最強、最悪、最愛、唯一の兄は冷酷皇帝。

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

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第二章:常に最愛の者へ。

青い小鳥よりも、信じる者へ。

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今日も一日、何事もなくパターン通り。
私は勉学も終えた。

でも…

やっぱり宿題もないし?
ルイも、いつも通りだけど…

待ってる間、最近の私は良く考える。

皇妃の仕事って何になる?
私が出来る事は少ない?

ルイが居るだけで良いのになぁ…

最後の授業が終わったのが18時半。
いつも私の場合、食事の時間も19時だった。

きっと、また時間も余ると思った私は…
すぐ部屋へ、戻らなかった。

転移装置のところまで歩きながら…
少し寄り道しようと私は考える。

そして、転移装置も使って王城中庭へ。
19時には部屋に戻るつもりで転移する。

王城は本館と、東西南北に塔があるけど…
それぞれ一つずつ。
中庭に関しては備え付けられてる。

私は屋上にも近い南棟の中庭へ。
この中庭は屋上も吹き抜け天井になってた。

だから空が見える。

今の時間だと夜空だけど…
風も感じられる吹き抜けな上に、私のお気に入り。

様々に緻密な装飾が施された柱が八本。
円形を描くように配置された真ん中にだった。
噴水も設置されてる。

幾何学模様に整えられた造りの中。
神々を讃える為の象徴としての彫刻の像と…
草木すら充分、多くある。

休憩に使える白い椅子も設置されてるけど…

少し歩いて私は中央の噴水へ。
歩きながら向かえば、風と水の心地良い感覚へ。

いつも通り、感覚も合わせながら…
私は噴水の水にも触れる。

王城内でも大きい、この場所は中庭と言うより…
ちょっとした庭園に近い。

でも、なぜか…
この中庭は人も居ない。

だから私も普段から誰とも話さないまま…
しばらく、目も閉じてリラックスしてた。

そんな時。

「ピールリ、ピールリ、ピピー…」

綺麗な甲高い鳴き声に気付いて…
すぐ私は見渡して探すと。

「クッ、クッ、ピールリ。」

近くの木に珍しく綺麗な小鳥が居た!!

私は思わず。

「うわぁ…
凄く綺麗な小鳥さん?
初めて見る?」

言ってから驚かせない様に、ゆっくりと。
私も見つけた木の枝へ。

「ピールリ、ピールリ、ピピ…」

また小鳥さんは鳴いた。
でも近付いても逃げないまま…
居るのも判る。

私は嬉しくなって笑いながら…

「ねぇ、小鳥さん?
凄く綺麗だね!!
少しだけ一緒に遊べる?
触れられるのが嫌なら…
お話は出来る?」

言って少し手を、上に伸ばすと…
今度は小鳥さんの方から私の側へ。

「ピピ、ピリーリー…」

目の前で、私の指に乗って小鳥さんが鳴いて…
もっと嬉しくなる。

それに…
本当に綺麗!!

鳥の種類まで判らないけど…

小鳥さんの背中は鮮やかな青で、お腹は白い。
可愛い小さなくちばしや顔、目など黒かった。

その上で人懐っこい印象も受ける。
細い足に何か小さな物体も…

誰かの飼い鳥?

でも私の指に留まると…

「ピピ…
ピールリ、ピピィ。」

綺麗な声で鳴いてくる。
もう私は小鳥さんに夢中になる。

嬉しくて笑いながら…

「うわぁ、本当に綺麗だね!?
ねぇ?
可愛い小鳥さん!!
少しだけ、お話しよう?」

言えば小鳥さんも鳴く。
余計、嬉しくて私も笑う。

「優しくて可愛い小鳥さん!!
きっと愛されてるんだね!!
綺麗なだけじゃないし?
だったら…」

ふと私はルイも浮かんだ。

『ルカだけ愛してる。』

いつも言ってくれる言葉を。
私は思い出しながら小鳥さんへ。

「ねぇ、小鳥さん?
私もなの。
いつもルイだけ…
私を、助けてくれる。
私を、愛してくれる。
だから私もルイが一番!!」

そう…
私の一番は、ルイだし?
きっと、この小鳥さんも、でしょう?

嬉しくなって私は笑いながら続ける。

「小鳥さんも優しいし?
綺麗なだけじゃないよ!!
愛されてるのが判るからね。
いつも私にもルイだけ…
そう言ってくれるんだぁ!!
優しくて変わらないルイの為。
勉学も頑張ってるけど…」

そこで、またルイの言う事も思い出す。

『俺以外、話す必要もない』と。

でも…
小鳥さんになら良いよね?

