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第一章:【LOVE......≒( ニアリーイコール)】
王の鎖 #1
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即位式が終わった後、あの方はこう仰った。
「君だけは私を裏切らないでくれ、ずっとそばにいてくれ」と。
裏切るなど誰がするものか。そう思った。
だが、この方の瞳の奥に切実な「願い」を感じたのだ。
自分は生涯このお方にお仕えしていく。
それだけは揺るぎない「真理」であると言うのに。
「陛下、私《わたくし》はあなた様にお仕えするために発生いたしました。どうぞ信じてくださいませ」
見間違えでなければ、そう答えた自分に、エルシドは、湖面の銀の高い月影と光を溶かし込んだような、何かせつない色を見せたのだ。
この方は、時折自分を試すようなことを仰る。
なぜ自分を試すような発言が出るのか…………。
我が忠誠はこの方のためにあるというのに…………。
この方には、己の「想い」が届いていないというのか。
目の前に、陛下の差し出された、たおやかな白く美しい手の甲に「忠誠のキス」を捧げた。
氷のように冷たい手の甲は、触れた唇から孤独を伝え、この方の「魔王」である為に身に纏った鎧の冷たさのようだと感じた。
若きカリスマの魔王陛下の即位とともに、正式に副魔王の職を養父から継承したのだ。
新たな体制のもと名実ともに「エルシド」と言う新しい時代の幕開けとなった。
ドラマティックな若きカリスマの即位から数年の月日が経っていた。
クロエは有能な魔王補佐官として日々様々な業務に追われる毎日を送り、公私ともに充実した青年期を送っていた。
その美しさには更に磨きがかかり、エルシドと並ぶと、それはそれは宗教画の中から飛び出したのではないかという「美」の集大成を具現化したような二名であったのだ。
宮廷は美しいだけの場所ではない。
嫉妬に羨望、野心に欲望様々な「負」のドロドロとした感情が渦巻く場所でもあった。
そんな中でクロエによろしくない噂がひしめき合っていたのだ。
それは勿論本悪魔の耳にも入ってきていたが「何を馬鹿なことを、言わせたい者には言わせておけばいい」と無視を決め込んで相手にすることはなかったのだ。
ー『魔女とも悪魔ともどっちつかず』の「副魔王様」は、その見目の麗しさと両性の身体を使って魔王陛下をたらし込み骨抜きにしている。――なんと浅ましい悪魔か。ぜひとも夜の手ほどきを教えてもらいたいものだ ー
宮廷ではこんな噂がまことしやかに囁かれているのだ。
実際、公私ともにエルシドと共に過ごす時間が多い身としては「噂」を立てられても致し方ないと思う面もあるが、エルシドと我が身の名誉の為に弁解するならば「いい迷惑」な話でしかない。
この両性の身体を品定めするかのような蛇が絡みついてくるような不快感。色欲の視線を感じゾッとする。
くびれた腰から尻にかけてネットリとした舐め回すような視線……。
そんな自分を嘲笑っているかのような視線を感じていたのは事実だった。
下卑た貴族どものいい格好の噂のネタでしかないのだ。
しかし、これが周囲への「エルシドのクロエへの執着と執心」が知られる事となる皮肉として、周りには認知されることとなる。
ー私以外の者が、君の身体を想像することさえ許し難い。
その下卑た噂を流した者たちの末路は、ギルティに任せればいい。
だが、クロエ……。
君を真に骨抜きにし、夜の手ほどきを教え込むのは、この『私』だけなのだよ? ー
「ギルを呼んでくれ」
それは陛下からの唐突な呼び出しだった。
「ギルティでございますか? 畏まりました」
正直ギルを呼べなど何を唐突にと思ったが、とうとうこの穏やかな主の逆鱗に触れたことを悟った。
程なくして魔皇法務裁判所判事、判事長ギルティは参内した。
この魔王陛下へ続く重厚な扉の先には、絶対的な存在の魔王エルシドの姿があるはずだ。
