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第三章:離さないでもなく、もう離せない。
愛情と日常と根性。
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ラークは明らかに変わった…
私はでも、嬉しいのもある。
でも…
言語だけなぁ…
**************************
普段から寝る時もだけど。
ラークと一緒にと、夜は同じベッドではある。
でも最近は…
私が毎日の様に、もう…
ラークからの与えてくる。
感覚ばかりが溢れるぐらいだった…
私は、どうにか息を整えてる時だった。
「ネオ…
愛してる。
少し…
早かったか?」
優しい声でラークは、私を愛してくれる。
私もラークを見る。
嬉しそうに笑ってるのも判る。
どうにか私も言う。
「大丈夫、だけど…
でも、ラーク…?
こんな、感覚は…」
ラークは、まただった。
優しく私にと、触れながらも言ってくる。
「ネオがなぁ…
凄く可愛いのもあるが。
それに…」
そのまま、また優しくラークは動いた。
私は思わず、身体が反応した…
どうにか声をと、堪えたけれど。
でも僅かに漏れてしまう。
「んっ…」
「ネオ…
別に俺しか居ない。
俺だけだ…
声すら可愛いだけだぞ?」
「ラ、ラーク…
でも、私の方が…
何でか、もう、判らない…」
どうにかと、私は、また言った。
でもラークを見ると…
少し嬉しそうに笑うだけだった。
「ネオは…
本当に素直だなぁ。
でも、これは簡単なんだが…」
私には判らない…
だからラークをまた見ると、嬉しそうに笑った。
「ネオ…
だったら、今からでも良いが…
少し考えれば、答えも判るか?」
それで私は考え様とした。
でもすぐ、またラークがだった。
私の身体にと、僅かに触れて、動いてくる。
それで勝手に反応してしまう。
「あっ、ラ…
ラーク…
今、考え…
んっ…」
更にとラークが動けば…
私は、その刺激で考えられなくなった。
「ネオ…
それで…
答えは、判ったか?」
ラークにと、私は首を横に振る。
「でも…
だって、ラークが…
考え様と、しても…」
ラークは私の耳元にと近付いて、優しい声だった…
少し私にと触れながら、小さく言った。
「簡単な答えだ。
ネオ?
俺がネオを、愛してる事が判るだろう?
それに…
ネオもだからだと。
俺にとなぁ。
同じ様に、ネオが求めてくるからだぞ…」
私は少し驚く。
「それは…
そうかも、だけど、でも…
あっ。」
ラークが優しく、まただった。
私は勝手に、どうしても反応してしまう。
「もうなぁ…
ネオがだと。
もう俺は嬉しいだけだが。
ネオが、俺をと…
受け入れる様にとしてるのが判る…
無意識にか?
身体すら…
ネオは素直だからだぞ?
それに…
俺はネオにと、痛くも絶対にしない。」
「そ、それは…
そうだけど…
んっ、あぁっ。
で、も…
この、感覚すら、知らないのに…」
ラークが私にと、また優しく言う。
「ネオがな?
知らなくても…
身体の方がだ。
もう、痛みよりも…
逆だろう?」
私は急に恥ずかしくもなる。
「そ、それは…
でも…
ラーク?
どうして…」
それでもラークは私に優しく笑うと、動いた。
私は、まただった。
どうしても…
「ネオ…
良いんだ…
ネオが、そうしてる姿すら。
俺には、もう嬉しいだけだ…」
私は言葉も探す。
でもラークが動けば…
この感覚にと、呑み込まれる様になってしまう。
そうしてると、私の様子でと。
また、いつもラークがだった。
すぐ気付いて、同じ事を言う。
「俺はネオを愛してる。
今日は、このまま、安心して寝て良い…」
私はまた、息を整えると…
そのまま寝てしまう日々だった。
**************************
とある日。
私は動物達と楽しく遊んでた。
ラークは少し離れて、いつも笑って見てるだけ。
それも変わらず…
ふと私は思い付いた。
だから、皆にと聞いてみた。
「ねぇ?
皆もラークは優しいと思うでしょ?
ラークは皆の言葉は判らなくても…
大丈夫だけど…
やっぱり、駄目かなぁ?」
皆が、それぞれ鳴いた。
私は、そう言った皆にと。
その言葉も凄く嬉しかった。
だから笑って皆にと言う。
「うん、判った!!
やってみるから!!」
私は笑いながらラークにと言った。
「ねぇ、ラーク!!
皆がね!!
ラークなら一緒にって。
だからラークも、こっちに来て欲しいの。
皆に触れて良いみたいだよ!!」
ラークは少し驚いた顔をした。
「ネオ?
俺にと?
だが、動物達はネオの方…」
「皆がね。
ラークなら安心だって、言ってるよ?
私と居るのも見てたからって。
優しいのが判るって。
だから来て欲しいって!!」
ラークは驚いた顔をしたまま、私にと近付いて来た。
そうすると皆が一斉にだった。
鳴きながらラークにと…
飛び乗ったり、周りにと動き廻ったり、擦り付いた。
更にと、動物達の方が動いた。
完全にラークは慌てた。
「あははははっ。
ラークが…
もう…
あはははは。
面白いっ。
皆もだけど…
あはははっ。」
ラークは慌てながらも、私にとだった。
「ネ、ネオ!?
な、何を言ってるか、俺には判らん!?
どうなってる!?
いや、どうして、こんな、一気に!?」
たくさんの動物達に囲まれて、更に焦るラークを見て…
もう私は笑った。
「あははははっ!!
