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第11章 どうやら殺人鬼はスポンジマンのようです。
とある男とスポンジマン
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そうして、どこからともなく現れたのは、全身に穴が開いた人とは呼べないモノ。
「こいつはね。スポンジの付喪神。
こいつにはスポンジマンとでも呼んであげると嬉しがると思う。
私はね。子供の頃のある日、こいつと契約してスポンジの付喪人になったんだ。
そこから、まさかここまで人生が愉しくなるとは思わなかったよ。
アハハハハハハハハハ!!!」
「なんて奴なの!!!」
困ったな。
彼女の機嫌を良くして落とすつもりだったのに……。
彼女に軽蔑されてしまったようだ。
さすがにそこまで思われたら私だって感情的にはなる。
「あのさ。ここまで打ち明けたのは君の為になんだよ。
今回の事で君は悪いことをしたわけでもない。運が悪かっただけ。だから、私は特別にここまで喋っているんだ。
本当は言わない様に抑えている事まで言っているんだよ」
すると、その発言は更に女性を刺激してしまったようだ。
女性は悲しいことに怒りを露にして私に暴言を吐いてくる。
「それが何よ!!! 今から警備に訴えてやる。
あんたは殺人鬼だってことをね。
一生刑務所暮らしにさせてやるわ!!!」
「そうですか。そうですか。私だって必死に殺したいのを我慢して話していたんですがね」
私はそう言うと立ち上がって、先程の女性の死体の元へ行くと彼女のバックを漁りだした。
その行動に理解が追い付いていない様子で、女性は怪しみながらこちらを見ている。
「ほら、ちょっと汚れていますけど……。
新しい水着を餞別として贈りましょう。
ほら、高級品ですよ。
この女の命という代金で払っているからね」
私はそう言って、死んだ彼女のバックから水着を取り出すと、恐怖と怒りでクシャクシャになった顔をしている女性に投げつけた。
「ヒッ……!?!????」
受け取ったその水着には少し飛び散ったのだろう。あの死体の肉片と血がついていた。
そうして、すべての感情が恐怖の渦に呑み込まれた瞬間。
「それじゃぁな。派手に死にな!!!」
「いやぁぁぁぁぁ………………!?!?!?!?」
綺麗な絶望の顔に断末魔を添えながら、女性の体は内部から破裂した。
「ああああああああああ。気持ちいい~。
あっ、しまったな。二人の頭をコレクションにでも入れようと思っていたのに……。名前を聞き忘れてしまった」
全てが終わって静かになった後、誰もいない道の真ん中に私は突っ立っていた。
「これで今日は心置きなく本当に大切な彼女とデートが出来る」
ここには証拠が残っていない。行為は済ませた。
血は全てスポンジの付喪神が吸収しているから後でどこか適当な場所で排出すればいいし……。
肉片は乾燥しすぎているので時期に砂のように消えてしまうか、モンスターや動物に喰われるだろう。
そう私の行った行為は完全犯罪なのだ。
「さて、そろそろ行くとするか。ん? いや、まさかな」
少し気になった事があったのだが、私はそんな事はどうでも良いだろうという判断に至ったので気にしないでおくことにした。
この後のデートを楽しみに私は、もとの駐車場へと戻っていくのであった。
これが私の今日の一日である。
この後はちゃんとデートに行き、あの人に喜んでもらってデートは終わった。
あの人というのは私が心から愛している女性の事。特別な女性だ。
もちろん、彼女に私の趣味を打ち明けたりなんてしていない。
彼女とは普通の幸せな人生を過ごすつもりなのだから。
そう、これが私の今日の一日。
国市のとある住宅街にある和風な雰囲気のお屋敷住んでいる一般人。
毎日決まった時間に起きて決まった時間に寝ている社会人。
タバコも酒も飲まず、健康的な生活を送っている男。
