4人の勇者とЯΔMЦDΛ

無鳴-ヴィオ-

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第2章

第14篇 辺境の果て

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突如として黒い霧が晴れ、一行は辺境の果ての最初の町に訪れていた。
原因は分かっていないが、これはチャンスと思い辺境の果てへと足を踏み入れたのだった。そこで彼らが目にした物は、かつて"あの場所"で見た事のあるようなランプ、街灯などが使われていた。
「これ、ジャック・オ・ランタンよね」
楓がそれを見て発言した。これからはあちらと同じ名前で呼び合う事にしている。レオンにもそう言い伝えてあるがレオンはあちら側の者ではないので普段通りという事になっている。
レオンの知るランタンは石英結晶を用いた物で魔力を込めると発光する燭台である。
あからさまに"地球人"が作りましたみたいな感じに捉えられる。
「かぼちゃランタンがそんなに珍しいかい」と町の人が声を掛けてくる。
この地にはパンプキンは高価なので手に入らないため、ある魔法師がアレンジして作られた物だと言っている。実はこれはパンプキンを使われているのではなく、瓜なのだとか。
「確かに若干緑掛かっているような…」
これを作って流行らせた魔法師が誰なのか聞くと町の人は口の前に指でばってんマークを示すように「話せない」とこれ以上聞くのはいけない事なのかと焔達は疑問に思った。
ではなぜ、そこまでアレンジまでの話を教えてもらえたのかも疑問で、話掛けなければ良いのではないかと思ったのだった。
そして身なりは十分ではないにしろ、兵隊のような人達がやってきた。
「この町の住人ではないな、どこから来た」と言われ、焔は城塞都市ヴルムから来たと説明したのだが「城塞都市ヴルムなんて聞いた事ないな」と兵隊は発言したのだった。
この瞬間、何かが可笑しいと判断した萃は魔力探知の魔法を展開した。
すると、この町を含む一定範囲に魔力を探知した。
「何かの結界かな」と萃は呟き、魔力探知を常にオンにするようにした。
魔力探知自体に魔力消費は無いため、余計な物まで見えてしまう以外にデメリットはない。
しかし、その疑問を解消するかのように近くを通りかかった女性は言った。
「うちの息子もヴルムの騎士をやっていますよ」と微笑みながら言った。
焔はその女性に「ガイア」について聞くと女性は微笑みが崩れ言った。
「公の場で言う言葉ではありません、付いてきなさい」と発言し、焔達を案内した。

通された場所は至って普通の家でそこには他の女性なども居た。
「この人達は…」と中にいた女性が呟いた。「多分ユーリの知り合い達だと思うわ」
その発言に焔はユーリの事を聞き出そうと近づいた。
そして案内した女性が発言する。
「辺境の果ての砦、ガイアへようこそ」
沈黙が続いてようやく口にしたのが疑問の声だった。今なんて言った。
「ここが、ガイア?」
女性は続けて言った。
「ここは確かにガイアという町の名前よ、貴女達の言うガイアはここではないのでしょう?こう言えば、分かるかしら、ガイアに住む日本人の方」
焔は、ユーリが来なのではないかという疑問を女性にぶつけた。
しかし女性は自分の息子は確かにそちらの知識はあるのでしょうけど、至って普通の子供と説明する。この世界にない知識で作られた物達の経緯を悟られないために、住人達には口止めしていると。
そしてこの辺境の果てを覆う結界はユーリとは関係なく、ただ土地を守るためにかつて居たラムダによる物だと説明されるのだが…。
ここでラムダという名前が出たという事は、
         やはりこの世界もあの話が絡んでくるのかと焔は愕然とした。
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