ラークがっ。
もう。
可愛いなぁ!!
あはははっ。
皆がねぇ。
ラークは、いつも笑ってるだけだって。
安全だって。
でも、近付いて来ないからと。
あはははっ。
私がラークを呼んでくれたら…
皆は、ラークをと。
見てるだけより、遊ぶ方が、面白いと。
皆が教えたいと。
皆から、してみるからと。
あはははっ。」
もう、たくさんの動物達が全部だった。
ラークにと、擦り寄ったり、それぞれが動き廻る。
完全にラークは困惑しながらだった。
「いや、え、待て?
俺には、言葉も、判らん!?
どうするかもだぞ?
何をすれば!?
んっ!?」
私はラークがもう、動けないで…
更に動物達の中に入ってるラークの姿に笑う。
でも、ラークが…
か…
可愛い!!
「ねぇ?
皆もラークが好きなら、言ってあげなよ?
きっと、すぐ判るよ?」
その瞬間、皆が鳴いた。
ラークは更に慌てた。
「いや、えっ?
判らんぞ!?
流石に、俺でも、言葉もだが!?
こんな、たくさん!?
下手に動けない!?
どうすれば?
ネ、ネオ!?」
「あははははっ。
ラークも簡単だなぁ。
皆には優しく触れるだけかぁ?」
ラークは少し考え仕草をしてからだった。
どうにかと、動物達にと触れる。
そうすると、更にまた動物達は一斉にラークにと。
もっとだった。
ラークは、まただった。
困惑しながらも私にと言う。
「ネ、ネオ!?
判らん!?
でも、な、え!?
いや、何となくだが、判るか!?
ネオ!!
動物達は何を!?」
私はもう、笑うしかない。
「あははははは!!
皆がなぁ。
ラークとも。
遊ぼうって、言ってるだけだよ!!
でも…
あははははっ!!
ラークがもう…
皆にとかぁ?
あはははっ。」
ラークは、どうにか座ると、皆にと言った。
「俺には、判らんが…
危害はしないと…
判るのか?」
皆がまた一斉に鳴いた。
ラークは凄く驚いた顔をした。
「ん!?
何を言った!?
判らん!?」
ラークが言うと、皆も鳴いた。
もうラークは困惑気味にと、撫でるけど。
でも何も言わず、考える仕草もする状態になった。
私は笑ってラークにと言った。
「皆がなぁ。
ラークなら良いと。
ラークなら信じてると。
そう言ってるだけだよ?」
「な、なるほど。
だが…
俺は初めてだぞ?
こんなだと…」
私はラークと皆にと、側に行って笑う。
「ねぇ?
皆もラークとなら、嬉しいよね?
私もだなぁ!!」
皆も、すぐ鳴いた。
ラークも…
どうにか動物達にと触れながら、少し笑う。
「皆の、気持ちは嬉しいがな?
流石に…
やっぱり、判らん!?」
皆も、それぞれが動き廻って、更にラークにだった。
私にも鳴いて、もう笑うだけしかない。
「皆がなぁ。
ラークが優しいなら充分だと。
だから言葉が判らなくてもと。
ラークだけは信じると。
私の為にしてるから判ると。
そう言ってるだけだよ?」
私も動物達にと触れて笑う。
そうしてると、ラークも急に笑い出した。
「あははははっ。
これは…
もう…
なるほど。
皆はネオの為か?
それで…
俺にとまで…
あはははは。」
動物達も皆が鳴く。
私も嬉しいのもあって、ラークに抱き付いた。
「皆はラークも大好きなんだよ!!
私も嬉しいなぁ!!」
「あはは、ネオ。
俺もだな、これはもう…
またネオだからこそだぞ?」
ラークも笑って私を抱き締めてくる。
皆もそれぞれ鳴いた。
私も嬉しくて笑う。
あぁ…
皆も、ラークも、優しいなぁ…
それから、ラークも見てるだけでもなくなった。
動物達の時も、私の側にと一緒に居る様に。
それと同じで、一緒に触れて笑う。
**************************
とある日。
実はラークにと、コッソリしていた事がある。
それを私が隠してる時だった。
「ネオ…
バレてるのに気付いてないだろ?
まぁ、俺にも内容が判らなかったが…」
私は声に、凄く驚いて後ろを向くと…
ラークが部屋の扉…
その横に居て、微妙な顔をして既に見てた。
私は焦りながら、すぐ隠してから言う。
「えっと、いや?
これは…
うん、普通に?
多分?
勉強の一つだから、大丈夫だよ!?」
ラークは微妙な顔のままだった。
「勉強だと?
あれが?
ネオ、それは…
何の勉強だ?」
私は、どうにか考える。
「えっと。
それは…」
でもラークが動いて、私を抱き寄せる。
そしてアッサリと、隠してたノートを手に取った。
「これな?
ずっと俺は気付いてたぞ?
だが…
内容が俺にも判らん。
だから様子見をしてたが…
ネオは書き続けてるからな。
それで…
何の勉強だ?」
私はそう。
コッソリと、実はラーク記録をしてた。
ラークの書斎なのか…
この部屋は、もう本だけが大量にあるだけで広さもある。
まさに木を隠すなら、森の中作戦だった。
「えっと。
そ、それは…
ラークの、かな?
