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婚約破棄、実況してみます!
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正に今、学園卒業式のパーティー会場に寄り添う一組の男女と対峙する女性が一人いる。
そして、それを取り囲むかのような学生と卒業生の親達。
寄り添うのは、この国の王子と市井上がりの男爵令嬢、そして向かい合う女性は公爵令嬢だ。 これこそ、断罪による婚約破棄の場面では!と心のボルテージは最高潮!
「お、俺は今ここで告げたいことがある。」
「で、殿下......」
王子が語り初め、その顔には緊張のためかシリアスで生真面目すぎる表情が見える。 そして、男爵令嬢の瞳がウルウルしながら、王太子を見つめているー。 瞳ウルウル攻撃か!? 仲睦まじい様子だー!
「ちょっと、その婚約破棄まったー!!」
「な、なんだ?」
おっと、ここでちょっとまったコールだぞー。
ここで入り口のドアをバーン!と開け放った男性は騎士団長の息子だ! これは、もしかするともしかしての殿下の横にいる男爵令嬢への横恋慕かぁ~。
それとも、殿下と対峙する婚約破棄される公爵令嬢を騎士団長の息子として守ろうとしているのだろうかぁ~。 横恋慕なのか正義感のいずれだろう。
殿下も戸惑っている~。
「最近、卒業パーティーで婚約破棄をし過ぎだ! 別な場所でやってくれ! 折角の卒業パーティーが台無しだ!! 他でこっそりやってくれよ。」
こ、これは単なる卒業パーティの婚約破棄という伝統破りだぁ~。 騎士団長嫡男が予想を覆す割込みだぞぉ。 しかし、流石公平を期す、騎士団長の嫡男と言ったところだろうか。 親の騎士団長も、うんうんと頷いて満足そうだ~。
「ちょ、ちょっと、折角の婚約破棄なんだから止めないでよ~。」
「「「え?!」」」
さらに、ちょっとまったがキター!
お次は、婚約破棄されそうな令嬢のちょっと待っただぞー! これはびっくりだ。 婚約破棄を待ちに待っていたかの発言だー!
今度は、殿下とウルウル瞳の男爵令嬢と騎士団長嫡男までもが驚きの表情だぁ。 殿下なんて頬が引きつっている~。
「王太子妃なんて無理! 婚約してからもう八年も妃教育なのよ! もう、心が折れたわ......、だから止めないでよ!」
「良く言った、娘よ。」
厳しい王妃教育、8年の青春を返せと言いたいだろー。 心が折れる程の教育とは、恐ろしい。
そして、お次は令嬢の親が参入だぞぉ。
「こほん、殿下。 婚約破棄するなら娘の八年を返してもらいましょう。 ざっと白金貨三枚、つまり金貨三千枚を払ってもらいましょうか!」
「ど、どう云う計算だ!」
「ふむ、一日当たり金貨一枚ですな。 若干の切り上げはお許しを、こほん。」
「まてまて、一日に金貨一枚とはどれだけ自給の良い仕事だ! ぼったくりだろー! しかも週二日は王城に来ていなかっただろ?」
流石に殿下も呆れている~。 ちなみにこの世界は金貨一枚で平民なら一週間は生活できますです。はい。 た、確かに殿下の方が冷静な対応か? 慰謝料請求事案の発生か!?
「こほん、一日十二時間も拘束され、ほとんど家族とも会えず。 さらに休みの日まで殿下とデートやお茶会なんですよ。 家族団欒を阻害した家族の損害も含まれています、更には婚約破棄されれば娘も傷物で次の婚約は難しい! 故、妥当!」
「た、確かにな。 青春だしな。 か、可愛い娘だしな。 その計算で致し方がないか......」
おっと、殿下も納得か! 流石、年の功! えげつない程の慰謝料請求が通りそうだ。 父親ここで拳を小さく握り、腰のあたりでささやかなガッツポーズがでたー。
「まて、まて、まて! 白金貨三枚なぞ、即だせるか! 民の税金だぞ! 儂の小遣いから、せ、せめて五年分割で頼む!」
ここで、国王自ら、支払いの申し出だ。 さらに父親のガッツポーズ。 これは言質もとれて決定のようだぞ~。
国王の威厳はどうした? いいのかそれで?
「あ、あの? そんなに王妃教育って厳しいんですか? 公爵令嬢様。」
「き、厳しいわ。 各国の政治、経済、文化、歴史、貴族年鑑、ダンスにマナー、さらに令嬢なのに護身術。 し、しかも学園通いながらよ? 寝る時間なんて三時間なの。」
聞いている観客皆が生唾ごくりで、ドン引きだぁ。今後の国母となる婚約者は見つかるのか! 次回乞うご期待!