この国中に恐れられている三大殺戮の一つにして、数年で何人も殺してきた殺人鬼。
魔王軍幹部八虐の不道にして、スポンジの付喪人。
それがこの私なのだ。
「こいつはね。スポンジの付喪神。
こいつにはスポンジマンとでも呼んであげると嬉しがると思う。
私はね。子供の頃のある日、こいつと契約してスポンジの付喪人になったんだ。
そこから、まさかここまで人生が愉しくなるとは思わなかったよ。
アハハハハハハハハハ!!!」
「なんて奴なの!!!」
困ったな。
彼女の機嫌を良くして落とすつもりだったのに……。
彼女に軽蔑されてしまったようだ。
さすがにそこまで思われたら私だって感情的にはなる。
「あのさ。ここまで打ち明けたのは君の為になんだよ。
今回の事で君は悪いことをしたわけでもない。運が悪かっただけ。だから、私は特別にここまで喋っているんだ。
本当は言わない様に抑えている事まで言っているんだよ」
すると、その発言は更に女性を刺激してしまったようだ。
女性は悲しいことに怒りを露にして私に暴言を吐いてくる。
「それが何よ!!! 今から警備に訴えてやる。
あんたは殺人鬼だってことをね。
一生刑務所暮らしにさせてやるわ!!!」
「そうですか。そうですか。私だって必死に殺したいのを我慢して話していたんですがね」
私はそう言うと立ち上がって、先程の女性の死体の元へ行くと彼女のバックを漁りだした。
その行動に理解が追い付いていない様子で、女性は怪しみながらこちらを見ている。
「ほら、ちょっと汚れていますけど……。
新しい水着を餞別として贈りましょう。
ほら、高級品ですよ。
この女の命という代金で払っているからね」
私はそう言って、死んだ彼女のバックから水着を取り出すと、恐怖と怒りでクシャクシャになった顔をしている女性に投げつけた。
「ヒッ……!?!????」
受け取ったその水着には少し飛び散ったのだろう。あの死体の肉片と血がついていた。
そうして、すべての感情が恐怖の渦に呑み込まれた瞬間。
「それじゃぁな。派手に死にな!!!」
「いやぁぁぁぁぁ………………!?!?!?!?」
綺麗な絶望の顔に断末魔を添えながら、女性の体は内部から破裂した。
「ああああああああああ。気持ちいい~。
あっ、しまったな。二人の頭をコレクションにでも入れようと思っていたのに……。名前を聞き忘れてしまった」
全てが終わって静かになった後、誰もいない道の真ん中に私は突っ立っていた。
「これで今日は心置きなく本当に大切な彼女とデートが出来る」
ここには証拠が残っていない。行為は済ませた。
血は全てスポンジの付喪神が吸収しているから後でどこか適当な場所で排出すればいいし……。
肉片は乾燥しすぎているので時期に砂のように消えてしまうか、モンスターや動物に喰われるだろう。
そう私の行った行為は完全犯罪なのだ。
「さて、そろそろ行くとするか。ん? いや、まさかな」
少し気になった事があったのだが、私はそんな事はどうでも良いだろうという判断に至ったので気にしないでおくことにした。
この後のデートを楽しみに私は、もとの駐車場へと戻っていくのであった。
これが私の今日の一日である。
この後はちゃんとデートに行き、あの人に喜んでもらってデートは終わった。
あの人というのは私が心から愛している女性の事。特別な女性だ。
もちろん、彼女に私の趣味を打ち明けたりなんてしていない。
彼女とは普通の幸せな人生を過ごすつもりなのだから。
そう、これが私の今日の一日。
国市のとある住宅街にある和風な雰囲気のお屋敷住んでいる一般人。
毎日決まった時間に起きて決まった時間に寝ている社会人。
タバコも酒も飲まず、健康的な生活を送っている男。
この国中に恐れられている三大殺戮の一つにして、数年で何人も殺してきた殺人鬼。
魔王軍幹部八虐の不道にして、スポンジの付喪人。
それがこの私なのだ。
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