うん、そう、ラークの勉強だな?」
ラークは目を閉じた。
「なるほど。
だとすると…」
ラークは目を開けてから、微妙な顔でだった。
「俺についての…
しかも、俺は初めて見たが。
こんな言語を俺は知らん。
ならば、ネオ、前のだな?
その言語で、俺の記録か?」
私はまた驚く。
「あ、でも…
悪い事は、何も書いてないよ!?
えっと、記録と言うか…
日記?
いや、でも…」
ラークは複雑な顔になった。
「ネオ?
俺の記録をするならだが。
別に俺にと、聞けば良いのにか?
それは、どうしてだ?」
私は焦りながらも、どうにか言う。
「えっと。
でも、ラークは獣人だし?
それに、目を見ても、まだ全部は、その…
判らないし?
表情では、何となく?
判るけど…
悪い事は、うん、してないよ?」
ラークは、また目を閉じた。
「なるほど…
確かにネオも言ってたな。
人間の目を見れば判ると。
それは俺も見てたから、理解していたが…
だとすると。」
ラークは目を開けて、私に微妙な顔で言った。
「ネオ?
人間は判ってもだ。
俺や他種族は、目を見ても判らないんだな?
だから、してた記録か?」
私は驚くだけだった。
「そ、それは…
確かに、それもあるけど?
でも…
ラークの事は…
何となくしか、まだ…
完全には、その、判らないし?
知るのは、悪くないし?
ラークが判れば、ロアも…
他にも、もっと、判るかもだし?」
ラークは首を横に振る。
微妙な顔で頷く。
「確かに、それも勉強だな?
だがな、判るよりも。
ネオは聞くだけで済む事だろう?
必要ないな?」
私は驚くのもあるけど、それには…
「えぇっ!?
でも…
いや、待って!!
それにはラークの事も、もっと…」
「ん?
今…
僅かに言ったが…
記録以外にも書いてたのか?
俺の事を?」
私は失言に気付いた。
どうにか首を横に振る。
「悪い事は何も書いてないよ!?
ただ、その…」
そう、あのラーク記録には、夜での事も…
他にも、たくさん…
ラークとの思い出や、出来事も多く書いてた。
だから私は必死に首を横に振ってノートをと。
動くけど、やっぱりラークは簡単に避けるだけだった。
「ラーク!?
それを返して!!
駄目だし!?
ちゃんと書いてるのに!!
それだけはっ!?
返してっ!!」
ラークは、また考える仕草を僅かにしてからだった。
「なら、ネオ?
一つ、『提案』がある。
その言語をだ。
俺にと教えるならば、返す。
それなら自由に書いて良いが?」
私は驚くけど、また考える。
「それは…」
ラークが日本語を?
でも…
ラークが日本語…
それなら絶対に!?
私は笑って言った。
「良いよ!!
だったら、日本語は教える。
だから、返してくれるよね?」
ラークが驚いた顔をした。
「ネオ?
それは…
言語を俺にと、教えるのだろう?
そうなれば、俺も読めるんだぞ?」
ノートを返してくれるのが嬉しくて、私は笑う。
「勿論!!
正しく、ちゃんと日本語を教えるよ?
でもラークには無理だからなぁ。
絶対、大丈夫だし?
それにノートは返してくれるんだから。
私は、それで充分だよ!!」
ラークは凄く驚いた顔のまま…
一応そのまま、私にとノートは返してくれた。
私はホッとした。
でも…
ラークを見ると、いつも以上に複雑な顔をしてた。
「ネオ…
俺には、どうしても判らないが…
ネオは言語を教えると言ったのにだ。
それに俺なら…
無理だとも言ったな?
それは言語が、難しいからと?
俺には不可能だと…
判断したのか?」
私はノートを奪われない様にしっかりと持つ。
それから笑った。
「ラークが日本語を?
うん、そうなぁ。
絶対、全部の解読なんて無理だし?
うん、だったらラーク?
私は一つだけ、言う!!」
「一つだと?」
不思議な顔になったラークに、私は笑って言った。
「日本語の難易度は、前の世界すら困難!!
ラークには絶対無理だなぁ。」
ラークは凄く驚きながら言った。
「何だとっ!?
俺は言語の習得ぐらい、簡単だぞ!!」
私は笑って言う。
「いや?
無理だと思うし?
私の前に居た世界。
その世界にはなぁ。
たっくさんの国がある。
きっと、ラークでも信じられないぐらいの国々。
もう、そんな前の世界でもなぁ。
日本語の難易度が、高過ぎるからと。
だから、他の国、そんな馬鹿な人間達すらもだ!!
習得が出来る人間も、殆ど居ないからな?
それなのに、世界すら違うし?
それでラークが?
うん、絶対、正しく教えてもだな?
無理だと判る。
そんな日本語なら、ラークには無理でも。
私には簡単なぁ。
だって、母国語なんだし?
判るに決まってるし?
書き方を変えたら、全ての意味すら変わる。
それぐらいの難易度だし?
ラークなら、読めても絶対に間違うし?
判らなくなる。」
ラークが驚きながらもだった。
「前の世界、その国々ですら…
習得が困難だと?
更に意味すら変わると?」
私は目を閉じて判り易くと考えながら言う。
「ラーク?
良いかぁ…
日本語はなぁ。
今から言うなら?
漢字、ひらがな、カタカナ。
それぞれでも、数すら、すっごく多いし?
全ての読み方が、全部複数、もっと多いし?
それに合わせてなぁ。
漢字だけでも、書き方や読み方でなぁ。
意味が都度、文章の前後ですらでもかぁ?
