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第5章『イケボの向こうに、本当の“僕”がいる』
「君の声は、届くはずだよ」
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会議室の空気は、ぬるく湿っていた。
沈黙、ため息、未送信のアイデアファイルたち――そして、どこにも着地しない視線。
そのとき。
「……おっと、ごめんね。空気、張りつめてる?」
ドアがノックもなく開き、男がゆったりと足を踏み入れてきた。
空気が一変した。
その男――《月詠つくよみルイ》は、事務所内でも屈指のカリスマVtuber。
現役活動歴5年目。登録者数80万人、恋愛相談・深夜朗読・心理トークなど多彩なジャンルで活躍中。
ファンからは“夜の王子”や“眠りの語り部”と称される存在だ。
身長180cm前後。黒と月光のようなシルバーが溶け合う髪は片目にかかり、落ち着いたネイビーの衣装には銀糸の刺繍が走る。
細身だが華奢ではなく、立ち姿そのものに“画面映え”の魔法が宿っている。
「ルイ、さん……!?」
ひよりが驚きの声を上げると、夜々とみなと、メグまでもが目を丸くした。
「今日はどうして……?」
「ああ、ごめんね。事務所の方から、ちょっと“様子を見てくれ”って頼まれてたんだ」
ルイはウィンク混じりの柔らかい笑みを浮かべながら、テーブルの空いた椅子に腰を下ろす。
「もちろん、それだけじゃないよ。俺自身、ずっと気になってたからさ。レイ=アマギの中の人――君が、本当に配信を始めるって聞いて」
「……!」
コウは思わず、肩をすくめた。
あの日、給湯スペースで交わした短い会話が、ここに繋がっていたのだ。
ルイはテーブルの端にあった資料タブレットを手に取り、ざっと目を通す。
「なるほどね。衣装案、OP案、トーク台本、BGMのテンポ設定、エフェクト仕様……全部ある。でも、全部が“別のレイ=アマギ”を作ろうとしてる」
「それって……」
みなとが眉を寄せると、ルイは優しく言った。
「どれも正しい。どれも間違ってない。でも、たったひとつ足りてないものがあるんだ。“本人の声”さ」
その言葉に、コウはピクリとまばたきをした。
ルイは続ける。
「君は、代役から始まった。声を“借り物”として扱ってた。でも、今は違う。君の声は、君自身の人生を背負っていいんだ」
「俺の……人生、ですか……」
「そう。演じることは素晴らしい。でも、“誰のために”それをするのかがなければ、ただの音真似で終わってしまう」
その瞬間、空気がすっと軽くなったような気がした。
夜々がふと、問いかける。
「……でも、私たち、間違ってたんですか? 私たちの提案って」
ルイは少し微笑んだ。
「間違ってなんてないよ。むしろ、羨ましいくらいだ。こんなに真剣に“ひとりの声”を考えてくれる仲間がいるなんて、なかなかいない」
「……っ」
「でも、最終的に“選ぶ”のは、レイ=アマギ本人。だからこそ、俺は彼に言いたい」
ルイは椅子を引き、ゆっくりと立ち上がって、コウに向き直った。
「本当の声って、他人の中にあることもあるんだよ。君の声が誰かを救うかもしれないし――誰かの存在が、君の声を変えるかもしれない」
「…………」
コウは、自分の胸に手を置いた。
浮かぶのは、ひよりの笑顔、夜々の真剣なまなざし、みなとの鋭い助言、メグの明るい元気。
どれも、コウにとっては“大事な誰か”で、彼の声に色を与えてくれる存在だった。
「僕……」
喉の奥から絞り出すように、コウは言った。
「……僕は、“ひよこまる”の代役じゃなくて、“誰かのイケボ”でもなくて……。レイ=アマギとして、自分の声で、何かを伝えたい」
「よく言った」
ルイが微笑んで、ぽんと肩を叩いた。
その一連のやりとりを見ていたひよりは――胸の奥に、説明のつかない違和感を覚えていた。
(……どうして、あんなに優しく笑えるの)
(どうして、お兄ちゃんは――あんなふうに、嬉しそうに……)
胸の奥がきゅっと締めつけられる。
たった今、“兄妹”の枠を超えてコウを見始めていた自分にとって、月詠ルイの存在は、思っていた以上に“大きくて、ずるい”ものだった。
彼女だけではない。
夜々は唇をかみ、みなとは腕を組み、メグはくるくるとペンを回しながら黙っていた。
それぞれが、それぞれに――“嫉妬”という名の棘を飲み込んでいた。
* * *
「さて。じゃあ、レイ=アマギの初配信構成。俺から一案、提示してみるよ」
ルイが手を叩くと、モニターにスライドが映し出された。
・OPナレーション(君の夜を照らす灯りになる)
・視聴者参加型質問コーナー
・“ひよこまる”と出会ったきっかけ朗読(過去を語る)
・未来予告=“誰かの言葉”で生きていく宣言
・次回予告:特別ゲスト(未定)とのコラボ匂わせ
「これが、“君だけの夜”を作る導線。どう?」
「……最高です。ルイさん」
