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番外編 異世界でハーレム作った俺、嫁と子供10人連れて実家に帰省します
魔王の「おねだり」と、衝撃の逆配送
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⚫︎魔王城の夜は、終わらない
魔王城リゾート・ヘルヴィ城。
かつて勇者と魔王が対峙したこの場所は、今や世界中から観光客が訪れる一大レジャー施設となり、夜になっても城下町の灯りが消えることはない。
しかし、城の最上階――領主であるカイトとその家族が暮らすプライベートエリアだけは静寂に包まれていた。 ……はずだった。
時刻は深夜2時。
子供たちは皆、それぞれの子供部屋ですやすやと夢の中。
そんな中、主寝室にあるキングサイズベッドの上だけは、マグマのように熱く激しい熱気に包まれていた。
「んアッ、ぁッ!カイトぉ……っ!もっと、もっと奥じゃ……ッ!♡」
銀色の髪を振り乱しカイトの上に跨っているのは、元魔王にして、現在はカイトの第三夫人であるヘルヴィだ。
その背中の黒い翼は興奮でバタバタと羽ばたき、お尻から伸びるハート型の尻尾はカイトの太ももにギュッと巻き付いている。
「ヘルヴィ、今日は元気だな……!昼間、子供たちと遊び回ってたのに」
「うるさいっ!……夜はカイトと遊ぶ時間なのじゃ……っ!♡」
ヘルヴィはカイトの胸に手をつき、腰を激しく上下させた。
サキュバスの血を引く彼女は、出産を経てその色香と性欲がさらに増していた。
初体験の時の「痛がりながら喜ぶ」初々しさはどこへやら、今ではカイトから快楽を貪り取る立派な淫魔へと成長していたのだ。
「ほしい……カイトの濃いのが欲しいのじゃ……♡」
「こないだ、レオン(長男)を産んだばかりだろ?」
「レオンには妹が必要じゃ!次は女の子がいい!リボンの似合、余にそっくりの美少女を産むのじゃぁッ!♡」
ヘルヴィの瞳が情欲でとろりと潤む。
彼女の秘部はすでに愛液で溢れかえり、結合部からは卑猥な水音が部屋中に響き渡っていた。
グチュッ、ズプッ、パンッ!
「あひィッ!♡そこ、子宮口……っ!カイトの形、くっきり分かるぅッ!♡」
「そんなに締め付けるな……!こっちが保たないぞ」
「出すな!まだ出すでないぞ!……余がイッて、中を真空にしてから……たっぷりと吸い出すのじゃからな!♡」
ヘルヴィは意地悪く微笑み、膣内の筋肉をギュウゥッと収縮させた。
搾精。
まさに魔王級のテクニック。
「くっ……!この欲張り魔王め……!」
「ふふっ♡カイトは余のモノじゃ……♡一生余に種を貢ぐのじゃ……♡」
ヘルヴィがペースを上げる。
自分の快感のため、そしてカイトを限界まで追い詰めるための高速ピストン。
豊かな胸が揺れ、汗ばんだ肌が照明に照らされて輝く。
「イくッ!くるッ!魔王の卵巣がうずくぅッ!♡」
「俺も限界だ……!受け取れ、ヘルヴィッ!」
「出してぇッ!全部ほしいのじゃぁッ!!♡♡」
ドスッ!!!
二人の体が硬直する。
同時にカイトの剛直から白濁した熱流が噴き出した。
ドピュッ、ドピュルルルッ……!!