いつにない緊張が全身に走り、ドクドクと心拍が上昇するのを感じる。
一呼吸置くとひんやりと冷たいノブに手を掛け、そっと扉は開かれた。
開かれた空間には、未だ姿の見えない主が纏うような静謐な空気が流れている。一瞬にして改めて身の引き締まる思いがした。
無駄なものがない室内には、磨き上げられた鏡面のような閃きを放つ大理石の床が広がり、広がる視界の先には一段高い位置に黄金の支柱に鮮血を纏ったような真紅の美しいビロードの玉座が一脚。
据えられた玉座の傍らには、副魔王クロエが静かに控えていた。
ー カツン、カツン ー
と大理石の床を硬質な足音と共に魔王陛下は現れた。
魔王陛下のその足音に、迷いや揺らぎなど微塵もない。鏡のような床を叩く響きは、謁見の間の冷気をさらに鋭く研ぎ澄ましていくようだった。
彼も自分が呼ばれたことについて大体の察しがついていたようだ。
謁見の間に姿を現したギルティは、判事長の証の緋色の法服を着用している。
彼がこの「法の番人」の長を象徴する姿で謁見するということは、事の重大性、緊急性の現れであった。
普段の彼を知る者は、特にそう感じただろう。
ギルティという男は「紫水晶の騎士団」の中では最年少の悪魔だ。
普段は軽装を好み青年らしさを謳歌し、外見もふわふわと柔らかさを感じさせる綺麗な栗色の髪に、まだ少年の面影を残す少年と青年の間の甘さを醸し出している。
一度笑顔を振りまけば、巷の魔女などイチコロだろう。
そんな彼だが、法の前では一切のブレも私的な感情を持ち込まずに「法の番人」に徹するのであった。
「魔皇法務裁判所判事、判事長ギルティ只今参上いたしました。陛下におかれましてはご機嫌麗しく存じます 」
跪き朗々と挨拶を述べる。
「うむ、よく来てくれたね。おや? 今日はちゃんと形式的な挨拶ができてるじゃないか?」
陛下…………これがほんとは正式なんです。と心の中でツッコミを入れつつ、ギルも少しは大人になったではないかと思ったのだ。
「陛下、閣下、お久しぶりです。ここに俺が呼ばれたってことはアノ件のことなんでしょ? 俺もすっげー腹立たしかったんだよね! 陛下お仕置きするの? 俺暴れてもいいってこと?」
《ああ、好きなだけ暴れるといい。最近静かで物足りなかったんだろ? 》
その言葉は、直接ギルティの頭の中に流れ込んできた。
クロエには聞かせたくなかったのだろう。
そうだ、ここに呼ばれた「理由」は察しが付いていた。自分もその噂を耳にした時、噂の発信源をぶち殺してやりたくて仕方なかったのだ。
幼い頃、自分と魔皇軍事統括局局長 ネイサンは孤悪魔児だった。
まだまだ前の天使と悪魔の大戦が熾烈を極めていた混迷の時代の話だ。
たまたま近場に居たギルティとネイサンは身を寄せ合うように毎日を生き抜くのが精一杯な状況であった。
前の副魔王に付き従い現地の視察に来ていた当時の幼いクロエによって、この二名は拾われた。
ーお貴族様に俺たちの苦しみなんかわかるか! ー
幼いギルティは炎をまとい、幼子が精一杯出来る威嚇を当時の副魔王にしたのだった。
その場で殺されても文句も言えない状況で、ただ一緒に居たネイサンを守るためだけに。
ーすまない…………お前たちの代には必ずこの対戦は終わらせる…………あの方がきっと終わらせてくれる。すまないー
孤悪魔児を胸に抱いて謝罪を口にする養父の姿があった。
その姿を目の当たりにしたクロエは、二名の孤児を連れて帰りたいと申し出た。
クロエはこの二名の命の恩悪魔であった。
これが、クロエと二名の最初の出会いであった。
幼い二名は、然るべき地位の悪魔に引き取られ、養い子として育てられた。
二名共に上級悪魔であったため、その能力を見事に開花させたのだ。現在では宮仕えするほどの大悪魔に成長を遂げたのだった。
「さて、君に一つ仕事を頼みたい。まぁ「仕事」ではあるがな、君の好きにしていいぞ? 噂に加担した連中を見せしめにしてやるといい。今回ばかりは私も腹に据えかねてな。ああ、やんちゃに殺しすぎてはいけないよ? たっぷりと己の絶望を叩き込んでやらないとな?」
