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83話 黒い鉱石
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きらきらした大地の亀裂の中。私とジャンヌさんは地に足を付けた。ひんやりとした空気と周囲から仄かに感じる土の香り。
ウィルフリードは飛べることが楽しいのか未だに私の周囲を飛びながら駆け回っています。
「ジャンヌさん、ここの魔力を調べましょう。それから発生源も」
「発生源ですか? ですがそこら中から」
「だったら一際強いものでもいいわ。とにかく他と違うとかそういうニュアンスでもいい」
「わかりました」
私とジャンヌさんは危険を承知で左右に別れ、一人で散策することにしました。靴底からも冷たさが伝わり、時々足場もスリップしそうになるため、浮き続けて散策すべきだったと後悔。
「…………?」
私は自分が今踏みしめている地面だと思っていたもの。これは土なのでしょうか。しゃがみ込んで指の腹で地面を押すが、へこむことはない。ツルツルとしておりとても冷たい。薄暗くどんな色をしているかはわからないけど、この感触は良く磨かれた石とかでしょうか。氷ともちょっと違う。
「とにかくここにはジャンヌさんもいませんし、私はどの魔法を使っても問題ないわね」
私の魔法は表向きでは波動魔法と時空魔法が使えると言うことになっていますが、実際はすべての魔法が扱えるみたいです。この秘密を知っているのはジェラールとエリザベートとレイモン先生だけ。
「付与魔法。発光」
私は近くの壁を触り、その一部を白い光の光源にしました。周囲は照らされた結果、地面の色が判明する。
「黒?」
地面は黒く滑らかで光沢のある鉱石で形成されて、どちらかと言えば、大地の亀裂はこれに阻まれた結果、この深さまでしか到達していないようにさえ思えました。
「そんなことよりも魔力の源はこの黒い鉱石ね」
でもこの黒い鉱石は何? この手触りもどこか覚えがあるような。前世? いいえ、おそらくつい最近。結構固いし、叩くと鈍い音がなる。あと私の手がものすごく痛い。素手で触れてしまいましたが、酸性やアルカリ性って訳ではなさそうね。まあ、私は回復魔法も使えるので別に構いませんが。
でも間違いなく魔力の発生源はこれ。持ち帰ることも調査することも難しそうよね。てゆうか、結局これが何かわかりませんし。
「付与魔法を使った痕跡は残せませんよね」
私は魔法を解除してからジャンヌさんと合流する為、来た道を戻り始めます。合流の時のことを考えてなかったわ。
「ウィルフリード、ジャンヌさんを呼べる?」
「がう! アオォォオオオオオオオオオン」
ウィルフリードは私のお願いを瞬時に理解し、遠吠えを上げてくれました。この合図に気付いてくださればよいのですが、とにかくジャンヌさんの進んだ先に向かいましょう。
しばらくして向こう側からジャンヌさんがこちらに向かって歩いて来ていることを確認しました。
「ひとまず上に戻りましょうか」
「はい! あれ? 飛べない?」
「一度、足をつけたせいでしょうか? ではスザンヌを呼びましょうか。彼女の場所が変わっていなければいくらでもなんとかなるわ。時空魔法。千里眼」
本来は自身の目の前に遠くの場所を見ることができる鏡のようなものを作り出す魔法ですが、私はそれをスザンヌのいた位置に作り、私達の姿が映るようにしました。
「これでオッケーよ。千里眼越しの付与魔法は過去に実験済みですから問題ありませんわ」
「そんなこともできるんですね」
様々な魔法を羨ましそうに見つめるジャンヌさん。
ジャンヌさんはクラスで一番魔法の才能がない。この先彼女が魔法学園を卒業できるか怪しいレベルだ。ここまで仲良くなれましたし、できれば一緒に卒業したい。
まあ、これはまたいつかなんとかしましょう。今はレポートと暴動ね。
ウィルフリードは飛べることが楽しいのか未だに私の周囲を飛びながら駆け回っています。
「ジャンヌさん、ここの魔力を調べましょう。それから発生源も」
「発生源ですか? ですがそこら中から」
「だったら一際強いものでもいいわ。とにかく他と違うとかそういうニュアンスでもいい」
「わかりました」
私とジャンヌさんは危険を承知で左右に別れ、一人で散策することにしました。靴底からも冷たさが伝わり、時々足場もスリップしそうになるため、浮き続けて散策すべきだったと後悔。
「…………?」
私は自分が今踏みしめている地面だと思っていたもの。これは土なのでしょうか。しゃがみ込んで指の腹で地面を押すが、へこむことはない。ツルツルとしておりとても冷たい。薄暗くどんな色をしているかはわからないけど、この感触は良く磨かれた石とかでしょうか。氷ともちょっと違う。
「とにかくここにはジャンヌさんもいませんし、私はどの魔法を使っても問題ないわね」
私の魔法は表向きでは波動魔法と時空魔法が使えると言うことになっていますが、実際はすべての魔法が扱えるみたいです。この秘密を知っているのはジェラールとエリザベートとレイモン先生だけ。
「付与魔法。発光」
私は近くの壁を触り、その一部を白い光の光源にしました。周囲は照らされた結果、地面の色が判明する。
「黒?」
地面は黒く滑らかで光沢のある鉱石で形成されて、どちらかと言えば、大地の亀裂はこれに阻まれた結果、この深さまでしか到達していないようにさえ思えました。
「そんなことよりも魔力の源はこの黒い鉱石ね」
でもこの黒い鉱石は何? この手触りもどこか覚えがあるような。前世? いいえ、おそらくつい最近。結構固いし、叩くと鈍い音がなる。あと私の手がものすごく痛い。素手で触れてしまいましたが、酸性やアルカリ性って訳ではなさそうね。まあ、私は回復魔法も使えるので別に構いませんが。
でも間違いなく魔力の発生源はこれ。持ち帰ることも調査することも難しそうよね。てゆうか、結局これが何かわかりませんし。
「付与魔法を使った痕跡は残せませんよね」
私は魔法を解除してからジャンヌさんと合流する為、来た道を戻り始めます。合流の時のことを考えてなかったわ。
「ウィルフリード、ジャンヌさんを呼べる?」
「がう! アオォォオオオオオオオオオン」
ウィルフリードは私のお願いを瞬時に理解し、遠吠えを上げてくれました。この合図に気付いてくださればよいのですが、とにかくジャンヌさんの進んだ先に向かいましょう。
しばらくして向こう側からジャンヌさんがこちらに向かって歩いて来ていることを確認しました。
「ひとまず上に戻りましょうか」
「はい! あれ? 飛べない?」
「一度、足をつけたせいでしょうか? ではスザンヌを呼びましょうか。彼女の場所が変わっていなければいくらでもなんとかなるわ。時空魔法。千里眼」
本来は自身の目の前に遠くの場所を見ることができる鏡のようなものを作り出す魔法ですが、私はそれをスザンヌのいた位置に作り、私達の姿が映るようにしました。
「これでオッケーよ。千里眼越しの付与魔法は過去に実験済みですから問題ありませんわ」
「そんなこともできるんですね」
様々な魔法を羨ましそうに見つめるジャンヌさん。
ジャンヌさんはクラスで一番魔法の才能がない。この先彼女が魔法学園を卒業できるか怪しいレベルだ。ここまで仲良くなれましたし、できれば一緒に卒業したい。
まあ、これはまたいつかなんとかしましょう。今はレポートと暴動ね。
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