そう思って私は最近の考え事を。
小鳥さんへ。

「あのね、小鳥さん?
私も考えるけど…
そもそも皇妃って何を?
私もルイの為、何かしたいの。
でも…
一緒に居てくれるだけで充分、嬉しい。
今まで、ずっとルイだけだし?
私の事を、いつも愛してくれるからね?
優しいルイが、最初から私も大好きなの。
ルイだけが私の特別、唯一なのに…
私は何が出来るのかなぁ?
小鳥さんは知らないよね?
ルイはね!!
誰よりも優しくて、強いの!!
そして、凄く頭も良いんだよ?
最強って言うより?
もう最高の皇帝って私は信じてるんだぁ!!
ずっと側に居てくれる。
皇帝のルイだと、私の場合。
皇妃になるけど…
お仕事までは判らないし?
私には何を?
ルイの為なら何でもしたいのに…
可愛い小鳥さん。
私には何も判らないんだぁ…」

言ってからも考えてる時。

「ルカ、判らないならば…
俺が教えるだけだよ。」

ルイの声に私は驚く。
すぐ転移装置の方も見れば…

「ルカは、それを、だろう?
最近、ずっと考えてた様子だが。
俺の唯一、誰よりも…
何よりも愛してるルカ?
俺に聞けば、すぐだよ。」

優しく笑いながら言うルイが居た。

「大丈夫だ、ルカ。
そして小鳥ではなく俺へ、だろう?
だが、その小鳥…」

僅かにルイが動くと急にだった。

「ピピッ、ピー。」

小鳥さんが鳴くと私の手から飛び立つ。
いきなりで驚いたけど…

「あぁ、小鳥さん!?
どうしたの?
ルイは平気だよ!!」

でも小鳥さんは鳴いて、すぐ上空へ。
そのまま夜空へ、去ってしまった。

「どうして急に…」

私には不思議でしかない。
だから見上げてると…

「気にするな、ルカ?
あの小鳥は珍しい。
本来、すぐでは無理な鳥だからね。
それよりも俺はルカを、だぞ?
真っ先に心配したよ?」

私を?
ルイが心配と?

また不思議に思いながらルイを。
見ようと動いた時。
すぐ私は抱き締められた。

「ル、ルイ?
ルイまで、どう…
あれ!?」

言いながら私は気付く。

小鳥さんに夢中で食事の時間を!?

更にルイも?
この場所に居るなら…
どれだけ私は?

「あぁ、ルカも気付いたか?
今の時間は、もう19時だ…
食事の時間にも関わらず?
ルカが、部屋に居ないのだよ?
俺も早く仕事を、終えて戻れば…
心配するに決まってるだろう?」

すぐルイの言った意味にも判る。

「ごめんなさい、ルイ。
小鳥さんに夢中で…
お仕事も忙しいのに…」

私だって同じで、ルイが、でしょう!?

もし居る筈の時間に…
居なかったら心配になる。

だから私も素直に謝る。

「ルカ?
仕事は何も問題ないが…
最近、ずっとルカも、だろう?
考えてる事もあった筈。」

ルイは言いながら腕も緩めて…
いつもの様に優しく笑ったのも私は見た。


そのまま私の頬に触れながらルイは…

「小鳥に相談しないで、ルカも…
俺に言ってくれないか?
皇妃の仕事が判らないと。
何が出来るかも判らないと。
そしてルカも、俺の為と。
ならば、同じなのだよ?
俺も充分、愛してるルカがね?
ずっと側に居てくれると。
そう思えるからこそ…
俺すら仕事も頑張れる。」

言ってきた事に少し私は驚く。
見抜かれてたのも判ったけど…
同時に思う。

やっぱり、ルイは優しいなぁ…
いつも私を、そして同じと?
ルイも私と?

少し擦り寄りながら私も素直に言う。

「うん、ルイの言う通りで…
皇妃になったら何を?
ルイの望んでる事も私は…
叶えたいけど、いつになるかも?
それに…」

私は目すら閉じてルイへ。

「空中庭園でも見たけど…
他国の事すら知らない私なのに?
何も知らない私が皇妃と?
ルイの為に出来る事を。
いつもルイの言う子供も、でしょう?
いつになるか判らないし…」

言ってる途中で抱き締められたのが判る。

「なるほど。
ルカに俺からも教えられるが。
子供に関しては恩恵がなければ…
ルカに限らず、誰にも判らない事だ。
そして皇妃に関してならば…
仕事は外交関係になる。
だが、ルカが皇妃になった時。
もし仕事で外交関係でも俺が、だぞ?
常に側に居る事。
ルカも国際語を、学んでるだろう?
他国から来賓する者達は全員。
国際語で会話するからね。
今でも充分、ルカは頑張ってるのだよ?」

言ってきた事に私は疑問だけを。
目も開けてルイへ。

「子供は誰にも判らないと?
ルイにも?」

言えば、すぐルイも腕を。
緩めて少し笑いながら…

「あぁ、そうだよ。
子供に関しては、俺も判らない。
そして俺やルカに限らず。
誰も判らない事。
加護や恩恵次第になるからね?
だが、俺はルカ以外との子供は望んでない。
俺には、ルカ?
ルカだけ愛してる。
だからこそ、ルカだけを、ずっと…
愛するだけの事。
その上で、愛された子供が、だろう?
いつか産まれる。
産まれた我が子を、ルカも、だろう?
俺と二人で愛しながら育てるだけだよ。」

もうルイの言ってきた事に驚くばかり。

まさか!?
そんなに子供は難しいと!?

