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第二章 執筆
4、辻のペースに。。。
しおりを挟む僕の名前は望月何某。何某って何?って今更聞くかな?まあ、人と会うだろ、その時2回目だったりして、この人なんてお名前だったかしら。
なんて思った時、日記に何某と出かけるとか書けるだろ。え?そんなことしない?
ってな僕、みんなに説明して本当に親切だな。
そうそう、親切と言えば僕。
アグリというワイフが、洋装店に行きたいというから取材も兼ねて行く途中なんだけどさ。
辻に言ったらついてくるっていうんだよ。
夫婦のお出かけに野暮ってもんだ。でも僕は僕の親友と奥さんが仲良さそうにしてるから何も言えずにいる。
「坂本が運転してる車が2時にはくるから、それまで校内の空いてる教室でもいこう。」
辻がどんどん話を始める。
ねえ、主役は僕なんだよ。アグリでも辻でもないんだよ。
もう!
適当に時間潰ししたところで、赤門の目の前に洒落た車が停まってるじゃないか。
「さあ、どうぞ。」
後部座席を薦められた。どうやら辻は助手席に座るらしい。
まあ、僕は客人だから仕方ないよね。後部座席譲りたくなっちゃうよね。
「山岡洋装店は僕も時々寄るんですよ。」
「え?あちらで仕立てされてるんですか?」
「父の百貨店にも支店がありますしね。何より近所ですし。」
ねえ。君の自慢大会じゃないんだよ。アグリだって、そんなに尊敬な目で辻を見るなよ。
ということで、何やら二人が盛り上がってるところで、山岡洋装店の前についた。
「さあ、望月くんから入っていいよ。僕はのんびりと。」
どういうことなんだ。と思ったら、先に辻が入ると、店員がそちらにかかりきりになるから、僕を先に入れて対応させたっていうことだった。
面目丸潰れじゃないか!
もうアグリ!
と思ったら、僕のワイフはキラキラした目で店内の飾られた洋服をわーきゃー言いながら見つめている。
安上がりな女。いや、買おうなんて言われたら勘弁だよ!
ああ、失敗してしまった。憂鬱な僕だ。
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