コウの目が、ようやく前を向いた。
そして、彼の声が――ほんの少しだけ、大人の響きを持っていた。
沈黙、ため息、未送信のアイデアファイルたち――そして、どこにも着地しない視線。
そのとき。
「……おっと、ごめんね。空気、張りつめてる?」
ドアがノックもなく開き、男がゆったりと足を踏み入れてきた。
空気が一変した。
その男――《月詠つくよみルイ》は、事務所内でも屈指のカリスマVtuber。
現役活動歴5年目。登録者数80万人、恋愛相談・深夜朗読・心理トークなど多彩なジャンルで活躍中。
ファンからは“夜の王子”や“眠りの語り部”と称される存在だ。
身長180cm前後。黒と月光のようなシルバーが溶け合う髪は片目にかかり、落ち着いたネイビーの衣装には銀糸の刺繍が走る。
細身だが華奢ではなく、立ち姿そのものに“画面映え”の魔法が宿っている。
「ルイ、さん……!?」
ひよりが驚きの声を上げると、夜々とみなと、メグまでもが目を丸くした。
「今日はどうして……?」
「ああ、ごめんね。事務所の方から、ちょっと“様子を見てくれ”って頼まれてたんだ」
ルイはウィンク混じりの柔らかい笑みを浮かべながら、テーブルの空いた椅子に腰を下ろす。
「もちろん、それだけじゃないよ。俺自身、ずっと気になってたからさ。レイ=アマギの中の人――君が、本当に配信を始めるって聞いて」
「……!」
コウは思わず、肩をすくめた。
あの日、給湯スペースで交わした短い会話が、ここに繋がっていたのだ。
ルイはテーブルの端にあった資料タブレットを手に取り、ざっと目を通す。
「なるほどね。衣装案、OP案、トーク台本、BGMのテンポ設定、エフェクト仕様……全部ある。でも、全部が“別のレイ=アマギ”を作ろうとしてる」
「それって……」
みなとが眉を寄せると、ルイは優しく言った。
「どれも正しい。どれも間違ってない。でも、たったひとつ足りてないものがあるんだ。“本人の声”さ」
その言葉に、コウはピクリとまばたきをした。
ルイは続ける。
「君は、代役から始まった。声を“借り物”として扱ってた。でも、今は違う。君の声は、君自身の人生を背負っていいんだ」
「俺の……人生、ですか……」
「そう。演じることは素晴らしい。でも、“誰のために”それをするのかがなければ、ただの音真似で終わってしまう」
その瞬間、空気がすっと軽くなったような気がした。
夜々がふと、問いかける。
「……でも、私たち、間違ってたんですか? 私たちの提案って」
ルイは少し微笑んだ。
「間違ってなんてないよ。むしろ、羨ましいくらいだ。こんなに真剣に“ひとりの声”を考えてくれる仲間がいるなんて、なかなかいない」
「……っ」
「でも、最終的に“選ぶ”のは、レイ=アマギ本人。だからこそ、俺は彼に言いたい」
ルイは椅子を引き、ゆっくりと立ち上がって、コウに向き直った。
「本当の声って、他人の中にあることもあるんだよ。君の声が誰かを救うかもしれないし――誰かの存在が、君の声を変えるかもしれない」
「…………」
コウは、自分の胸に手を置いた。
浮かぶのは、ひよりの笑顔、夜々の真剣なまなざし、みなとの鋭い助言、メグの明るい元気。
どれも、コウにとっては“大事な誰か”で、彼の声に色を与えてくれる存在だった。
「僕……」
喉の奥から絞り出すように、コウは言った。
「……僕は、“ひよこまる”の代役じゃなくて、“誰かのイケボ”でもなくて……。レイ=アマギとして、自分の声で、何かを伝えたい」
「よく言った」
ルイが微笑んで、ぽんと肩を叩いた。
その一連のやりとりを見ていたひよりは――胸の奥に、説明のつかない違和感を覚えていた。
(……どうして、あんなに優しく笑えるの)
(どうして、お兄ちゃんは――あんなふうに、嬉しそうに……)
胸の奥がきゅっと締めつけられる。
たった今、“兄妹”の枠を超えてコウを見始めていた自分にとって、月詠ルイの存在は、思っていた以上に“大きくて、ずるい”ものだった。
彼女だけではない。
夜々は唇をかみ、みなとは腕を組み、メグはくるくるとペンを回しながら黙っていた。
それぞれが、それぞれに――“嫉妬”という名の棘を飲み込んでいた。
* * *
「さて。じゃあ、レイ=アマギの初配信構成。俺から一案、提示してみるよ」
ルイが手を叩くと、モニターにスライドが映し出された。
・OPナレーション(君の夜を照らす灯りになる)
・視聴者参加型質問コーナー
・“ひよこまる”と出会ったきっかけ朗読(過去を語る)
・未来予告=“誰かの言葉”で生きていく宣言
・次回予告:特別ゲスト(未定)とのコラボ匂わせ
「これが、“君だけの夜”を作る導線。どう?」
「……最高です。ルイさん」
コウの目が、ようやく前を向いた。
そして、彼の声が――ほんの少しだけ、大人の響きを持っていた。
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