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第二章:これからは二人で生活する中へ。
友達の証にと、贈り物を。
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今日は本当に嬉しかったなぁ。
でも…
私はまた見るだけでも笑う。
あぁ…
これが本当の友達かぁ…
**************************
とある日。
今日はロアが遊びに来る日だ!!
私は凄く楽しみでもある。
でも…
ラークを見ると、もう微妙な顔だった。
私は少し不思議にも思う。
ロアとラークは仲良しに見えるのになぁ…
「ねぇ、ラーク?
どうして、そんな顔をするの?
ロアと何かあったの?」
ラークは私を見てハッキリ言った。
「あの馬鹿を見てると頭が痛くなるからだな。」
私は少し、返答に困る…
「えっと…
でも、ラークとロアって。
最初、縁者みたいな事?
えっと、親戚みたいな関係なんじゃ…」
「あぁ、そうだな。
あの馬鹿か?
ネオの想像通りだ。
もうな、ずっと馬鹿で失敗ばかり。
俺はもう、あんな馬鹿にとな。
縁者だと言った事にすら、もう後悔だけだぞ?」
私は驚く。
えぇ!?
ラークがもう、完全にロアの名前すら…
「で、でも…
付き合いが長いって事にもなるの?
そういえば…
ラークもロアも、何歳か知らないけど…」
少しラークは驚いた顔になった。
「俺の歳?
そう言えば言ってないか。
獣人は、まぁ…
少し種族でもな。
複雑な感じでもあるから、言わなかったが。
俺なら27歳だ。
ちなみに、あの馬鹿は26歳。
それなのに?
あれだけの馬鹿な?
ネオですら、もう…
22歳ぐらいか?
こっちの世界だと、前の正確な日付は判らん。
だから、簡単な予測の日数だが…」
ラークは27歳、でも…
複雑?
「その…
複雑って?
何が?」
ラークは考える仕草をすると、複雑な顔になったけど。
すぐに言った。
「ネオに判り易く言うと…
『半分』だからだ。
簡単に言うと、他種族でもない。
そして人間でもない。
どちらにも属せないからこそだな。
獣人が常に一人なのも、その事もある。
だが、逆にも取れる。
人間とも関われる事。
更に他種族とも関われる事。
どちらにも属してないからこそ。
どちらとも交流が出来る。
異能も持ってるからな。
他種族は全員ではなくてもだが、大抵が異能を持ってる。
けれど人間は異能を絶対に持ってない。
だから、獣人の立ち位置が複雑な感じか?」
私は少し納得した。
確かに…
私もそうだったかぁ?
最初、ラークを動物か、人間か判らなかったし?
それに異能もあるし?
でも人間に似てるからなぁ…
私はラークに笑って言った。
「そっかぁ。
でも、それは逆に凄いと思うよ!!」
ラークは複雑な顔で言った。
「なっ!?
どこがだ?
俺の話が判ってるか?」
私は嬉しくて笑って言った。
「うん!!
それって凄いと思うよ?
だって、それは人間以上でもあって?
それに他種族すらも、相手に出来るって事でしょ?
どっちにも属さないって言ったけど。
どっちよりも凄いって存在じゃないの?
異能も使えるなら、人間以上だし?
他種族と同じ様な立ち位置にまで居るけど。
他種族よりも、優れてるって意味でしょ!!」
ラークは凄く驚いた顔をして言った。
「えっ!?
な、ネオには…
そう、認識を!?
そんな発想すら、なかったが…
くっ。
あはははは!!
なるほど。
もうネオにしか…
また出せない事か?
あははは!!
でも…
これは凄いな。
だが…」
ラークは私にと笑って言った。
「ネオは、もう…
本当に可愛いだけじゃなく、凄過ぎるな!!
俺は、その言葉だけでもだ。
凄く嬉しいぞ!!」
私がまた不思議に思ってる時だった。
**************************
玄関の扉の方から大きく音がした。
「ネオ!!
遊びに来たぜぃ!!」
私はロアの声にすぐ言った。
「ロア!!
待ってて、今、開けるからね!!」
そう言ってから私は扉にと走った。
すぐ開けると、ロアもすぐだった。
「やっぱ、扉をネオだと思ったぜぃ!!
俺はネオにと会いに来てるみたいなもんだし?
もうなぁ…
俺はネオとだと楽しいから、めっちゃ嬉しいぞ!!
ラーク?
もう、俺、どうでも良いや。
知らね。
ネオは最高だなぁ。」
「あはははは!!
ロアは、いつも面白くて私も嬉しいよ。
また最初は部屋で話そう?」
私が笑って言うと、ロアも嬉しそうな様子をする。
徐々に表情も判ってきたけど…
まだ完全にラークすらも判らないからなぁ。
そう思いながら、扉を開けてロアが家の中に入った。
私は扉を閉めて、すぐにと行くけど…
でも真っ先にラークがだった。
「そこの馬鹿?
誰が、どう、知らないだと?
ネオは離さんぞ。」
また微妙な顔で言うと、ロアは笑ってる様子だった。
「んん?
何の事かサッパリだなぁ。
ネオは判るけど。
どちらさん?」
「この…
ネオに悪影響しかしない馬鹿が!!
もう少し、落ち着けないのか。
ネオが獣人にとした良い印象すらも、馬鹿のせいで…
台無しになりそうだ。」
「んっ?
ネオが?
獣人に?」
ロアが私を不思議そうな様子で見た。
「あぁ、さっきね!!
ラークの年齢とかも聞いてたけど?
獣人の事も聞いたの。
だから凄いなぁって思ってたんだぁ。」
私が笑いながら言うとロアもだった。
驚く様子で言った。
「えっ?
どこが?
獣人の意味を、ネオが?」
「あははは!!
ロアも、ラークと同じだなぁ。
でも、どうして?
そんな驚く事なの?
さっきね。
ラークからも、ちゃんと聞いたよ?」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってな?
ネオ?
俺が先に、あの変なのに聞くし?」
そう言うと、ロアはラークを見た。
ラークは目を閉じて言った。
「俺はネオに言うだけな。
知らない誰かさんにと話したくないが。
他種族でもない。
そして人間でもない。
どちらにも属せない。
獣人は常に一人。
だが、どちらにも属してないからこそ。
どちらとも交流が出来る。
だから、獣人の立ち位置が複雑。
ネオ?
さっきと同じか?」
ロアが私を複雑な顔で見たけど。
私は笑って、そのまま言う。
「うん!!
凄いと思うよ!!
だって人間以上だし?
他種族にすらも、相手に出来るって事だし?
どっちよりも凄い!!
異能も使えるし?
そんなの人間以上だし?
他種族よりも優れてるだけでしょ!!」
ロアが凄く驚いた様子だった。
「な、えっ!?
んっ!?
ネオが!?
いや、これは…
ネオだからか!?
他種族よりも?
獣人が?
優れてると?
思ったのか?」
私は不思議に思った。
「うん?
だって、そうでしょ?
人間なんて、会話すらも出来ない馬鹿ばっかり。
でも獣人は会話すらも出来るし?
更に異能も使えるんだし?
他種族も異能が使えるらしいけど?
人間と交流は無理じゃないの?
でも…
あんな人間と交流も…
まぁ、する必要も判らないけど?
どっちも判るんだから…
どっちよりも優れてないと、出来ない事でしょ?」
「な…
それを!?
