。
まずはオリヴィエロがジェスカの村に麻薬を育てさせ、そして回収。
レティシアが夜会にて数名の方に麻薬を何らかの手段で与え、人々をおかしくしていった。
その後も、レティシア様のお屋敷で開かれたお茶会にてルーツィアにも与えたのでしょう。
最初に症状が出たのはイサアーク。そしてイサアークは、麻薬の毒で苦しみ自決。
次に与えられたのはユリエ様。貴族会議後、私とヨハンネスは用事があると別行動した際、ユリエはその場にいたレティシアと二人きりになってしまいました。
ユリエに何かあったとしたらこのタイミングでしょう。
その後、私とヨハンネスの様子を見てユリエは発狂。準備をすると言い、帰国。
そして次に発症したのはルーツィアでした。
彼女にとっての理想であるグレイ様の幸せ。
その幸せには私が隣りにいてもいいと考えていたところ、私がグレイ様以外の婚約者を探していると知ったこと。
彼女は私がグレイ様に相応しくないと判断し、私を殺そうとしました。
それを、私がメルヒオール様と一緒に夜会に参加したことで憎悪の感情に包まれたとお話していました。
ルーツィアの件が片付いた後、デークルーガ帝国との戦争になり、今に至る。
そう、今までのいざこざ全部あなたの仕業でしたのね。レティシア。
私は、父と思っていた人に裏切られた時と同じくらいの悲しみに包まれました。
誰も信用できない。誰を信用していいかわからない。
次に信用する人は、信用できる人かわからない。
今、私を抱締めている人は、もしかしたら抱締めたくて抱きしめていないのかもしれない。
人間が怖い。誰も信じたくない。その夜、私の泣く声は止まなかった。
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
聖銀竜に喰われる夜――冷酷な宰相閣下は、禁書庫の司書を執愛の檻に囚える
真守 輪
恋愛
「逃がさない。その賢しい口も、奥の震えも――すべて、私のものだ」
王宮で「禁書庫の未亡人」と揶揄される地味な司書・ルネ。
その正体は、好奇心旺盛でちょっぴり無作法な、本を愛する伯爵令嬢。
彼女には、誰にも言えない秘密があった。
それは、冷酷非道と恐れられる王弟・ゼファール宰相に、夜の禁書庫で秘密に抱かれていること。
聖銀竜の血を引き、興奮すると強靭な鱗と尾が顕れる彼。
人外の剛腕に抱き潰され、甘美な絶望に呑み込まれる夜。
「ただの愛人」と割り切っていたはずなのに、彼の孤独な熱に触れるたび、ルネの心は無防備に暴かれていく。
しかし、ルネは知らなかった。
彼が近づいた真の目的は、彼女が守る「禁書」――王国を揺るがす禁断の真実にあったことを。
「君は、私のものだ。禁書も、その魂も、すべてな」
嘘から始まった関係が、執着に変わる。
竜の情欲と宮廷の陰謀が絡み合う、背徳のインモラル・ロマンス。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる