虐待され続けた少女は何を願う

みな

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1章

7話

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なんなのあの醜い子は‼︎仮面をかぶって顔を見せることもできない穢らわしい分際で、私の役目を奪うなんて!!教会に入った瞬間本来は私が主役になるはずなのに‼︎


あいつが空気に喋りかけるなんて奇行をしたせいでみんなあいつに釘付けよ!教皇様も別室なんかに連れて行って、馬車に乗っていた護衛だってあいつについていた護衛の方が何倍もイケメンだったわ!あいつよりも私の方が何倍も美しくて聡明なのに!


あぁでもやはり私は選ばれた存在なんだわ。じゃないと光の精霊の加護なんてもらえるはずがない。これでロベルト様に相応しい婚約者は確実に私になる。あいつでは加護なんて愚か、魔力も塵程にしかないに決まってるわ!


ストレス発散のサンドバッグいなくなってしまったのはいささか不満だけれど、もうじきロベルト様に嫁入りするんですもの。あいつがいなくなった所で変わらない。
少々気に食わないこともあったけれど私は心が広いからこれくらいのことは許して差し上げましょう。早くお母さまに報告しなければ!


「お母さま!私光の精霊の加護がありましたの!これでロベルト様の婚約者は私ですわよね?」
「まぁ何と言うこと!精霊の加護が見つかるなんて、やはり私の子どもはあの醜い魔女の子とは違い選ばれた子なのね。これでデルガド公爵家としても強く意見することができるはずよ。」


「本当ですか⁉︎あぁなんて私は幸せなの!あの百年に一度とも呼ばれる美貌を持ち、精霊にも愛されたロベルト様の婚約者になれるなんて!!」
このことを早くお父様にも報告しないとね。お父様はどこにいるのかしら。いつも書斎室にいらっしゃるから覗いてみようかしら?


「お父様聞いてください!!私今日教会で光の精霊の加護があることがわかりましたの!」
「っ!!それは本当か⁉︎」
「えぇ!これでロベルト様に婚約を取り付けてくださいますよね?」
「そうだな、ベロニカほど相応しい婚約者はいないだろう。ファラスカ公爵家に話を通しておこう」
「まぁ!ありがとうございますお父様!!できるだけ早く通してくださいね!」


これでロベルト様は私のもの。この国は一妻一夫が一般的だけど本人たちが望めば、一妻多夫も一夫多妻も認められる社会。それに加えて1回婚約してしまえば婚約破棄は相手が亡くなってしまうなどのやむおえない事情がない限り不可能。ロベルト様の幼なじみのステファノ様もとてもかっこよかったわ。ロベルト様との婚約が決まれば次はステファノ様にアタックしなくちゃ!これで私の計画は完璧よ!あぁなんて楽しいのかしら?やはりこの世界は顔と権力がものをいう世界なのよ!!


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