「ンアアアアアアアアッ!!!♡♡♡」
ヘルヴィが背中を反らせ天井に向かって絶叫した。
翼が限界まで広がし、尻尾がピンと立つ。
子宮の奥深くに注がれる生命の熱さ。
彼女は白目を剥き、よだれを垂らしながらその快感を全身で味わっていた。
「あ、あ、あ……♡熱い……お腹いっぱい……♡」
長い余韻の後、ヘルヴィは糸が切れた人形のようにカイトの胸に倒れ込んだ。
幸せな重み。
濃厚なセックスの香りが部屋に充満していた。
ーーーーー
⚫︎小さな乱入者と、光る板
「……はぁ、はぁ。……凄かったな、今日も」
カイトがヘルヴィの汗ばんだ髪を撫でていると不意にドアの方から小さな物音がした。
ギィィ……。
「……ん?」
カイトが視線を向けると、ドアの隙間から眠そうに目を擦る小さな男の子が入ってきた。
黒い髪に背中には小さなコウモリの翼。
カイトとヘルヴィの息子、レオン(3歳)だ。
「……パパ?ママ?……うるさいよぉ……」
レオンはテディベア(A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)製)を引きずりながらベッドに近づいてきた。
どうやらヘルヴィの絶叫が大きすぎて、隣の子供部屋まで聞こえてしまったらしい。
「あ、レオン!ご、ごめんな……!」
「むにゃ……?レオンか……?すまんのぅ、ママは今、パパとプロレスごっこをしておってな……」
ヘルヴィは事後の脱力感で動けず裸のままふにゃふにゃと笑っている。
教育上よろしくない光景だがこの家では日常茶飯事だ。
「……パパ、これ、ひかってる」
ベッドに登ってきたレオンが興味を示したのは、サイドテーブルに置いてあったカイトのスマートフォンだった。
A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)スキルを行使するための専用端末。
充電中で画面が点灯しており、レオンの目にはキラキラしたおもちゃに見えたのだろう。
「あ、こらレオン、それは触っちゃダメだぞ」
カイトが止めようとしたがヘルヴィと繋がったままの状態では動きが鈍かった。
「……きれい」
レオンの小さな指が画面をタップする。
彼は魔王の血を引く魔力の塊だ。
ただ触れただけではない。
無意識に指先から放出された魔力が、スマートフォンのシステムに干渉した。
ピロン♪
【警告:外部魔力干渉を検知】
【管理者権限により、配送先設定メニューを展開します】
「えっ?」
カイトが目を見開く。
通常ならパスコードが必要な画面が、レオンの魔力によって強制的に突破されたのだ。
「……パパ、どこ?じーじ、ばーば、あいたい」
レオンはまだ見ぬ祖父母(カイトの両親)の話をよくカイトから聞かされていた。
写真を見せられ、「いつか会えたらいいな」と言われていた記憶。
眠気まなこの彼の頭の中に、そのイメージが浮かぶ。
【音声入力:『じーじ、ばーば、あいたい』を認識】
【配送先検索……履歴より『日本・相田家実家』を特定】
【配送モード変更:『逆配送(リターン)』】
画面に禍々しいほどの赤い文字が点滅し始めた。
【対象:半径10メートル以内の全生体反応】
【配送先:日本国・埼玉県・相田家リビング】
【実行しますか? YES/NO】
「ちょ、待てッ!レオン、ダメだッ!」
カイトが手を伸ばす。
しかし、レオンは無邪気な笑顔で画面に表示された大きなボタン(YES)をペチッと叩いた。
「ぽちっとな!」
【配送プロセス開始。……転送準備完了】
【Good luck!】
「うわああああああああッ!!??」
カイトの絶叫と共にスマートフォンから目も眩むような強烈な光が溢れ出した。
それは部屋全体を飲み込み、さらには壁を透過して隣の部屋で寝ていたサオリ、ユミ、セラフィナ、ショコラ、そして他の9人の子供たちまでもを包み込んだ。
「なんじゃ!?体が浮く……!?」
「きゃあああッ!?」
「にゃうゥゥゥッ!?」
視界が真っ白に染まる。
重力が消え、世界が反転する感覚。
異世界最強のハーレム一家は魔王城の寝室から忽然と姿を消した。
ーーーーー
⚫︎日曜の朝、実家のリビングにて
場所は変わり、日本。
埼玉県某所にあるごく一般的な一軒家。
相田家のリビングでは、カイトの父と母が日曜日の朝の穏やかな時間を過ごしていた。
「おい、母さん。お茶、もう一杯くれんか」
「はいはい。……あら、今日のテレビ占い、射手座は『予期せぬ来客があるでしょう』だって」
「来客?こんな朝早くにか?」
父が新聞をめくりながら笑う。
平和だ。
息子であるカイトが行方不明になって数年。
悲しみは癒えないが、日常は続いていく。
そう思っていた。
その時だ。
ズズズズズズ……ッ!
リビングの空間が突如として歪み始めた。
天井付近の空気がガラスのようにひび割れ、黄金色の光が漏れ出す。
「な、なんだ!?地震か!?」
「お父さん、あれ見て!天井が!」
二人が見上げる先で光の渦が形成される。
そして、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)の配送完了通知音のような軽快なチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン♪ 【配送完了しました】
ドサドサドサドサッ!!!!
