20 / 54
不思議な時計とフレームの攻防
しおりを挟む
シャイニーとフレームは部屋に戻ると、さっそく掛け時計に明日のスケジュールを聞いてみる事にした。
掛け時計は、シャイニーとフレームの部屋それぞれに1台ずつ掛けられていた。
その掛け時計は、円形で文字盤には数字ではなく絵が描かれている。
例えば、起床時間にはシャイニーと思われる天使がベッドから起き上がり大きく伸びをしている。
そして、その下には食事をする絵や、机に座り勉強をする姿などが順番に描かれていた。
「この絵…僕だよね…あ!フレーム見て。このベッド、僕が作ったベッドだよ。」
フレームが時計に目を向けると、シャイニーが作ったベッドが描かれ、時計の針はそのベッドを指していた。
時計の針は1本だけで、クネクネと曲がった不思議な形をしている。
「本当だ…これ、シャイニーが作ったベッドだよな…この天使もシャイニー自身みたいだ…ん?それなら、俺の部屋の時計はどうなってるんだ?」
フレームは、自分の掛け時計を確認する為に部屋に向かった。
「おい!シャイニー、ちょっと来てくれ。」
シャイニーがフレームの部屋に行くと、時計を指差し手招きをしているフレームの姿が目に入った。
シャイニーが時計に目を向けると、炎のベッドに眠るフレームらしき天使が描かれ、針はその絵を指していた。
「やっぱり…この時計は、持ち主の姿が描かれているんだね。」
「そうみたいだな…それじゃ、俺の時計に明日のスケジュールを聞いてみるか。おい!時計、明日のスケジュールを教えろ。」
フレームが話しかけたが、時計はうんともすんとも答えない。
「フレーム、何も言わないね。どうしたのかな?」
「う~ん…壊れているのか?おい!時計、何とか言ってみろ。」
フレームが、時計に向かって手を伸ばした時、細い鞭のような物がフレームの下を叩いた。
ーーーバチッ!ーーー
「痛って~!今のは何だ?!
フレームが目を向けると、時計から鞭が伸びヒュンヒュンと音を立てしならせていた。
「え!フレーム…時計から鞭が…」
「あ、ああ…鞭が出てるな…」
2人が呆然と時計を見ていると、突然時計が話し始めた。
「フレーム!!その言葉使いは何ですか!それに、黙って聞いていれば…時計、時計と失礼なっ!!」
突然、まくしたてるように時計が喋りだした。
「はぁ?だって、お前は時計だろ?時計に時計と言って何が悪い!」
カチンと来たフレームは、時計を睨み付けた。
「フレーム、やめた方が良いよ?また鞭で叩かれるよ。」
シャイニーは、オロオロしながらフレームの腕を引っ張った。
「まぁ!また時計と呼びましたね!私にはクルックという立派な名前があるのです!」
「シャイニー、危ないから下がってろ!クルックだか何だか知らないが、時計は時計だろ!いいから明日のスケジュールを教えろ!」
「キーッ!また時計と呼びましたね!フレーム、あなたには少々お仕置きが必要です!」
クルックはガタガタと激しく震えると、壁から外れ鞭をしならせながらフレームに体当たりした。
「痛って~!何だよ、お前いきなり!」
「何だよではありません。あなたは態度が悪過ぎます。そもそも、私にスケジュールを尋ねる態度もなっていません!良いですか、スケジュールを尋ねる時は… "クルックさん、明日のスケジュールはどのようになっておりますでしょうか?教えて頂けませんか?" このように尋ねるのです。」
クルックは、胸を張るように体を反らせた。
「はぁ?そんなまどろっこしいこと聞けるか!いいから教えろ!」
フレームは、得意げに胸を張るクルックに掴みかかった。
「キーッ!あなたは、まだ分からないのですか!」
クルックは、フレームの手から素早く逃れると、鞭をしならせ再びフレームの手を叩いた。
「痛って!さっきから何度も何度も…もう頭に来た!」
「フレーム!やめてってば!」
シャイニーは必死に止めたが、フレームにその声は届かない。
フレームはクルックを捕まえようとし、クルックは素早く逃れながら鞭で叩き体当たりする。
ーーーヒュンヒュン、バチッ!ーーー
ーーーヒュンヒュン、バチッ!ーーー
どう見てもクルックが優勢だった。
「フレーム!もうどうしたらいいんだろ…あ!そうだ…ラフィ先生!助けて!!」
