時計仕掛けのダリア

クレシャス・ブレイク

文字の大きさ
22 / 40
前篇

四重奏③

しおりを挟む
「計希くうん、今度は二人同時にして」
「きゃ、すごそう。きてください、かずさん」
 二人が腰をうねらせる。
「同時にっていっても……」
 棒は一本しかないからなあ……と思っていたら、なぜか二本になっていた。ああ、夢みたいなものだから、こういうのもできるのか。
「じゃあ、いくよ」
 上向きの棒を友美ちゃんに、下向きのを結衣ちゃんに入れた。
「あああっ、やっ、んんんっ!」
「ああっ、メリメリって入ってきますぅ!」
 同時に入れ終わり、しばらく静止した。が、二人が口づけしたり胸をもみあって「うふんっ」とか「やんっ」とか嬌声を上げてきたので、僕はがまんできなくなった。ゆっくりと腰を振り始め、やがて激しくつき始めた。
「はんっ、あああっ、ふうんっ!!」
「ひゃっ、はっ、ああん!!」
 パンパンという音が二重奏のように響く。こんな経験、初めてだ。清楚な結衣ちゃんとおとなしそうな友美ちゃんの乱れた姿に興奮してくる。
「二人とも、すてきよ」
 由香さんが言いながら、後ろから僕の胸を触ってきた。そして僕の手を自分のお尻に回す。
「ほんと、まるで可憐な花が艶やかに変わっていくみたい……」
 由希姉は僕に口づけをしてくる。二本になった棒は、絶頂を同時に迎えて二人の割れ目に一気に発射した。今までの中で一番出たような気がする……。
「やあん、もうすごおい……」
「はあ、はあ……かずさん、気持ちよかったですぅ……」
 僕もさすがに限界にきて、布団に寝転んだ。少し休み、また四人と四重奏のようにしまくった。本当に夢のようで、このまま終わらないでほしいと願った……。

 目が覚めると、いつもの布団にいた。時刻は五時半を指している。
(現実か…まあ、こんなものだよな)
 手にはダリア・クロックが握られていた。
(あーあ、あの夢が現実だったらなあ……)
 そうすれば、ぐうたら妻と顔を合わす必要もない。仕事と家事育児のダブルワークに苦しむこともない。あの夢が現実だったら……そう思った。
 それからというもの、僕は毎晩、ダリア・クロックを使った。結衣ちゃん、由香さん、由希姉、友美ちゃんと、夢……というか仮想空間で楽しく過ごした。
 そんな日々が一カ月続いたある日のこと。
(ん?)
 ふとダリア・クロックを見ると、妙なことに気付いた。時計を覆うガラスにひびが入っているのだ。
 まさか……使いすぎて壊れたのか?

 数日後。この前のとおりからあの店に入った。すると、例の老女がいる。
「すみません、この前買った時計、ひびが入ってしまって……」
 ダリア・クロックを見せると、老女はじいっと見て、それから僕の方を見た。
「ずいぶん使ってくださったんですね……」
 本来なら「商品を愛用してくれてありがとう」というニュアンスだろうが、この時計の使い道を考えると、その台詞を聞くこと自体が恥ずかしい。
「しかしながら、この時計はあと数回しか使えません」
「え!?」
 僕は思わず声をあげた。
「しょせんは夢のような出来事。いつかは泡となって消えゆくものです」
「で、でも……」
 それでは癒やしがなくなり、またぐうたら妻のいる現実のみになってしまう。そんなの嫌だ。
「……何人の女性を抱きましたか?」
「よ、四人ですけど」
 恥ずかしい気持ちで正直に答えた。
「では、お一人につきあと一回ずつお使いください。それで、今後の行く末が分かります」

 店を出て帰宅した僕は、その夜からまた四人と会うことにした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...