20 / 28
17
しおりを挟む
気づけばこの世界に来てからもう半年以上もたっていた。ここを離れる準備も進めなくちゃ。
もうすぐでラトさんともお別れなんだ…なにかお礼できることはないかな?部屋にあった宝石類とか譲ろうかな。僕はもう使わないし、10年以上務めてくれたしね。
感謝の気持ちとお礼のことを書いて、それといきなりこんな手紙を渡したら混乱させちゃうから、この手紙は僕がここを去った後に読んで欲しいんだよね。処刑(仮)される時に置いていく訳にはいかないし…どうやって渡そう。さり気なく僕が居なくなった時に読んでねって言うしかないかな。
ばふりとベットに倒れ込み、もそもそと天井を見上げた。この世界に来て初めて見た景色だ。
どうしてこんなに泣き出したいような気持ちになるんだろう。処刑を回避して他の国で憧れの魔法を使って…冒険もしてみたいしやりたいことは沢山あるはずなのに全くと言っていいほど心が晴れない。
ふっとディヴィス様の顔が浮かんだ。
ああ…他の国に行ったらもう遠くから姿を見ることさえ叶わなくなるんだ。やだな…
ずきずきと傷んでいた胸の違和感のピースがはまってしまいそうで僕は布団を被ってまるまった。だってそんなの、こんな気持ち恋しているみたいだ。恋……いやいや、恋だなんて、確かにディヴィス様は素敵な人で、僕の憧れだけど……
そう、僕の作った料理を美味しそうに食べてくれて、大きな背中は安心できて、それで……
気づいてしまえばあとは簡単だった。
僕はディヴィス様に恋をしている。
叶わない、恋を。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お久しぶりです。近況ボードにまた続き書きたいと書いたのになかなか投稿出来ず…そうでした1年前の私は感情書くのが難しすぎて筆を、もといスマホをぶん投げたのでした。
久々一発目が短くなってしまいましたが次の展開も下書きはちょこちょこ出来上がっております。
とりあえず出して読んで頂こう!という気持ちで投稿しますので温かい目で見守って頂けたら嬉しいです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*
もうすぐでラトさんともお別れなんだ…なにかお礼できることはないかな?部屋にあった宝石類とか譲ろうかな。僕はもう使わないし、10年以上務めてくれたしね。
感謝の気持ちとお礼のことを書いて、それといきなりこんな手紙を渡したら混乱させちゃうから、この手紙は僕がここを去った後に読んで欲しいんだよね。処刑(仮)される時に置いていく訳にはいかないし…どうやって渡そう。さり気なく僕が居なくなった時に読んでねって言うしかないかな。
ばふりとベットに倒れ込み、もそもそと天井を見上げた。この世界に来て初めて見た景色だ。
どうしてこんなに泣き出したいような気持ちになるんだろう。処刑を回避して他の国で憧れの魔法を使って…冒険もしてみたいしやりたいことは沢山あるはずなのに全くと言っていいほど心が晴れない。
ふっとディヴィス様の顔が浮かんだ。
ああ…他の国に行ったらもう遠くから姿を見ることさえ叶わなくなるんだ。やだな…
ずきずきと傷んでいた胸の違和感のピースがはまってしまいそうで僕は布団を被ってまるまった。だってそんなの、こんな気持ち恋しているみたいだ。恋……いやいや、恋だなんて、確かにディヴィス様は素敵な人で、僕の憧れだけど……
そう、僕の作った料理を美味しそうに食べてくれて、大きな背中は安心できて、それで……
気づいてしまえばあとは簡単だった。
僕はディヴィス様に恋をしている。
叶わない、恋を。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お久しぶりです。近況ボードにまた続き書きたいと書いたのになかなか投稿出来ず…そうでした1年前の私は感情書くのが難しすぎて筆を、もといスマホをぶん投げたのでした。
久々一発目が短くなってしまいましたが次の展開も下書きはちょこちょこ出来上がっております。
とりあえず出して読んで頂こう!という気持ちで投稿しますので温かい目で見守って頂けたら嬉しいです*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*
164
あなたにおすすめの小説
魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。
柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。
そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。
すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。
「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」
そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。
魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。
甘々ハピエン。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください
完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました
禅
BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。
その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。
そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。
その目的は――――――
異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話
※小説家になろうにも掲載中
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる