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第一章 離島生活
14話 暴露
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少し時間を取られてしまいましたが、まだまだ夕食まで時間があります。しかし、もうへとへと。私は部屋で休むことにしました。
宿舎に向かうとヴィーちゃんも部屋に入ってきました。私は一度来ていた修道服を脱ぎ、内側の肌着だけでベッドに潜り込みます。
隣のベッドではヴィーちゃんが修道服を着たまま両手を広げ天井を眺めていました。
普段私にははしたないとか、修道服がしわになるとか言い出すヴィーちゃんも完全にお疲れの様子。今はしっかり休憩しましょう。
二人でお昼寝をしていると、あっという間に夕食の時間。鐘の音に叩き起こされた私たちは急いで食堂に向かおうとします。
修道服を着たままだったヴィーちゃんはそのまますぐに部屋から出ていってしまい、私も後に続きます。
食堂ではほとんど初対面の人たちに囲まれ食事をしました。初めて話す方も少なくはない。
しかし、どうやら私は人より目立っていたようなので、皆さま私のことは知っていたようでした。はて?
ある程度の人は読んだ未来で交流してきた方ですので、どんな力を持ち合わせているかは一方的に知っていたりします。
金髪に緑眼の綺麗な肌に清楚なイメージが強い聖女候補生のサラさん。
話した相手の心を惹き付ける魅了に近いカリスマの能力を持っています。
紫色の髪にすみれ色の瞳。ヴィーちゃんに少しにていますがそれ以上にちんまりとしているお嬢様のカテリーナさん。
人の卑しい感情を消し去る浄化の能力を持っています。
絶望的に背が低く肉もついていない細身の白髪ショートヘアに水色の瞳の少女は最年少のクラウディアさん。
ちょっと聖女の聖痕の力の中では変わった能力でゴーレムを作り出して使役します。
積極的に話しかけてきたのはこの中で最年長のサラさん。
「クリスチナ様はよく藍色の騎士様とご一緒していますよね?」
「え? あー、偶然かと」
「偶然なんですか!? でしたらもう運命ですよ!」
「お神様のお導きですね!」
「………………………………(※ボソボソと喋っている)」
会話に参加してきたカテリーナさんは、声が印象に残るくらい高く一瞬二度見してしまいました。
クラウディアさんはボソボソ喋っていますが、何を言っているのかよくわかりません。
今後、彼女たちと関わり合いになるかもしれませんし、いい顔をして損はないです。
それにお三方は今日のリンゴ収穫のお手伝いに有志で参加してくださった方々。何かしらの形で恩返しもしたいところです。
食事を終えて三人とはお別れしました。
どうやらサラさんはこれから食器洗いの作業があるそうです。夕食後の食器洗いはヴィーちゃんと一緒の班でしょうか。
他の二人はおこちゃまでしたので眠くなったのかもう自室に向かってしまいました。
私はこれから何をしようか考えながら大きく身体を伸ばします。
今日はサーシャさんは水浴びをしていいはずですので、私はサーシャさんを探そうと食堂の中に視線を向けていると、私より先にサーシャさんが私を発見したのかこちらに歩いてきました。
「今日はどうする?」
「行きましょうか」
もう互いに何かを言わない。声に出してしまえば誰かに気付かれてしまいますからね。大人数になってしまうと騎士様にバレてしまいますから仕方ありません。
お互いにニッと口角を上げて笑います。サーシャさんはあまり誰かと打ち解けるタイプではありませんが、秘密を共有したせいか、私には心を開いてくれています。
昨日の帰り道同様に、私が先導して例の川に向かいます。今日も月灯りの綺麗な夜。私達は修道服を脱ぎました。
「あのですね」
「あん?」
明日のことを話すべきだろうか。その場合、私の聖痕の力が完全に露呈してしまう。それにここで私の能力を話せば、未来が書き換わるかもしれない。
少なくとも昨晩、夢で読んだ未来では明日、サーシャさんは水浴びをしてはいけない。
「少し迷いましたが、ここにいるのはサーシャさんだけですのでお話しましょう。私の聖痕の力は未来視です」
「へえ。なるほどね。いいのか迂闊にそんな貴重な能力を口にして」
「問題ありません。サーシャさんが裏切る未来が視えませんでしたので」
「そっか…………すげえな。信頼できる奴までお見通しってか」
私達は腰まで川の水に浸かり、サーシャさんの力で水は淡く発光します。上からも下からも私達の姿が照らされる中、サーシャさんは笑いながら私の肩を抱きました。
「本当にあたしが良い奴だと思っているのか?」
ギラリと睨みつける彼女。その眼光は、獲物を見つけたシャチのようでした。瞳を逸らすことができない威圧。一瞬、身震いをしてしまいます。
「怖いだろ?」
「多少は怖いですよ。でも、サーシャさんが例え過去にどんなことをしていたとしても、聖痕が浮かんだのは事実ですよね」
