専業種夫

カタナカナタ

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2話・Afternoon

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■Afternoon
 
 お掃除ロボットが清掃を済ませてバッテリースタンドに帰還する頃、二度寝していた男が日差しの眩しさで目を覚ました。時刻は一時前。寝起きのランチのためにキッチンへ向かう。ランチと言っても完全食を謳ったプロテイン飲料を飲むだけ。パウチに入ったその飲み物をパントリーから取り出し。飲み終えるとリサイクルボックスへ容器を捨てた。
 このあとはトレーニングの予定なので、ウェアに着替え、それまでに「家事」を済ませる。掃除はだいたいロボットが済ませてくれるが、洗濯物は勝手に終わってくれないので、まずはヨレたベッドのシーツを丸ごと剥がし、糊付けされた新しいシーツに交換。昨日の洗濯物とシーツを合わせてカゴへ入れ、クリーニング屋に予約送信。玄関先の宅配ボックスにカゴごと配置した。タオル類だけドラム式洗濯機に入れて自動洗濯開始。食洗機に入っていた食器を棚へ片付けた。
 家事があらかた終わればトレーニングの準備をバックパックに入れてジムへと向かう。と言っても同じマンションの下層階に専用ジムがあるのでエレベーターを降りるだけだ。ジムにはプールとトレーニングエリアがあるので、まずは水着に着替え、ひと泳ぎする。いつも男の完璧な体はプールで目立っている。老若男女構わず必ず二度見される。彼のしなやかな肉体は水泳から培われたものだった。クロールで一キロ泳ぎ、バタフライで五〇〇メートル泳ぐ。その後シャワーを浴びてトレーニングウェアに着替えた頃には三時前。トレーニングエリアに向かうと予定通りパーソナルトレーナーが待ち構えていた。
 「こんにちは!」
いかにもトレーナーらしい褐色の肌に真っ白な歯を見せながら挨拶してきた。全身にフィットした黒のウェアがやたら色気をアピールしてくる。
 「今日もひと泳ぎしてきたんですね?体調はどうですか?」
 「結構いい感じですよ。昨日トレーニングした胸がちょっと張ってる感じがしますが。」
 「トレーニングが効いてる感じですね!ちょっと触っていいですか?」
トレーナーは男の大胸筋上部をマッサージするように触り始めた。
 「あー、ちょっと張ってる感じですねー。まだ少しパンプアップしてる感じですし、疲労もまだ残ってるでしょうから、今日は肩しましょうか!」
そう言って三角筋のあたりを触る。割とボディータッチ多めだ。
 二人はショルダープレスマシンへ向かった。ウォーミングアップのため軽めから徐々に錘を増やし、最後はいつもの最大値でプレス。震え始める腕をトレーナーが補助しながら最後のワンレップ。
 続いてダンベルで肩トレ。ベンチの背もたれを起こしてダンベルショルダープレス。トレーナーが脇や肘を支えてくれる。
 「この辺りを意識して持ち上げて!」
 三角筋の少し前あたりを指で押さえて指導している。男は汗ばみながらトレーナーの指示を真面目に聞いてトレーニングをしている。
 「じゃあ立ってサイドレイズしましょうか!」
 二人は鏡にフォームが映るように移動した。最初は男が一人でサイドレイズしていたが、徐々に出てきた疲労感を見計らうとトレーナーが男の背面にぴたりと寄り添って肘を支えてきた。二人はかなり密着した状態だ。お互いの熱を感じながら肩のトレーニングを進める。筋肉質な男二人が近接した状態で行う筋トレは見るからにエロティックだ。
 「はい!肩を意識して!」
 トレーナーはそれらしい指導をしているが、その股間はそっと男の尻の谷間に摺り寄せている。偶然かもしれないが、わざとかもしれないその行為は今のところジムの規約違反には抵触しないライン。
 「はいあと一回!はーい、お疲れ様でーす!」
どうやら二人の今日のトレーニング内容は終わったようだ。
 「このあとジムでシャワー浴びますか?」
 トレーナーが尋ねると
 「いえ、部屋に戻って浴びます。」
 と。
 「あ、じゃあ自分もこのまま一緒に行きますね!」
 そう言って二人はジムを後にし、一緒にエレベーターで上階へ向かった。
 
 エレベータの中で二人っきりになると男がトレーナーに
 「さっき、わざと股間押し付けてきましたよね?」
 と言うと
 「あ、わかりました~?でも軽くで我慢したつもりだったんですけどね。」
 そうハニカミながら答えた。
 「いや、リョウさんのカラダがエロいから仕方ないんですよー。」
 そう言って男の尻を揉む。
 「今日は溜まってそうですね。」
 男が苦笑いすると
 「はい、結構ムラムラなんです。」
 エレベータの扉が開いた。
 
 そそくさと二人はエレベータを降りてマンション室内へ。入るやいなやトレーナーは男にハグして両手は体を揉みしだく。
 「昨夜もヤったんですか?彼氏と。」
 「ええ、昨夜も今朝も。」
 「えー!今朝も?相変わらず彼氏さん絶倫っすねー!いつもあんなデカマラに掘ってもらえて羨ましいっすよ。」
 軽く嫉妬顔のトレーナー。
 「え?今夜はエイジさんに掘ってもらうつもりなんでしょ?」
 「あ、バレました?」
 「そりゃウチ来てシャワー浴びるってそう言うことでしょ?」
 「さすがですね~。後で準備させてもらうんで、先にシャワー浴びてきてください。ゆっくりでいいですからね~。」
 トレーナーはわざとらしくウィンクした。
 
 男は朝と同じようなルーティーンでシャワールームで洗浄。体を拭いてバスローブに着替えて室内を探すと、トレーナーはベットルームでゴロゴロしながらスマホをいじっていた。
 「シャワー空きましたよ。」
 男が声をかけると。
 「あ、早かったすねー。じゃあお次借りますね!」
 トレーナーはウキウキした様子でシャワールームへ向かって行った。
 
 トレーナーがシャワーで「準備」している間に男もベッドルームの「準備」をしていた。バスタオルを三枚ほど畳んでおいて、サイドテーブルの中からローションのチューブを取り出してタオルの上に配置。小さな寝室用冷蔵庫の中にミネラルウォーターがあるかも確認。一本しか入ってなかったので、キッチンの冷蔵庫から三本取り出しベッドルームの冷蔵庫へ追加。デュヒューザーにアロマを添加してスイッチオン。部屋は徐々にラグジュアリーな匂いに包まれ始めていった。
 
 そうこうしているとシャワーを浴び終えたトレーナーもバスタオルだけを腰に巻いてベッドルームに入ってきた。
 「わー、むっちゃいい匂い。相変わらずセンスいいっすね~。」
 そう言って男に抱きついてキスした。パーソナルトレーナーと客という関係とは思えないほどの濃厚な抱擁。
 「今夜は掘られたいだけなんですか?」
 男が尋ねると
 「うーん、ちょっと掘りたいかな。掘らしてくれます?」
 「いいですよ。ていうかいつも好きにされてるけど。」
 「あはは、そうですよねー。リョウさんとかとヤる時むっちゃエロくて毎回楽しませてもらってますもん。」
 「今夜も好き放題してください。多分その方がお得意さんも喜ばれると思うんで。」
 「今夜の人は以前と同じ人なんですか?」
 「はい、最近エイジさんの一番の取引先なんで。」
 「あの人もむっちゃエロい体してますよねー。最近の出来る男ってみんな体も出来てるからヤバいっすよね。」
 「どうやらお得意さんも僕らを気に入ってるみたいですから、お互いにいい関係ですね。」
 「あー、想像したらムラムラしてきた。」
 そうトレーナがー言うと男を軽く押し倒した。
 「ちょい掘っちゃダメですか?」
 「別にいいですけど、イッちゃダメですよ?」
 「わかってますって!ちょい楽しむだけなんで。」
 「じゃあちょっとだけ。」
 そう言うと男はトレーナーのバスタオルの下に隠れていた勃起したチンポをフェラし始めた。
 
 「わー、むっちゃ気持ちいい・・・。」
 男はフェラしながら用意してあったローションを自分のアナルに塗る。
 「すぐに挿れたいんですか?」
 男がトレーナーに尋ねると
 「もうちょいしゃぶられたい。」
 と。
 男が少し本気を出してフェラし続けるとトレーナーの喘ぎ声も徐々に大きく・・・。いよいよ我慢が仕切れなくなってきた様子で「そろそろ掘りたい」とトレーナーが言いかけたその時、ベッドルームの扉がガチャリと開いた。
 
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