そう言うと、その微笑みは見る者の背筋がゾッとする程の妖艶さと残酷さを称えたのだった。
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「君だけは私を裏切らないでくれ、ずっとそばにいてくれ」と。
裏切るなど誰がするものか。そう思った。
だが、この方の瞳の奥に切実な「願い」を感じたのだ。
自分は生涯このお方にお仕えしていく。
それだけは揺るぎない「真理」であると言うのに。
「陛下、私《わたくし》はあなた様にお仕えするために発生いたしました。どうぞ信じてくださいませ」
見間違えでなければ、そう答えた自分に、エルシドは、湖面の銀の高い月影と光を溶かし込んだような、何かせつない色を見せたのだ。
この方は、時折自分を試すようなことを仰る。
なぜ自分を試すような発言が出るのか…………。
我が忠誠はこの方のためにあるというのに…………。
この方には、己の「想い」が届いていないというのか。
目の前に、陛下の差し出された、たおやかな白く美しい手の甲に「忠誠のキス」を捧げた。
氷のように冷たい手の甲は、触れた唇から孤独を伝え、この方の「魔王」である為に身に纏った鎧の冷たさのようだと感じた。
若きカリスマの魔王陛下の即位とともに、正式に副魔王の職を養父から継承したのだ。
新たな体制のもと名実ともに「エルシド」と言う新しい時代の幕開けとなった。
ドラマティックな若きカリスマの即位から数年の月日が経っていた。
クロエは有能な魔王補佐官として日々様々な業務に追われる毎日を送り、公私ともに充実した青年期を送っていた。
その美しさには更に磨きがかかり、エルシドと並ぶと、それはそれは宗教画の中から飛び出したのではないかという「美」の集大成を具現化したような二名であったのだ。
宮廷は美しいだけの場所ではない。
嫉妬に羨望、野心に欲望様々な「負」のドロドロとした感情が渦巻く場所でもあった。
そんな中でクロエによろしくない噂がひしめき合っていたのだ。
それは勿論本悪魔の耳にも入ってきていたが「何を馬鹿なことを、言わせたい者には言わせておけばいい」と無視を決め込んで相手にすることはなかったのだ。
ー『魔女とも悪魔ともどっちつかず』の「副魔王様」は、その見目の麗しさと両性の身体を使って魔王陛下をたらし込み骨抜きにしている。――なんと浅ましい悪魔か。ぜひとも夜の手ほどきを教えてもらいたいものだ ー
宮廷ではこんな噂がまことしやかに囁かれているのだ。
実際、公私ともにエルシドと共に過ごす時間が多い身としては「噂」を立てられても致し方ないと思う面もあるが、エルシドと我が身の名誉の為に弁解するならば「いい迷惑」な話でしかない。
この両性の身体を品定めするかのような蛇が絡みついてくるような不快感。色欲の視線を感じゾッとする。
くびれた腰から尻にかけてネットリとした舐め回すような視線……。
そんな自分を嘲笑っているかのような視線を感じていたのは事実だった。
下卑た貴族どものいい格好の噂のネタでしかないのだ。
しかし、これが周囲への「エルシドのクロエへの執着と執心」が知られる事となる皮肉として、周りには認知されることとなる。
ー私以外の者が、君の身体を想像することさえ許し難い。
その下卑た噂を流した者たちの末路は、ギルティに任せればいい。
だが、クロエ……。
君を真に骨抜きにし、夜の手ほどきを教え込むのは、この『私』だけなのだよ? ー
「ギルを呼んでくれ」
それは陛下からの唐突な呼び出しだった。
「ギルティでございますか? 畏まりました」
正直ギルを呼べなど何を唐突にと思ったが、とうとうこの穏やかな主の逆鱗に触れたことを悟った。
程なくして魔皇法務裁判所判事、判事長ギルティは参内した。
この魔王陛下へ続く重厚な扉の先には、絶対的な存在の魔王エルシドの姿があるはずだ。
いつにない緊張が全身に走り、ドクドクと心拍が上昇するのを感じる。
一呼吸置くとひんやりと冷たいノブに手を掛け、そっと扉は開かれた。