そんな感じに、ネオが!?
えぇ!?
他種族よりも優れてると?
更に人間以上だからとか!?
でも…
あははははは!!
そう言う事か!!
あはははは。
すげぇ!!
マジ、凄過ぎるな。
ネオ!!
俺はもう、めっちゃ嬉しいだけな!!
あははははっ!!」
ロアがもう完全に笑ったのが判った。
私は不思議だったけど。
でもロアが笑ってるのが嬉しかった。
ふと思った。
でも…
私はラークとロアを交互に見る。
確かに?
似てるようで違うけど…
ラークが察した様子で私にだった。
「どうした、ネオ?
急に何か考えてる様子だが。」
「うん。
ねぇ、ラーク?
どうして獣人だけの村とか町はないの?
別に一人で住まなくても…
獣人同士なら大丈夫だと思ったんだけど?」
ラークは驚く顔をした。
「ネオ…
それは…」
急にラークは少し考える様子をしてからだった。
微妙な顔で言った。
「ネオは獣人でも、俺とロアだけだろ?
他の獣人も知らないから。
そう思うんだろうが…
獣人だって、多いからな?」
私は首を傾げて考える。
確かに…
私は獣人だったら…
ラークとロアだけだしなぁ。
でも…
「そうだけど…
でもなぁ。
人間みたいな会話すらも成り立たない。
クズで、馬鹿な、ゴミが?
あんなに居るのに?
もう半分どころでもないし?
獣人だけでもなかったよ?
前に会った他種族だって…
会話が成り立つし?
更に人間みたいに…
誤魔化さないで、その場でだよ?
ちゃんと謝って、判ってくれたよ?
話せば判るのもそうなぁ。
人間だけ要らないでしょ?
だって話して判らない、クズで、馬鹿?
そんなゴミがたくさん?
それなのに、どうして獣人が一人に?
普通に人間が、一番要らないでしょ?」
慌てた様子でラークが言った。
「待て、ネオ?
前に会った他種族の事だろうが。
普通、あんな対応がだな?
そもそも、ないんだ。
あれはネオだからと。
他種族の長が言ってただろ?
ネオに関してのみだと。」
私は思い出す。
「あぁ、確かに?
そう言ってたなぁ。
でも…
それだって理由も簡単だろうし?」
ラークは複雑な顔でだった。
「簡単?
その理由が?
ネオには判ると?」
ラークに笑って私は言う。
「うん。
すぐ判ったよ!!
それは会話が成立するからだよ!!
あの他種族も言ってたけど?
どうせクズで、馬鹿な下等生物ってなぁ。
それは正しいでしょ。
こんなの言語は、関係ないんじゃないの?
理由すらも単純だし?
異能も使えない。
更に会話すらも出来ない。
その上で、きっと人間側がだ。
勝手に、あの他種族を決めつけてだなぁ。
そうやって、避けたり?
危害してくるからかぁ?
だから、あの他種族すらも人間を下等って言うの。
私も良く判るし?
間違ってないし?
だったら当たり前?
だから、やっぱり…
うん、人間なんて要らないでしょ。
一番、絶滅した方が良いなぁ。」
私は思い出しながらも頷いて言うと。
ロアがだった。
「ま、待ってくれ!!
ネオ!?
あの他種族は、少し違うぞ!?
言語に関しては俺も知らん。
だけど、結局…
アイツらだって、ネオにとだ!!
勝手に異能で攻撃しただろ!?
俺だって見たぞ!!
人間はマシだろ!?」
「えっ?
ロアも…
どうして?
ロアも苦手って言ってたけど…
会話が成立したよ?
ちゃんと、その場でラークとロアにも謝ったし?
人間なんて、謝りもしないよ?
更に誤魔化して、攻撃すらしてくるけど…
人間の方が最低だと思うけど?」
ロアも慌てて言った。
「な、え、でも。
ネオ?
ネオにと最初、一方的に攻撃したのを。
俺だって見てた!!
ネオは異能があったから、無事だったし?
他の人間にしてたらだけどかぁ?
人間が勝手に攻撃されるって事だ。
それなのにか?」
私は少し考える。
でも、あの場合…
「あぁ、でもなぁ…
私とかは気にしないけどなぁ。
その理由も判るかも?
あの場合でも、きっと人間がされても…
不思議でもないなぁ…」
ロアは驚く様子でだった。
「な、ネオ?
俺にもそれ、教えてくれるか?
ネオには、その理由が判る?
んんっ!?
俺には、判らんが?」
私はロアを見て思う。
そうだよなぁ…
いくら半分でもロアも違うから…
頷いて私はロアに笑った。
「うん、ロア!!
判った!!
今から言うけどなぁ。
私がだけど?
ロアにも判り易く言うぞ!!」
私は思い出すのもあるから目を閉じた。
そのまま言う。
「人間はなぁ。
真っ先にだ!!
外見な!!
そう、見た目のみ。
まず先にと、勝手に決めつける。
それでな、話すとだけど?
会話、ロアなら言語ね。
それすら判るのにだなぁ。
言った事にと、また馬鹿な勘違い。
更に誤解して、余計に決めつけてくる。
それでだ。
また勝手に決めつけて、自分の意見とか?
自分の思ってた事と違うとな。
理解する前に、理解しようともしない。
その上に、納得がいかない返答を貰うとな。
敵意にすら変わるんだぞ?
それでまた攻撃的にと変わる。
そうなると、もう何を言っても意味すらないのが人間。
そして、それすらも、全く判ってないのも人間な?
だから、あの他種族…
最初からだって、すぐに判るぞ?
見た目が人間とも全く違うからと。
きっと人間はなぁ。
会話しようとも考えないな!!
それで既に決めつけると。
そこでまた、言葉すらも判らないからかぁ?
自分が何をされるかって、すぐに保身に走ると。
それで他種族にと。
何もしてないのに、真っ先に攻撃な?
そうなったら、他種族だって、人間なんて危険な上に?
異能すらないし、会話すらしようともしない馬鹿?
それがずっと?
下等生物って、判断されるのすら簡単でしょ?」
私は目を開けると…
ロアも、ラークも驚いた様子だった。
判った様子だったから私は笑って言った。
「だから、人間がクズで、馬鹿な下等生物なぁ。
うん、正しいだろうって、私も長にと言った!!
あんなゴミが、たくさんなぁ…
私とかも思うし?
まぁ、ラークには言ったけど…
あの帝国の皇帝なんて良い例だなぁ?
人間のくせに?
更に人間を所有物扱いだぞ?
もうなぁ、救い様もないクズだと。
それが国で一番偉い?
見た目だけ、内面すら全く見てないでなぁ。
私にすらもだったから?
うん、クズで、馬鹿、更にもうどうしようない。
人間って名前のゴミだった!!」
ロアがもう困惑気味に僅かに言った。
「そ、その皇帝か?
ネオにと、言った事は…?」
ふとラークの時も思い出したけど…
ロアに少しだけ眉間に皺を寄せて言った。
「自分の物にしたい、だから、俺の女になれ。
って、馬鹿皇帝に言われた。」
すぐにロアが両手で、頭を抱えて大きく言った。
「それには俺すら…
もう何も救えねぇよ!!