「「ぎゃああああああああッ!?」」
光の中から大量の「人間」が降ってきた。
リビングのカーペットの上に、雪崩のように重なり合う人影。
「い、痛たた……。こ、ここは……?」
「カイト様?皆様?何が起きましたの?」
「うぅ……眠いにゃ……」
山積みになった人々。
一番上に乗っていたのは、全裸の男――カイトだった。
そしてその下には、同じく全裸で、銀髪の美少女(ヘルヴィ)が絡み合っている。
さらにその周りには、パジャマ姿の美女4人と角や耳が生えた可愛らしい子供たちが10人、きょとんとした顔で転がっていた。
「……ッ!?」
カイトの父と母は口をパクパクさせ、腰を抜かしてへたり込んだ。
目の前の光景が脳の処理能力を超えている。
全裸の息子。
全裸の外国人(?)美少女。
コスプレのような格好の美女軍団。
そして明らかに人間離れした特徴を持つ、大量の孫たち。
リビングはさながら異種族混合の保育園と化していた。
「……あ、あれ?この匂い……畳の匂い……?」
カイトが顔を上げる。
見慣れた家具。
見慣れたテレビ。
そして呆然としている懐かしい顔ぶれ。
「と、父さん?母さん?」
カイトの声に母親が震える指で彼を指差した。
「か、か、カイト……なの?」
「あ、うん。ただいま……?」
カイトは気まずそうに片手を上げた。
しかし、彼の下ではヘルヴィがまだ愛液と精液に塗れたまま、艶めかしい声を上げた。
「んぅ……カイトぉ……。どこじゃここは?まだ続きをするのか?……余はまだ、種が足りぬぞ……♡」
ヘルヴィがカイトの首に抱きつき濃厚なキスをする。
チュッ、と卑猥な音が静まり返ったリビングに響いた。
「ヒッ……!」
刺激が強すぎた。
母親は白目を剥き「あらやだ、夢かしら……」と呟いて静かに気絶した。
父親は「警察……いや、救急車……いや、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)カスタマーセンターか?」と意味不明なことを呟きながらリモコンを握りしめて震えていた。
「あーっ!じーじだ!ばーばだ!」
元凶であるレオンが無邪気に叫んで走り出す。
その背中の翼がパタパタと動くのを見て、父親もまた限界を迎えた。
「……魔物だぁぁぁぁッ!!!」
こうして相田家の平和な日曜日は、異世界からの大家族襲来によって木っ端微塵に粉砕されたのだった。
魔王城リゾート・ヘルヴィ城。
かつて勇者と魔王が対峙したこの場所は、今や世界中から観光客が訪れる一大レジャー施設となり、夜になっても城下町の灯りが消えることはない。
しかし、城の最上階――領主であるカイトとその家族が暮らすプライベートエリアだけは静寂に包まれていた。 ……はずだった。
時刻は深夜2時。
子供たちは皆、それぞれの子供部屋ですやすやと夢の中。
そんな中、主寝室にあるキングサイズベッドの上だけは、マグマのように熱く激しい熱気に包まれていた。
「んアッ、ぁッ!カイトぉ……っ!もっと、もっと奥じゃ……ッ!♡」
銀色の髪を振り乱しカイトの上に跨っているのは、元魔王にして、現在はカイトの第三夫人であるヘルヴィだ。
その背中の黒い翼は興奮でバタバタと羽ばたき、お尻から伸びるハート型の尻尾はカイトの太ももにギュッと巻き付いている。
「ヘルヴィ、今日は元気だな……!昼間、子供たちと遊び回ってたのに」
「うるさいっ!……夜はカイトと遊ぶ時間なのじゃ……っ!♡」
ヘルヴィはカイトの胸に手をつき、腰を激しく上下させた。
サキュバスの血を引く彼女は、出産を経てその色香と性欲がさらに増していた。
初体験の時の「痛がりながら喜ぶ」初々しさはどこへやら、今ではカイトから快楽を貪り取る立派な淫魔へと成長していたのだ。
「ほしい……カイトの濃いのが欲しいのじゃ……♡」
「こないだ、レオン(長男)を産んだばかりだろ?」
「レオンには妹が必要じゃ!次は女の子がいい!リボンの似合、余にそっくりの美少女を産むのじゃぁッ!♡」
ヘルヴィの瞳が情欲でとろりと潤む。
彼女の秘部はすでに愛液で溢れかえり、結合部からは卑猥な水音が部屋中に響き渡っていた。
グチュッ、ズプッ、パンッ!
