1000人の特盛召喚記 mobに憧れた876番目の転移者

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交通の都ヘパイドン

14.異様な特訓

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 緑朗太の鉄槍の鋒から地面に零れる命。槍を握る手が震え、胃袋からこみ上げる吐き気を抑えていると、地面に縫い付けられたスナークラットは暫く痙攣をしていたが、微動だにしなくなる。ラットの体から緑朗太へと命と共に魔物の体を流れる魔素が注がれる。そうして、緑朗太を包み込むステータスの膜が成長を促されるのだ。
 食べる為でも生きる為でもない。彼が生まれて初めて手にかけた生き物は、彼が強くなる為に殺されたのだ。

 それを傍で見ていた拓郎は、その光景を懐かしんだ気持ちで見ていた。今でこそ彼はヘパイドンの街で最強の一角に数えられる1人ではあるが、転移したての頃は今の緑朗太と同様に生き物の命を奪うという行為に何度も耐え切れなくて吐いたものである。人は他の生き物を殺害し、彼らの命を食すことで生きている。転移前も転移後もその事実は変わらない。
 だが、この世界では転移前より更に事実が追加される。

 殺さなければ殺される。

 それは、平和な日本に生きていた彼らにしてみれば絶対にありえないような状況であり、そもそも命を奪うという行為そのものが禁忌であったことが、より一層心にブレーキを生み出している。


 そもそもの切っ掛けは緑朗太のステータスを確認しに行った時のことである。
 緑朗太の現在のステータスは以下の通りである。



name:縁 緑朗太
job:-
Lv:3(↑2)
HP:14(↑4)
MP:5
STR:2(↑1)
AGI:3(↑1)
DEX:2(↑1)
LUK:2
VIT:2(↑1)
INT:2
Skill
【固有スキル】
最適化
【所得スキル】
片手剣Lv.1[スラッシュLV.1] 槍Lv.0 



 相手を殺した時にのみ命と魔素を経験値に変換して得ることでレベルアップをするのだが、Fランク時の訓練のみで緑朗太はレベルアップをしていた。その話を聴かされた拓郎はすぐさまそれが[最適化]の効果だろうと確信した。普通は訓練だけでレベルアップをするなんてことはありえない。恐らく、訓練を受けるのに最も適応した体に作り替えたのだろう。
 思えば、緑朗太がこの世界に来てからずっと拓郎の家で居候として暮らしているが、筋肉痛で苦しんでいる姿を見たことがない。筋肉痛は物理的に筋肉が壊れた証拠で、超回復の見込みがある。拓郎自身も転移後に訓練を受けた次の日は筋肉痛でまともに動くこともできなかった。緑朗太の訓練は拓郎よりも多く、厳しいもの―――これもまた緑朗太の最適化の効果なのだろう。

 緑朗太の最適化にはまだまだ謎な部分が多い。
 拓郎の予想では所有者を常に最適な状態に維持し続けるという効果であったが、この数日で彼には二日酔いの症状が起きている。となると、自動発動型という認識が間違っていたのか、そもそもの効果が違うということになる。

 どっちにせよ試してみないことには何とも言えないと、拓郎はDランクの依頼を受注し、本来はランクの都合上外に出すことのできない緑朗太を同伴者として外に連れ出したのだ。

 緑朗太にとっても願ってもないことであった。先日の誘拐騒ぎの際、自分自身すら囮にしてみせたのだが、偶々誘拐犯が彼が死なない程度に攻撃をしたから生きていたのであって、もしももっと強ければ死んでいたかもしれない。
 未だにスラッシュを2発打てば意識は朦朧とするし、最悪でも自らの身を守れるようにならないといけない。少なくとも、密かに抱いた目標の為には、強くなければならないのだ。

 初めて訪れたヘパイドンの外の景色は緑朗太が思っているよりも現実味を帯びていた。
 開けた草原に伸びる王都へと続く道は小石1つ落ちていない程に綺麗に整備され、見渡す限り一面の広場にはモンスターどころか動物の気配すらない。

 「ここが外なのか…なんだか拍子抜けだな。」
 「そうか?割とファンタジーな光景じゃないか?」
 「日本の田舎なんてこんなもんだったよ。」

 過去に住んでいた山間の村なんてどこもこんな感じだった。田んぼの中に家がぽつんと存在し、それ以外は道が続くだけ。お隣さんまで自転車で3分。これでもまだ近いほうだと聞かされたときは、笑えたものだ。

 「あと、モンスターがいないんだな。」
 「そりゃそうだよ。こんな近くにモンスターがいたら困るからな。大体朝から外に出たギルドメンバーが見つけ次第片っ端から駆除してまわってるさ。」

 それもそうか、とゲームなどで街から一歩でも外に出ればエンカウントするような状況というのが如何に現実離れしているのかということが伺えた。
 街道沿いに拓郎と並んで狩猟スポットまでの道のりを歩く。今日の獲物はスナークラットで、目標討伐数は8。思ったよりも少ないと漏らす緑朗太に拓郎は「すぐに意識を変えないと不味い」と忠告をするのであった。