全部変わる事すらあるし?
その漢字が多いだけじゃない。
そんな漢字の中に、ひかがな、カタカナ。
使い方でだけど、それを僅かに一文字で良い。
変えただけでもだなぁ。
また意味すら変わるんだ。
それに同じ漢字や言葉…
場所や状況にですら、全部変わる。
それを、ラークが?
うん、無理だし?
私はチートだから、この世界の文字は全部判る。
でも、ラークにはチートもないし?
絶対、無理って判る。」
私が目を開けると…
ラークは凄く驚いた顔で私を見てた。
だから私は笑って言った。
「このノートは駄目だよ?
さっき、ラークが『提案』としてだけど。
ラークが言ったんだし?
私は日本語を教えるし?
でも…
ノートは読めないから大丈夫だ。」
ラークは急に首を振って大きく言った。
「ネオ!!
俺は今までもだが…
判らなかった言語など、一つもない!!
その日本語も、絶対に習得は出来る!!」
私は少し驚いてラークを見ると…
怒ってる訳でもないし?
あれ?
何か、複雑な顔だし?
でも目が、いつもと違う?
「ラーク?
どうしたの?」
ラークは急に目を閉じて言った。
「ネオ…
俺は日本語を覚えるぞ?
絶対、出来る…」
それから目を開けると、また微妙な顔でだった。
「ネオ、俺はな…
どんな難易度の高い言語もだ。
全部、習得してきたんだぞ?
出来ない訳がない!!」
私は不思議に思いながら、考える。
「ラーク?
一応…
先に、言っとくけど…」
ラークは、また不思議そうな顔になった。
「私の前に居た世界人口だとな?
約70億程度居るけど…
私の国より、大きい国の方が圧倒的に多いからね?
それだけの数が居る中でだけど…
どんな国も、日本語は避ける難易度だし?
それを覚えても、ラークには…
この世界なら意味すらないよ?
だから、教えるけど…
覚えるのは無理だと思う。」
私が言うとラークは判らないけど。
また複雑な顔をして言った。
「なるほど…
それだけの難易度と。
だからか?
ネオが簡単に、あの『提案』をだ。
だが…」
ラークは首を振って、私を見てハッキリと言った。
「俺は絶対、日本語を習得する。」
えっ?
でも…
習得しても…
「えっと…
ラークには、勿論、教えるけど。
別に要らないし?
使わないなら、意味も?
ないと思うけど…」
ラークは、また目を閉じて小さく言った。
「俺は負けん…
絶対に習得も出来るし、する…」
うん?
何だかいつもと…
雰囲気も違う?
ラークは目を開けると複雑な顔で大きく言った。
「ネオ!!
明日から教えて貰うからな!!
俺は絶対に、その日本語を覚えるぞ!!」
えぇ!?
明日か!?
「う、うん…
ラーク?
あれ?」
ラークは目を閉じた。
それから考えてる様子だったけど。
その場は、そのまま、普通の行動には戻った。
**************************
翌日。
朝食を食べ終わって、すぐだった。
「ネオ!!
約束通り、日本語を教えて貰うぞ!!
俺は絶対に覚える…」
私は驚く。
「う、うん…
だったら、最初は…
一番、簡単な、ひらがな?
それで良いけど…
これすら、でも…」
ラークは、また複雑な顔で言った。
「ネオ?
でも…
何だ?」
私は動揺しながらも言う。
「えっと、ひらがな…
それだけでも、多いし…
言い難いけど…
私の国では、多分…
6歳ぐらいで全員、大抵、出来る様になるけど…
それなのに、ラークが?」
ラークは驚きながら言った。
「6歳だと!?
それが出来る言語ならだぞ!?
俺に出来ない筈もない!!」
「う、うん…
早ければ、もっとか?
でも…」
ラークは首を横に振って言う。
「いや、初歩は知るべきだ。
言語の基本ならば、それが普通か。」
そう言ってから、すぐラークは準備した。
私は少し心配にも正直なるけど…
紙にと、ひらがなを全部書いた。
その瞬間、ラークは少し動揺した。
「ネオ…
これが、その、ひらがな全部か?
確か昨日、それ以外にだが…
カタカナ、漢字があると言ったな。
次なら、何になる?」
私も動揺しながら言う。
「多分、カタカナだけど…
簡単に言うとな?
ひらがなと読み方を変えただけな?
その文字が変わっただけ?」
私は別の紙に、同じ様にとカタカナを全部書いた。
ラークはまた、少し動揺した。
「ネオ…
さっき、言ってたが…
同じ読み方で…
文字が変わっただけだと?
それで、この文字数か?」
「う、うん。
でも、ラーク?
その…
いきなりは、絶対に無理だし…
言い難いんだけど…
この文字は漢字と併用するだけで…
漢字だったら…
この文字数よりも、何十倍になるか…
私でも判らないぐらい、あるよ?」
ラークは明らかに動揺した。
「何だと!?
これの更に多いと!?
ここにある文字は、単に併用するだけと!?」
私も驚きながらも、どうにか言う。
「う、うん…
だから…
意味も、その、ないし?
覚えても…」
ラークは凄く驚いた顔したけど、急に目を閉じた。
また小さく言った。
「俺は負けん…
絶対に習得も出来るし、する…」
私はラークが、どうしてか判らなかったけど…
一応、教え始めた。
**************************
そんな事もあり…
なぜかラークは急に日本語の習得をと。
凄い必死に、頑張り出したけど…
でも…
私には判らない…
一体、どうした?