「あひィッ!♡そこ、子宮口……っ!カイトの形、くっきり分かるぅッ!♡」
「そんなに締め付けるな……!こっちが保たないぞ」
「出すな!まだ出すでないぞ!……余がイッて、中を真空にしてから……たっぷりと吸い出すのじゃからな!♡」
ヘルヴィは意地悪く微笑み、膣内の筋肉をギュウゥッと収縮させた。
搾精。
まさに魔王級のテクニック。
「くっ……!この欲張り魔王め……!」
「ふふっ♡カイトは余のモノじゃ……♡一生余に種を貢ぐのじゃ……♡」
ヘルヴィがペースを上げる。
自分の快感のため、そしてカイトを限界まで追い詰めるための高速ピストン。
豊かな胸が揺れ、汗ばんだ肌が照明に照らされて輝く。
「イくッ!くるッ!魔王の卵巣がうずくぅッ!♡」
「俺も限界だ……!受け取れ、ヘルヴィッ!」
「出してぇッ!全部ほしいのじゃぁッ!!♡♡」
ドスッ!!!
二人の体が硬直する。
同時にカイトの剛直から白濁した熱流が噴き出した。
ドピュッ、ドピュルルルッ……!!
「ンアアアアアアアアッ!!!♡♡♡」
ヘルヴィが背中を反らせ天井に向かって絶叫した。
翼が限界まで広がし、尻尾がピンと立つ。
子宮の奥深くに注がれる生命の熱さ。
彼女は白目を剥き、よだれを垂らしながらその快感を全身で味わっていた。
「あ、あ、あ……♡熱い……お腹いっぱい……♡」
長い余韻の後、ヘルヴィは糸が切れた人形のようにカイトの胸に倒れ込んだ。
幸せな重み。
濃厚なセックスの香りが部屋に充満していた。
ーーーーー
⚫︎小さな乱入者と、光る板
「……はぁ、はぁ。……凄かったな、今日も」
カイトがヘルヴィの汗ばんだ髪を撫でていると不意にドアの方から小さな物音がした。
ギィィ……。
「……ん?」
カイトが視線を向けると、ドアの隙間から眠そうに目を擦る小さな男の子が入ってきた。
黒い髪に背中には小さなコウモリの翼。
カイトとヘルヴィの息子、レオン(3歳)だ。
「……パパ?ママ?……うるさいよぉ……」
レオンはテディベア(A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)製)を引きずりながらベッドに近づいてきた。
どうやらヘルヴィの絶叫が大きすぎて、隣の子供部屋まで聞こえてしまったらしい。
「あ、レオン!ご、ごめんな……!」
「むにゃ……?レオンか……?すまんのぅ、ママは今、パパとプロレスごっこをしておってな……」
ヘルヴィは事後の脱力感で動けず裸のままふにゃふにゃと笑っている。
教育上よろしくない光景だがこの家では日常茶飯事だ。
「……パパ、これ、ひかってる」
ベッドに登ってきたレオンが興味を示したのは、サイドテーブルに置いてあったカイトのスマートフォンだった。
A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)スキルを行使するための専用端末。
充電中で画面が点灯しており、レオンの目にはキラキラしたおもちゃに見えたのだろう。
「あ、こらレオン、それは触っちゃダメだぞ」
カイトが止めようとしたがヘルヴィと繋がったままの状態では動きが鈍かった。
「……きれい」
レオンの小さな指が画面をタップする。
彼は魔王の血を引く魔力の塊だ。
ただ触れただけではない。
無意識に指先から放出された魔力が、スマートフォンのシステムに干渉した。
ピロン♪
【警告:外部魔力干渉を検知】
【管理者権限により、配送先設定メニューを展開します】
「えっ?」
カイトが目を見開く。
通常ならパスコードが必要な画面が、レオンの魔力によって強制的に突破されたのだ。
「……パパ、どこ?じーじ、ばーば、あいたい」
レオンはまだ見ぬ祖父母(カイトの両親)の話をよくカイトから聞かされていた。
写真を見せられ、「いつか会えたらいいな」と言われていた記憶。
眠気まなこの彼の頭の中に、そのイメージが浮かぶ。
【音声入力:『じーじ、ばーば、あいたい』を認識】
【配送先検索……履歴より『日本・相田家実家』を特定】
【配送モード変更:『逆配送(リターン)』】
画面に禍々しいほどの赤い文字が点滅し始めた。
【対象:半径10メートル以内の全生体反応】
【配送先:日本国・埼玉県・相田家リビング】
【実行しますか? YES/NO】
「ちょ、待てッ!レオン、ダメだッ!」
カイトが手を伸ばす。