 歩くこと1時間ほどだっただろうか。拓郎が街道から離れた茂みを槍で指し示す。緑朗太がその先をよく観察すると、鼠の尻尾のようなものが一瞬確認できた。「見つけた」拓郎がそう口にした瞬間、拓郎の体が宙を舞った。動いた部分に着地をすると、そのまま歩いて緑朗太の方へと逆戻りをし、六郎太の眼前にお目当てのものを差し出す。

 体長50cmはあるであろう巨大な鼠のような顔と尻尾をした奇妙な生き物、スナークラットである。
 教科書などで知ってはいたが、初めて見たモンスターの存在に若干気後れをする緑朗太だが、続く拓郎の一言に思わず引きつる。

 「よし、ロクさんこいつを殺してくれ。」
 「やっぱ…そうなるか。」

 この異世界に飛ばされたからにはいずれこうなるであろうことは分かっていたし、拓郎に外に連れ出された時から覚悟は済ませてきている。だが、いざ直面をしてみると彼が手にした武器の重さが彼に伸し掛るように感じられた。

 「最初は皆躊躇うもんだ。」
 「大丈夫だ…これぐらいやれないとこの先はきついからな。」

 「そうか」と拓郎が頷くと、緑朗太の足元にいきなりスナークラットを放り投げる。慌ててラットを足で踏みつけて動けなくすると、槍の鋒を足元に向けて振り下ろした。

 そして冒頭へと遡る――

 「終わったな、ロクさん。」

 槍を握り締める緑朗太の手を拓郎が触れる。「あぁ」と自身が必要以上に死体に槍を突き立てているのだと自覚し、緑朗太が槍を引き抜くと、拓郎はラットの死体を回収し、「次行くか」と何でもないことのように言うのであった。

 緑朗太が拓郎に連れられた先は街道から離れ、周囲には遮るものが一切ない平原であった。一体ここで何をするのか?緑朗太が拓郎に訪ねようとした矢先、拓郎はスナークラットの死体を平原に置いた。
 数分後、死骸の臭いに釣られて1匹のスナークラットがやってくる。緑朗太らが近くにいるにも関わらず、獲物を求めるほどに飢えているのか、1匹目のラットよりも体のサイズが小さく、やせ細っている。

 「今から狩って狩って狩りまくるぞロクさん。死にそうになったら助けてやるから、それまで頑張って生き残っててくれ。」

 拓郎はそう言い残して緑朗太からかなりの距離を取るように離れていってしまった。ラットは正式に緑朗太を敵とみなしたのか、鼠特有の鳴き声をあげて威嚇をし、緑朗太は突然のスパルタ方式に思わず拓郎の名前を叫びそうになった。

 そんな暇も与えぬまま、ラットは拓郎めがけて一直線に走り寄るのだが、その速度は緑朗太の想像をはるかに超えていた。
 通常、猫の移動速度と小型の鼠の移動速度というのはほとんど同等である。それが、体のサイズが猫と同等になったことで俊敏性が落ちたものの、単純な脚力は本来の鼠よりも遥かに素早いものになっていた。

 「このっ!」

 槍を相手の体に刺そうと突き出すが、ラットは身を捩って回避し、緑朗太へと更に接近する。
 馬鹿めとでも言わんばかりに鳴き声をあげるラットだったが、次の瞬間その視界は巨大な何かで遮られる。緑朗太の右足だ。緑朗太はマーヴィスがやったように、武器攻撃を回避されたことで蹴りに攻撃を切り替えたのだ。
 
 「っしゃ!!」

 右足の感触に内心ゾッとしつつ、宙に浮いたラットの体目掛けて槍を振り下ろした。彼にとって二回目の狩猟は、彼の槍の柄で叩き殺されたラットであった。
 

―――そこから、あとは文字通りねずみ算式だった。最初の死体の臭いに釣られて次のラットがやってくる。2匹目の臭いに釣られて更にもう1匹のラットがやってくる。2匹が3匹に、1匹仕留め損なって獲物を持って行かれ、その次は3匹。仕留めれば仕留めるだけ周囲のラットは集まり、逃げながら追いかけながら槍を振るい、足で踏みつけ、時折齧られて血を流し――

 周囲に自分のものか、それとも敵のものか区別がつかない程の血が撒き散らされた頃、彼の周囲には夥しい量のラットの死骸が散らばり、事態は次のステージへと意向を迎えた。

 緑朗太の視界に映る次なる標的は――2足歩行の小鬼【トロール】であった。



 拓郎は遠くからその光景を呆然と眺めていた。
 最初に彼が予想をしていたのは大凡8体ぐらいだろうと思っていた。だが、そんな予想を遥かに覆す出来事が今起こっている。最初は1体を相手取るのにかなり労していた。2体同時になると、齧られながらもなんとか倒す。3体同時になると、流石に難しいと判断したのか、そのうちの1体目掛けてラットの死体を与えたのだ。そうすることで再び1VS2の状況を作り上げた。餌を与えられたラットが餌を食べ尽くす前に、2体を最初の時間よりも遥かに短い時間で殺し、餌に夢中になっている3体目のラットを背後から突き刺した。

