シ送り

ころもちあ

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神崎恵

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 今日もまた学校か。でも、今日は少し楽しみだな。担任の神崎恵かんざきめぐみ先生を早く殺したいな~。待ちきれない。
「それじゃあ皆席に座って、SHRをはじめます。」
 神崎先生は、私がいじめられているのを知っていながら見て見ぬふりをした。その上、私をいじめている人の味方をしたくらいだ。おかしい。教師になるべきではない人だ。正直、あんなのが教職に就けるのが心底不思議だ。
「あら?佐藤さんと、相原さんと下田さんはどうしたの。朝はいたよね?」
 その三人なら、私がさっき昼休みのときに殺した。私の記憶には残っていないけれど、やっぱり感情は残っているようね。楽しかったって。 
「その三人なら今日は見かけていないので、早退だと思います。」
「そう、ありがとうね。田中さん。」
 あ、先生イライラしているのがよくわかる。顔にそのまま出ている。たぶん、私がいじめられているのを見るのが楽しかったんでしょうね。制服がボロボロになったときは顔がすごいニヤついていたし。
「じゃあ、これでSHRを終わります。」
 やっと、この退屈な時間が終わった。それじゃあ、神崎先生を殺しに行きますか。あぁ、楽しみすぎる。
 「失礼します。青凪です。」
「どうぞ。」
明らかに嫌そうな顔をしてきた。生徒にそれが伝わってしまうのはどうかと思うが、まあそんなことはどうでもいい。
「どうしましたか。」
それは、もちろん決まっている。でもまずは、
「神崎先生。さっき佐藤さん達を見かけたので、案内させてもらってもいいですか。」
嘘だ。もうあいつらは死んでいる。
「あら、そうなの?わかったわ。」
嬉しそうな顔をしてるな。餌に上手く引っかかった。ンフフッ。
 「青凪さん。佐藤さん達が見当たらないんだけど。」
そりゃそうだ。私が殺したのだから。
「そうですね。実は私先生に用事があったからここまで連れてきたんです。」
神崎先生の顔が少し引きつった。
「そう。それで話はなにかしら。」
それはもちろん
「神崎先生。あなたを殺すためです。」
「は?」
すごい動揺している。まあ、殺される宣言されて動揺せずにいられる人の方が珍しいか。
「青凪さん?先生の聞き間違いかな。」
そんなわけがない。
「いいえ。本気です。」
今度は青ざめている。
「なんで。なんで私を殺すって言うの?おかしいじゃない。そもそも人殺しってよくないってわかってるの。」
それはもう、よくないって知っているし、理解している。それでも、またあの快感を味わいたいのだ。
「神崎先生。あなたは私がいじめられているのを知っていながら見て見ぬふりをしましたね。だから殺すんです。まあ、他の理由としてはストレス発散だけど…。」
怒ったかな。
「そんな理由で。というか、そもそも私はいじめられているのを知らなかったの。佐藤さん達も仲良くしているっていっていたし。」
怒っているねぇ。てか、どこをどう見たら仲良くしているように見えるんだよ。
「だって先生。私の机がないときや[シネ]っていう落書きがあったとき、びしょびしょに濡れたとき。他にもまだたくさんありますが、どんな状況でもニヤついていましたよね。」
どうせしていないって言うんだろう。
「そんなことしていない。」
ほらね。でも、殺すわ。もう先生が死ぬことに変わりはないんだから。
「覚悟を決めてください。それと、先生は体の異変に気づいていないんですか。」
先生が「は?」と言ったように聞こえる。
「先生が今日飲んでいたコーヒーにこっそり毒を仕込んだんですよ。」
おそらく先生の体は毒によって蝕まれ始めているだろう。弱い毒だけど。
「嘘。そんなはずないよね?青凪さん。」
嘘だったら今こんな状況になっていない。
「嘘ではありません。ちゃんと苦しめてさし上げますのでご安心を。」
「安心出来るわけ無いじゃない。」
それもそうだな。そんな先生に毒の話をしたらどうだろう。きっと良い表情をするんだろう。
「そんな先生に朗報です。実は先生の飲んでいたコーヒーに遅くに効果の現れる毒を仕込んでいました。」
あはっ。顔面蒼白だな。面白い。
「ではそろそろとどめを刺しますね。」
出来ればあまりこの場所を汚したくない。少しつまらないが。カッターで頸動脈を切り裂くか。
「先生。覚悟はよろしいですね。」
「いいわけないじゃない。」
なんか騒いでいるが、関係ない。
 ザシュッ
「だいた―――。」
んふ。気持ちよかった。自分は悪くないって言っていたけど、あなたが悪いだけなんじゃない。
「さてと。次は私をいじめてきたクラスメイトかな。」
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