シャイニーはいてもたってもいられず、ラフィを呼んだ。
すると、どこからともなく優しい風がソヨソヨと吹き、ラフィがスーッと現れた。
「おやおや、これは一体何の騒ぎだい?」
ラフィの視線の先には、クルックの鞭にグルグル巻きにされたフレームの姿があった。
「これは…随分と派手にやったようだね。」
フレームの姿に、一瞬呆気にとられたラフィだが、すぐに笑い出した。
「あはは!クルック…いい加減離しておやり。フレームには悪気はないのだから。」
「でも、ラフィ様!フレームの態度はなってませんわ!私を時計、時計と呼んだ上…スケジュールの尋ね方も酷過ぎます!」
「クルック。フレームは、初めてブランカ城に来たんだ。何も分からなくて当たり前だと思わないかい?確かに、君にとってフレームの態度は悪かったかもしれない。しかし、フレームは、まさか君に感情がある上に礼儀に厳しいとは知らなかった。僕も説明しなかったしね。だから、フレームばかりが悪いわけではないよ。元はと言えば、説明不足の僕が悪いんだ。だから、フレームを離しておくれ。」
クルックは、溜め息をつくとソッとフレームを離した。
「ありがとう、クルック。さて、フレーム。次は君の番だよ。クルックを相当怒らせたようだね。まずは、君の怪我を治そう。」
ラフィは、フレームの手にできた傷に手をかざした。
すると傷がスッと消えていった。
「フレーム。君は、ちょっとした事で熱くなってしまうね。それは、フレームの長所であり短所でもあるんだ。時にそれは高い集中力を生み出す。そして、大きなパワーを引き出す事もできる。でも、君の心が怒りでいっぱいになると自分でも止められなくなる。違うかい?」
フレームは、ガックリと肩を落としながら頷いた。
「今回の感情は、君の心で芽生えた初めての感情だったんじゃないかな?」
「はい。こんな感情は初めてだった。俺の中で何かが大きくなって止められなくなったんだ…」
ラフィは、フレームの言葉を聞き一瞬、眉をひそめた。
しかし、すぐにいつもの笑顔に戻っていた。
「フレーム。それは、君の心に広がった怒りの感情なんだ。最初、君の心の中に小さな炎が灯ったね。この炎には様々な種類がある。炎は周りを照らし心を温める事ができる。しかし、この炎は怒りや憎しみへと転換する事がある。今のフレームには難しくて分からないと思うけど…さっき、君の心に生まれた怒り…これが、また生まれたら小さいうちに消すんだ。」
「ラフィ先生…どうしたら消せるんだ?」
「深呼吸をするんだ。繰り返すうちに、気持ちは落ち着いてくるよ。」
「分かった。ラフィ先生…ごめん。クルックもごめん。これからは、言葉使いに気を付けるよ。」
フレームは、ラフィとクルックに頭を下げた。
「私も大人げがありませんでしたわ。」
クルックは、頭を下げるように体を前に倒した。
「それからシャイニー。巻き込んでごめん。」
「ううん。僕は大丈夫だよ。気にしないで。」
シャイニーは、ホッとし笑顔で答えた。
「フレーム、クルックと仲直りするんだ。さぁ、握手して。」
ラフィがフレームの手とクルックの鞭を取ると、握手をさせた。
「では、今日は休みなさい。クルックもフレームに明日のスケジュールを教えてあげるんだ。シャイニーは、自分の部屋の時計にスケジュールを聞くんだよ。」
シャイニーは、ラフィの言葉にビクッと肩を震わせた。
「シャイニーの部屋の時計の名はチック。大人しい性格だから安心して良いよ。」
シャイニーは、ホッと胸を撫で下ろした。
「さぁ、シャイニーは部屋に戻るんだ。フレームとクルックは、くれぐれもケンカしないように。僕も休むからね。」
「はい、ラフィ先生。」
「ラフィ先生、お騒がせしてごめんなさい。」
フレームは深く頭を下げ、クルックは静かに壁へと戻っていった。
ラフィは優し気に微笑むとスッと消えた。
「フレーム、僕も寝るね。おやすみ。」
「ああ。シャイニー、また明日な。おやすみ。」
いつになく元気のないフレームを横目にシャイニーは部屋に戻った。
時計のチックにスケジュールを聞くと優しく教えてくれた。
(クルックは、時計の中でも厳しいのかも…)