開かれた空間には、未だ姿の見えない主が纏うような静謐な空気が流れている。一瞬にして改めて身の引き締まる思いがした。
無駄なものがない室内には、磨き上げられた鏡面のような閃きを放つ大理石の床が広がり、広がる視界の先には一段高い位置に黄金の支柱に鮮血を纏ったような真紅の美しいビロードの玉座が一脚。
据えられた玉座の傍らには、副魔王クロエが静かに控えていた。
ー カツン、カツン ー
と大理石の床を硬質な足音と共に魔王陛下は現れた。
魔王陛下のその足音に、迷いや揺らぎなど微塵もない。鏡のような床を叩く響きは、謁見の間の冷気をさらに鋭く研ぎ澄ましていくようだった。
彼も自分が呼ばれたことについて大体の察しがついていたようだ。
謁見の間に姿を現したギルティは、判事長の証の緋色の法服を着用している。
彼がこの「法の番人」の長を象徴する姿で謁見するということは、事の重大性、緊急性の現れであった。
普段の彼を知る者は、特にそう感じただろう。
ギルティという男は「紫水晶の騎士団」の中では最年少の悪魔だ。
普段は軽装を好み青年らしさを謳歌し、外見もふわふわと柔らかさを感じさせる綺麗な栗色の髪に、まだ少年の面影を残す少年と青年の間の甘さを醸し出している。
一度笑顔を振りまけば、巷の魔女などイチコロだろう。
そんな彼だが、法の前では一切のブレも私的な感情を持ち込まずに「法の番人」に徹するのであった。
「魔皇法務裁判所判事、判事長ギルティ只今参上いたしました。陛下におかれましてはご機嫌麗しく存じます 」
跪き朗々と挨拶を述べる。
「うむ、よく来てくれたね。おや? 今日はちゃんと形式的な挨拶ができてるじゃないか?」
陛下…………これがほんとは正式なんです。と心の中でツッコミを入れつつ、ギルも少しは大人になったではないかと思ったのだ。
「陛下、閣下、お久しぶりです。ここに俺が呼ばれたってことはアノ件のことなんでしょ? 俺もすっげー腹立たしかったんだよね! 陛下お仕置きするの? 俺暴れてもいいってこと?」
《ああ、好きなだけ暴れるといい。最近静かで物足りなかったんだろ? 》
その言葉は、直接ギルティの頭の中に流れ込んできた。
クロエには聞かせたくなかったのだろう。
そうだ、ここに呼ばれた「理由」は察しが付いていた。自分もその噂を耳にした時、噂の発信源をぶち殺してやりたくて仕方なかったのだ。
幼い頃、自分と魔皇軍事統括局局長 ネイサンは孤悪魔児だった。
まだまだ前の天使と悪魔の大戦が熾烈を極めていた混迷の時代の話だ。
たまたま近場に居たギルティとネイサンは身を寄せ合うように毎日を生き抜くのが精一杯な状況であった。
前の副魔王に付き従い現地の視察に来ていた当時の幼いクロエによって、この二名は拾われた。
ーお貴族様に俺たちの苦しみなんかわかるか! ー
幼いギルティは炎をまとい、幼子が精一杯出来る威嚇を当時の副魔王にしたのだった。
その場で殺されても文句も言えない状況で、ただ一緒に居たネイサンを守るためだけに。
ーすまない…………お前たちの代には必ずこの対戦は終わらせる…………あの方がきっと終わらせてくれる。すまないー
孤悪魔児を胸に抱いて謝罪を口にする養父の姿があった。
その姿を目の当たりにしたクロエは、二名の孤児を連れて帰りたいと申し出た。
クロエはこの二名の命の恩悪魔であった。
これが、クロエと二名の最初の出会いであった。
幼い二名は、然るべき地位の悪魔に引き取られ、養い子として育てられた。
二名共に上級悪魔であったため、その能力を見事に開花させたのだ。現在では宮仕えするほどの大悪魔に成長を遂げたのだった。
「さて、君に一つ仕事を頼みたい。まぁ「仕事」ではあるがな、君の好きにしていいぞ? 噂に加担した連中を見せしめにしてやるといい。今回ばかりは私も腹に据えかねてな。ああ、やんちゃに殺しすぎてはいけないよ? たっぷりと己の絶望を叩き込んでやらないとな?」
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