俺も馬鹿だが、もっと有り得ねぇぞ!!」
私はロアの言葉に納得もする。
更にラークがだった。
「安心しろ…
流石の俺でもな。
それには何も言えんかった…」
ロアは、そのまま…
何か小さく呟いてた…
**************************
でも急にまた大きく私に言った。
「ネオ!!
その理由は、すっげぇ納得はした…
だが、一つだけ言うぜ!!」
一つだけ?
私はロアを見て頷く。
そうするとロアは目を閉じて言った。
「どんなんでも、絶滅だけは駄目な?
そんな俺すらもしない馬鹿皇帝は仕方ない。
納得はする…
でも絶滅…
それだけは駄目だぞ?
一応だが?
俺も知ってる他種族も、そう。
一応、俺すら知ってる事だけどなぁ…
良いヤツも居るからな?
だから、絶滅希望は駄目な?」
私は少し考える。
それは…
確かに稀に居る人間の事かぁ?
でも…
私が言おうとする前にだった。
バガガン!!
ラークがまた思いっきりロアの後頭部を殴り付けた。
そのまま、また怒鳴った。
「この馬鹿が!!
それだと余計にだろうが!!
ネオが更に判らなくなると。
それすらもか、この大馬鹿が!!」
私は驚くだけでもあった。
凄い音もだけど…
ロアが完全にまた…
床の木すら割れるぐらいだった。
でも、ロアは立ち上がりながらも言った。
「ラーク…
今のは本気でだったろ!!
俺じゃなかったら死ぬぞ!!」
ラークは完全に無視して私に笑った。
「良いか、ネオ?
あんな馬鹿の言う事はな、もう良い。
まずはな、忘れる事だぞ?
俺はこの馬鹿をだ。
ネオに全く、何も、良くない。
この馬鹿を、俺はすぐに捨てたいからな。
今日は終わりで良いか?」
私は何も言えずに、どうするか考えてる時だった。
「おぃ、待てぇ!!
この過保護馬鹿がぁ!!
俺はまだネオにと、する事があるんだぞ!!」
ラークはロアに複雑な顔で言った。
「もう、会話もしただろ?
ネオとの約束も、俺は守ったからな。
馬鹿は帰って良い…」
「うっせぇ!!
この過保護馬鹿な上に、甲斐性無しがぁ!!
今日はネオにとだ!!
俺がする事もあるんだ!!
絶対に、今日はネオにと。
ネオが喜ぶに決まってるからなぁ!!」
ラークが眉間に皺を寄せてだった。
「何だと…
馬鹿が、ネオにだと?」
**************************
もうラークを無視したロアがだった。
私に近付いてから何やら箱を出した。
でも嬉しそうに笑ってるのが私にも判った。
「ネオ!!
前にだ、俺にと、くれただろ?
俺もな、あれから考えたぜ!!
絶対にネオが気に入ると思うからよ。
だから、俺からあげたいってなぁ!!
今日はそれを持って来たんぜぃ!!」
私はまた驚く。
ロアが!!
前に私があげたからと!?
「私にと?」
ロアは嬉しそうに笑ってるのも判る。
「あぁ、絶対だっ!!
俺も7日に1回だし?
あの綺麗なお守り、マジで嬉しかったからなぁ…
だから、ちょっと出先で探してきたぞぉ。」
そう言うと箱を開けて、私にとだった。
私はそれを見て本当に驚いた。
「これって…
前に…
ロアにとも、話した…」
「あぁ、そうだぞ?
俺は更に気付いたぜぃ!!
前にもネオが良く見てたし?
だから、これだってなぁ!!」
私は手に取って良く見る。
それは白い鳥の羽根が付いたネックレス…
更に私が好きな小さな赤い花も。
手の平サイズの丸い小さな水晶の様な…
透明な円形の中にと、私の好きな赤い花がだった。
水々しく綺麗に入ってた。
その水晶の様な円形にと一緒にと、フワリとした白い羽根。
「これを…
私にと?
それに、この白い羽根は…」
私はロアを見ると、嬉しそうな様子で言った。
「前にネオが話してくれただろ?
俺も天使ってのが判らねぇけどなぁ。
でも白い鳥の羽根の意味もだったろ?
絆が深まった証にもなるって言ってたし?
それもネオから俺は聞いたぜ!!
一人じゃないって意味と、幸せを願っているってなぁ。
前にもだけど、ネオは赤い花もだったろ?
でもネオは優しいからなぁ…
少し触れるぐらいしか、してなかったし?
その固定した球体は、異能でなぁ。
俺の仲間に頼んで、特別に作って貰ったんだぞ!!
絶対に壊れねぇし?
それに中の花も、ずっと生きてるぜ!!」
私はまたネックレスを見てだった。
すぐに気付いた。
ロアが…
一緒に楽しく、話してる内容だけでもなく…
更に、私が好きな花に気付いたから…
私はすぐに笑いならがロアに言った。
「ロア!!
これを私にと!!
こんな凄いのを!?
それに、この花は私がずっと。
でも、摘んだら枯れちゃうから。
だからだったけど、生きてるの!!
そんな凄いのを、私にと!!」
ロアはまた嬉しそうに笑ってた。
「俺から、ネオにと贈り物だぜぃ!!
だってネオは、いつもなぁ…
服は多く持ってそうだったけど…
この甲斐性無しで、どうしようもない過保護馬鹿な!!
絶対に気付いてない事もだかんなぁ!!
頭が良いとかじゃねぇっての。
もう何考えてんだって、訳わかんねぇが。
だから俺が先にってな!!」
私は意味に気付いたのもあるけど。
でも、本当に初めてだった。
だからもう嬉しくて、興奮もしながら言う。
「ロア!!
ありがとう!!
凄く嬉しい!!
こんなの、初めてだし!!
絶対に私も大切にする!!
本当にありがとう!!
こんな…
私が!?
こんなに綺麗なのを、本当に!?
それに花も、生きてるなんて!!」
私はネックレスが嬉しくて、もう他も見てなかった。
あぁ…
嬉しいなぁ!!
ロアと話してた。
天使の白い羽根の事を覚えてくれてたし。
更に私の好きな赤い花も…
嬉しい…
だから大切にと。
そのネックレスを優しく包み込む。
本当に嬉しい!!
「ロア。
もう、凄く…
嬉しいなぁ…
こんなに、嬉しい贈り物なんて。
初めてだなぁ…
本当にありがとう、絶対に大切にする。」
ロアも凄く嬉そうに笑うのも判った。
「よっしゃ!!
やっぱりだぜ!!
俺、マジで、そのネオの笑顔も最高な!!
やったぜぃ!!
そうやって喜んでくれるのが、マジで俺もだぜ?
めっちゃ可愛いし、似合うぞ。
完全に勝ったな…
うん、もう、俺との絆にもなるし?
俺が幸せかも…
ヤベェ…
でも、約束、守る。」
私はロアにと笑って言う。
「うん!!
ロアは絶対、私にも大切な友達だなぁ。
だから天使の羽根でしょう?」
「そう、勿論、それもあるぜ!!
俺もだ、そうやってネオが笑う為に頑張ったぞ。
でもなぁ。
もうそうやって笑ってくれるなら…
俺も嬉しいだけなぁ!!」
ロアが言った意味も判った。
嬉しくて笑う。
ロアはもう、急に目を閉じて言った。
「俺は、約束、守るぞ?
