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95話 誰も知らない物語
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私達は片っ端から本棚を漁り始めます。失われた文献を探すこととなり、一つずつ本を開きます。
「クリスティーン姫、失われた文献って」
「ええ、ここにあるすべてがそれっぽいわね」
どの本も見たことがない。言い切れる。なぜなら、全ての本が私もリビオも知らない文字で記されていたのだ。どれから読めばいいのだろうか。
そもそも文字の解読が必要だ。
「古代文字とか?」
「可能性はあるな」
古代文字なんて私もリビオも知らないわよ。どうすればいいっていうの? てゆうか、作中のレイモンとアリゼはこれを読み進めていたってこと?
眺めていると、現在の文字と形が似ているものを数個見つけることができ、それらの対応表作成から始めることになりました。
その中から少しずつ単語を発見し、単語一つ一つの組み合わせも作成していきます。
女神、英雄、七人、魔王、勤勉、忍耐、節制、救恤、純潔、謙譲、慈悲、魔神、天使、剣、鐘、書、鎖、楯、砲、杖、怠惰、嫉妬、強欲、憤怒、色欲、暴食、傲慢、破壊、創造、太陽。
なんか意味深な単語が並んでいますね。それにしても女神に英雄。慈悲に杖。それから憤怒ね。これって確か浄化魔法の詠唱にも登場した単語よね。
もしかしてワンダーオーブのことを理解できるきっかけになる?
もしかしたら、ブランクがワンダーオーブを必要としている理由までわかるかもしれない。ゆっくりですけど文献にある文字と現代の文字を照らし合わせながら、飛ばし飛ばしですが解読できるところまで行きます。
適度にリビオと意見の交換をしては、読めない文字。解読を間違っている文字などを探し、再度読み直します。基本的には私の間違いを指摘される一方ですが、まれに私の方があっているような気がしなくもないと言われます。
そのまま順調に解読を進めていくと、おそらく私が読んでいるのは神話。いえ、まあそうでしょうねとは思いましたよ。
しかし、その神話はこの世界に伝わる神話とは大きく違い、一度宗教改革でもあったのでしょうか。となるとやはり禁書とはこれらの文献のことになりそうですね。
宗教改革という言葉で、最初に思い浮かんだのは大司教であるミカエルの顔。もしかしたらミカエルなら何か知っているかもしれない。でも、もし触れてはいけないことだったら。さらに言えばこれは禁書。読んだことがバレるのもまずいのでは?
でも私は読み進めるしかない。この先に【緑】のワンダーオーブがあるというならば、私は前に進むだけだ。きっと他の方法でも神を認めさせることができたでしょう。
だけど、いつヒロイン、アリゼが現れるかわからない。だから他の方法なんて模索している時間は省かなければ。
私とリビオはとにかく文献を読み進めます。お互いの意見交換もしては、自分の解読結果の答え合わせをして行き、ついには一ページ分の解読が終わりそうな頃でした。
「そろそろ戻りましょう?」
「ああ、数冊持ち帰るよ」
「私は無理ね。チェックが厳しいもの」
特に魔狼であるウィルフリードを拾ってきたせいで、私はどんなものでも拾ってくる可能性があるからと荷物チェックが頻繁になってしまいました。ワンダーオーブを運ぶ際には、私とブランクにしか見えない瓶に入れていくから良いですけどね。
来た道を戻るともう夕日が消えそうな時間。まずいな。急いで帰りましょう。
「スザンヌ。帰るわよ」
「はい」
私とスザンヌ、リビオとその付き人はそれぞれの馬車に乗って王宮に向かいました。
「リビオ、明日は予定があるから明後日また集合ね」
「ええ」
王宮についてからリビオにそう伝え、私達はお互いの部屋に向かいその日はいつものように過ごしました。
あの文献。神話が入れ替わった? それともただのおとぎ話。いいえ、女神ヨランドや浄化魔法の詠唱まで絡んできていますし、きっとあれこそが本当の神話。
「クリスティーン姫、失われた文献って」
「ええ、ここにあるすべてがそれっぽいわね」
どの本も見たことがない。言い切れる。なぜなら、全ての本が私もリビオも知らない文字で記されていたのだ。どれから読めばいいのだろうか。
そもそも文字の解読が必要だ。
「古代文字とか?」
「可能性はあるな」
古代文字なんて私もリビオも知らないわよ。どうすればいいっていうの? てゆうか、作中のレイモンとアリゼはこれを読み進めていたってこと?
