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第十一章 1000階層の守護者
神の契約(ハーレム・エンド)
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俺たちは崩れ落ちた。
全員、魔力も体力も空っぽだ。
「…はぁ…」
「…勝った…」
陽奈美が、泣き笑いのような顔で呟いた。
俺たちは顔を見合わせ、そして笑った。
やったんだ。
俺たち九人で。
その時だった。
ガーディアンが消えた玉座の中心に、光が集まり始めた。
だがそれは、ガーディアンの光じゃない。
もっと穏やかで、温かい光。
光はやがて、安定した円形の渦となった。
まるで水面のように。きらきらと輝いている。
「…これだ」
俺は立ち上がった。
「これが二つの世界を繋ぐ秘密…『ポータル』だ」
セラフィーナが息を呑む。
「ああ…わたくしたちの、故郷の魔力の匂いがしますわ…!」
俺たちが、その光の渦に近づこうとした、まさにその瞬間。
天から、もう一つ別の光が降り注いだ。
眩しい光が収まると、そこには一人の女性が立っていた。
俺を異世界に召喚し、そして無慈悲に元の世界へ送還した張本人。
あの忌々しい女神だった。
「…お久しぶりです、勇者相川翔太」
その声は、相変わらず事務的で感情が読めない。
「…っ! お前!」
俺は咄嗟に、嫁たちを庇うように前に出た。
「今更なんの用だ! このポータルもお前の仕業か!」
女神は静かに首を振った。
「いいえ。あれはあなたたちが『修正』した結果です」
「修正? あのガーディアンはなんだったんだ!」
女神は、淡々と語り始めた。
驚くべき秘密を。
「あれは世界の『理』そのもの。私が作り出した『調律システム』です」
「はあ?」
「全ては、私のミスでした」
女神は続けた。
「わたくしが、あなたを元の世界へ『送還』した時。あなたの存在があまりにも強大すぎたため時空に『バグ』が発生しました」
「バグ?」
「はい。あなたの故郷である、こちらの世界(現代)はあなたの強すぎる魔力に適応できず、拒絶反応を起こしました。それが『ダンジョン』の発生原因です」
「なっ…!?」
陽奈美たちが息を呑む。
「そして、あなたのいなくなった、あちらの世界(異世界)は力の『空白』を埋めようとして『エラー』を吐き出し始めました。それが、セラフィーナたちが戦っていた新たな『魔物』の正体です」
「そそんな…」
セラたちが絶句する。
「あの『ガーディアン』は、二つの世界のバグを強制的に修正しようとした安全装置。ですがその方法は両世界のリセット…つまり『世界の消滅』でした」
「ふざけるな!」
「あなたたちがガーディアンを倒したことで、その最悪の事態は、回避されました。そしてこの『ポータル』が生まれた。二つの歪んだ世界を繋ぎ、バランスを取るための唯一の『解』です」
俺は光の渦を睨んだ。
「じゃあこれでもう自由に行き来できるのか?」
「いいえ」
女神は即答した。
「ここからが『制約』と『誓約』の話です」
「…なんだと?」
「第一にこのポータルは、極めて不安定。すぐにでも閉じてしまうでしょう」
「!」
「これを維持するためには、二つの世界に属しEX級の魔力を持つ存在が『アンカー』…つまり『人柱』になる必要があります」
全員の視線が俺に集まる。
「制約です、勇者翔太。あなたは『ポータル』のアンカーとして、その魔力を捧げ続けなければなりません」
「…俺が人柱に?」
「翔太(勇者様)!」
「ご心配なく」
女神は続ける。
「それが『誓約』です。あなたがアンカーとなる『誓約』を結ぶなら、わたくしはこのポータルを『祝福』し安定させましょう。あなたは死ぬまで魔力を捧げ続ける代わりに、二つの世界を自由に『行き来』する権利を得ます」
「…悪くない取引だ」
「ですが問題がもう一つあります」
「まだあんのかよ!」
「あなたの『魅力MAX』スキル。あれは、スキルなどではありません」
「え?」