俺もネオがなぁ…」
その時に、ようやく声が聞こえた。
**************************
「また…
完全な、予想外を…
しかも、こんな馬鹿に、俺が…」
ふと、その声で私はラークを見た。
でもラークは目を閉じたままだった。
なぜかロアがラークにと。
完全に笑ったのも判ったぐらい、嬉しそうに言った。
「ざまぁ!!
もうネオは、俺とず~っと、友達決定だし?
まさに友情の証、それになぁ。
流石に我慢、限界な?
一緒に?
俺よりも長く?
居るにも関わらず…」
ラークが目を開けて、複雑な顔をした。
「この…
それを違う部分には使えないのか!!
俺はもう、絶対に決めた…
ネオは離さん。」
「へっ。
なんだぁ、急に…
もうなぁ、先に俺すらだ。
気付くのにか?
どんだけネオにと…
こんの過保護馬鹿で?
更に甲斐性無しか?
もう俺すら笑うぜぃ?
こんなの、俺ですら気付くって~のにかぁ?
どんだけだぁ?」
あれ?
私には良く判らないけど…
ロアは口調は変わらなかったけど…
少し、目が変わった?
私がラークを見ても…
ラークも?
少し変わった?
でもラークは首を横に振った。
「それなら、もう…
俺も本気で考える。
だが、所詮、友達な?
それすら、約束の範疇…
ならば、俺がする範囲でだ。」
そう言いながらラークが少し…
ロアを今までとも違う目をした。
私は初めて見るのもあるけど…
ロアが少し驚く様子もした。
「なっ。
ぐっ、ラーク!?
この場には…」
ラークはでも目を閉じた。
そのまま淡々と言った。
「ロア…
次は7日後、それだけあれば…
俺は問題ない。
ネオを、絶対にとも言おう。」
ラークは目を開けて少し笑った。
ロアが驚いた様子をしながらも言った。
「おぃ、こらぁ!!
僅かに出たぞ!?」
ラークは少し笑った。
「少し感情がなぁ…
悪い、苦労した…
ネオは無害でもあるから大丈夫だ。
それにネオの友達ならなぁ…
仕方がないなぁ…
でも…
俺は更に考えるから、良い…」
ロアはでも、笑う様子でだった。
「まぁ、俺は最初から言ったろ?
だから、友達、俺は充分だぜぃ?
でもなぁ…
流石に、俺すらもなぁ…
気付いたのも、だぞ?」
ラークはまた目を閉じた。
そのまま言った。
「それすら、充分、理解した。
俺の失敗だがな。」
ラークは目を開けて、微妙な顔で言った。
「もう、失敗しない。
それに…
抑える方が難しかったのはなぁ。
俺すら、初めてだったか…
だから…
言わなくても、判るか?」
ロアは笑った様子でだった。
「うぃっと。
流石に、これはなぁ。
でも、先にっと。」
そう言うと、ロアは私にと向いて笑ったのが判った。
「ネオ!!
良いか?
癖になってるかもだし…
でも、この過保護馬鹿で、更に甲斐性無しな?
頭が良いんだか、悪いんだか。
俺には全く判らん!!
だから、ネオもだぞ?
言わないと、この過保護馬鹿はな、全く無理な?
あっ、そうそう。
実はな、もう一つあるんだった?
次の時に、ネオにと。
持ってくるからな?
楽しみに、また待ってて良いぞぅ?」
私は驚いてロアにと言う。
「えっ!?
でも…
そんな…
これだけでも、充分、凄いのに。
そんなロアばかりは…」
ロアはでも嬉そうに笑った様子でだった。
「今回程のじゃないし?
心配すんなって!!
あちこち行った、ついでかぁ?
それでだったから、オマケみたいなもんなぁ。
でも…
俺な、もう一つ、ネオのなぁ。
実は気付いたんだぞ?
だから、次のお楽しみってな。
その方が楽しいし?
面白そうだろ?
俺もそうなぁ。
ネオが笑う方が嬉しいし?」
私は少し考える。
「なら、私も次に!!
ロアにと考えるよ!!
そうすれば、一緒に楽しいよね?」
私が笑って言うと。
ロアもまた笑ったのが判った。
「よっしゃ!!
次も、俺はネオとかぁ。
楽しみなぁ!!」
そう言うと、ロアはラークを見て言った。
「んじゃ、俺、帰るけど?
俺の方は、もう用意済みな?
本気…
見せて貰うぜぃ?」
ラークが少し驚く様子はしたけど。
でもすぐに大きく言った。
「当たり前だ!!
ネオだけは離さん!!」
ロアは笑った様子でだった。
「ほほぅ?
今日まで、ぜんっ!!!!!!!
ぜん。
気付かなかった。
甲斐性無しがかぁ?
それは、ちょびっと楽しみな?
俺に勝てるぐらいじゃねぇと…
ネオを?
もぅ、笑っちゃうぜぇ?
って、事で、俺は退散っと。」
そう言ってから玄関の扉の方にと向かったけど。
一度振り向いて、私に笑った様子で言った。
「ネオ!!
きっとな、その花も生きてるからなぁ。
優しいネオになら、花だって喜ぶぜぃ!!
だから、安心しろ!!
まったなぁ!!」
私は笑って言う。
「うん!!
ロアもありがとう!!
私も大切にするからね!!
次は、ロアにもだよ。」
「おぅ!!
では、退散っ!!」
そう言ってからロアは扉から出て行った。
**************************
私はまた、ロアから貰ったネックレスを見る。
フワフワの白い羽根…
何の鳥なのかなぁ。
でも、綺麗な白だなぁ。
ロアは覚えて…
それでかぁ。
嬉しいなぁ。
それに、ずっとだったなぁ。
この赤い小さな花…
生きてるかぁ…
なら、良かったぁ。
大切にしてあげないとなぁ。
「ネオ…
悪かった…
花を見てるのは、気付いてたんだが…」
私はふと。
声に気付いて、ラークを見ると…
複雑な顔をしてた。
うん?
「ラークは何も?
悪くないから、謝る事もないよ?
それに、こんな異能も知らないし?
花が可哀相だからね。
見てるだけでも良かったんだぁ!!
でも、驚いたし?
凄いね!!
この花も生きてるって!!」
「だが…」
ラークは目を閉じた。
すぐに目を開けて微妙な顔でだった。
「白い羽根だと?
そんな話など、俺は聞いてないが?」
私は少し考える。
「あぁ、でもラークも…
確かに居たけど…
庭で落ちてた羽根でだなぁ。
それは白くなかったけど…
ラークはロアが居る時?
少し距離があったから?
聞こえてなかったのかも?」
「なら、さっきの意味がと?」
私は嬉しいのもあって笑う。
「うん!!
私が白ければって言ったらかぁ。
ロアから聞いてきたよ?
だから、白い羽根のジンクスを言ったんだぁ。
それを覚えてたんだと思う。
天使の白い羽根、ジンクスなぁ。
絆が深まった証と。
孤独感や寂しさをなぁ。
天使が見守るようにと。
一人じゃないと、幸せを願っていると。
天使が伝えてくる意味なの。
白い羽根は、私の居た世界だと。
自然ときたら、幸運の証みたいな感じかなぁ。
ロアには一度、言っただけだなぁ!!」
ラークは考える仕草をして溜息までした。
「一度だけだと?
それを覚えて、更に次のもか…
あんの馬鹿、それも含めて…」
ラークは目を閉じて小さく言った。
「完全に俺の失敗か…」
でも…
私はまた見るだけでも笑う。
あぁ…
これが本当の友達かぁ…
**************************
とある日。
今日はロアが遊びに来る日だ!!
私は凄く楽しみでもある。
でも…
ラークを見ると、もう微妙な顔だった。
私は少し不思議にも思う。
ロアとラークは仲良しに見えるのになぁ…
「ねぇ、ラーク?
どうして、そんな顔をするの?
ロアと何かあったの?」
ラークは私を見てハッキリ言った。
「あの馬鹿を見てると頭が痛くなるからだな。」
私は少し、返答に困る…
「えっと…
でも、ラークとロアって。
最初、縁者みたいな事?
えっと、親戚みたいな関係なんじゃ…」
「あぁ、そうだな。
あの馬鹿か?
ネオの想像通りだ。
もうな、ずっと馬鹿で失敗ばかり。
俺はもう、あんな馬鹿にとな。
縁者だと言った事にすら、もう後悔だけだぞ?」
私は驚く。
えぇ!?
ラークがもう、完全にロアの名前すら…
「で、でも…
付き合いが長いって事にもなるの?
そういえば…
ラークもロアも、何歳か知らないけど…」
少しラークは驚いた顔になった。
「俺の歳?
そう言えば言ってないか。
獣人は、まぁ…
少し種族でもな。
複雑な感じでもあるから、言わなかったが。
俺なら27歳だ。
ちなみに、あの馬鹿は26歳。
それなのに?
あれだけの馬鹿な?
ネオですら、もう…
22歳ぐらいか?
こっちの世界だと、前の正確な日付は判らん。
だから、簡単な予測の日数だが…」
ラークは27歳、でも…
複雑?
「その…
複雑って?
何が?」
ラークは考える仕草をすると、複雑な顔になったけど。
すぐに言った。
「ネオに判り易く言うと…
『半分』だからだ。
簡単に言うと、他種族でもない。
そして人間でもない。
どちらにも属せないからこそだな。
獣人が常に一人なのも、その事もある。
だが、逆にも取れる。
人間とも関われる事。
更に他種族とも関われる事。
どちらにも属してないからこそ。
どちらとも交流が出来る。
異能も持ってるからな。
他種族は全員ではなくてもだが、大抵が異能を持ってる。
けれど人間は異能を絶対に持ってない。
だから、獣人の立ち位置が複雑な感じか?」
私は少し納得した。
確かに…
私もそうだったかぁ?
最初、ラークを動物か、人間か判らなかったし?
それに異能もあるし?
でも人間に似てるからなぁ…
私はラークに笑って言った。
「そっかぁ。
でも、それは逆に凄いと思うよ!!」
ラークは複雑な顔で言った。
「なっ!?
どこがだ?
俺の話が判ってるか?」
私は嬉しくて笑って言った。
「うん!!
それって凄いと思うよ?
だって、それは人間以上でもあって?
それに他種族すらも、相手に出来るって事でしょ?
どっちにも属さないって言ったけど。
どっちよりも凄いって存在じゃないの?
異能も使えるなら、人間以上だし?
他種族と同じ様な立ち位置にまで居るけど。
他種族よりも、優れてるって意味でしょ!!」
ラークは凄く驚いた顔をして言った。
「えっ!?
な、ネオには…
そう、認識を!?
そんな発想すら、なかったが…
くっ。
あはははは!!
なるほど。
もうネオにしか…
また出せない事か?
あははは!!
でも…
これは凄いな。
だが…」
ラークは私にと笑って言った。
「ネオは、もう…
本当に可愛いだけじゃなく、凄過ぎるな!!
俺は、その言葉だけでもだ。
凄く嬉しいぞ!!」
私がまた不思議に思ってる時だった。
**************************
玄関の扉の方から大きく音がした。
「ネオ!!
遊びに来たぜぃ!!」
私はロアの声にすぐ言った。
「ロア!!
待ってて、今、開けるからね!!」
そう言ってから私は扉にと走った。
すぐ開けると、ロアもすぐだった。
「やっぱ、扉をネオだと思ったぜぃ!!
俺はネオにと会いに来てるみたいなもんだし?
もうなぁ…
俺はネオとだと楽しいから、めっちゃ嬉しいぞ!!
ラーク?
もう、俺、どうでも良いや。
知らね。
ネオは最高だなぁ。」
「あはははは!!
ロアは、いつも面白くて私も嬉しいよ。
また最初は部屋で話そう?」
私が笑って言うと、ロアも嬉しそうな様子をする。
徐々に表情も判ってきたけど…
まだ完全にラークすらも判らないからなぁ。
そう思いながら、扉を開けてロアが家の中に入った。
私は扉を閉めて、すぐにと行くけど…
でも真っ先にラークがだった。
「そこの馬鹿?
誰が、どう、知らないだと?
ネオは離さんぞ。」
また微妙な顔で言うと、ロアは笑ってる様子だった。
「んん?
何の事かサッパリだなぁ。
ネオは判るけど。
どちらさん?」
「この…
ネオに悪影響しかしない馬鹿が!!
もう少し、落ち着けないのか。
ネオが獣人にとした良い印象すらも、馬鹿のせいで…
台無しになりそうだ。」
「んっ?
ネオが?
獣人に?」
ロアが私を不思議そうな様子で見た。
「あぁ、さっきね!!
ラークの年齢とかも聞いてたけど?
獣人の事も聞いたの。
だから凄いなぁって思ってたんだぁ。」
私が笑いながら言うとロアもだった。
驚く様子で言った。
「えっ?
どこが?
獣人の意味を、ネオが?」
「あははは!!
ロアも、ラークと同じだなぁ。
でも、どうして?
そんな驚く事なの?
さっきね。
ラークからも、ちゃんと聞いたよ?」
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってな?
ネオ?
俺が先に、あの変なのに聞くし?」
そう言うと、ロアはラークを見た。
ラークは目を閉じて言った。
「俺はネオに言うだけな。
知らない誰かさんにと話したくないが。
他種族でもない。
そして人間でもない。
どちらにも属せない。
獣人は常に一人。
だが、どちらにも属してないからこそ。
どちらとも交流が出来る。
だから、獣人の立ち位置が複雑。
ネオ?
さっきと同じか?」
ロアが私を複雑な顔で見たけど。
私は笑って、そのまま言う。
「うん!!
凄いと思うよ!!
だって人間以上だし?
他種族にすらも、相手に出来るって事だし?
どっちよりも凄い!!
異能も使えるし?
そんなの人間以上だし?
他種族よりも優れてるだけでしょ!!」
ロアが凄く驚いた様子だった。
「な、えっ!?
んっ!?
ネオが!?
いや、これは…
ネオだからか!?
他種族よりも?
獣人が?
優れてると?
思ったのか?」
私は不思議に思った。
「うん?
だって、そうでしょ?
人間なんて、会話すらも出来ない馬鹿ばっかり。
でも獣人は会話すらも出来るし?
更に異能も使えるんだし?
他種族も異能が使えるらしいけど?
人間と交流は無理じゃないの?
でも…
あんな人間と交流も…
まぁ、する必要も判らないけど?
どっちも判るんだから…
どっちよりも優れてないと、出来ない事でしょ?」
「な…
それを!?
そんな感じに、ネオが!?
えぇ!?
他種族よりも優れてると?
更に人間以上だからとか!?
でも…
あははははは!!
そう言う事か!!
あはははは。
すげぇ!!
マジ、凄過ぎるな。
ネオ!!
俺はもう、めっちゃ嬉しいだけな!!
あははははっ!!」
ロアがもう完全に笑ったのが判った。
私は不思議だったけど。
でもロアが笑ってるのが嬉しかった。
ふと思った。
でも…
私はラークとロアを交互に見る。
確かに?
似てるようで違うけど…
ラークが察した様子で私にだった。
「どうした、ネオ?
急に何か考えてる様子だが。」
「うん。
ねぇ、ラーク?
どうして獣人だけの村とか町はないの?
別に一人で住まなくても…
獣人同士なら大丈夫だと思ったんだけど?」
ラークは驚く顔をした。
「ネオ…
それは…」
急にラークは少し考える様子をしてからだった。
微妙な顔で言った。
「ネオは獣人でも、俺とロアだけだろ?
他の獣人も知らないから。
そう思うんだろうが…
獣人だって、多いからな?」
私は首を傾げて考える。
確かに…
私は獣人だったら…
ラークとロアだけだしなぁ。
でも…
「そうだけど…
でもなぁ。
人間みたいな会話すらも成り立たない。
クズで、馬鹿な、ゴミが?
あんなに居るのに?
もう半分どころでもないし?
獣人だけでもなかったよ?
前に会った他種族だって…
会話が成り立つし?
更に人間みたいに…
誤魔化さないで、その場でだよ?
ちゃんと謝って、判ってくれたよ?
話せば判るのもそうなぁ。
人間だけ要らないでしょ?
だって話して判らない、クズで、馬鹿?
そんなゴミがたくさん?
それなのに、どうして獣人が一人に?
普通に人間が、一番要らないでしょ?」
慌てた様子でラークが言った。
「待て、ネオ?
前に会った他種族の事だろうが。
普通、あんな対応がだな?
そもそも、ないんだ。
あれはネオだからと。
他種族の長が言ってただろ?
ネオに関してのみだと。」
私は思い出す。
「あぁ、確かに?
そう言ってたなぁ。
でも…
それだって理由も簡単だろうし?」
ラークは複雑な顔でだった。
「簡単?
その理由が?
ネオには判ると?」
ラークに笑って私は言う。
「うん。
すぐ判ったよ!!
それは会話が成立するからだよ!!
あの他種族も言ってたけど?
どうせクズで、馬鹿な下等生物ってなぁ。
それは正しいでしょ。
こんなの言語は、関係ないんじゃないの?
理由すらも単純だし?
異能も使えない。
更に会話すらも出来ない。
その上で、きっと人間側がだ。
勝手に、あの他種族を決めつけてだなぁ。
そうやって、避けたり?
危害してくるからかぁ?
だから、あの他種族すらも人間を下等って言うの。
私も良く判るし?
間違ってないし?
だったら当たり前?
だから、やっぱり…
うん、人間なんて要らないでしょ。
一番、絶滅した方が良いなぁ。」
私は思い出しながらも頷いて言うと。
ロアがだった。
「ま、待ってくれ!!
ネオ!?
あの他種族は、少し違うぞ!?
言語に関しては俺も知らん。
だけど、結局…
アイツらだって、ネオにとだ!!
勝手に異能で攻撃しただろ!?
俺だって見たぞ!!
人間はマシだろ!?」
「えっ?
ロアも…
どうして?
ロアも苦手って言ってたけど…
会話が成立したよ?
ちゃんと、その場でラークとロアにも謝ったし?
人間なんて、謝りもしないよ?
更に誤魔化して、攻撃すらしてくるけど…
人間の方が最低だと思うけど?」
ロアも慌てて言った。
「な、え、でも。
ネオ?
ネオにと最初、一方的に攻撃したのを。
俺だって見てた!!
ネオは異能があったから、無事だったし?
他の人間にしてたらだけどかぁ?
人間が勝手に攻撃されるって事だ。
それなのにか?」
私は少し考える。
でも、あの場合…
「あぁ、でもなぁ…
私とかは気にしないけどなぁ。
その理由も判るかも?
あの場合でも、きっと人間がされても…
不思議でもないなぁ…」
ロアは驚く様子でだった。
「な、ネオ?
俺にもそれ、教えてくれるか?
ネオには、その理由が判る?
んんっ!?
俺には、判らんが?」
私はロアを見て思う。
そうだよなぁ…
いくら半分でもロアも違うから…
頷いて私はロアに笑った。
「うん、ロア!!
判った!!
今から言うけどなぁ。
私がだけど?
ロアにも判り易く言うぞ!!」
私は思い出すのもあるから目を閉じた。
そのまま言う。
「人間はなぁ。
真っ先にだ!!
外見な!!
そう、見た目のみ。
まず先にと、勝手に決めつける。
それでな、話すとだけど?
会話、ロアなら言語ね。
それすら判るのにだなぁ。
言った事にと、また馬鹿な勘違い。
更に誤解して、余計に決めつけてくる。
それでだ。
また勝手に決めつけて、自分の意見とか?
自分の思ってた事と違うとな。
理解する前に、理解しようともしない。
その上に、納得がいかない返答を貰うとな。
敵意にすら変わるんだぞ?
それでまた攻撃的にと変わる。
そうなると、もう何を言っても意味すらないのが人間。
そして、それすらも、全く判ってないのも人間な?
だから、あの他種族…
最初からだって、すぐに判るぞ?
見た目が人間とも全く違うからと。
きっと人間はなぁ。
会話しようとも考えないな!!
それで既に決めつけると。
そこでまた、言葉すらも判らないからかぁ?
自分が何をされるかって、すぐに保身に走ると。
それで他種族にと。
何もしてないのに、真っ先に攻撃な?
そうなったら、他種族だって、人間なんて危険な上に?
異能すらないし、会話すらしようともしない馬鹿?
それがずっと?
下等生物って、判断されるのすら簡単でしょ?」
私は目を開けると…
ロアも、ラークも驚いた様子だった。
判った様子だったから私は笑って言った。
「だから、人間がクズで、馬鹿な下等生物なぁ。
うん、正しいだろうって、私も長にと言った!!
あんなゴミが、たくさんなぁ…
私とかも思うし?
まぁ、ラークには言ったけど…
あの帝国の皇帝なんて良い例だなぁ?
人間のくせに?
更に人間を所有物扱いだぞ?
もうなぁ、救い様もないクズだと。
それが国で一番偉い?
見た目だけ、内面すら全く見てないでなぁ。
私にすらもだったから?
うん、クズで、馬鹿、更にもうどうしようない。
人間って名前のゴミだった!!」
ロアがもう困惑気味に僅かに言った。
「そ、その皇帝か?
ネオにと、言った事は…?」
ふとラークの時も思い出したけど…
ロアに少しだけ眉間に皺を寄せて言った。
「自分の物にしたい、だから、俺の女になれ。
って、馬鹿皇帝に言われた。」
すぐにロアが両手で、頭を抱えて大きく言った。
「それには俺すら…
もう何も救えねぇよ!!
俺も馬鹿だが、もっと有り得ねぇぞ!!」
私はロアの言葉に納得もする。
更にラークがだった。
「安心しろ…
流石の俺でもな。
それには何も言えんかった…」
ロアは、そのまま…
何か小さく呟いてた…
**************************
でも急にまた大きく私に言った。
「ネオ!!