私はでも、嬉しいのもある。
でも…
言語だけなぁ…
**************************
普段から寝る時もだけど。
ラークと一緒にと、夜は同じベッドではある。
でも最近は…
私が毎日の様に、もう…
ラークからの与えてくる。
感覚ばかりが溢れるぐらいだった…
私は、どうにか息を整えてる時だった。
「ネオ…
愛してる。
少し…
早かったか?」
優しい声でラークは、私を愛してくれる。
私もラークを見る。
嬉しそうに笑ってるのも判る。
どうにか私も言う。
「大丈夫、だけど…
でも、ラーク…?
こんな、感覚は…」
ラークは、まただった。
優しく私にと、触れながらも言ってくる。
「ネオがなぁ…
凄く可愛いのもあるが。
それに…」
そのまま、また優しくラークは動いた。
私は思わず、身体が反応した…
どうにか声をと、堪えたけれど。
でも僅かに漏れてしまう。
「んっ…」
「ネオ…
別に俺しか居ない。
俺だけだ…
声すら可愛いだけだぞ?」
「ラ、ラーク…
でも、私の方が…
何でか、もう、判らない…」
どうにかと、私は、また言った。
でもラークを見ると…
少し嬉しそうに笑うだけだった。
「ネオは…
本当に素直だなぁ。
でも、これは簡単なんだが…」
私には判らない…
だからラークをまた見ると、嬉しそうに笑った。
「ネオ…
だったら、今からでも良いが…
少し考えれば、答えも判るか?」
それで私は考え様とした。
でもすぐ、またラークがだった。
私の身体にと、僅かに触れて、動いてくる。
それで勝手に反応してしまう。
「あっ、ラ…
ラーク…
今、考え…
んっ…」
更にとラークが動けば…
私は、その刺激で考えられなくなった。
「ネオ…
それで…
答えは、判ったか?」
ラークにと、私は首を横に振る。
「でも…
だって、ラークが…
考え様と、しても…」
ラークは私の耳元にと近付いて、優しい声だった…
少し私にと触れながら、小さく言った。
「簡単な答えだ。
ネオ?
俺がネオを、愛してる事が判るだろう?
それに…
ネオもだからだと。
俺にとなぁ。
同じ様に、ネオが求めてくるからだぞ…」
私は少し驚く。
「それは…
そうかも、だけど、でも…
あっ。」
ラークが優しく、まただった。
私は勝手に、どうしても反応してしまう。
「もうなぁ…
ネオがだと。
もう俺は嬉しいだけだが。
ネオが、俺をと…
受け入れる様にとしてるのが判る…
無意識にか?
身体すら…
ネオは素直だからだぞ?
それに…
俺はネオにと、痛くも絶対にしない。」
「そ、それは…
そうだけど…
んっ、あぁっ。
で、も…
この、感覚すら、知らないのに…」
ラークが私にと、また優しく言う。
「ネオがな?
知らなくても…
身体の方がだ。
もう、痛みよりも…
逆だろう?」
私は急に恥ずかしくもなる。
「そ、それは…
でも…
ラーク?
どうして…」
それでもラークは私に優しく笑うと、動いた。
私は、まただった。
どうしても…
「ネオ…
良いんだ…
ネオが、そうしてる姿すら。
俺には、もう嬉しいだけだ…」
私は言葉も探す。
でもラークが動けば…
この感覚にと、呑み込まれる様になってしまう。
そうしてると、私の様子でと。
また、いつもラークがだった。
すぐ気付いて、同じ事を言う。
「俺はネオを愛してる。
今日は、このまま、安心して寝て良い…」
私はまた、息を整えると…
そのまま寝てしまう日々だった。
**************************
とある日。
私は動物達と楽しく遊んでた。
ラークは少し離れて、いつも笑って見てるだけ。
それも変わらず…
ふと私は思い付いた。
だから、皆にと聞いてみた。
「ねぇ?
皆もラークは優しいと思うでしょ?
ラークは皆の言葉は判らなくても…
大丈夫だけど…
やっぱり、駄目かなぁ?」
皆が、それぞれ鳴いた。
私は、そう言った皆にと。
その言葉も凄く嬉しかった。
だから笑って皆にと言う。
「うん、判った!!
やってみるから!!」
私は笑いながらラークにと言った。
「ねぇ、ラーク!!
皆がね!!
ラークなら一緒にって。
だからラークも、こっちに来て欲しいの。
皆に触れて良いみたいだよ!!」
ラークは少し驚いた顔をした。
「ネオ?
俺にと?
だが、動物達はネオの方…」
「皆がね。
ラークなら安心だって、言ってるよ?
私と居るのも見てたからって。
優しいのが判るって。
だから来て欲しいって!!」
ラークは驚いた顔をしたまま、私にと近付いて来た。
そうすると皆が一斉にだった。
鳴きながらラークにと…
飛び乗ったり、周りにと動き廻ったり、擦り付いた。
更にと、動物達の方が動いた。
完全にラークは慌てた。
「あははははっ。
ラークが…
もう…
あはははは。
面白いっ。
皆もだけど…
あはははっ。」
ラークは慌てながらも、私にとだった。
「ネ、ネオ!?
な、何を言ってるか、俺には判らん!?
どうなってる!?
いや、どうして、こんな、一気に!?」
たくさんの動物達に囲まれて、更に焦るラークを見て…
もう私は笑った。
「あははははっ!!
