先生、運営が仕事してくれません!

紫堂 涼

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はじまりの地

第五話

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 日常のあれこれを片し、佐久弥は再びVRの世界へと沈む。

「……っと、おはようございます」
 朝日が差し始めたかどうかという時間なのに、老婆は当たり前のように仕事をこなしている。
 互いに挨拶をすると、客の途切れる合間を縫って、これからが本番だとばかりに、次々と指示を出される。

「もっと念入りに。あんただってそんなもの飲みたくないだろう」
 ごーりごーりと乳鉢で薬草を潰してゆく佐久弥にポイントポイントで老婆が注意する。
「ゆっくりとすんだよ、少しでも分量が違ったら、薬ってぇのは毒になるもんだ。他人の命を預かってるんだと自覚しな」
 慎重に、かつ素早く。
 そんな難しい注文に必死になって応える。何度も失敗しては作り直し、こぼしては慌てて拭き取りとしているうちに、次第に薬草の癖や扱い方が身に付きはじめる。
(これが、ゲームの恩恵か……)
 図鑑を見る時といい、実際に製薬してみる時といい、現実では考えられない速度で身に付いてゆく。
 そういえばずっと薬草をすり潰していても、腕がだるくなったりはしなかった事といい、最初に感じた身体機能の違いを実感する。

「よっし、完成!」
 最後の最後に手間取っていた毒消しが、失敗せずに出来上がる。
「ふぅん……まぁまぁだね」
 老婆のその評価は、何とか店売りできるレベルって事だ。佐久弥はその言葉によしっ、と拳を握る。スライムも佐久弥の喜びを感じ、謎の踊りを披露している。
「とりあえずは合格だね。まぁ、まだまだひよっこだから、慢心せぬようにな」
「はい!」
 釘を刺しながらも、老婆の目は細められにこにこ顔だ。
「お世話になりました!」

「――いつでも来な。あんたなら、用が無くとも歓迎するよ」
 そんな言葉を背に、佐久弥はさらに技術を上げるための材料を集めに、洞窟へと向かう。
(あそこ、まだ探索しきってないしな)
 夜に行って薄暗かったのもあったが、コウモリ達の看病でそれどころじゃなかったのだ。
 相変わらず見落としがあったらと思うと、どこか気持ち悪い佐久弥は、今日はのんびりと洞窟探検をしようと北へと足を向ける。

「……どこいった」
 昼間の洞窟に入ると、広い場所に来てもコウモリ達の姿が見当たらない。
 それを不思議に思いながらも、じっくりと内部を観察する。
 壁の色が違うところは無いか、妙な仕掛けは無いかと、壁をこつこつ叩いたり、天井や床もチェックしながらゆっくりと進む。
 もちろん、その間にマスターや門番から教えられていた薬の材料を集めるのは欠かさない。
 図鑑で調べたり、老婆に教わったものなども含めると、色々な種類が集まる。
 薬草を一本アイテム欄に放り込んでいた結果、その間は劣化しない事を確認していたので、次々と採取してはアイテム欄に放り込む行為を繰り返す。

(どうしよう、見つけちゃったよ……)
 突き当たりまであと少し、という所で、足元に小さな穴があるのに気付く。
 人間が入れるような大きさではないので、近くに何かないかと慎重に調べてゆくと……壁の凹凸に添うように、うっすらとした切れ目がある事に気付く。

 佐久弥が力を込めてその部分を押し込むと、石と石のれる重々しい音を立て、ゆっくりと回転扉のように動き始める。
(すっげ、重……)
 全力でようやく動く扉は、まだ誰も動かしてなかったのかきしむたびにぱらぱらと石の欠片を落とす。

「キュキュー!!」
 予想通り、そこはコウモリ達の日中の巣だった。
 扉を開いたせいで差し込んだ光から、ざざっと逃れたコウモリ達に謝りながら、内部を見渡す。
「キュー?キュッキュー!」
 佐久弥の事を覚えているのか、影の部分まで進んだ途端、数匹がぷらんっと佐久弥の腕に止まって垂れ下がる。
 天井に止まってない奴らは、大量に生えている薬草を器用に小さな指で掴んでもぐもぐとしていた。
(……血を吐いて、倒れて……こうして回復してるのか)
 なぜそこまで頑張る。と内心つっこみを入れるが仕方が無い。
 ――こいつらは、そういった生物なのだろうから。
「あんま、血ぃ吐きすぎんなよ?」
 とはいえやはり心配で、ぐりぐりと小さな頭を撫でながらぼやく。
 この薬草には増血効果もあるとはいえ、無茶がすぎるのだ。
「キュウーッッ!!」
 撫でられた一匹はすりすりと自分からもっとやれと催促してくる。
 スライムが反応するまえに、それぞれあやしながら調べると、ここは大量の薬草以外は何もなかった。
(これは採取しちゃいかんだろう)
 もう、これはこいつらの生命線だ。下手にるとこいつらが死滅してしまう。
 予想ではなく、確信をいだいた佐久弥はそのままコウモリ達と別れ、きっちりと扉を閉める。
「他には何もないかな」
 その後奥まで調べてもひっかかる場所はなかったので、佐久弥は洞窟を後にした。

(まだ日も高いな……)
 何をするか。
 ぼんやりと考えていた佐久弥が、気になっていたものを思い出す。
(道具屋に、釣竿とかあったよな)
 スライムと出会った時に水音が聞こえていたので、近くに釣りのできる場所くらいあるだろう。店で道具を売ってるくらいだし、と一人頷く。
 洞窟を調べるという今日の目標は終えたので、あとはゆっくりと過ごすのだ。

「すいません、近くで良い釣り場教えてもらえますか?」
 釣竿と、餌、仕掛けと購入し420Rを支払う。釣竿が300Rと雨合羽と傘を足した程度の額と高めであったが、仕方ない。
 それでも、高級品でないらしい。
 大物を狙うには最低5000R以上のものが求められるようだ。
(……この世界の大物って、どんだけ)
 店の奥に飾られているその大物用の釣具はすごかった。糸もやたらと太くリールも巨大だが……もちろん、人力だった。電動リールなどついているはずがない。
 きっと、レベルを上げて鍛えろって事だろう。今の自分には到底無理だ。

 身の丈にあった釣具を気分的に背負い、道具屋に教えてもらったポイントへと散歩がてら向かう。
 町の外へのお出かけに、スライムもご機嫌にれている。

 予想通り、スライムと出会った場所からさらに進んだ場所に川が流れていた。
 それなりの広さがあり、近くでは他にも川面かわもへと糸をたらしている姿があった。
「お邪魔して良いですか?」
 NPCの表示がされている老人に声をかけると、こころよく頷いてもらえた。
「お、その竿新品だねぇ。はじめてかい?」
「そうなんですよ、どんなものが釣れますか?」
 何気なく聞くと、笑顔で爆弾を落とされる。
「その日次第だな。まあ、鳥とか、人魚とか、魚とか……」
「そうですか、楽しみです」
 佐久弥は笑顔だ。もう色々と開き直り始めている。
 何で魚が最後なんだとか、鳥って水鳥?それともいっそ普通の鳥?とか人魚って釣るものなのか、など聞いてはいけない。
 ははははは、と乾いた笑みを浮かべながら、すすめられるまま隣の岩に腰掛け、佐久弥も仕掛けに餌を付け糸をたらす。

「なかなか釣れねぇなぁ……今日はボウズかな」
 そんな日もあらぁな、とぼやいている老人の横で、佐久弥の竿が反応を示す。
「お、ツイてるな。その引きはおそらく魚だ。いいか、そーっと糸を巻くんだ。魚の動きに合わせるんだ。無茶しちゃいけない。魚が疲れて引きが弱まった時が狙い目だ」
 慎重に慎重に糸を巻いてゆく。
「よし、今だ!」
 掛け声とともに、一気に引き寄せる。ザバッと大きな飛沫しぶきを上げて、獲物が宙を舞う。
「――――これは……」
 びったん、びったんと跳ねていたは、すくっと立ち上がると川へ逃げ出そうとする。
 反射的にそれを押さえ込みながら、佐久弥は困惑したように老人を見上げる。
「おぉ、これは立派な魚だな!焼いて食ったら美味ぇぞぉ!」
「魚、そうか、魚……」
 押さえ込んでる魚は、自分がまず想像する魚と同じ姿を一部していた。リアルで巨大な魚。青々として、ぬめぬめとした身体、くっきりと見える鱗、エラもヒレもしっかりとある、まごうことなき魚だ。
 その、筋肉質でいて、それでいてびっしりとすね毛の生えた足が無ければだが。
「釣ったばかりの魚をその場で食べると美味いぞぉ」
 楽しげに告げる老人に、こうなったら全て丸投げする。こういった事が最近得意になってきた気がする佐久弥だ。
「どうやってさばけば良いんですかね」
「何だ、お前さん、魚のさばき方も知らねぇのか?」
 ったく、最近の若者は……とぶつぶつ言いながら、丁寧な解説が始まる。
「こうやって、足をざっくりと切り落として……」
 腰に差していた刃物で、老人はばっさりと両足ともに切り落とす。
「こいつぁ、もういらねえな」
 ぽいっ、と佐久弥としては本体部分を川へと投げ捨てる。
「ああして川に戻してやったら、また足が生えて来るからな。ちゃんと川に戻してやれよ?」
 これは大切な事だ。と告げられ、佐久弥は無言で頷く。
「次は、この毛をむしってやるんだ……」
 剛毛だから、焼き切れやしねぇ。ちょいと面倒だがな。と続けられるのにも無言で頷く。
「あとは、こいつを火であぶってやるだけだ。簡単だろう?」
「ソウデスネ」
 どや、と振り向いた老人に、佐久弥はいい笑顔だ。

「ほら、良い焼き具合だ。絶品だから、食ってみな」
 差し出された、見事な足に佐久弥は食らい付く。
 ――見た目とは違い、淡白な味わい。しっかりとした肉質は噛むごとに程よいあぶらの旨みが広がる。しつこくないそれは、いくらでも食べられそうだ。
 空腹感のないこの世界ではあるが、美味いものは美味い。
 これほどの味ならば、また食いたくなるだろう。自信に満ちた老人の笑顔も当然だ。
「美味いですね……。あ、お礼と言っては何ですが、こちらをどうぞ」
 残りの一本を差し出すと、お、こりゃ嬉しいねぇと返る。
 どれほど美味だろうと、躊躇ちゅうちょする事は無い。彼がいなければ……どうやって調理するか以前に、食べられるとも思わなかっただろうから。


 この日、佐久弥はまた一つこの世界に毒された。

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