「あなたの、強大すぎるEX級の魔力が、その身から常に『漏れ出して』いる状態。それが周囲の雌(メス)の理性を、強制的に発情させる『魔力漏出』の症状です」
「((((((((やっぱり!!))))))))」
俺は心の中で叫んだ。
「このままでは、あなたはいずれ自らの魔力に飲み込まれ、暴走するか、周囲の雌を狂わせ尽くして世界を滅ぼします」
「ど、どうすればいいんだ!」
女神はそこで、初めて俺の背後に立つ八人の嫁たちに視線を向けた。
「第二の『制約』と『誓約』です」
「あなたの、その漏れ出す力を『器』に注ぎ込み『固定』する必要があります」
「器?」
「古来より伝わる最強の『契約』…『魂の共有』です」
女神は、俺に真っ直ぐ向き直り事務的に宣告した。
「勇者、相川翔太」
「あなたは、そこにいる八人の乙女たちと『結婚』しなさい」
「「「「「「「「はあぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」」」
八人の絶叫と、俺の絶句が星空の闘技場に響き渡った。
「それが唯一の『誓約』です。彼女たちを『妻』とし『魂の器』とすることで、あなたの力は分散され安定します。彼女たちもあなたの力を分け与えられより強固な『柱』となるでしょう」
「ま、待て待て待て! 結婚って!」
「拒否すれば、あなたは暴走し、ポータルは消滅。二つの世界は緩やかにバグに蝕まれ滅びます。選択肢はありません」
「わたくしは! 喜んで!」
セラフィーナが真っ先に叫んだ。
「ミミも! 赤ちゃん産むウサ!」
「…っ!」
陽奈美たちが、顔を真っ赤にして固まっている。
「話は以上です。あとは、あなたたちでどうぞ」
女神は、言いたいことだけ言うと、ふっと光になって消えてしまった。
「……」 「……」
静まり返る闘技場。
俺と八人の嫁たち。
「…えーっと」
俺が何か言おうとした時。
「…しょ、翔太」
陽奈美が、震える声で俺を見た。
「…け、け、け、結婚…って…」
「…わ、わ、わ、わわわたくしたち全員と…ですって!?」
エレオノールが、真っ赤になって叫ぶ。
「…論理的に、破綻していますわ!」
凛花がメガネを抑える。
「…最高アル!」
麗華だけが目を輝かせていた。
世界を救うための俺たちの戦いは、とんでもない『結論』を迎えていた。
全員、魔力も体力も空っぽだ。
「…はぁ…」
「…勝った…」
陽奈美が、泣き笑いのような顔で呟いた。
俺たちは顔を見合わせ、そして笑った。
やったんだ。
俺たち九人で。
その時だった。
ガーディアンが消えた玉座の中心に、光が集まり始めた。
だがそれは、ガーディアンの光じゃない。
もっと穏やかで、温かい光。
光はやがて、安定した円形の渦となった。
まるで水面のように。きらきらと輝いている。
「…これだ」
俺は立ち上がった。
「これが二つの世界を繋ぐ秘密…『ポータル』だ」
セラフィーナが息を呑む。
「ああ…わたくしたちの、故郷の魔力の匂いがしますわ…!」
俺たちが、その光の渦に近づこうとした、まさにその瞬間。
天から、もう一つ別の光が降り注いだ。
眩しい光が収まると、そこには一人の女性が立っていた。
俺を異世界に召喚し、そして無慈悲に元の世界へ送還した張本人。
あの忌々しい女神だった。
「…お久しぶりです、勇者相川翔太」
その声は、相変わらず事務的で感情が読めない。
「…っ! お前!」
俺は咄嗟に、嫁たちを庇うように前に出た。
「今更なんの用だ! このポータルもお前の仕業か!」
女神は静かに首を振った。
「いいえ。あれはあなたたちが『修正』した結果です」
「修正? あのガーディアンはなんだったんだ!」
女神は、淡々と語り始めた。
驚くべき秘密を。
「あれは世界の『理』そのもの。私が作り出した『調律システム』です」
「はあ?」
「全ては、私のミスでした」
女神は続けた。
「わたくしが、あなたを元の世界へ『送還』した時。あなたの存在があまりにも強大すぎたため時空に『バグ』が発生しました」
「バグ?」
「はい。あなたの故郷である、こちらの世界(現代)はあなたの強すぎる魔力に適応できず、拒絶反応を起こしました。それが『ダンジョン』の発生原因です」