ラークがっ。
もう。
可愛いなぁ!!
あはははっ。
皆がねぇ。
ラークは、いつも笑ってるだけだって。
安全だって。
でも、近付いて来ないからと。
あはははっ。
私がラークを呼んでくれたら…
皆は、ラークをと。
見てるだけより、遊ぶ方が、面白いと。
皆が教えたいと。
皆から、してみるからと。
あはははっ。」
もう、たくさんの動物達が全部だった。
ラークにと、擦り寄ったり、それぞれが動き廻る。
完全にラークは困惑しながらだった。
「いや、え、待て?
俺には、言葉も、判らん!?
どうするかもだぞ?
何をすれば!?
んっ!?」
私はラークがもう、動けないで…
更に動物達の中に入ってるラークの姿に笑う。
でも、ラークが…
か…
可愛い!!
「ねぇ?
皆もラークが好きなら、言ってあげなよ?
きっと、すぐ判るよ?」
その瞬間、皆が鳴いた。
ラークは更に慌てた。
「いや、えっ?
判らんぞ!?
流石に、俺でも、言葉もだが!?
こんな、たくさん!?
下手に動けない!?
どうすれば?
ネ、ネオ!?」
「あははははっ。
ラークも簡単だなぁ。
皆には優しく触れるだけかぁ?」
ラークは少し考え仕草をしてからだった。
どうにかと、動物達にと触れる。
そうすると、更にまた動物達は一斉にラークにと。
もっとだった。
ラークは、まただった。
困惑しながらも私にと言う。
「ネ、ネオ!?
判らん!?
でも、な、え!?
いや、何となくだが、判るか!?
ネオ!!
動物達は何を!?」
私はもう、笑うしかない。
「あははははは!!
皆がなぁ。
ラークとも。
遊ぼうって、言ってるだけだよ!!
でも…
あははははっ!!
ラークがもう…
皆にとかぁ?
あはははっ。」
ラークは、どうにか座ると、皆にと言った。
「俺には、判らんが…
危害はしないと…
判るのか?」
皆がまた一斉に鳴いた。
ラークは凄く驚いた顔をした。
「ん!?
何を言った!?
判らん!?」
ラークが言うと、皆も鳴いた。
もうラークは困惑気味にと、撫でるけど。
でも何も言わず、考える仕草もする状態になった。
私は笑ってラークにと言った。
「皆がなぁ。
ラークなら良いと。
ラークなら信じてると。
そう言ってるだけだよ?」
「な、なるほど。
だが…
俺は初めてだぞ?
こんなだと…」
私はラークと皆にと、側に行って笑う。
「ねぇ?
皆もラークとなら、嬉しいよね?
私もだなぁ!!」
皆も、すぐ鳴いた。
ラークも…
どうにか動物達にと触れながら、少し笑う。
「皆の、気持ちは嬉しいがな?
流石に…
やっぱり、判らん!?」
皆も、それぞれが動き廻って、更にラークにだった。
私にも鳴いて、もう笑うだけしかない。
「皆がなぁ。
ラークが優しいなら充分だと。
だから言葉が判らなくてもと。
ラークだけは信じると。
私の為にしてるから判ると。
そう言ってるだけだよ?」
私も動物達にと触れて笑う。
そうしてると、ラークも急に笑い出した。
「あははははっ。
これは…
もう…
なるほど。
皆はネオの為か?
それで…
俺にとまで…
あはははは。」
動物達も皆が鳴く。
私も嬉しいのもあって、ラークに抱き付いた。
「皆はラークも大好きなんだよ!!
私も嬉しいなぁ!!」
「あはは、ネオ。
俺もだな、これはもう…
またネオだからこそだぞ?」
ラークも笑って私を抱き締めてくる。
皆もそれぞれ鳴いた。
私も嬉しくて笑う。
あぁ…
皆も、ラークも、優しいなぁ…
それから、ラークも見てるだけでもなくなった。
動物達の時も、私の側にと一緒に居る様に。
それと同じで、一緒に触れて笑う。
**************************
とある日。
実はラークにと、コッソリしていた事がある。
それを私が隠してる時だった。
「ネオ…
バレてるのに気付いてないだろ?
まぁ、俺にも内容が判らなかったが…」
私は声に、凄く驚いて後ろを向くと…
ラークが部屋の扉…
その横に居て、微妙な顔をして既に見てた。
私は焦りながら、すぐ隠してから言う。
「えっと、いや?
これは…
うん、普通に?
多分?
勉強の一つだから、大丈夫だよ!?」
ラークは微妙な顔のままだった。
「勉強だと?
あれが?
ネオ、それは…
何の勉強だ?」
私は、どうにか考える。
「えっと。
それは…」
でもラークが動いて、私を抱き寄せる。
そしてアッサリと、隠してたノートを手に取った。
「これな?
ずっと俺は気付いてたぞ?
だが…
内容が俺にも判らん。
だから様子見をしてたが…
ネオは書き続けてるからな。
それで…
何の勉強だ?」
私はそう。
コッソリと、実はラーク記録をしてた。
ラークの書斎なのか…
この部屋は、もう本だけが大量にあるだけで広さもある。
まさに木を隠すなら、森の中作戦だった。
「えっと。
そ、それは…
ラークの、かな?
うん、そう、ラークの勉強だな?」
ラークは目を閉じた。
「なるほど。
だとすると…」
ラークは目を開けてから、微妙な顔でだった。
「俺についての…
しかも、俺は初めて見たが。
こんな言語を俺は知らん。
ならば、ネオ、前のだな?
