5 / 8
初めましての生徒さん
しおりを挟む
「おっはよぉ、もー、お腹空いちゃっ……なにこのいい匂いっ!サクちゃん、料理の腕でも磨いてきたの!?いや、そこらのレストランよりいい匂いだね!?かなり遠くまで修行にいったんじゃない!?」
大食堂で、料理を並べていると、チャラチャラした男の子が、忙しい反応を見せながら、いの一番に入ってきた。
「は?いや、ちげぇよ。チビの料理だ。」
「チビ……?」
首をかしげながら、彼は周りを見渡す。そして、私を視界に留めたらしく、驚愕の表情を浮かべた。目があったので、へらりと笑い、頭を下げる。
「おはようございます。」
「このかわいいこ、ダレーーー!?」
褒められながら絶叫されるなんて初めてである。
ちゃらちゃらしたこに、先輩は新人の寮父だと紹介してくれた。名前まで紹介しているが、なぜ知っているのだろうか。こちらは先輩の名前知らないのですが。
「あ、そうなの……いやこんなかわいいこ、すぐお婿さん候補に選ばれると思うんだけど…寮父ってことは、成人してるんだよね?なんで働いてるの?」
チャラチャラした男の子は、心底意味がわからないとでもいうように眉を潜めた。
「えっ!?あ、いやぁ、お見合い相手が、僕は好みの容姿をしていなかったらしくて……」
「へぇ。まぁ、頼りにはならなそうだもんねぇ……でもま、容姿の好みとかが一致するかは運だし、災難だったね。」
あわてて適当な言い訳をしたら貶されてフォローされた。それが男子高校生の慰めかたなのね、上級テクニックである。
「あ、俺は高等部2年の、朝比奈 薫(あさひな かおる)。薫って呼んでね、新人さん。で、きっと自己紹介してなさそうだから代わりにするけど、君の先輩で口が悪い不良みたいな寮父長は、月影 朔也(つきかげ さくや)。」
(親切な子…!!)
観察眼?推理力?何と言えばいいかわからないが、気が利く子らしい。
よろしくおねがいします、と頭を下げたところで、ぞろぞろ、と生徒たちがやってくる。
みんな、なんだこの匂い!?うまそう!などと驚いてくれている。
しかし、ひと席だけ空いてしまっていた。
寝坊だろうか、と月影先輩に尋ねれば、
『アイツはいつも食事を食べに来ない引きこもりだから、みんなが食べ終わったあとに、部屋の前に料理を置いておくらしい。冷めてしまってもったいないが、そうするしかない、』と首をふりながら教えてくれた。
そうなんですね、と少し気になりながら、納得したふりをして、みんなで朝食をとった。
大食堂で、料理を並べていると、チャラチャラした男の子が、忙しい反応を見せながら、いの一番に入ってきた。
「は?いや、ちげぇよ。チビの料理だ。」
「チビ……?」
首をかしげながら、彼は周りを見渡す。そして、私を視界に留めたらしく、驚愕の表情を浮かべた。目があったので、へらりと笑い、頭を下げる。
「おはようございます。」
「このかわいいこ、ダレーーー!?」
褒められながら絶叫されるなんて初めてである。
ちゃらちゃらしたこに、先輩は新人の寮父だと紹介してくれた。名前まで紹介しているが、なぜ知っているのだろうか。こちらは先輩の名前知らないのですが。
「あ、そうなの……いやこんなかわいいこ、すぐお婿さん候補に選ばれると思うんだけど…寮父ってことは、成人してるんだよね?なんで働いてるの?」
チャラチャラした男の子は、心底意味がわからないとでもいうように眉を潜めた。
「えっ!?あ、いやぁ、お見合い相手が、僕は好みの容姿をしていなかったらしくて……」
「へぇ。まぁ、頼りにはならなそうだもんねぇ……でもま、容姿の好みとかが一致するかは運だし、災難だったね。」
あわてて適当な言い訳をしたら貶されてフォローされた。それが男子高校生の慰めかたなのね、上級テクニックである。
「あ、俺は高等部2年の、朝比奈 薫(あさひな かおる)。薫って呼んでね、新人さん。で、きっと自己紹介してなさそうだから代わりにするけど、君の先輩で口が悪い不良みたいな寮父長は、月影 朔也(つきかげ さくや)。」
(親切な子…!!)
観察眼?推理力?何と言えばいいかわからないが、気が利く子らしい。
よろしくおねがいします、と頭を下げたところで、ぞろぞろ、と生徒たちがやってくる。
みんな、なんだこの匂い!?うまそう!などと驚いてくれている。
しかし、ひと席だけ空いてしまっていた。
寝坊だろうか、と月影先輩に尋ねれば、
『アイツはいつも食事を食べに来ない引きこもりだから、みんなが食べ終わったあとに、部屋の前に料理を置いておくらしい。冷めてしまってもったいないが、そうするしかない、』と首をふりながら教えてくれた。
そうなんですね、と少し気になりながら、納得したふりをして、みんなで朝食をとった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
👨一人用声劇台本「寝落ち通話」
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。
続編「遊園地デート」もあり。
ジャンル:恋愛
所要時間:5分以内
男性一人用の声劇台本になります。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる