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第十四章 望月家からの旅立ち
20、本当のさよなら
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いよいよその日はやってきた。
櫻が望月家を出る日である。
櫻は5時に起きてしまった。まだ3月なので外は暗い。
窓の外から見える外の景色を見ていた。
白んでいくその様を見て、この家の1日をお過ごしたことを思い出していた。
持って行く荷物はあまりなく、今日は佐藤支店長が車で迎えにきてくれることになっている。
6時過ぎに櫻の部屋がノックされた。
トントン。
「はい。」
「アグリだけど、大丈夫?」
「はい、もちろん。」
アグリが部屋に入ってきた。
「いよいよね。」
「そうですね。」
「寂しい気持ちはあるけど、あなたが佐藤になること嬉しいわ。」
「私も寂しいけれど、この家で過ごした数ヶ月、なんだかずっと前からいたみたいで。」
「私もそう。あなたとはずっと姉妹のように過ごしてきた気がするわ。」
二人で笑った。
「別れなんて思わないでね。」
「え?」
「だって、この家はあなたの実家よ。」
「家庭教師でもありますもんね。」
「そうよ。淳之介が麻布に入れたのも櫻さんのおかげよ。」
「いえ。淳之介くんが将来の目標を持ったからです。」
「あら、そうなの。」
「はい。あ、それは秘密ですからお話できませんが。」
「いいの。私はあの子が自由であれば。」
「先生みたいなお母さんになりたいです。」
「そお?」
「二人目の赤ちゃん、いっぱい抱っこしますね。」
「そのうち、櫻さんがきすぎて、お母さんって勘違いしちゃうかもね。」
「ふふふ。面白いですね。」
そうやって、冗談を言いながら、二人は談笑した。
「そろそろ朝食の時間ね。」
「そうですね。」
「私、あなたがいてくれて本当によかった。」
「先生、それは私の方が。」
「じゃあ、お互い様。こういうの英語でなんていうか知ってる?」
「なんですか?」
「ソウルメイト」
「ソウルメイト?」
「魂の片割れっていう意味。」
「魂、、、」
「私の魂、あなたと繋がっていると思うの。だから、ね。」
「嬉しいです。だから、変なお別れの言葉言うのやめました。」
「そうして。行ってきますで出ていってね。」
「はい。」
朝食をとり、いよいよ、佐藤支店長が来て櫻が旅立つ時が来た。
姉弟子たちはすでに出社している。いるのは望月家だけだ。
「色々お世話になりました。いってきます。」
「櫻さん、いつでもおかえり。いってらっしゃい。」
佐藤支店長が、一礼し、櫻も付いていった。
車に乗って手を振った。
涙は出てこなかった。これは始まりだから。
櫻が望月家を出る日である。
櫻は5時に起きてしまった。まだ3月なので外は暗い。
窓の外から見える外の景色を見ていた。
白んでいくその様を見て、この家の1日をお過ごしたことを思い出していた。
持って行く荷物はあまりなく、今日は佐藤支店長が車で迎えにきてくれることになっている。
6時過ぎに櫻の部屋がノックされた。
トントン。
「はい。」
「アグリだけど、大丈夫?」
「はい、もちろん。」
アグリが部屋に入ってきた。
「いよいよね。」
「そうですね。」
「寂しい気持ちはあるけど、あなたが佐藤になること嬉しいわ。」
「私も寂しいけれど、この家で過ごした数ヶ月、なんだかずっと前からいたみたいで。」
「私もそう。あなたとはずっと姉妹のように過ごしてきた気がするわ。」
二人で笑った。
「別れなんて思わないでね。」
「え?」
「だって、この家はあなたの実家よ。」
「家庭教師でもありますもんね。」
「そうよ。淳之介が麻布に入れたのも櫻さんのおかげよ。」
「いえ。淳之介くんが将来の目標を持ったからです。」
「あら、そうなの。」
「はい。あ、それは秘密ですからお話できませんが。」
「いいの。私はあの子が自由であれば。」
「先生みたいなお母さんになりたいです。」
「そお?」
「二人目の赤ちゃん、いっぱい抱っこしますね。」
「そのうち、櫻さんがきすぎて、お母さんって勘違いしちゃうかもね。」
「ふふふ。面白いですね。」
そうやって、冗談を言いながら、二人は談笑した。
「そろそろ朝食の時間ね。」
「そうですね。」
「私、あなたがいてくれて本当によかった。」
「先生、それは私の方が。」
「じゃあ、お互い様。こういうの英語でなんていうか知ってる?」
「なんですか?」
「ソウルメイト」
「ソウルメイト?」
「魂の片割れっていう意味。」
「魂、、、」
「私の魂、あなたと繋がっていると思うの。だから、ね。」
「嬉しいです。だから、変なお別れの言葉言うのやめました。」
「そうして。行ってきますで出ていってね。」
「はい。」
朝食をとり、いよいよ、佐藤支店長が来て櫻が旅立つ時が来た。
姉弟子たちはすでに出社している。いるのは望月家だけだ。
「色々お世話になりました。いってきます。」
「櫻さん、いつでもおかえり。いってらっしゃい。」
佐藤支店長が、一礼し、櫻も付いていった。
車に乗って手を振った。
涙は出てこなかった。これは始まりだから。
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