その理由は、すっげぇ納得はした…
だが、一つだけ言うぜ!!」
一つだけ?
私はロアを見て頷く。
そうするとロアは目を閉じて言った。
「どんなんでも、絶滅だけは駄目な?
そんな俺すらもしない馬鹿皇帝は仕方ない。
納得はする…
でも絶滅…
それだけは駄目だぞ?
一応だが?
俺も知ってる他種族も、そう。
一応、俺すら知ってる事だけどなぁ…
良いヤツも居るからな?
だから、絶滅希望は駄目な?」
私は少し考える。
それは…
確かに稀に居る人間の事かぁ?
でも…
私が言おうとする前にだった。
バガガン!!
ラークがまた思いっきりロアの後頭部を殴り付けた。
そのまま、また怒鳴った。
「この馬鹿が!!
それだと余計にだろうが!!
ネオが更に判らなくなると。
それすらもか、この大馬鹿が!!」
私は驚くだけでもあった。
凄い音もだけど…
ロアが完全にまた…
床の木すら割れるぐらいだった。
でも、ロアは立ち上がりながらも言った。
「ラーク…
今のは本気でだったろ!!
俺じゃなかったら死ぬぞ!!」
ラークは完全に無視して私に笑った。
「良いか、ネオ?
あんな馬鹿の言う事はな、もう良い。
まずはな、忘れる事だぞ?
俺はこの馬鹿をだ。
ネオに全く、何も、良くない。
この馬鹿を、俺はすぐに捨てたいからな。
今日は終わりで良いか?」
私は何も言えずに、どうするか考えてる時だった。
「おぃ、待てぇ!!
この過保護馬鹿がぁ!!
俺はまだネオにと、する事があるんだぞ!!」
ラークはロアに複雑な顔で言った。
「もう、会話もしただろ?
ネオとの約束も、俺は守ったからな。
馬鹿は帰って良い…」
「うっせぇ!!
この過保護馬鹿な上に、甲斐性無しがぁ!!
今日はネオにとだ!!
俺がする事もあるんだ!!
絶対に、今日はネオにと。
ネオが喜ぶに決まってるからなぁ!!」
ラークが眉間に皺を寄せてだった。
「何だと…
馬鹿が、ネオにだと?」
**************************
もうラークを無視したロアがだった。
私に近付いてから何やら箱を出した。
でも嬉しそうに笑ってるのが私にも判った。
「ネオ!!
前にだ、俺にと、くれただろ?
俺もな、あれから考えたぜ!!
絶対にネオが気に入ると思うからよ。
だから、俺からあげたいってなぁ!!
今日はそれを持って来たんぜぃ!!」
私はまた驚く。
ロアが!!
前に私があげたからと!?
「私にと?」
ロアは嬉しそうに笑ってるのも判る。
「あぁ、絶対だっ!!
俺も7日に1回だし?
あの綺麗なお守り、マジで嬉しかったからなぁ…
だから、ちょっと出先で探してきたぞぉ。」
そう言うと箱を開けて、私にとだった。
私はそれを見て本当に驚いた。
「これって…
前に…
ロアにとも、話した…」
「あぁ、そうだぞ?
俺は更に気付いたぜぃ!!
前にもネオが良く見てたし?
だから、これだってなぁ!!」
私は手に取って良く見る。
それは白い鳥の羽根が付いたネックレス…
更に私が好きな小さな赤い花も。
手の平サイズの丸い小さな水晶の様な…
透明な円形の中にと、私の好きな赤い花がだった。
水々しく綺麗に入ってた。
その水晶の様な円形にと一緒にと、フワリとした白い羽根。
「これを…
私にと?
それに、この白い羽根は…」
私はロアを見ると、嬉しそうな様子で言った。
「前にネオが話してくれただろ?
俺も天使ってのが判らねぇけどなぁ。
でも白い鳥の羽根の意味もだったろ?
絆が深まった証にもなるって言ってたし?
それもネオから俺は聞いたぜ!!
一人じゃないって意味と、幸せを願っているってなぁ。
前にもだけど、ネオは赤い花もだったろ?
でもネオは優しいからなぁ…
少し触れるぐらいしか、してなかったし?
その固定した球体は、異能でなぁ。
俺の仲間に頼んで、特別に作って貰ったんだぞ!!
絶対に壊れねぇし?
それに中の花も、ずっと生きてるぜ!!」
私はまたネックレスを見てだった。
すぐに気付いた。
ロアが…
一緒に楽しく、話してる内容だけでもなく…
更に、私が好きな花に気付いたから…
私はすぐに笑いならがロアに言った。
「ロア!!
これを私にと!!
こんな凄いのを!?
それに、この花は私がずっと。
でも、摘んだら枯れちゃうから。
だからだったけど、生きてるの!!
そんな凄いのを、私にと!!」
ロアはまた嬉しそうに笑ってた。
「俺から、ネオにと贈り物だぜぃ!!
だってネオは、いつもなぁ…
服は多く持ってそうだったけど…
この甲斐性無しで、どうしようもない過保護馬鹿な!!
絶対に気付いてない事もだかんなぁ!!
頭が良いとかじゃねぇっての。
もう何考えてんだって、訳わかんねぇが。
だから俺が先にってな!!」
私は意味に気付いたのもあるけど。
でも、本当に初めてだった。
だからもう嬉しくて、興奮もしながら言う。
「ロア!!
ありがとう!!
凄く嬉しい!!
こんなの、初めてだし!!
絶対に私も大切にする!!
本当にありがとう!!
こんな…
私が!?
こんなに綺麗なのを、本当に!?
それに花も、生きてるなんて!!」
私はネックレスが嬉しくて、もう他も見てなかった。
あぁ…
嬉しいなぁ!!
ロアと話してた。
天使の白い羽根の事を覚えてくれてたし。
更に私の好きな赤い花も…
嬉しい…
だから大切にと。
そのネックレスを優しく包み込む。
本当に嬉しい!!
「ロア。
もう、凄く…
嬉しいなぁ…
こんなに、嬉しい贈り物なんて。
初めてだなぁ…
本当にありがとう、絶対に大切にする。」
ロアも凄く嬉そうに笑うのも判った。
「よっしゃ!!
やっぱりだぜ!!
俺、マジで、そのネオの笑顔も最高な!!
やったぜぃ!!
そうやって喜んでくれるのが、マジで俺もだぜ?
めっちゃ可愛いし、似合うぞ。
完全に勝ったな…
うん、もう、俺との絆にもなるし?
俺が幸せかも…
ヤベェ…
でも、約束、守る。」
私はロアにと笑って言う。
「うん!!
ロアは絶対、私にも大切な友達だなぁ。
だから天使の羽根でしょう?」
「そう、勿論、それもあるぜ!!
俺もだ、そうやってネオが笑う為に頑張ったぞ。
でもなぁ。
もうそうやって笑ってくれるなら…
俺も嬉しいだけなぁ!!」
ロアが言った意味も判った。
嬉しくて笑う。
ロアはもう、急に目を閉じて言った。
「俺は、約束、守るぞ?