ルイでも判らないと!!
しかも誰も!?

でも…
ルイの言う通りでしょう?

愛してるからこそ、私もルイの子供を。
大切に育てるだけ!!

勉学でも国際語は含め、ルイが!!

今までと同じで、私に教えてくれてる。

しかも外交には詳しくなくても?
その場にはルイも側に居るからと!?

だったら、きっと…

「つまり、ルイ?
今後は外交の事も、でしょう!?
これから勉学に含まれると!!
国際語は今でも、してるし?
子供も難しいのは判ったけど…」

また、いつもと同じで優しく笑うルイへ。
私も嬉しくなって笑いながら…

「ルイも同じで私も、そう!!
大切に育てるだけだし?
愛してるなら当たり前だよね!!
そしてルイも、私と同じと…」

言ってると軽くルイは、私へ。
頬にキスを、更に軽く唇にもだった。

「そうだよ、ルカ?
だから大丈夫なのだと…
俺も言ってる筈。
最近、考えてる様子だったからね。
今夜は仕事も早めに終わらせて…
俺からもルカに聞く予定だったが。
もう心配ないだろう?
ルカも勉学に励んでるのが判る。
何も問題ない。」

だから今日は仕事も早かった理由すら判って…
そのまま私も擦り寄った時。
ルイは私を、今度は軽く抱き上げた。

見ればルイも少し笑ってるのも判るけど…

「あぁ、ルカだけ愛してる。
そして判ってくれた様子で…
俺は嬉しいよ?
だが、ルカ?
少し遅れたが、食後は…
今夜は、お仕置きもか?」

言った意味にも気付く。
慌てる私を、そのままルイは転移装置の方へ。

簡単に移動しながら咄嗟に私も…

「ル、ルイ!?
違う、小鳥さんが可愛くて…
だから時間も忘れて?
ごめ…」

「ルカ?
そこも、だろう?
小鳥に相談するより俺へ。
すぐ教えられるのにか?
これだと今夜は激しくなりそうだなぁ…」

私の言葉も遮って言った意味に…
充分、判って焦る。

ルイは私も簡単に抱き上げたまま…
転移して部屋に戻った。

ようやく室内で、私を。
降ろして一緒に食事もする中。
いつも通り、ルイは優しく笑ってたけど…

その後、確かに…
お仕置きも兼ねた快楽へ。

激しく身体も含め私は抱かれて…
もうルイの快楽ばかり。

何度もだった。

**************************

一方、ルイ。

通常通り、書類仕事もしてる中。

既にルカの違和感を、察してた。
今までとも違うと、判断して居たが。

ルカから疑問として聞いてこないのは…
初めてだった為、様子見もしてた。

些細な事だとしても…
目を閉じて冷静に考える。

なぜ、ルカが?

今までと違うとしたら、やはり…
俺に関してでも、今までとも異なる筈。

だとしたら『皇妃』に関しても含まれるか。

だが、ルカは決して嘘も言わない上に…
俺以外と話す事もない。

そして、もし…
悩みだとしても俺に関わるからこそ…
また俺の為、考えた結果か。

俺の言動も同時ならば…
前にルカも少し言ったが、『子供』に関して…
この二つだろう。

恐らく勉学でも、どちらも不明確になる。

皇妃に関してならば…
ルカの場合、働く必要もないのだが。
何もしないと俺に、だろう。

だとしたら、僅かな他国の王族のみ。
一応、外交として俺も来賓時のみ。

他は国際語として書面で、やり取りすれば充分。

肝心な部分だと子供になるか。

これに関しては、そのまま言っても問題ない。
加護や祝福次第で、誰にも判らん。

だが、長くルカを?
そんな事で悩ます気もない!!

言葉を選びながら俺が、だろう。

そう…
ルイもルカの為、仕事時刻も調整してた。
それもあって書類も含め全て終わらせた時。

結界複数の異変へ。
すぐ気付いたが、違和感もあった。

そのまま魔力感知もしながら…

「サーエル、ゼート、リムル。
新たな指示も出す。」

近くに居た今日の直属側近、三人共へ。

すぐ結界の状況を、確認するのだが…

これは…
複数の結界に同時か?