眺めていると、現在の文字と形が似ているものを数個見つけることができ、それらの対応表作成から始めることになりました。
その中から少しずつ単語を発見し、単語一つ一つの組み合わせも作成していきます。
女神、英雄、七人、魔王、勤勉、忍耐、節制、救恤、純潔、謙譲、慈悲、魔神、天使、剣、鐘、書、鎖、楯、砲、杖、怠惰、嫉妬、強欲、憤怒、色欲、暴食、傲慢、破壊、創造、太陽。
なんか意味深な単語が並んでいますね。それにしても女神に英雄。慈悲に杖。それから憤怒ね。これって確か浄化魔法の詠唱にも登場した単語よね。
もしかしてワンダーオーブのことを理解できるきっかけになる?
もしかしたら、ブランクがワンダーオーブを必要としている理由までわかるかもしれない。ゆっくりですけど文献にある文字と現代の文字を照らし合わせながら、飛ばし飛ばしですが解読できるところまで行きます。
適度にリビオと意見の交換をしては、読めない文字。解読を間違っている文字などを探し、再度読み直します。基本的には私の間違いを指摘される一方ですが、まれに私の方があっているような気がしなくもないと言われます。
そのまま順調に解読を進めていくと、おそらく私が読んでいるのは神話。いえ、まあそうでしょうねとは思いましたよ。
しかし、その神話はこの世界に伝わる神話とは大きく違い、一度宗教改革でもあったのでしょうか。となるとやはり禁書とはこれらの文献のことになりそうですね。
宗教改革という言葉で、最初に思い浮かんだのは大司教であるミカエルの顔。もしかしたらミカエルなら何か知っているかもしれない。でも、もし触れてはいけないことだったら。さらに言えばこれは禁書。読んだことがバレるのもまずいのでは?
でも私は読み進めるしかない。この先に【緑】のワンダーオーブがあるというならば、私は前に進むだけだ。きっと他の方法でも神を認めさせることができたでしょう。
だけど、いつヒロイン、アリゼが現れるかわからない。だから他の方法なんて模索している時間は省かなければ。
私とリビオはとにかく文献を読み進めます。お互いの意見交換もしては、自分の解読結果の答え合わせをして行き、ついには一ページ分の解読が終わりそうな頃でした。
「そろそろ戻りましょう?」
「ああ、数冊持ち帰るよ」
「私は無理ね。チェックが厳しいもの」
特に魔狼であるウィルフリードを拾ってきたせいで、私はどんなものでも拾ってくる可能性があるからと荷物チェックが頻繁になってしまいました。ワンダーオーブを運ぶ際には、私とブランクにしか見えない瓶に入れていくから良いですけどね。
来た道を戻るともう夕日が消えそうな時間。まずいな。急いで帰りましょう。
「スザンヌ。帰るわよ」
「はい」
私とスザンヌ、リビオとその付き人はそれぞれの馬車に乗って王宮に向かいました。
「リビオ、明日は予定があるから明後日また集合ね」
「ええ」
王宮についてからリビオにそう伝え、私達はお互いの部屋に向かいその日はいつものように過ごしました。
あの文献。神話が入れ替わった? それともただのおとぎ話。いいえ、女神ヨランドや浄化魔法の詠唱まで絡んできていますし、きっとあれこそが本当の神話。
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