俺もネオがなぁ…」
その時に、ようやく声が聞こえた。
**************************
「また…
完全な、予想外を…
しかも、こんな馬鹿に、俺が…」
ふと、その声で私はラークを見た。
でもラークは目を閉じたままだった。
なぜかロアがラークにと。
完全に笑ったのも判ったぐらい、嬉しそうに言った。
「ざまぁ!!
もうネオは、俺とず~っと、友達決定だし?
まさに友情の証、それになぁ。
流石に我慢、限界な?
一緒に?
俺よりも長く?
居るにも関わらず…」
ラークが目を開けて、複雑な顔をした。
「この…
それを違う部分には使えないのか!!
俺はもう、絶対に決めた…
ネオは離さん。」
「へっ。
なんだぁ、急に…
もうなぁ、先に俺すらだ。
気付くのにか?
どんだけネオにと…
こんの過保護馬鹿で?
更に甲斐性無しか?
もう俺すら笑うぜぃ?
こんなの、俺ですら気付くって~のにかぁ?
どんだけだぁ?」
あれ?
私には良く判らないけど…
ロアは口調は変わらなかったけど…
少し、目が変わった?
私がラークを見ても…
ラークも?
少し変わった?
でもラークは首を横に振った。
「それなら、もう…
俺も本気で考える。
だが、所詮、友達な?
それすら、約束の範疇…
ならば、俺がする範囲でだ。」
そう言いながらラークが少し…
ロアを今までとも違う目をした。
私は初めて見るのもあるけど…
ロアが少し驚く様子もした。
「なっ。
ぐっ、ラーク!?
この場には…」
ラークはでも目を閉じた。
そのまま淡々と言った。
「ロア…
次は7日後、それだけあれば…
俺は問題ない。
ネオを、絶対にとも言おう。」
ラークは目を開けて少し笑った。
ロアが驚いた様子をしながらも言った。
「おぃ、こらぁ!!
僅かに出たぞ!?」
ラークは少し笑った。
「少し感情がなぁ…
悪い、苦労した…
ネオは無害でもあるから大丈夫だ。
それにネオの友達ならなぁ…
仕方がないなぁ…
でも…
俺は更に考えるから、良い…」
ロアはでも、笑う様子でだった。
「まぁ、俺は最初から言ったろ?
だから、友達、俺は充分だぜぃ?
でもなぁ…
流石に、俺すらもなぁ…
気付いたのも、だぞ?」
ラークはまた目を閉じた。
そのまま言った。
「それすら、充分、理解した。
俺の失敗だがな。」
ラークは目を開けて、微妙な顔で言った。
「もう、失敗しない。
それに…
抑える方が難しかったのはなぁ。
俺すら、初めてだったか…
だから…
言わなくても、判るか?」
ロアは笑った様子でだった。
「うぃっと。
流石に、これはなぁ。
でも、先にっと。」
そう言うと、ロアは私にと向いて笑ったのが判った。
「ネオ!!
良いか?
癖になってるかもだし…
でも、この過保護馬鹿で、更に甲斐性無しな?
頭が良いんだか、悪いんだか。
俺には全く判らん!!
だから、ネオもだぞ?
言わないと、この過保護馬鹿はな、全く無理な?
あっ、そうそう。
実はな、もう一つあるんだった?
次の時に、ネオにと。
持ってくるからな?
楽しみに、また待ってて良いぞぅ?」
私は驚いてロアにと言う。
「えっ!?
でも…
そんな…
これだけでも、充分、凄いのに。
そんなロアばかりは…」
ロアはでも嬉そうに笑った様子でだった。
「今回程のじゃないし?
心配すんなって!!
あちこち行った、ついでかぁ?
それでだったから、オマケみたいなもんなぁ。
でも…
俺な、もう一つ、ネオのなぁ。
実は気付いたんだぞ?
だから、次のお楽しみってな。
その方が楽しいし?
面白そうだろ?
俺もそうなぁ。
ネオが笑う方が嬉しいし?」
私は少し考える。
「なら、私も次に!!
ロアにと考えるよ!!
そうすれば、一緒に楽しいよね?」
私が笑って言うと。
ロアもまた笑ったのが判った。
「よっしゃ!!
次も、俺はネオとかぁ。
楽しみなぁ!!」
そう言うと、ロアはラークを見て言った。
「んじゃ、俺、帰るけど?
俺の方は、もう用意済みな?
本気…
見せて貰うぜぃ?」
ラークが少し驚く様子はしたけど。
でもすぐに大きく言った。
「当たり前だ!!
ネオだけは離さん!!」
ロアは笑った様子でだった。
「ほほぅ?
今日まで、ぜんっ!!!!!!!
ぜん。
気付かなかった。
甲斐性無しがかぁ?
それは、ちょびっと楽しみな?
俺に勝てるぐらいじゃねぇと…
ネオを?
もぅ、笑っちゃうぜぇ?
って、事で、俺は退散っと。」
そう言ってから玄関の扉の方にと向かったけど。
一度振り向いて、私に笑った様子で言った。
「ネオ!!
きっとな、その花も生きてるからなぁ。
優しいネオになら、花だって喜ぶぜぃ!!
だから、安心しろ!!
まったなぁ!!」
私は笑って言う。
「うん!!
ロアもありがとう!!
私も大切にするからね!!
次は、ロアにもだよ。」
「おぅ!!
では、退散っ!!」
そう言ってからロアは扉から出て行った。
**************************
私はまた、ロアから貰ったネックレスを見る。
フワフワの白い羽根…
何の鳥なのかなぁ。
でも、綺麗な白だなぁ。
ロアは覚えて…
それでかぁ。
嬉しいなぁ。
それに、ずっとだったなぁ。
この赤い小さな花…
生きてるかぁ…
なら、良かったぁ。
大切にしてあげないとなぁ。
「ネオ…
悪かった…
花を見てるのは、気付いてたんだが…」
私はふと。
声に気付いて、ラークを見ると…
複雑な顔をしてた。
うん?
「ラークは何も?
悪くないから、謝る事もないよ?
それに、こんな異能も知らないし?
花が可哀相だからね。
見てるだけでも良かったんだぁ!!
でも、驚いたし?
凄いね!!
この花も生きてるって!!」
「だが…」
ラークは目を閉じた。
すぐに目を開けて微妙な顔でだった。
「白い羽根だと?
そんな話など、俺は聞いてないが?」
私は少し考える。
「あぁ、でもラークも…
確かに居たけど…
庭で落ちてた羽根でだなぁ。
それは白くなかったけど…
ラークはロアが居る時?
少し距離があったから?
聞こえてなかったのかも?」
「なら、さっきの意味がと?」
私は嬉しいのもあって笑う。
「うん!!
私が白ければって言ったらかぁ。
ロアから聞いてきたよ?
だから、白い羽根のジンクスを言ったんだぁ。
それを覚えてたんだと思う。
天使の白い羽根、ジンクスなぁ。
絆が深まった証と。
孤独感や寂しさをなぁ。
天使が見守るようにと。
一人じゃないと、幸せを願っていると。
天使が伝えてくる意味なの。
白い羽根は、私の居た世界だと。
自然ときたら、幸運の証みたいな感じかなぁ。
ロアには一度、言っただけだなぁ!!」
ラークは考える仕草をして溜息までした。
「一度だけだと?
それを覚えて、更に次のもか…
あんの馬鹿、それも含めて…」
ラークは目を閉じて小さく言った。
「完全に俺の失敗か…」
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