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第十六章 最終学年
128、大袈裟に思えたのさ
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望月が万年筆のコーナーから戻ってきた。
「あれ、何かあった?」
「何かあったじゃないですよ。」
「え?」
「辻先生がいたんです。」
「え?待ち合わせてたの?」
「そんなわけ無いじゃないですよ」
「じゃあ、なんで僕呼んでくれないの?」
「先生としては私の運転手と自分が学友とバレるとまずいと。」
「だったら、櫻くんといるのだって。」
「先生はプレイボーイだから、女性を声かけるのは銀座では許されてると。」
「あー、さすが坊ちゃんだな。」
「どうして?」
「あいつはさ、ここで育ったから。」
「ああ。そうですね。」
「人が住むには物価が高いよ。」
「そんなこと、今言います?」
「僕、最近、買い物もしてるんだよ。」
「え?」
「モノの物価とか面白いなってね。」
「意外でした。」
「あれ?褒めてる?」
「私、まだ経済に疎いから。」
「そうだよね。仕事してその後勉強一筋だしね。」
「いつか、私もそう言う時期が来るんでしょうか?」
「アグリが最初財布を持った時なんてすごかったよ。」
「何がすごかったんですか?」
「1ヶ月分の食費を三日で使い切ったんだ。」
「え!」
「そりゃ驚くよね。」
「はい。」
「でもさ、人はやってみないとわからない。」
「人はやってみないとわからない?」
「そう。経験しないとわからないから、失敗してもやってみることなんだ。」
「避けて通れないと言うことですね。」
「どこかのお妾さんになったらさ、家の中で囲われて、それはさびいんだよ。」
「実際、会ったことあるんですか?」
「ああ、奥屋にいた芸妓は囲われることが多いからね。」
「全員が女将にはなれないと?」
「そうだよ。奥屋は増えないしね。」
「奥方にはなれないんですか?」
「うーん。なかなか難しいよね。」
「私、鈴音さんに会いたいです。」
「あ、そういや鈴音と合ってないな。」
「ノートかったら連れて行ってくれますか?」
「オー。イエスアイドゥ」
と言うことで、櫻はノートを2冊持つと、会計へ向かった。
きちんと領収書をもらって、カバンに入れる。
「ねえ、今更だけどさ、どうして文具店に来たの?」
「え?」
「だってさ、佐藤支店長に頼めば百貨店のノート買ってきてくれるでしょ?」
「自分で選びたかったし、お父さんの迷惑になりたくなくて。」
「じゃあさ、今度は百貨店の文具コーナーに行こうよ。」
「ああ、それもいいですね。」
辻と会えたのは本当ラッキーだった。
揺れていた心がすこし温まる気がした。
そして、望月と櫻は文具店を後にし、柳橋へと向かうのだった。
「あれ、何かあった?」
「何かあったじゃないですよ。」
「え?」
「辻先生がいたんです。」
「え?待ち合わせてたの?」
「そんなわけ無いじゃないですよ」
「じゃあ、なんで僕呼んでくれないの?」
「先生としては私の運転手と自分が学友とバレるとまずいと。」
「だったら、櫻くんといるのだって。」
「先生はプレイボーイだから、女性を声かけるのは銀座では許されてると。」
「あー、さすが坊ちゃんだな。」
「どうして?」
「あいつはさ、ここで育ったから。」
「ああ。そうですね。」
「人が住むには物価が高いよ。」
「そんなこと、今言います?」
「僕、最近、買い物もしてるんだよ。」
「え?」
「モノの物価とか面白いなってね。」
「意外でした。」
「あれ?褒めてる?」
「私、まだ経済に疎いから。」
「そうだよね。仕事してその後勉強一筋だしね。」
「いつか、私もそう言う時期が来るんでしょうか?」
「アグリが最初財布を持った時なんてすごかったよ。」
「何がすごかったんですか?」
「1ヶ月分の食費を三日で使い切ったんだ。」
「え!」
「そりゃ驚くよね。」
「はい。」
「でもさ、人はやってみないとわからない。」
「人はやってみないとわからない?」
「そう。経験しないとわからないから、失敗してもやってみることなんだ。」
「避けて通れないと言うことですね。」
「どこかのお妾さんになったらさ、家の中で囲われて、それはさびいんだよ。」
「実際、会ったことあるんですか?」
「ああ、奥屋にいた芸妓は囲われることが多いからね。」
「全員が女将にはなれないと?」
「そうだよ。奥屋は増えないしね。」
「奥方にはなれないんですか?」
「うーん。なかなか難しいよね。」
「私、鈴音さんに会いたいです。」
「あ、そういや鈴音と合ってないな。」
「ノートかったら連れて行ってくれますか?」
「オー。イエスアイドゥ」
と言うことで、櫻はノートを2冊持つと、会計へ向かった。
きちんと領収書をもらって、カバンに入れる。
「ねえ、今更だけどさ、どうして文具店に来たの?」
「え?」
「だってさ、佐藤支店長に頼めば百貨店のノート買ってきてくれるでしょ?」
「自分で選びたかったし、お父さんの迷惑になりたくなくて。」
「じゃあさ、今度は百貨店の文具コーナーに行こうよ。」
「ああ、それもいいですね。」
辻と会えたのは本当ラッキーだった。
揺れていた心がすこし温まる気がした。
そして、望月と櫻は文具店を後にし、柳橋へと向かうのだった。
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