【R18】クラス転生で俺のスキルが【万物配送(アー・マ・ゾーン)】?じゃあ勇者が泥水すすってる間に、現代物資で聖女と××します

のびすけ。

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第1章 白濁の聖女、甘やかなる堕落

悪魔の取引と、「500ml」の暴力

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王都を出発して3日目。
最初の遠征任務で、俺たちは「クレイシの森」へやってきていた。

異世界の現実は、俺の予想以上に過酷だった。
道中は馬車などなくひたすら徒歩。
勇者ゴウの「魔王を倒すための精神修行だ!」という脳筋方針により宿屋ではなく野宿が強制された。

「……最悪」

夕闇が迫る森の中でサオリが呟いた。
純白だった聖女のローブは泥で汚れ、美しい銀髪は汗と脂で束になっている。
食事は石のように硬い干し肉と、川の水を皮袋に入れただけの生ぬるい水。
そして何よりトイレがない。

「おいサオリ、トイレならそこの茂みでしてこいよ。誰も見ねーから」
「……っ!デリカシーがないのね!」

ゴウの心ない言葉にサオリが涙目で反論する。
見ないと言われても尻を虫だらけの草むらに晒し、ゴワゴワの葉っぱで拭く屈辱。
精神的にも衛生的にも彼女は限界を迎えていた。

深夜。
見張り番を押し付けられた俺は、焚き火のそばで一人スキルウィンドウを開いていた。
初期ボーナスとして配給されたLPは『500』。

「まずはお試しの『撒き餌』だな」

俺は手元の操作パネルで商品を検索し、購入ボタンをタップする。

【購入確定:ボディシート(石鹸の香り・徳用)……LP:30】 
【購入確定:コカ・コーラ(500ml・氷点下ボトル)……LP:15】

フォォン……。
微かな光と共に俺の手の中に「現代日本のコンビニ」が出現した。
プシュッ。
コーラのキャップを開けると炭酸の弾ける音と甘い香りが腐葉土と獣臭のする森の空気を切り裂いた。

「……え?」

背後で枯れ枝を踏む音がした。
振り返ると、我慢できずに用を足しに起きてきたらしいサオリが立っていた。
彼女の視線が俺の手にある『黒い水』と『清潔なパッケージ』に釘付けになる。

「カ、カイトくん……それ……」
「ああ、委員長。喉乾いてない?」

俺はコーラのボトルを軽く振ってみせた。
ボトル表面には冷え冷えの水滴がついている。
生ぬるい川の水しか飲んでいない彼女にとってそれは宝石よりも輝いて見えたはずだ。

「これ、カイトくんのスキル……?」
「そうだよ。この世界にはない、キンキンに冷えた『文明の味』だ」

サオリがゴクリと喉を鳴らす。
彼女の唇は乾燥してひび割れ目は渇望で見開かれている。

「……飲みたい?」
「……のみ、たい。お願い、一口だけ……」

プライドの高い彼女が懇願するように俺を見上げる。
俺はコーラを渡さずもう片方の手にある『ボディシート』の封を開けた。
フワッ。
清潔な石鹸と清涼感のあるメンソールの香りが漂う。

「カイトくん、いい匂い……なに、それ?」
「体、洗えてないだろ?これで拭けばシャワーを浴びたみたいにサッパリするよ。ベタベタの肌もサラサラになる」

サオリの瞳孔が開くのが見えた。
今の彼女にとって「清潔」という概念はどんな魔法よりも強力な誘惑だ。
股間の蒸れ、脇の汗、髪のベタつき。
それらを一瞬で消せる魔法の紙。

「……貸して。それ、貸して!」

理性を失いかけたサオリが手を伸ばしてくる。
俺はヒョイと手を引っ込め悪魔の微笑みを浮かべた。

「タダじゃないよ、委員長」
「……お金なら、王都に戻れば」
「お金はいらない。俺のスキルはもっと別の『対価』が必要なんだ」

俺は立ち上がり彼女の耳元に顔を近づける。
泥と汗の臭いがする彼女の首筋からは隠しきれない甘いフェロモンが漂っていた。

「LP(ラブポイント)。つまり……俺に『キス』してくれたら全部あげるよ」

「……ッ!?」

サオリが息を呑む。
勇者ゴウという許嫁同然の存在がいながらクラスの底辺である俺にキスをする。
それは彼女の貞操観念が許さないはずだった。

だが。
俺はわざとらしく冷えたコーラを自分の首筋に当ててみせた。
冷たさに気持ちよさそうに声を漏らす。

「あー、冷てぇ。生き返るわ」

(冷たい……清潔……サッパリしたい……!もう嫌、こんな不潔な体……!)

サオリの中で何かが音を立てて崩れ落ちた。

「……わかった、わ」

震える声で彼女が言った。
瞳は潤み、頬は興奮と羞恥で紅潮している。

「一回だけ……一回だけよ。だからそれを……その『清潔』をわたくしにちょうだい……!」

サオリが目を閉じ、おずおずと唇を突き出す。
その瞬間、俺の脳内にシステム音が鳴り響いた。

【ターゲット捕捉:神宮寺サオリ】 
【攻略推奨アイテム:バスルーム、高級ローション、避妊具】

(へぇ、気が利くナビゲーションだ)

俺は心の中でシステムを称賛し彼女の肩を抱き寄せた。
これが、勇者の婚約者を寝取る最初の夜。
そして、俺のスキルが「世界最強」であることを証明する最初の取引だった。
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