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どうしようもないくらい好き
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すっかり冷めてしまったほうじ茶ラテを飲み干す。
甘さと少しのほろ苦さが、私と坪内さんの関係を物語っているようだった。
甘い甘い坪内さんに、気持ちをはっきりさせないほろ苦な私。
ほうじ茶ラテみたいに、混ざり合うことによって美味しくなるように、私たちも気持ちを通わせたらもっといい関係になれるのかな。
「そろそろ帰ろうか。」
黙りこんだ私に、奈穂子が声をかける。
「あ、彼を待たせたら悪いよね。」
同棲している奈穂子の彼のことを思って言ったのに、
「うん、日菜子の彼ね。」
と、奈穂子は外を見やる。
ガラス張りのお店の外に、坪内さんの姿が見えた。
「え、何で?」
「会社出るときに、王子様に日菜子お借りしますって伝えたら、仕事終わったら迎えに行くって言われてさ。愛されてますなー、日菜子サン。」
キョトンとする私に爆弾を落としてくる。
ぐっ、奈穂子め、わざと声かけたな。
「いつまでも王子様を待たせちゃダメだよ。王子様は人気なんだから。早く私のものって宣言しておきなね。」
捨て台詞のような言葉を私に投げ掛けて、奈穂子は笑顔で帰っていった。
ぐいぐい引っ張る奈穂子に、私はたじたじだ。
私も奈穂子みたいな積極性があったらいいのに。
甘さと少しのほろ苦さが、私と坪内さんの関係を物語っているようだった。
甘い甘い坪内さんに、気持ちをはっきりさせないほろ苦な私。
ほうじ茶ラテみたいに、混ざり合うことによって美味しくなるように、私たちも気持ちを通わせたらもっといい関係になれるのかな。
「そろそろ帰ろうか。」
黙りこんだ私に、奈穂子が声をかける。
「あ、彼を待たせたら悪いよね。」
同棲している奈穂子の彼のことを思って言ったのに、
「うん、日菜子の彼ね。」
と、奈穂子は外を見やる。
ガラス張りのお店の外に、坪内さんの姿が見えた。
「え、何で?」
「会社出るときに、王子様に日菜子お借りしますって伝えたら、仕事終わったら迎えに行くって言われてさ。愛されてますなー、日菜子サン。」
キョトンとする私に爆弾を落としてくる。
ぐっ、奈穂子め、わざと声かけたな。
「いつまでも王子様を待たせちゃダメだよ。王子様は人気なんだから。早く私のものって宣言しておきなね。」
捨て台詞のような言葉を私に投げ掛けて、奈穂子は笑顔で帰っていった。
ぐいぐい引っ張る奈穂子に、私はたじたじだ。
私も奈穂子みたいな積極性があったらいいのに。
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