 流石にこれ以上ラットが増えるのは避けようとしたのか、1度ラットの死体を1箇所に纏める。だが、拡散した臭いがなくなるはずでもなく、次々にラットは現れる。大きな個体や小さな個体問わず、ラットを殺している最中でも他のラットがやって来る。炎で燃やさないかして臭いを絶たない限りはそれが延々と続き、体力がなくなるギリギリまで彼を追い詰めるのが目的だった――が、最早ラットでは彼を追い詰めることは叶わない。

 マーヴィスが初日の武器訓練と2日目の模擬戦で見た異常なまでの成長速度というのがつまりはこれなのだろう。拓郎は緑朗太が戦っているところを初めて目の当たりにしたが、これが今日初めて狩りをした人間だとは思えない。1匹殺すごとに急速に狩り方を吸収し、わざわざ狩り易いように死体を一箇所に集めて餌場まで作っている始末だ。あれならば緑朗太が餌場の傍にいるだけで獲物を探しに走らなくとも、勝手にラットが彼の下に集まる。

 槍の刃は血と油でべっとりと塗れており、もはや切れ味には何の期待も持てない。鈍器としても十分に殺せるということを学習した緑朗太は、途中から鈍器としてでしか使用していない。鋒ではなく石突きで潰し、柄で殴る。拾う間もなく寄ってくる敵を1体ずつ時には2体同時に。慣れてきたら3体まとめて――狩って狩って狩り続けた。

 「参ったな…荷車持ってくるんだった。」

 山積みにされた死体と、途中から餌場に投げ入れることもできなくなった死体で緑朗太の周囲は酷い有様だった。槍を杖にして辛うじて立っている状態ではあるが、彼は30以上ものラットを1人で狩り尽くしたのだ。

 手持ちの袋では足りないな、と拓郎が困っていると、拓郎も突如迫り来る死臭と腐敗臭に気付かされた。明らかにラットではない何かが近づいてきている。拓郎が視線を動かすまでもなく、緑朗太を挟んだ向こう側に現れた個体。猪に似た頭部ではあるが、その四肢は人というよりも猿に酷使していて毛深く、衣服を身にまとってはいないが全身は筋肉の鎧で包まれている。
 剥き出しの紅潮した肌はゴツゴツとした突起が多く、右手には何かの木の枝で造られた棍棒が握り締められている。

 「トロール?なんでこんなところに!?」

 元来トロール種はもっと森の深いところにいるようなモンスターであり、こんな広場に出てくるような奴ではない。ラットだけならばなんとかなるだろうとタカを括っていた拓郎の初動は完全に遅れ、慌てて緑朗太の下へと駆け出す。

 そうしている間にもトロールは緑朗太を敵と認識し、棍棒でフラフラな緑朗太の体を横薙ぎに叩こうと襲いかかる。だが――後から動いた筈の緑朗太の槍が、トロールの体を真正面から縦一文字に両断した。

 あと少しで緑朗太に辿り着くはずだった拓郎はその光景に言葉を失っていた。今緑朗太が放ったのは[槍]スキルの[チャージ]ではなく、[片手剣]スキルの[スラッシュ]である。酷似したスキルというのは存在するが、それを放つには緑朗太ではまだMPが足りない筈だ。
 マーヴィスが報告に上げていた最適化の中に【任意発動型スキルをどのような条件下であろうと発動することが可能】とあったが、つまりはこういうことであると拓郎は初めて理解した。緑朗太はおよそ覚えられるであろうスキルを、自分の好きな武器で放つことができるのだ、と。

 予想が確信に変わったとき、聞いたこともないようなスキルに拓郎は背筋を震わせた。

 微妙なスキル?とんでもない。戦闘中に急激に成長をし、好きなスキルを好きな武器で放つ事ができる能力。
 惜しむべくは常に成長を続けるような能力ではなく、今の緑朗太のレベルで勝てるであろう相手と戦う時、危機的状況に陥らない限りは効果を発揮しないのだろう。
 それでも能力の中では破格である。

 その後、トロールとの1戦で全てを使い果たした緑朗太は、そのまま前のめりに倒れて意識を失うのであった。

 後日、彼がギルド会館でステータスを確認すると次のように更新されていた。


name:縁 緑朗太
job:-
Lv:8(↑5)
HP:20(↑6)
MP:7(↑2)
STR:4(↑2)
AGI:5(↑2)
DEX:4(↑2)
LUK:3(↑1)
VIT:4(↑2)
INT:2(↑1)
Skill
【固有スキル】
最適化Lv.1
【所得スキル】
片手剣Lv.1[スラッシュLV.2(↑1)] 槍Lv.2(↑2)[チャージLV.0]
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