「うわぁー、ブラックですね。 他の令嬢には無理ですよ。 そんなの。」
「本当よ。 なんで、皆きゃっきゃきゃと殿下を狙って王妃になりたいのか判らないわよ。」
ここで、殿下に全員からの冷たいアイビームが炸裂だぞ! 殿下、少し可哀想......。
「ちょっと、待て、待て、待て。 俺が悪いわけじゃないだろう? 俺だって、国王になるための教育はずっとなんだぞ。は、母上?」
「え!? 私なの? 私だって犠牲者よ。 で、でも確かに私の時の一.二倍には増えていたわね。」
「仕方ないだろ。 王国が発展すれば、その分覚えなければいけないことが増えるんだ。 知らないと他の貴族からは無能国王やら無能王妃やら言われるんだ。 王族は、全員犠牲者じゃないか!」
国王、王妃、王子が三人揃っての王国批判が始まったぞ......、これって王国の危機なんでは?
じ、自爆?!
なぜ、こんな話に。 実況しているこちらの方が、悲しくなってきた......。
「わかった。 教育に関しては、後で教育長官に何とかしてもらおう。 この場にはいないが。 そして、話を戻そうじゃないか。 王子よ。」
「「「は!」」」
国王の一言でようやく、話題が戻り、皆少し冷静になれたようだ。 そう、婚約破棄が本題だった。 危ない危ない。
さて、ここから殿下がどう結論づけるのか!
どきどき。
「で、では話を戻そう。 俺は其方に告げたいことがあるのだ。」
「「ごくり」」
「私の横にいる女性は市井の出だ......」
「「うん、うん、その通り。」」
「だ、だから、婚約者である其方に......」
「と、友達になってもらうようにお願いしたかった!」
「「「「「はっ?」」」」」
「だ、だから、友達になってあげて欲しい。 だって、可哀想だろう?」
「「「「「えっ?」」」」」
「私、殿下の婚約者様とお、お友達になりたくて、殿下に口添えをお願いしたんです。 卒業しても友達でいて欲しいと。」
「彼女は卒業すると、市井に戻るからな。 折角、皆仲良くなったのだからと。」
なんだとー! ここに来て、友達になって宣言だとー? これには皆、お口あんぐりだぁ~。
キター! ここで期待を裏切る、どん、でん、返し!
「ということだから、婚約は継続だ。 というか、卒業したら、予定通り結婚式だから。」
「うん、私にはやっぱりあなたしかいないわ。」
ここに居る皆思うだろう。 バカップル誕生だと。 そして、この王国は大丈夫なのだろうかと。
だが、心配しないで欲しい。 古今東西、国王と王妃が仲睦まじければ、大抵王国は安泰なのだ。
うん、うん。 次の世も安泰そうだね。
神様としては、平和が一番だよね。
そして、それを取り囲むかのような学生と卒業生の親達。
寄り添うのは、この国の王子と市井上がりの男爵令嬢、そして向かい合う女性は公爵令嬢だ。 これこそ、断罪による婚約破棄の場面では!と心のボルテージは最高潮!
「お、俺は今ここで告げたいことがある。」
「で、殿下......」
王子が語り初め、その顔には緊張のためかシリアスで生真面目すぎる表情が見える。 そして、男爵令嬢の瞳がウルウルしながら、王太子を見つめているー。 瞳ウルウル攻撃か!? 仲睦まじい様子だー!
「ちょっと、その婚約破棄まったー!!」
「な、なんだ?」
おっと、ここでちょっとまったコールだぞー。
ここで入り口のドアをバーン!と開け放った男性は騎士団長の息子だ! これは、もしかするともしかしての殿下の横にいる男爵令嬢への横恋慕かぁ~。
それとも、殿下と対峙する婚約破棄される公爵令嬢を騎士団長の息子として守ろうとしているのだろうかぁ~。 横恋慕なのか正義感のいずれだろう。
殿下も戸惑っている~。
「最近、卒業パーティーで婚約破棄をし過ぎだ! 別な場所でやってくれ! 折角の卒業パーティーが台無しだ!! 他でこっそりやってくれよ。」
こ、これは単なる卒業パーティの婚約破棄という伝統破りだぁ~。 騎士団長嫡男が予想を覆す割込みだぞぉ。 しかし、流石公平を期す、騎士団長の嫡男と言ったところだろうか。 親の騎士団長も、うんうんと頷いて満足そうだ~。
「ちょ、ちょっと、折角の婚約破棄なんだから止めないでよ~。」
「「「え?!」」」
さらに、ちょっとまったがキター!
お次は、婚約破棄されそうな令嬢のちょっと待っただぞー! これはびっくりだ。 婚約破棄を待ちに待っていたかの発言だー!