シャイニーは、長かった今日1日を思い返しながらベッドに入ると、髪の中で眠る音符を思い出した。
「そうだ!音符くん、起きてる?」
「スーッ、スーッ…」
シャイニーは耳を澄ましたが、聞こえてくるのは音符の寝息だけだった。
(あの騒ぎの中で、良く寝てられるな…今日は、色々あり過ぎて疲れたな…ラフィ先生、フレームの話しを聞いている時、表情が一瞬変わっていつもの先生じゃなかったみたい…気になるけど…もう眠いから、後で考えよう…音符くん、おやすみ…)
シャイニーは、あっという間に深い眠りに落ちていったのだった。
掛け時計は、シャイニーとフレームの部屋それぞれに1台ずつ掛けられていた。
その掛け時計は、円形で文字盤には数字ではなく絵が描かれている。
例えば、起床時間にはシャイニーと思われる天使がベッドから起き上がり大きく伸びをしている。
そして、その下には食事をする絵や、机に座り勉強をする姿などが順番に描かれていた。
「この絵…僕だよね…あ!フレーム見て。このベッド、僕が作ったベッドだよ。」
フレームが時計に目を向けると、シャイニーが作ったベッドが描かれ、時計の針はそのベッドを指していた。
時計の針は1本だけで、クネクネと曲がった不思議な形をしている。
「本当だ…これ、シャイニーが作ったベッドだよな…この天使もシャイニー自身みたいだ…ん?それなら、俺の部屋の時計はどうなってるんだ?」
フレームは、自分の掛け時計を確認する為に部屋に向かった。
「おい!シャイニー、ちょっと来てくれ。」
シャイニーがフレームの部屋に行くと、時計を指差し手招きをしているフレームの姿が目に入った。
シャイニーが時計に目を向けると、炎のベッドに眠るフレームらしき天使が描かれ、針はその絵を指していた。
「やっぱり…この時計は、持ち主の姿が描かれているんだね。」
「そうみたいだな…それじゃ、俺の時計に明日のスケジュールを聞いてみるか。おい!時計、明日のスケジュールを教えろ。」
フレームが話しかけたが、時計はうんともすんとも答えない。
「フレーム、何も言わないね。どうしたのかな?」
「う~ん…壊れているのか?おい!時計、何とか言ってみろ。」
フレームが、時計に向かって手を伸ばした時、細い鞭のような物がフレームの下を叩いた。
ーーーバチッ!ーーー
「痛って~!今のは何だ?!
フレームが目を向けると、時計から鞭が伸びヒュンヒュンと音を立てしならせていた。
「え!フレーム…時計から鞭が…」
「あ、ああ…鞭が出てるな…」
2人が呆然と時計を見ていると、突然時計が話し始めた。
「フレーム!!その言葉使いは何ですか!それに、黙って聞いていれば…時計、時計と失礼なっ!!」
突然、まくしたてるように時計が喋りだした。
「はぁ?だって、お前は時計だろ?時計に時計と言って何が悪い!」
カチンと来たフレームは、時計を睨み付けた。
「フレーム、やめた方が良いよ?また鞭で叩かれるよ。」
シャイニーは、オロオロしながらフレームの腕を引っ張った。
「まぁ!また時計と呼びましたね!私にはクルックという立派な名前があるのです!」
「シャイニー、危ないから下がってろ!クルックだか何だか知らないが、時計は時計だろ!いいから明日のスケジュールを教えろ!」
「キーッ!また時計と呼びましたね!フレーム、あなたには少々お仕置きが必要です!」
クルックはガタガタと激しく震えると、壁から外れ鞭をしならせながらフレームに体当たりした。
「痛って~!何だよ、お前いきなり!」
「何だよではありません。あなたは態度が悪過ぎます。そもそも、私にスケジュールを尋ねる態度もなっていません!良いですか、スケジュールを尋ねる時は… "クルックさん、明日のスケジュールはどのようになっておりますでしょうか?教えて頂けませんか?" このように尋ねるのです。」
クルックは、胸を張るように体を反らせた。
「はぁ?そんなまどろっこしいこと聞けるか!いいから教えろ!」
フレームは、得意げに胸を張るクルックに掴みかかった。
「キーッ!あなたは、まだ分からないのですか!」
クルックは、フレームの手から素早く逃れると、鞭をしならせ再びフレームの手を叩いた。
「痛って!さっきから何度も何度も…もう頭に来た!」
