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第十一章 櫻の冬休み
11、新年の仕事始め
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1月4日に仕事始めとなった。身分は女学生なので一応、まだ冬休み中であるが、経験も含めて出社することを選んだ。
「櫻さん、無理しなくていいのよ。」
アグリが朝食の時間に声をかけてくれた。
「いいえ、私、お仕事して修行したいんです。」
「なら、いいけど、あなたはいろんな経験もね。」
櫻としてはアグリの店を手伝うのもいつまでかわからないので関わっていたかった。
4年生になったらもしかすると、養女になったとしたら、、。
「じゃあ、ちょっと書斎に来てくれる?」
「はい、では食後に。」
食後に櫻はアグリの書斎に行った。
「最近は私が櫻さんに相談してばかりだったわね。」
「いえ、だってアグリ先生が抱えているものは多いですから。」
「私ね、本当にあなたには人を助ける力があるとおもってるの。」
「そんな。私を買い被りすぎです。」
「あなたが、佐藤支店長のところに行くようになったら、こうやって話すこともできなくなるのね。」
「まだ、決まったわけではないので。」
「実はね、私、年末に佐藤支店長とランチしたのよ。」
「え、、知りませんでした。」
「言うべきか迷ってたしね。」
「だったら、無理せず言わなくて大丈夫です。」
「ううん。やっぱり言うべきだとおもって。」
「先生本当にいいんです。」
「そんな深刻な話じゃないから、というかいい話だから。」
「いい話?」
ニコニコしながらアグリは話す。
「それでね、佐藤支店長、実は秩父に行ってきたらしいのよ。」
「秩父に?私の父ですか?」
「ううん、そうじゃなくて、あなたの婚約者の家に。」
「ああ、親戚だっったんですよね。」
「それでね、その親戚の方とじっくり話をしたそうなの。」
「それは私の婚約者とですか?」
「ううん。お舅さんになる方かしら。」
「それで。。。」
「早めに、話をしてくれればあなたと解放してくださる方向に行けそうだって言うことよ。」
「どう言う流れで?」
「要は、破談になったのも表向きは子供ができない体とかにして、結納破断金を支払えば大丈夫だって言うことらしいのね。」
「私にここまで話してしまっていいんですか?」
「佐藤支店長には許可はとってある。あなたは養女にいけそうよ。」
嬉しかった。と同時に、婚約者の家のがめつさが嫌だと思った。
そう言うことは、望月洋装店の修行者という身分が自分からなくなることになる。
「それで、今回、仕事始めから仕事してくれるっていうけど。」
「いいえ、先生、私出来うる限り、望月洋装店とは関わっていたいんです。」
「そう、本当にいいの?」
「皆さんと働けるのは私の職業婦人見習いとして本当にいい経験です。」
「なら、今日からどうぞよろしくね。」
「はい、頑張ります。」
そうして、仲間の弟子たちと出社した。
櫻はこの愛おしい時間を大切に働こうと思った。
「櫻さん、無理しなくていいのよ。」
アグリが朝食の時間に声をかけてくれた。
「いいえ、私、お仕事して修行したいんです。」
「なら、いいけど、あなたはいろんな経験もね。」
櫻としてはアグリの店を手伝うのもいつまでかわからないので関わっていたかった。
4年生になったらもしかすると、養女になったとしたら、、。
「じゃあ、ちょっと書斎に来てくれる?」
「はい、では食後に。」
食後に櫻はアグリの書斎に行った。
「最近は私が櫻さんに相談してばかりだったわね。」
「いえ、だってアグリ先生が抱えているものは多いですから。」
「私ね、本当にあなたには人を助ける力があるとおもってるの。」
「そんな。私を買い被りすぎです。」
「あなたが、佐藤支店長のところに行くようになったら、こうやって話すこともできなくなるのね。」
「まだ、決まったわけではないので。」
「実はね、私、年末に佐藤支店長とランチしたのよ。」
「え、、知りませんでした。」
「言うべきか迷ってたしね。」
「だったら、無理せず言わなくて大丈夫です。」
「ううん。やっぱり言うべきだとおもって。」
「先生本当にいいんです。」
「そんな深刻な話じゃないから、というかいい話だから。」
「いい話?」
ニコニコしながらアグリは話す。
「それでね、佐藤支店長、実は秩父に行ってきたらしいのよ。」
「秩父に?私の父ですか?」
「ううん、そうじゃなくて、あなたの婚約者の家に。」
「ああ、親戚だっったんですよね。」
「それでね、その親戚の方とじっくり話をしたそうなの。」
「それは私の婚約者とですか?」
「ううん。お舅さんになる方かしら。」
「それで。。。」
「早めに、話をしてくれればあなたと解放してくださる方向に行けそうだって言うことよ。」
「どう言う流れで?」
「要は、破談になったのも表向きは子供ができない体とかにして、結納破断金を支払えば大丈夫だって言うことらしいのね。」
「私にここまで話してしまっていいんですか?」
「佐藤支店長には許可はとってある。あなたは養女にいけそうよ。」
嬉しかった。と同時に、婚約者の家のがめつさが嫌だと思った。
そう言うことは、望月洋装店の修行者という身分が自分からなくなることになる。
「それで、今回、仕事始めから仕事してくれるっていうけど。」
「いいえ、先生、私出来うる限り、望月洋装店とは関わっていたいんです。」
「そう、本当にいいの?」
「皆さんと働けるのは私の職業婦人見習いとして本当にいい経験です。」
「なら、今日からどうぞよろしくね。」
「はい、頑張ります。」
そうして、仲間の弟子たちと出社した。
櫻はこの愛おしい時間を大切に働こうと思った。
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