「なっ…!?」
陽奈美たちが息を呑む。
「そして、あなたのいなくなった、あちらの世界(異世界)は力の『空白』を埋めようとして『エラー』を吐き出し始めました。それが、セラフィーナたちが戦っていた新たな『魔物』の正体です」
「そそんな…」
セラたちが絶句する。
「あの『ガーディアン』は、二つの世界のバグを強制的に修正しようとした安全装置。ですがその方法は両世界のリセット…つまり『世界の消滅』でした」
「ふざけるな!」
「あなたたちがガーディアンを倒したことで、その最悪の事態は、回避されました。そしてこの『ポータル』が生まれた。二つの歪んだ世界を繋ぎ、バランスを取るための唯一の『解』です」
俺は光の渦を睨んだ。
「じゃあこれでもう自由に行き来できるのか?」
「いいえ」
女神は即答した。
「ここからが『制約』と『誓約』の話です」
「…なんだと?」
「第一にこのポータルは、極めて不安定。すぐにでも閉じてしまうでしょう」
「!」
「これを維持するためには、二つの世界に属しEX級の魔力を持つ存在が『アンカー』…つまり『人柱』になる必要があります」
全員の視線が俺に集まる。
「制約です、勇者翔太。あなたは『ポータル』のアンカーとして、その魔力を捧げ続けなければなりません」
「…俺が人柱に?」
「翔太(勇者様)!」
「ご心配なく」
女神は続ける。
「それが『誓約』です。あなたがアンカーとなる『誓約』を結ぶなら、わたくしはこのポータルを『祝福』し安定させましょう。あなたは死ぬまで魔力を捧げ続ける代わりに、二つの世界を自由に『行き来』する権利を得ます」
「…悪くない取引だ」
「ですが問題がもう一つあります」
「まだあんのかよ!」
「あなたの『魅力MAX』スキル。あれは、スキルなどではありません」
「え?」
「あなたの、強大すぎるEX級の魔力が、その身から常に『漏れ出して』いる状態。それが周囲の雌(メス)の理性を、強制的に発情させる『魔力漏出』の症状です」
「((((((((やっぱり!!))))))))」
俺は心の中で叫んだ。
「このままでは、あなたはいずれ自らの魔力に飲み込まれ、暴走するか、周囲の雌を狂わせ尽くして世界を滅ぼします」
「ど、どうすればいいんだ!」
女神はそこで、初めて俺の背後に立つ八人の嫁たちに視線を向けた。
「第二の『制約』と『誓約』です」
「あなたの、その漏れ出す力を『器』に注ぎ込み『固定』する必要があります」
「器?」
「古来より伝わる最強の『契約』…『魂の共有』です」
女神は、俺に真っ直ぐ向き直り事務的に宣告した。
「勇者、相川翔太」
「あなたは、そこにいる八人の乙女たちと『結婚』しなさい」
「「「「「「「「はあぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」」」
八人の絶叫と、俺の絶句が星空の闘技場に響き渡った。
「それが唯一の『誓約』です。彼女たちを『妻』とし『魂の器』とすることで、あなたの力は分散され安定します。彼女たちもあなたの力を分け与えられより強固な『柱』となるでしょう」
「ま、待て待て待て! 結婚って!」
「拒否すれば、あなたは暴走し、ポータルは消滅。二つの世界は緩やかにバグに蝕まれ滅びます。選択肢はありません」
「わたくしは! 喜んで!」
セラフィーナが真っ先に叫んだ。
「ミミも! 赤ちゃん産むウサ!」
「…っ!」
陽奈美たちが、顔を真っ赤にして固まっている。
「話は以上です。あとは、あなたたちでどうぞ」
女神は、言いたいことだけ言うと、ふっと光になって消えてしまった。
「……」 「……」
静まり返る闘技場。
俺と八人の嫁たち。
「…えーっと」
俺が何か言おうとした時。
「…しょ、翔太」
陽奈美が、震える声で俺を見た。
「…け、け、け、結婚…って…」
「…わ、わ、わ、わわわたくしたち全員と…ですって!?」
エレオノールが、真っ赤になって叫ぶ。
「…論理的に、破綻していますわ!」
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