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14・うちの孫
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みなさんお世話になりました!
また遊びにきます!
元気な挨拶を残し、なつめは去っていった。
兄弟での家事分担の提案、それから向こう1週間の豪華おやつにつられ、ついに自宅へ戻ることに同意したのだ。
強情な彼女を説得するのに、なつめの家族はかなりの犠牲を払ったようだ。
「本当にご迷惑おかけしましたっ」
なつめの両親と兄たちは、何度も頭を下げて帰っていった。
元気な子だった。
まだ庭に出しっぱなしのテントを眺め(「ここを緊急の避難場所にさせてください。だからテントはまだ片付けないで!」となつめが咲子に懇願したためだ)、咲子は小さく笑った。
まるで勢いよく真っ直ぐ伸びる夏のひまわりみたいな子だ。
キャンプ道具を一式背負って家を出てきた行動力や、やりたくないことは嫌だとはっきり言う姿を、咲子は微笑ましく思った。
孫娘とは正反対なところも面白い。
いや、そうではない。
小さい頃の杏は今と違った。
母親のはなが生きていた頃は、二人揃って毎日のように庭で過ごしていた。
体いっぱいに日差しを浴びて、楽しげに走り回っていた姿を懐かしく思い出す。
成長した証拠なのか、それとも。
自分で庭の草木を手入れしていると時折思う。
草木や花と同じで、人の心も栄養を失うと体まで萎れてしまうことがある。
うちの孫娘は大丈夫だろうか。
庭先で洗濯物を干している杏の姿が視界に入る。
本人は家のことをしたいのだと言って、見事にこなしてくれている。
だが、それが頑なに他の楽しみを拒絶しているようにも思えて心配だった。
もっと甘えてわがままを言ってくれてもいいのに、と咲子はつい思ってしまう。
しっかりした本当にいい孫を不満に思うなんていけないのに、一生懸命な姿を見るたびつい不安になるのだ。
いつかポキッと音を立てて折れてしまうのではないかと。
あの子がまた遊びに来ないかしら。
間近で自由奔放な同い年の子供の姿を見たら、孫娘の気持ちも変わるかもしれない。
そんな期待をしながら、咲子はもう一度庭に目をやった。
また遊びにきます!
元気な挨拶を残し、なつめは去っていった。
兄弟での家事分担の提案、それから向こう1週間の豪華おやつにつられ、ついに自宅へ戻ることに同意したのだ。
強情な彼女を説得するのに、なつめの家族はかなりの犠牲を払ったようだ。
「本当にご迷惑おかけしましたっ」
なつめの両親と兄たちは、何度も頭を下げて帰っていった。
元気な子だった。
まだ庭に出しっぱなしのテントを眺め(「ここを緊急の避難場所にさせてください。だからテントはまだ片付けないで!」となつめが咲子に懇願したためだ)、咲子は小さく笑った。
まるで勢いよく真っ直ぐ伸びる夏のひまわりみたいな子だ。
キャンプ道具を一式背負って家を出てきた行動力や、やりたくないことは嫌だとはっきり言う姿を、咲子は微笑ましく思った。
孫娘とは正反対なところも面白い。
いや、そうではない。
小さい頃の杏は今と違った。
母親のはなが生きていた頃は、二人揃って毎日のように庭で過ごしていた。
体いっぱいに日差しを浴びて、楽しげに走り回っていた姿を懐かしく思い出す。
成長した証拠なのか、それとも。
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草木や花と同じで、人の心も栄養を失うと体まで萎れてしまうことがある。
うちの孫娘は大丈夫だろうか。
庭先で洗濯物を干している杏の姿が視界に入る。
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だが、それが頑なに他の楽しみを拒絶しているようにも思えて心配だった。
もっと甘えてわがままを言ってくれてもいいのに、と咲子はつい思ってしまう。
しっかりした本当にいい孫を不満に思うなんていけないのに、一生懸命な姿を見るたびつい不安になるのだ。
いつかポキッと音を立てて折れてしまうのではないかと。
あの子がまた遊びに来ないかしら。
間近で自由奔放な同い年の子供の姿を見たら、孫娘の気持ちも変わるかもしれない。
そんな期待をしながら、咲子はもう一度庭に目をやった。
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