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小学6年生
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私の人生にとって、小学6年生の時の経験は辛かったけど、必要だったんだと思える。
魁十という頼れる味方ができた。
だけど、今父の三回忌の法要でやって来た親戚の小6に胸を鷲掴みされているのは何だろう。
正面から堂々と両手でがっつりいかれてる。
「あの……泰悟くん?」
「なあに? 紗夜お姉ちゃん」
やめてほしいんだけど……一点の曇りもなく澄んだ眼。
魁十の小学生の頃そっくり。小柄で6年生にはとても見えないとこまで似てる。
父方親戚のDNAすごいな。
「大きいおっぱい」
「う……うん……」
まだ子供だし、いやらしい意味はないんだよね。
なのに、叱っちゃかわいそう……なのかな?
でも、ちゃんと人気のない廊下でやってるあたり、どうなんだ。
「泰悟! やめなさい!」
弁当箱をたくさん入れたカゴを床に置いて、魁十が泰悟くんをひっぺがしてくれた。
「いいか泰悟、触っていいのは同意を得た自分の彼女だけ!」
「大きいおっぱい触ってみたかったんだもん」
「自制心て検索してみろ。スマホ持ってんだから」
「ママに取り上げられてる。終わったから返してくれるかな」
「ママ和室にいるよ」
「うん!」
テテテッと泰悟くんが駆けていく。小さい背中、かわいい。
はあーと、魁十がわざとらしいほど大きなため息をついた。
「なんでされるがままなんだよ」
「だって、まだ小さいのにやめてって言うのも大人げないのかと思って」
「姉ちゃんは気の使い方がおかしいんだよ。大人げないんじゃなくて、大人としてするべきしつけだろ」
そうか、たしかに。
「まんまと小学生に騙されてんじゃねーよ」
「騙されてる?」
「あいつ、うち来てそっこーエロ動画サイトの履歴の消し方聞きに来たかんな」
「あんな小さい子が証拠隠滅まで?!」
めんどくさそうに、魁十が目を細めてジロリと私を見る。怖。
「紗夜も悪い。隙が多すぎる。見た目や言動に惑わされるな。男はみんなオオカミなの。誰でもワンチャン狙ってんだよ。覚えとけ」
男はみんな、誰でも……。
「魁十も?」
「一般論」
「やだ! カイがエロサイト閲覧して喜んでやらしい目で女の子見てるなんて、お姉ちゃん想像したくない!」
「するな。なんだそのくだらない妄想」
でも、たしかに先月浜崎さんに手荒なマネをされたのに、浜崎さんは平然と何事もなかったように会社では相変わらず人畜無害そうな顔をしている。
浜崎さんにとっては、「普通」のことだったのかもしれない。いいえ、もしかしたら男性にとっては……。
魁十の言うように、しっかりと覚えておこう。
友人の暴走をしっかり咎め、本人に代わって謝罪できる聖人君子は難波さんくらいしかいないんだって。
魁十という頼れる味方ができた。
だけど、今父の三回忌の法要でやって来た親戚の小6に胸を鷲掴みされているのは何だろう。
正面から堂々と両手でがっつりいかれてる。
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「なあに? 紗夜お姉ちゃん」
やめてほしいんだけど……一点の曇りもなく澄んだ眼。
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父方親戚のDNAすごいな。
「大きいおっぱい」
「う……うん……」
まだ子供だし、いやらしい意味はないんだよね。
なのに、叱っちゃかわいそう……なのかな?
でも、ちゃんと人気のない廊下でやってるあたり、どうなんだ。
「泰悟! やめなさい!」
弁当箱をたくさん入れたカゴを床に置いて、魁十が泰悟くんをひっぺがしてくれた。
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「大きいおっぱい触ってみたかったんだもん」
「自制心て検索してみろ。スマホ持ってんだから」
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「うん!」
テテテッと泰悟くんが駆けていく。小さい背中、かわいい。
はあーと、魁十がわざとらしいほど大きなため息をついた。
「なんでされるがままなんだよ」
「だって、まだ小さいのにやめてって言うのも大人げないのかと思って」
「姉ちゃんは気の使い方がおかしいんだよ。大人げないんじゃなくて、大人としてするべきしつけだろ」
そうか、たしかに。
「まんまと小学生に騙されてんじゃねーよ」
「騙されてる?」
「あいつ、うち来てそっこーエロ動画サイトの履歴の消し方聞きに来たかんな」
「あんな小さい子が証拠隠滅まで?!」
めんどくさそうに、魁十が目を細めてジロリと私を見る。怖。
「紗夜も悪い。隙が多すぎる。見た目や言動に惑わされるな。男はみんなオオカミなの。誰でもワンチャン狙ってんだよ。覚えとけ」
男はみんな、誰でも……。
「魁十も?」
「一般論」
「やだ! カイがエロサイト閲覧して喜んでやらしい目で女の子見てるなんて、お姉ちゃん想像したくない!」
「するな。なんだそのくだらない妄想」
でも、たしかに先月浜崎さんに手荒なマネをされたのに、浜崎さんは平然と何事もなかったように会社では相変わらず人畜無害そうな顔をしている。
浜崎さんにとっては、「普通」のことだったのかもしれない。いいえ、もしかしたら男性にとっては……。
魁十の言うように、しっかりと覚えておこう。
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