虐待され続けた少女は何を願う

みな

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1章

14話

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(ひと通り道案内はしてもらったけどやはり完全には覚え切れないわね)
お手洗いを済ませルヴァたちの元に戻ろうとすると誰かの声が聞こえた。


「ロベルト様はいらっしゃる?」
「デルガド公爵令嬢、ただいま団長は実力審査に向けてウォーミングアップ中でしてお引き取り願いたいのですが...」
「私はロベルト様の婚約者ですわよ?私との逢瀬が1番大事なことではなくって?」


(ベロニカ様だわ...ここで見つかるとまずいわよね、マリア様にもここを出ていくように言われていたし...ここは迂回していきましょう)
余計なことに巻き込まれないようにだいぶ遠回りにはなるが迂回して戻ることにした。


「ずいぶん遅かったね、道に迷わなかったかい?」
「えぇ大丈夫よルヴァ、少し探検したい気分になって遠回りしてきたの」
「じゃそろそろ昼の練習も始まるだろうから第一訓練所に行くか、最初に俺とサルヴァトーレが試合をしてから最後にアナとステファノの試合になるからそのつもりで」
「わかったわ!じゃ行きましょうか」


第一訓練場に着くとそれはもうすごい広かった。試合の被害を受けるといけないからとステファノ副団長に2階の観客席まで連れてきてもらい、そこから試合を観察することにした。
「あれ?ハースとリードは下に行かなくてもいいの?」
「あぁ私たちは力を分け与えるだけで共に戦うことはできないんだよ。君たちが私たち精霊に攻撃できないのと同じで僕たちも君たちに攻撃できないんだ」
「えっじゃルナもここで待機してるの?」
「俺はこいつと違ってみんなに見えるように実体化してるからな下にはついていくぞ!ただそいつの言う通り手伝うことは出来ねぇが...」
「一緒に来てくれるだけで心強いことはないわ、ありがとうルナ」


そんなことを話してる間に試合が始まるらしい。
試合のアナウンスが鳴った途端
「ヒュドールバリア!!」
「ポースシャワー!」
一斉に2人が暗唱し水のバリアを纏ったルヴァの上に光の雨が降った。そして大きな爆発が起こり、煙だ立ち込めた。その煙がなくなった時ロベルト団長の首に剣を当てて立つルヴァの姿が見えた。


「勝者 サルヴァトーレ!!」
そうアナウンスが流れ、試合は終了した。
「さっ次は僕たちの番だね、下に移動しよっか」
(せっかくルヴァが勝ったんだからあたしだけ別の騎士団に派遣されるわけにはいかないわ!前から運動神経には自信があるし頑張らなくちゃ!)


「ねぇアナ、アナはサルヴァトーレとはどんな関係なの?」
「ルヴァとですか...ルヴァとは出会ってから数日しか経っていませんが大切な人です」
「数日ね...(ならどうしてあそこまでサルヴァトーレはアナに執着してるの...?)まぁサルヴァトーレはいい奴だからよろしくね!!」
「出会って1日も経ってないのにもうそんなに仲良くなったんですね!嬉しいです」
「っ!あぁ...そうだね...僕ってコミュニケーション能力高いからさ!!」


少し悲しそうな目をしながらそう言うステファノさんに少し疑問を抱きながらも、ルヴァとはこれからも一緒にいるつもりだし頷いておいた。
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