今度は、殿下とウルウル瞳の男爵令嬢と騎士団長嫡男までもが驚きの表情だぁ。 殿下なんて頬が引きつっている~。
「王太子妃なんて無理! 婚約してからもう八年も妃教育なのよ! もう、心が折れたわ......、だから止めないでよ!」
「良く言った、娘よ。」
厳しい王妃教育、8年の青春を返せと言いたいだろー。 心が折れる程の教育とは、恐ろしい。
そして、お次は令嬢の親が参入だぞぉ。
「こほん、殿下。 婚約破棄するなら娘の八年を返してもらいましょう。 ざっと白金貨三枚、つまり金貨三千枚を払ってもらいましょうか!」
「ど、どう云う計算だ!」
「ふむ、一日当たり金貨一枚ですな。 若干の切り上げはお許しを、こほん。」
「まてまて、一日に金貨一枚とはどれだけ自給の良い仕事だ! ぼったくりだろー! しかも週二日は王城に来ていなかっただろ?」
流石に殿下も呆れている~。 ちなみにこの世界は金貨一枚で平民なら一週間は生活できますです。はい。 た、確かに殿下の方が冷静な対応か? 慰謝料請求事案の発生か!?
「こほん、一日十二時間も拘束され、ほとんど家族とも会えず。 さらに休みの日まで殿下とデートやお茶会なんですよ。 家族団欒を阻害した家族の損害も含まれています、更には婚約破棄されれば娘も傷物で次の婚約は難しい! 故、妥当!」
「た、確かにな。 青春だしな。 か、可愛い娘だしな。 その計算で致し方がないか......」
おっと、殿下も納得か! 流石、年の功! えげつない程の慰謝料請求が通りそうだ。 父親ここで拳を小さく握り、腰のあたりでささやかなガッツポーズがでたー。
「まて、まて、まて! 白金貨三枚なぞ、即だせるか! 民の税金だぞ! 儂の小遣いから、せ、せめて五年分割で頼む!」
ここで、国王自ら、支払いの申し出だ。 さらに父親のガッツポーズ。 これは言質もとれて決定のようだぞ~。
国王の威厳はどうした? いいのかそれで?
「あ、あの? そんなに王妃教育って厳しいんですか? 公爵令嬢様。」
「き、厳しいわ。 各国の政治、経済、文化、歴史、貴族年鑑、ダンスにマナー、さらに令嬢なのに護身術。 し、しかも学園通いながらよ? 寝る時間なんて三時間なの。」
聞いている観客皆が生唾ごくりで、ドン引きだぁ。今後の国母となる婚約者は見つかるのか! 次回乞うご期待!
「うわぁー、ブラックですね。 他の令嬢には無理ですよ。 そんなの。」
「本当よ。 なんで、皆きゃっきゃきゃと殿下を狙って王妃になりたいのか判らないわよ。」
ここで、殿下に全員からの冷たいアイビームが炸裂だぞ! 殿下、少し可哀想......。
「ちょっと、待て、待て、待て。 俺が悪いわけじゃないだろう? 俺だって、国王になるための教育はずっとなんだぞ。は、母上?」
「え!? 私なの? 私だって犠牲者よ。 で、でも確かに私の時の一.二倍には増えていたわね。」
「仕方ないだろ。 王国が発展すれば、その分覚えなければいけないことが増えるんだ。 知らないと他の貴族からは無能国王やら無能王妃やら言われるんだ。 王族は、全員犠牲者じゃないか!」
国王、王妃、王子が三人揃っての王国批判が始まったぞ......、これって王国の危機なんでは?
じ、自爆?!
なぜ、こんな話に。 実況しているこちらの方が、悲しくなってきた......。
「わかった。 教育に関しては、後で教育長官に何とかしてもらおう。 この場にはいないが。 そして、話を戻そうじゃないか。 王子よ。」
「「「は!」」」
国王の一言でようやく、話題が戻り、皆少し冷静になれたようだ。 そう、婚約破棄が本題だった。 危ない危ない。
さて、ここから殿下がどう結論づけるのか!
どきどき。
「で、では話を戻そう。 俺は其方に告げたいことがあるのだ。」
「「ごくり」」
「私の横にいる女性は市井の出だ......」
「「うん、うん、その通り。」」
「だ、だから、婚約者である其方に......」
「と、友達になってもらうようにお願いしたかった!」
「「「「「はっ?」」」」」
「だ、だから、友達になってあげて欲しい。 だって、可哀想だろう?」
「「「「「えっ?」」」」」
「私、殿下の婚約者様とお、お友達になりたくて、殿下に口添えをお願いしたんです。 卒業しても友達でいて欲しいと。」
「彼女は卒業すると、市井に戻るからな。 折角、皆仲良くなったのだからと。」
なんだとー! ここに来て、友達になって宣言だとー? これには皆、お口あんぐりだぁ~。
キター! ここで期待を裏切る、どん、でん、返し!
「ということだから、婚約は継続だ。 というか、卒業したら、予定通り結婚式だから。」
「うん、私にはやっぱりあなたしかいないわ。」
ここに居る皆思うだろう。 バカップル誕生だと。 そして、この王国は大丈夫なのだろうかと。
だが、心配しないで欲しい。 古今東西、国王と王妃が仲睦まじければ、大抵王国は安泰なのだ。
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