【R18】異世界帰りのSSS級勇者、うっかりMAXにした【魅力】スキルで日常が崩壊する ~魔王は倒せたけど、ヒロイン達からは逃げられない?

のびすけ。

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第十一章 1000階層の守護者

九人の魂が繋ぐ、勝利の扉

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俺たちは再び千階層の扉の前に立っていた。 
もう迷いはない。 

八人の嫁たちの瞳には、恐怖ではなく、俺への絶対的な信頼と、勝利への確固たる意志が宿っている。 
それだけで俺の力は、無限に湧き上がってくるようだった。

「行くぞ」 
俺が扉を押し開く。
星空の闘技場。 

玉座に鎮座する光の天使。 
『クロノス・ガーディアン』がゆっくりと、その顔のない円環をこちらに向けた。

「作戦通り仕掛けるぞ! フェイズ・シフト来る!」 

俺の【鑑定】がガーディアンの最初の形態変化を捉える! 

「…物理だ! ブリジット、エレオノール、麗華、ミミ! 行け!」 
「「「「はあっ!」」」」 

四人の物理アタッカーが一斉に突貫する! 

「【シールド・ストライク】!」 
「【ホーリー・ブレード】!」 

ブリジットとエレオノールの、二つの聖なる一撃がガーディアンの実体を持った光の身体に叩き込まれる! 

「奥義!」 
「秘技!」 

麗華とミミがその怯んだ一瞬の隙を見逃さない! 
二人の連撃がガーディアンの装甲を貫く!

『フェイズ・シフト』 ガーディアンの身体が光の粒子に変わる! 
「魔法形態だ! 四人下がれ! ルナ凛花!」 
「言われるまでもないわ!」 
「演算完了!」 

入れ替わりに後衛の二人の賢者が詠唱破棄で魔法を叩き込む! 

「【ボルテックス・ブリザード】!」 
「【天(アマツ)・ノ・裁キ(サバキ)】!」 

極大の氷と雷が、ガーディアンの魔法身体を直撃する!

「(よし完璧だ!)」 

第一フェイズは、完全に俺たちのペースだった。 
俺の未来予知とも言える指示と、八人の完璧な連携。 
ガーディアンのHPが、面白いように削れていく。

そしてついにHPが80%を切った。 

「来るぞ! 第二フェイズだ!」 

ガーディアンの動きが止まる。 
光の円環が不気味な輝きを放つ。 

『パラダイム・ブレイク』 
「!」 

俺たち九人を包んでいた、あらゆる支援効果が一瞬で消し飛んだ! 
身体が鉛のように重くなる! 

「陽奈美! セラ!」 
「「言われなくても!」」 

二人の声が重なる! 

「【オール・ブースト】!」 
「【ホーリー・ヴェール】!」 

消された瞬間に、陽奈美の全能力強化と、セラフィーナの聖なる守護が即座にかけ直される! 

「((((((早い!)))))) 」 

これぞ、二人の「正妻(自称)」の完璧な連携!

ガーディアンが次の行動に移る。 

『クロノ・スタシス』 

狙いは詠唱を始めたルナリア! 

「ルナ!」 
「フン!」 

ルナリアは攻撃を中断し、即座に転移で回避する! 

「((((((チッ…!)))))) 」 

俺たちの作戦では『クロノ・スタシス』は俺が受けるはずだった。 
だがガーディアンがこちらの動きを学習している。 

「プランBだ! 支援が消される前に、叩き込め!」

『フェイズ・シフト』 

ガーディアンが、再び物理形態に変わる! 
だが攻撃パターンが変わった! 

「エレオノール! ブリジット! 奴の狙いは後衛だ!」 
「「させません(であります)!」」 

二人の聖騎士が、陽奈美とセラの前に立ちはだかる! 
ガーディアンの光の槍が、二人の聖なる盾と激突し凄まじい火花を散らした! 

「ぐっ…!」
「重い…!」 
「麗華、ミミ! サイドから!」 
「任せろアル!」
「だぴょん!」 

激戦が続く。 
一進一退。 
支援が消される。 
かけ直す。 
時間を止められる。 
避ける。 
物理と魔法が切り替わる。 
即座に対応する。 
俺たちの集中力は、極限まで高まっていた。 

八人の嫁たちは、もはや俺の指示さえ必要ないかのように、互いの動きを読み合っている。 

「(すごい…! これが俺のパーティーだ!)」

俺たちは、着実に確実にガーディアンのHPを削っていく。 
そしてついに運命の50%を切った。
第三フェイズ。

「翔太! 来るアル!」 

麗華の叫び。 
ガーディアンの円環が、今度は禍々しい闇色に輝く。 

『ワールド・デリート』 

因果律攻撃が放たれた! 
狙いは一番前にいたブリジット! 

「!」 

ブリジットの鋼の身体が、一瞬透けた! 

「ぐ…っ!?」 
「ブリジット!」

「…大丈夫だ」 

俺は彼女の前に躍り出ていた。 

「なっ!? 翔太(団長)!?」 
「言ったろ。これは俺が受ける」 

『ワールド・デリート』 再び放たれる不可視の攻撃。 
今度は俺の身体が透ける。 

「…っ!」 

痛い。 
痛いとか、そういうレベルじゃない。 

魂を直接握り潰されるような絶対的な消去の感覚。 
普通の冒険者なら一瞬で存在ごと消し飛んでる。 

だが。 

「…っ効かねえよバーカ!」 

俺のEX級のステータスが、世界の理さえも捻じ曲げる! 
存在が消えかけても、俺のHPが瞬時にそれを上回って再生する! 

「な…!?」 
「翔太さま…!?」 

八人の嫁たちが息を呑む。 
俺はニヤリと笑った。 

「これが俺の役目だ。お前たちの、絶対の『盾』」
『ワールド・デリート』 ガーディアンが、焦ったように因果律攻撃を連発してくる。 
だが俺は一歩も引かない。 

「全部俺が受けてやる!」 
「今だ! 止まってるぞ!」 

俺が、因果律攻撃を受け止めているこの数瞬! 
これこそが、俺たちが見出した唯一のチャンス! 

「「「「「「「「おおおおおおおっ!」」」」」」」」 

八人の全火力が、無防備なガーディアンに叩き込まれる! 

「【天(アマツ)・ノ・裁キ(サバキ)】!」 
「【ボルテックス・ブリザード】!」 
「【グラン・クロス】!」 
「【龍王撃(りゅうおうげき)】!」 
「【聖技(せいぎ)! ノブレス・オブリージュ!】」 
「【奥義(おうぎ)! 獅子奮迅(ししふんじん)!】」 
「【秘技(ひぎ)! 兎兎突進(とととっしん)!】」 
「【神聖魔法(しんせい魔法)! ジャッジメント・レイ!】」

八人八色の、最強の奥義がガーディアンの光の身体を粉砕していく! 
ガーディアンのHPが、50%から40% 30%…と一気に削れていく!

そしてついにHPが20%を切った。 
最終フェイズ。

「…っ!」 

ガーディアンの動きが、完全に止まった。 
その光の身体が、星空の闘技場の全ての魔力を吸い込み始めた。 
膨れ上がる光。 
それはもはや天使などではない。 
世界そのものを道連れにする、破壊の太陽。 

『エンド・オブ・ワールド』

「((((((来る…!)))))) 」 

全員が息を呑む。 

「全員俺の後ろに!」 

俺は前に出た。 

「俺の全魔力を、EX級の全ステータスをこの一点に集中する…!」 
「【アルティメット・シールド】!」 

俺の、ありったけの魔力が、光の壁となって俺たちの前に展開される。 
だが ガーディアンが放った破壊の光は、俺のシールドをいとも容易く、ミシミシと軋ませ始めた! 

「ぐ…っ!」 
「((((((重い…!)))))) 」 

次元が違う! 
俺のEX級のステータスを持ってしても、防ぎきれない!? 

「くそっ…! 持ちこたえろ…!」 

俺が、歯を食いしばったその時。

「「翔太(勇者様)!」」 

陽奈美とセラフィーナの手が、俺の背中に触れた。 

「「わたくしたち(あたしたち)の魔力も全部あげる!」」 

二人の膨大な魔力が、俺のシールドに流れ込んでくる! 

「陽奈美! セラ!」 
「翔太さまだけ行かせませんわ!」 
「団長の背中はわたくしたちが守るであります!」 
「妾の全魔力持ってけじゃ!」
「論理限界を超えてみせますわ!」
「ワタシの気合も全部くれてやるアル!」
「ご主人様がんばれーだぴょん!」

ルナリア、凛花、ブリジット、エレオノール、麗華、ミミ! 

八人全員の手が、俺の背中に、あるいは前の仲間の背中に触れ、九人の魔力が一つになった!

「「「「「「「「「おおおおおおおおおっ!!!」」」」」」」」

俺たちの九人の絆の力が、俺のシールドを金色に輝かせる! 
破壊の光が、俺たちの絆の盾に阻まれ逆流していく!

『な…!?』 

ガーディアンの円環が、初めて驚愕に歪んだ気がした。 

「今だ! このまま押し返すぞ!」 
「「「「「「「「「うおおおおおおおっ!」」」」」」」」

九人の全魔力を乗せた光の奔流が、ガーディアンの破壊の光を飲み込み、そしてその光の身体そのものを貫いた!

『ERROR… ERROR… CAUSALITY COLLAPSE… SYSTEM SHUTDOWN…』

ガーディアンは、静かな電子音のような断末魔を残し… 
光の粒子となって、星空の闘技場に消えていった。
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