その言語で、俺の記録か?」
私はまた驚く。
「あ、でも…
悪い事は、何も書いてないよ!?
えっと、記録と言うか…
日記?
いや、でも…」
ラークは複雑な顔になった。
「ネオ?
俺の記録をするならだが。
別に俺にと、聞けば良いのにか?
それは、どうしてだ?」
私は焦りながらも、どうにか言う。
「えっと。
でも、ラークは獣人だし?
それに、目を見ても、まだ全部は、その…
判らないし?
表情では、何となく?
判るけど…
悪い事は、うん、してないよ?」
ラークは、また目を閉じた。
「なるほど…
確かにネオも言ってたな。
人間の目を見れば判ると。
それは俺も見てたから、理解していたが…
だとすると。」
ラークは目を開けて、私に微妙な顔で言った。
「ネオ?
人間は判ってもだ。
俺や他種族は、目を見ても判らないんだな?
だから、してた記録か?」
私は驚くだけだった。
「そ、それは…
確かに、それもあるけど?
でも…
ラークの事は…
何となくしか、まだ…
完全には、その、判らないし?
知るのは、悪くないし?
ラークが判れば、ロアも…
他にも、もっと、判るかもだし?」
ラークは首を横に振る。
微妙な顔で頷く。
「確かに、それも勉強だな?
だがな、判るよりも。
ネオは聞くだけで済む事だろう?
必要ないな?」
私は驚くのもあるけど、それには…
「えぇっ!?
でも…
いや、待って!!
それにはラークの事も、もっと…」
「ん?
今…
僅かに言ったが…
記録以外にも書いてたのか?
俺の事を?」
私は失言に気付いた。
どうにか首を横に振る。
「悪い事は何も書いてないよ!?
ただ、その…」
そう、あのラーク記録には、夜での事も…
他にも、たくさん…
ラークとの思い出や、出来事も多く書いてた。
だから私は必死に首を横に振ってノートをと。
動くけど、やっぱりラークは簡単に避けるだけだった。
「ラーク!?
それを返して!!
駄目だし!?
ちゃんと書いてるのに!!
それだけはっ!?
返してっ!!」
ラークは、また考える仕草を僅かにしてからだった。
「なら、ネオ?
一つ、『提案』がある。
その言語をだ。
俺にと教えるならば、返す。
それなら自由に書いて良いが?」
私は驚くけど、また考える。
「それは…」
ラークが日本語を?
でも…
ラークが日本語…
それなら絶対に!?
私は笑って言った。
「良いよ!!
だったら、日本語は教える。
だから、返してくれるよね?」
ラークが驚いた顔をした。
「ネオ?
それは…
言語を俺にと、教えるのだろう?
そうなれば、俺も読めるんだぞ?」
ノートを返してくれるのが嬉しくて、私は笑う。
「勿論!!
正しく、ちゃんと日本語を教えるよ?
でもラークには無理だからなぁ。
絶対、大丈夫だし?
それにノートは返してくれるんだから。
私は、それで充分だよ!!」
ラークは凄く驚いた顔のまま…
一応そのまま、私にとノートは返してくれた。
私はホッとした。
でも…
ラークを見ると、いつも以上に複雑な顔をしてた。
「ネオ…
俺には、どうしても判らないが…
ネオは言語を教えると言ったのにだ。
それに俺なら…
無理だとも言ったな?
それは言語が、難しいからと?
俺には不可能だと…
判断したのか?」
私はノートを奪われない様にしっかりと持つ。
それから笑った。
「ラークが日本語を?
うん、そうなぁ。
絶対、全部の解読なんて無理だし?
うん、だったらラーク?
私は一つだけ、言う!!」
「一つだと?」
不思議な顔になったラークに、私は笑って言った。
「日本語の難易度は、前の世界すら困難!!
ラークには絶対無理だなぁ。」
ラークは凄く驚きながら言った。
「何だとっ!?
俺は言語の習得ぐらい、簡単だぞ!!」
私は笑って言う。
「いや?
無理だと思うし?
私の前に居た世界。
その世界にはなぁ。
たっくさんの国がある。
きっと、ラークでも信じられないぐらいの国々。
もう、そんな前の世界でもなぁ。
日本語の難易度が、高過ぎるからと。
だから、他の国、そんな馬鹿な人間達すらもだ!!
習得が出来る人間も、殆ど居ないからな?
それなのに、世界すら違うし?
それでラークが?
うん、絶対、正しく教えてもだな?
無理だと判る。
そんな日本語なら、ラークには無理でも。
私には簡単なぁ。
だって、母国語なんだし?
判るに決まってるし?
書き方を変えたら、全ての意味すら変わる。
それぐらいの難易度だし?
ラークなら、読めても絶対に間違うし?
判らなくなる。」
ラークが驚きながらもだった。
「前の世界、その国々ですら…
習得が困難だと?
更に意味すら変わると?」
私は目を閉じて判り易くと考えながら言う。
「ラーク?
良いかぁ…
日本語はなぁ。
今から言うなら?
漢字、ひらがな、カタカナ。
それぞれでも、数すら、すっごく多いし?
全ての読み方が、全部複数、もっと多いし?
それに合わせてなぁ。
漢字だけでも、書き方や読み方でなぁ。
意味が都度、文章の前後ですらでもかぁ?
全部変わる事すらあるし?