しかし、レオンは無邪気な笑顔で画面に表示された大きなボタン(YES)をペチッと叩いた。
「ぽちっとな!」
【配送プロセス開始。……転送準備完了】
【Good luck!】
「うわああああああああッ!!??」
カイトの絶叫と共にスマートフォンから目も眩むような強烈な光が溢れ出した。
それは部屋全体を飲み込み、さらには壁を透過して隣の部屋で寝ていたサオリ、ユミ、セラフィナ、ショコラ、そして他の9人の子供たちまでもを包み込んだ。
「なんじゃ!?体が浮く……!?」
「きゃあああッ!?」
「にゃうゥゥゥッ!?」
視界が真っ白に染まる。
重力が消え、世界が反転する感覚。
異世界最強のハーレム一家は魔王城の寝室から忽然と姿を消した。
ーーーーー
⚫︎日曜の朝、実家のリビングにて
場所は変わり、日本。
埼玉県某所にあるごく一般的な一軒家。
相田家のリビングでは、カイトの父と母が日曜日の朝の穏やかな時間を過ごしていた。
「おい、母さん。お茶、もう一杯くれんか」
「はいはい。……あら、今日のテレビ占い、射手座は『予期せぬ来客があるでしょう』だって」
「来客?こんな朝早くにか?」
父が新聞をめくりながら笑う。
平和だ。
息子であるカイトが行方不明になって数年。
悲しみは癒えないが、日常は続いていく。
そう思っていた。
その時だ。
ズズズズズズ……ッ!
リビングの空間が突如として歪み始めた。
天井付近の空気がガラスのようにひび割れ、黄金色の光が漏れ出す。
「な、なんだ!?地震か!?」
「お父さん、あれ見て!天井が!」
二人が見上げる先で光の渦が形成される。
そして、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)の配送完了通知音のような軽快なチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン♪ 【配送完了しました】
ドサドサドサドサッ!!!!
「「ぎゃああああああああッ!?」」
光の中から大量の「人間」が降ってきた。
リビングのカーペットの上に、雪崩のように重なり合う人影。
「い、痛たた……。こ、ここは……?」
「カイト様?皆様?何が起きましたの?」
「うぅ……眠いにゃ……」
山積みになった人々。
一番上に乗っていたのは、全裸の男――カイトだった。
そしてその下には、同じく全裸で、銀髪の美少女(ヘルヴィ)が絡み合っている。
さらにその周りには、パジャマ姿の美女4人と角や耳が生えた可愛らしい子供たちが10人、きょとんとした顔で転がっていた。
「……ッ!?」
カイトの父と母は口をパクパクさせ、腰を抜かしてへたり込んだ。
目の前の光景が脳の処理能力を超えている。
全裸の息子。
全裸の外国人(?)美少女。
コスプレのような格好の美女軍団。
そして明らかに人間離れした特徴を持つ、大量の孫たち。
リビングはさながら異種族混合の保育園と化していた。
「……あ、あれ?この匂い……畳の匂い……?」
カイトが顔を上げる。
見慣れた家具。
見慣れたテレビ。
そして呆然としている懐かしい顔ぶれ。
「と、父さん?母さん?」
カイトの声に母親が震える指で彼を指差した。
「か、か、カイト……なの?」
「あ、うん。ただいま……?」
カイトは気まずそうに片手を上げた。
しかし、彼の下ではヘルヴィがまだ愛液と精液に塗れたまま、艶めかしい声を上げた。
「んぅ……カイトぉ……。どこじゃここは?まだ続きをするのか?……余はまだ、種が足りぬぞ……♡」
ヘルヴィがカイトの首に抱きつき濃厚なキスをする。
チュッ、と卑猥な音が静まり返ったリビングに響いた。
「ヒッ……!」
刺激が強すぎた。
母親は白目を剥き「あらやだ、夢かしら……」と呟いて静かに気絶した。
父親は「警察……いや、救急車……いや、A_ma_zon(アー・マ・ゾーン)カスタマーセンターか?」と意味不明なことを呟きながらリモコンを握りしめて震えていた。
「あーっ!じーじだ!ばーばだ!」
元凶であるレオンが無邪気に叫んで走り出す。
その背中の翼がパタパタと動くのを見て、父親もまた限界を迎えた。
「……魔物だぁぁぁぁッ!!!」
こうして相田家の平和な日曜日は、異世界からの大家族襲来によって木っ端微塵に粉砕されたのだった。
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