僅かな綻びでも意図的に…
また俺の結界内へ?

だが、この魔力感知は人間でもない。

だとしたら…
また単純に目的は情報の為だけ。

すぐ側近の三人共も俺の側へ。
頭も下げたまま待機したが、僅かに考えながら…

「他国からの内偵だ。
同時に三箇所、結界に引っかかった。
東棟の最上階、西棟の外壁、南棟の中庭。
人間ではない小動物だが…
既に調教済みだろう。」

言えば、すぐ三人共に理解した様子も見せたが。
内偵程度ならば、良くある事。

俺も続けて言う。

「それぞれ、いつも通り。
殺処分するのも当然だが…
どの他国か特定の為、魔力の残留探知しろ。」

この時間ならば…
普段、ルカの居る場所からは全く問題ない。

そちらの結界も問題ないまま…

だが、再確認の為。
ルカの魔力感知した時、気付く。

なぜ、ルカ自身が南棟へ!?
部屋に戻らず、あの中庭へ!!

すぐ動こうとした直属側近、三人共へ。
俺は途中変更して大きく…

「待て!!
サーエル、ゼート、リムル。
南棟の中庭に関して変更だ!!」

言った瞬間、僅かに驚きながら…
再度、三人共が同じく俺の側へ。

だが、ルカの前では…

目も閉じて冷静に考える。
そのまま俺は…

「南棟の中庭に、ルカが居る。
ならば、俺以外、不可能だ。
その場では殺さない。
だが、サーエルは、内偵の追跡準備へ。
5分で済ませろ。
そしてルカが居るならば…
一切、姿も出すな?
実行は15分後だ。
そのまま特定した他国の貴族関係も洗え。
ゼートとリムルは、すぐ他二箇所へ。
10分以内に殺処分のみ。
済んだらゼートは、残ってる業務の時間調整へ。
全て明日に回せる筈。
リムルは、帝国貴族の動きを。
常に注意しながら接近させるな。
20分後には、ゼートと共に業務に戻れ。」

あの中庭は、ルカの…
お気に入りだからこそ。
貴族も含め不可へ。

だが、今のルカと?
接触する可能性も高過ぎる!!

そこで俺は目を開ける。

もし僅かでもルカの情報が?
小賢しい鼠だった場合、もう…

「どれ程、小賢しい鼠だ!!
今のルカならば、特に慎重な時期に!!
もう特定した他国に関して…
貴族関係も洗い出せば、他国関係も判る筈!!
そしてサーエルは、そのまま王族へ。
すぐ警告しろ!?
これは脅しでもないとなぁ!!」

思わず、怒鳴ったが。
三人共に意味も気付いた様子で僅かに驚いた。

すぐサーエルだけ…

「へ、陛下?
警告も含め判りますが。
その場合、期日もですか?」

言った意味に気付いて一度、俺も…
冷静にと考える。

鼠の場合でもユテライク族が、だろう?
動いてる上で、内偵だと?

他国同士で繋がった可能性も…
ならば、一カ国のみでは意味がない。

また逃げられる可能性もある。

「いや、期日は宣告しない。
だが、いつでも可能状態へ。
特定した他国に合わせ軍部へ。
すぐ動かせる様にしておけば、問題ない。」

その意味に気付いた三人共だった。
僅かに驚いた顔もしたが。

俺は冷笑して言う。

「今すら指名手配してるのにか?
ただの鼠を、ずっと逃し続ける上に…
隠れ蓑に使われる程度の愚かな国など。
不要だろう?
だったら、もう帝国が…
最初から有効活用した方が良い。」

すぐ三人共に目を。
明らかに変えて頷くと…
迅速に動き出すのも見た。

僅かだろうが、厄介な鼠になど!!

それからルイも15分後。
転移装置も使って、すぐ行動した。

案の定、内偵もルカとの接触したが…
ルカの悩みも予測通りだった。

やはり俺に関して…
皇妃と子供の件か。

言わなかった理由も俺を。
気にかけた上で、だろう。

体調に関しても魔石の効果で問題ないが。
今後の言動も俺の方は、もっと注意しないと…

そして素直にルイの言葉すら信じるルカの…
姿と笑顔も見て余計、愛さずには居られない。

仕事も問題ないと。
判断してるのもあって…
そのまま、いつもの部屋へ。

一緒に戻ってから同じく愛してるルカを。
激しく快楽も与えながら抱いた後すら変わらず。

ルイは、ルカも抱き寄せて眠るのだった。

**************************

※素敵なイラストはLopeaR様に作成して頂いたものです。
※著作権はLopeaR様にあり、無断使用・無断転載はお控えください。
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