「未来のあたしがゲロッたか?」
私が何を言っているのかすぐに理解し、威圧的な声は更に重みを増した。
「そういう未来もありましたってことです」
「へえ、クリスチナ。なおさらあたしを信用する理由がわからねえけど、お前が一番利用できる能力者だってことはわかっちまったよ」
そう言ってサーシャさんは肩まで一気に水に浸かり、私の腕を思いっきり引っ張り込みました。
「ひぎゃ!?」
「未来が読めてもびっくりするんだな!」
川の水の頭のてっぺんまで突っ込まれ、すぐに水面から顔を出して、呼吸します。
「そういう場合もあります。どう読めるのか。どこまで正確なのかはお話できません」
「ところでなんでそれをあたしに話したんだ?」
「明日、サーシャさんが水浴びをしていはいけない。それを伝えるにはどうしようかと迷いましたが、サーシャさんなら能力のことを話して納得して貰う方が確実だと思いました」
「なるほどな」
そう言ったサーシャさんは空に浮かぶ月を眺めます。私も彼女につられ空を仰ぐ。
「この川じゃなければ大丈夫ってことは?」
「そこまではわかりませんね。もし未来が書き換わっていたらその時はお伝えします」
「書き換わるものなのか」
「私が未来を知った上で、別の未来になるように行動を取ればできますね」
「つまり、お前の本当の能力は、運命を変える能力か?」
「…………そう言えなくもないですね」
私の能力を未来視と呼称しているのは、私自身。未来が視えるから結果的に運命を変えている。
本質がどちらなのかなんて私にもわからない。ですが、この力は神から私に授かった能力。神が私に相応しいと判断したからこそ、私は明日を…………その先を視ることができる。
川から上がり昨日の様に髪や身体を拭き合います。サーシャさんは普段の行動は粗雑そのものですが、私の髪を拭く時は丁寧にふき取ってくれました。
「さてと、じゃあ頼むぜ未来視の聖女様」
「聖女認めちゃいました?」
「都合がいい時は褒めてやるよ」
「それはつまり毎秒ですね!」
「あー、これは都合が良いのはお前の頭だったか」
そう言ってまた同じような一日を繰り返す。サーシャさんとの水浴びは本当に気持ち良い。聖痕の力によって聖水を作り出す彼女だからこそなのでしょうが、本人の人柄も大変好ましい。
できればこの人も…………なるべく一緒にこの島で暮らしたい。
昨日とは違うルートでしたが、無事誰にもバレることなく宿舎に到着。サーシャさんは私の頭をガシガシと撫でてから部屋に戻られました。
どうやらここでも私は子供扱いのようです。まあ、ヴィンセント様と違い、サーシャさんは私より十歳年上ですから子供に見えて仕方ないのでしょうけど。
宿舎に向かうとヴィーちゃんも部屋に入ってきました。私は一度来ていた修道服を脱ぎ、内側の肌着だけでベッドに潜り込みます。
隣のベッドではヴィーちゃんが修道服を着たまま両手を広げ天井を眺めていました。
普段私にははしたないとか、修道服がしわになるとか言い出すヴィーちゃんも完全にお疲れの様子。今はしっかり休憩しましょう。
二人でお昼寝をしていると、あっという間に夕食の時間。鐘の音に叩き起こされた私たちは急いで食堂に向かおうとします。
修道服を着たままだったヴィーちゃんはそのまますぐに部屋から出ていってしまい、私も後に続きます。
食堂ではほとんど初対面の人たちに囲まれ食事をしました。初めて話す方も少なくはない。
しかし、どうやら私は人より目立っていたようなので、皆さま私のことは知っていたようでした。はて?
ある程度の人は読んだ未来で交流してきた方ですので、どんな力を持ち合わせているかは一方的に知っていたりします。
金髪に緑眼の綺麗な肌に清楚なイメージが強い聖女候補生のサラさん。
話した相手の心を惹き付ける魅了に近いカリスマの能力を持っています。
紫色の髪にすみれ色の瞳。ヴィーちゃんに少しにていますがそれ以上にちんまりとしているお嬢様のカテリーナさん。
人の卑しい感情を消し去る浄化の能力を持っています。
絶望的に背が低く肉もついていない細身の白髪ショートヘアに水色の瞳の少女は最年少のクラウディアさん。
ちょっと聖女の聖痕の力の中では変わった能力でゴーレムを作り出して使役します。
積極的に話しかけてきたのはこの中で最年長のサラさん。
「クリスチナ様はよく藍色の騎士様とご一緒していますよね?」
「え? あー、偶然かと」
「偶然なんですか!? でしたらもう運命ですよ!」
「お神様のお導きですね!」
「………………………………(※ボソボソと喋っている)」
会話に参加してきたカテリーナさんは、声が印象に残るくらい高く一瞬二度見してしまいました。
クラウディアさんはボソボソ喋っていますが、何を言っているのかよくわかりません。
今後、彼女たちと関わり合いになるかもしれませんし、いい顔をして損はないです。
それにお三方は今日のリンゴ収穫のお手伝いに有志で参加してくださった方々。何かしらの形で恩返しもしたいところです。
食事を終えて三人とはお別れしました。