その漢字が多いだけじゃない。
そんな漢字の中に、ひかがな、カタカナ。
使い方でだけど、それを僅かに一文字で良い。
変えただけでもだなぁ。
また意味すら変わるんだ。
それに同じ漢字や言葉…
場所や状況にですら、全部変わる。
それを、ラークが?
うん、無理だし?
私はチートだから、この世界の文字は全部判る。
でも、ラークにはチートもないし?
絶対、無理って判る。」
私が目を開けると…
ラークは凄く驚いた顔で私を見てた。
だから私は笑って言った。
「このノートは駄目だよ?
さっき、ラークが『提案』としてだけど。
ラークが言ったんだし?
私は日本語を教えるし?
でも…
ノートは読めないから大丈夫だ。」
ラークは急に首を振って大きく言った。
「ネオ!!
俺は今までもだが…
判らなかった言語など、一つもない!!
その日本語も、絶対に習得は出来る!!」
私は少し驚いてラークを見ると…
怒ってる訳でもないし?
あれ?
何か、複雑な顔だし?
でも目が、いつもと違う?
「ラーク?
どうしたの?」
ラークは急に目を閉じて言った。
「ネオ…
俺は日本語を覚えるぞ?
絶対、出来る…」
それから目を開けると、また微妙な顔でだった。
「ネオ、俺はな…
どんな難易度の高い言語もだ。
全部、習得してきたんだぞ?
出来ない訳がない!!」
私は不思議に思いながら、考える。
「ラーク?
一応…
先に、言っとくけど…」
ラークは、また不思議そうな顔になった。
「私の前に居た世界人口だとな?
約70億程度居るけど…
私の国より、大きい国の方が圧倒的に多いからね?
それだけの数が居る中でだけど…
どんな国も、日本語は避ける難易度だし?
それを覚えても、ラークには…
この世界なら意味すらないよ?
だから、教えるけど…
覚えるのは無理だと思う。」
私が言うとラークは判らないけど。
また複雑な顔をして言った。
「なるほど…
それだけの難易度と。
だからか?
ネオが簡単に、あの『提案』をだ。
だが…」
ラークは首を振って、私を見てハッキリと言った。
「俺は絶対、日本語を習得する。」
えっ?
でも…
習得しても…
「えっと…
ラークには、勿論、教えるけど。
別に要らないし?
使わないなら、意味も?
ないと思うけど…」
ラークは、また目を閉じて小さく言った。
「俺は負けん…
絶対に習得も出来るし、する…」
うん?
何だかいつもと…
雰囲気も違う?
ラークは目を開けると複雑な顔で大きく言った。
「ネオ!!
明日から教えて貰うからな!!
俺は絶対に、その日本語を覚えるぞ!!」
えぇ!?
明日か!?
「う、うん…
ラーク?
あれ?」
ラークは目を閉じた。
それから考えてる様子だったけど。
その場は、そのまま、普通の行動には戻った。
**************************
翌日。
朝食を食べ終わって、すぐだった。
「ネオ!!
約束通り、日本語を教えて貰うぞ!!
俺は絶対に覚える…」
私は驚く。
「う、うん…
だったら、最初は…
一番、簡単な、ひらがな?
それで良いけど…
これすら、でも…」
ラークは、また複雑な顔で言った。
「ネオ?
でも…
何だ?」
私は動揺しながらも言う。
「えっと、ひらがな…
それだけでも、多いし…
言い難いけど…
私の国では、多分…
6歳ぐらいで全員、大抵、出来る様になるけど…
それなのに、ラークが?」
ラークは驚きながら言った。
「6歳だと!?
それが出来る言語ならだぞ!?
俺に出来ない筈もない!!」
「う、うん…
早ければ、もっとか?
でも…」
ラークは首を横に振って言う。
「いや、初歩は知るべきだ。
言語の基本ならば、それが普通か。」
そう言ってから、すぐラークは準備した。
私は少し心配にも正直なるけど…
紙にと、ひらがなを全部書いた。
その瞬間、ラークは少し動揺した。
「ネオ…
これが、その、ひらがな全部か?
確か昨日、それ以外にだが…
カタカナ、漢字があると言ったな。
次なら、何になる?」
私も動揺しながら言う。
「多分、カタカナだけど…
簡単に言うとな?
ひらがなと読み方を変えただけな?
その文字が変わっただけ?」
私は別の紙に、同じ様にとカタカナを全部書いた。
ラークはまた、少し動揺した。
「ネオ…
さっき、言ってたが…
同じ読み方で…
文字が変わっただけだと?
それで、この文字数か?」
「う、うん。
でも、ラーク?
その…
いきなりは、絶対に無理だし…
言い難いんだけど…
この文字は漢字と併用するだけで…
漢字だったら…
この文字数よりも、何十倍になるか…
私でも判らないぐらい、あるよ?」
ラークは明らかに動揺した。
「何だと!?
これの更に多いと!?
ここにある文字は、単に併用するだけと!?」
私も驚きながらも、どうにか言う。
「う、うん…
だから…
意味も、その、ないし?
覚えても…」
ラークは凄く驚いた顔したけど、急に目を閉じた。
また小さく言った。
「俺は負けん…
絶対に習得も出来るし、する…」
私はラークが、どうしてか判らなかったけど…
一応、教え始めた。
**************************
そんな事もあり…
なぜかラークは急に日本語の習得をと。
凄い必死に、頑張り出したけど…
でも…
私には判らない…
一体、どうした?
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