どうやらサラさんはこれから食器洗いの作業があるそうです。夕食後の食器洗いはヴィーちゃんと一緒の班でしょうか。
他の二人はおこちゃまでしたので眠くなったのかもう自室に向かってしまいました。
私はこれから何をしようか考えながら大きく身体を伸ばします。
今日はサーシャさんは水浴びをしていいはずですので、私はサーシャさんを探そうと食堂の中に視線を向けていると、私より先にサーシャさんが私を発見したのかこちらに歩いてきました。
「今日はどうする?」
「行きましょうか」
もう互いに何かを言わない。声に出してしまえば誰かに気付かれてしまいますからね。大人数になってしまうと騎士様にバレてしまいますから仕方ありません。
お互いにニッと口角を上げて笑います。サーシャさんはあまり誰かと打ち解けるタイプではありませんが、秘密を共有したせいか、私には心を開いてくれています。
昨日の帰り道同様に、私が先導して例の川に向かいます。今日も月灯りの綺麗な夜。私達は修道服を脱ぎました。
「あのですね」
「あん?」
明日のことを話すべきだろうか。その場合、私の聖痕の力が完全に露呈してしまう。それにここで私の能力を話せば、未来が書き換わるかもしれない。
少なくとも昨晩、夢で読んだ未来では明日、サーシャさんは水浴びをしてはいけない。
「少し迷いましたが、ここにいるのはサーシャさんだけですのでお話しましょう。私の聖痕の力は未来視です」
「へえ。なるほどね。いいのか迂闊にそんな貴重な能力を口にして」
「問題ありません。サーシャさんが裏切る未来が視えませんでしたので」
「そっか…………すげえな。信頼できる奴までお見通しってか」
私達は腰まで川の水に浸かり、サーシャさんの力で水は淡く発光します。上からも下からも私達の姿が照らされる中、サーシャさんは笑いながら私の肩を抱きました。
「本当にあたしが良い奴だと思っているのか?」
ギラリと睨みつける彼女。その眼光は、獲物を見つけたシャチのようでした。瞳を逸らすことができない威圧。一瞬、身震いをしてしまいます。
「怖いだろ?」
「多少は怖いですよ。でも、サーシャさんが例え過去にどんなことをしていたとしても、聖痕が浮かんだのは事実ですよね」
「未来のあたしがゲロッたか?」
私が何を言っているのかすぐに理解し、威圧的な声は更に重みを増した。
「そういう未来もありましたってことです」
「へえ、クリスチナ。なおさらあたしを信用する理由がわからねえけど、お前が一番利用できる能力者だってことはわかっちまったよ」
そう言ってサーシャさんは肩まで一気に水に浸かり、私の腕を思いっきり引っ張り込みました。
「ひぎゃ!?」
「未来が読めてもびっくりするんだな!」
川の水の頭のてっぺんまで突っ込まれ、すぐに水面から顔を出して、呼吸します。
「そういう場合もあります。どう読めるのか。どこまで正確なのかはお話できません」
「ところでなんでそれをあたしに話したんだ?」
「明日、サーシャさんが水浴びをしていはいけない。それを伝えるにはどうしようかと迷いましたが、サーシャさんなら能力のことを話して納得して貰う方が確実だと思いました」
「なるほどな」
そう言ったサーシャさんは空に浮かぶ月を眺めます。私も彼女につられ空を仰ぐ。
「この川じゃなければ大丈夫ってことは?」
「そこまではわかりませんね。もし未来が書き換わっていたらその時はお伝えします」
「書き換わるものなのか」
「私が未来を知った上で、別の未来になるように行動を取ればできますね」
「つまり、お前の本当の能力は、運命を変える能力か?」
「…………そう言えなくもないですね」
私の能力を未来視と呼称しているのは、私自身。未来が視えるから結果的に運命を変えている。
本質がどちらなのかなんて私にもわからない。ですが、この力は神から私に授かった能力。神が私に相応しいと判断したからこそ、私は明日を…………その先を視ることができる。
川から上がり昨日の様に髪や身体を拭き合います。サーシャさんは普段の行動は粗雑そのものですが、私の髪を拭く時は丁寧にふき取ってくれました。
「さてと、じゃあ頼むぜ未来視の聖女様」
「聖女認めちゃいました?」
「都合がいい時は褒めてやるよ」
「それはつまり毎秒ですね!」
「あー、これは都合が良いのはお前の頭だったか」
そう言ってまた同じような一日を繰り返す。サーシャさんとの水浴びは本当に気持ち良い。聖痕の力によって聖水を作り出す彼女だからこそなのでしょうが、本人の人柄も大変好ましい。
できればこの人も…………なるべく一緒にこの島で暮らしたい。
昨日とは違うルートでしたが、無事誰にもバレることなく宿舎に到着。サーシャさんは私の頭をガシガシと撫でてから部屋に戻られました。
どうやらここでも私は子供扱いのようです。まあ、ヴィンセント様と違い、サーシャさんは私より十歳年上ですから子供に見えて仕方ないのでしょうけど。
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