「フレーム!やめてってば!」
シャイニーは必死に止めたが、フレームにその声は届かない。
フレームはクルックを捕まえようとし、クルックは素早く逃れながら鞭で叩き体当たりする。
ーーーヒュンヒュン、バチッ!ーーー
ーーーヒュンヒュン、バチッ!ーーー
どう見てもクルックが優勢だった。
「フレーム!もうどうしたらいいんだろ…あ!そうだ…ラフィ先生!助けて!!」
シャイニーはいてもたってもいられず、ラフィを呼んだ。
すると、どこからともなく優しい風がソヨソヨと吹き、ラフィがスーッと現れた。
「おやおや、これは一体何の騒ぎだい?」
ラフィの視線の先には、クルックの鞭にグルグル巻きにされたフレームの姿があった。
「これは…随分と派手にやったようだね。」
フレームの姿に、一瞬呆気にとられたラフィだが、すぐに笑い出した。
「あはは!クルック…いい加減離しておやり。フレームには悪気はないのだから。」
「でも、ラフィ様!フレームの態度はなってませんわ!私を時計、時計と呼んだ上…スケジュールの尋ね方も酷過ぎます!」
「クルック。フレームは、初めてブランカ城に来たんだ。何も分からなくて当たり前だと思わないかい?確かに、君にとってフレームの態度は悪かったかもしれない。しかし、フレームは、まさか君に感情がある上に礼儀に厳しいとは知らなかった。僕も説明しなかったしね。だから、フレームばかりが悪いわけではないよ。元はと言えば、説明不足の僕が悪いんだ。だから、フレームを離しておくれ。」
クルックは、溜め息をつくとソッとフレームを離した。
「ありがとう、クルック。さて、フレーム。次は君の番だよ。クルックを相当怒らせたようだね。まずは、君の怪我を治そう。」
ラフィは、フレームの手にできた傷に手をかざした。
すると傷がスッと消えていった。
「フレーム。君は、ちょっとした事で熱くなってしまうね。それは、フレームの長所であり短所でもあるんだ。時にそれは高い集中力を生み出す。そして、大きなパワーを引き出す事もできる。でも、君の心が怒りでいっぱいになると自分でも止められなくなる。違うかい?」
フレームは、ガックリと肩を落としながら頷いた。
「今回の感情は、君の心で芽生えた初めての感情だったんじゃないかな?」
「はい。こんな感情は初めてだった。俺の中で何かが大きくなって止められなくなったんだ…」
ラフィは、フレームの言葉を聞き一瞬、眉をひそめた。
しかし、すぐにいつもの笑顔に戻っていた。
「フレーム。それは、君の心に広がった怒りの感情なんだ。最初、君の心の中に小さな炎が灯ったね。この炎には様々な種類がある。炎は周りを照らし心を温める事ができる。しかし、この炎は怒りや憎しみへと転換する事がある。今のフレームには難しくて分からないと思うけど…さっき、君の心に生まれた怒り…これが、また生まれたら小さいうちに消すんだ。」
「ラフィ先生…どうしたら消せるんだ?」
「深呼吸をするんだ。繰り返すうちに、気持ちは落ち着いてくるよ。」
「分かった。ラフィ先生…ごめん。クルックもごめん。これからは、言葉使いに気を付けるよ。」
フレームは、ラフィとクルックに頭を下げた。
「私も大人げがありませんでしたわ。」
クルックは、頭を下げるように体を前に倒した。
「それからシャイニー。巻き込んでごめん。」
「ううん。僕は大丈夫だよ。気にしないで。」
シャイニーは、ホッとし笑顔で答えた。
「フレーム、クルックと仲直りするんだ。さぁ、握手して。」
ラフィがフレームの手とクルックの鞭を取ると、握手をさせた。
「では、今日は休みなさい。クルックもフレームに明日のスケジュールを教えてあげるんだ。シャイニーは、自分の部屋の時計にスケジュールを聞くんだよ。」
シャイニーは、ラフィの言葉にビクッと肩を震わせた。
「シャイニーの部屋の時計の名はチック。大人しい性格だから安心して良いよ。」
シャイニーは、ホッと胸を撫で下ろした。
「さぁ、シャイニーは部屋に戻るんだ。フレームとクルックは、くれぐれもケンカしないように。僕も休むからね。」
「はい、ラフィ先生。」
「ラフィ先生、お騒がせしてごめんなさい。」
フレームは深く頭を下げ、クルックは静かに壁へと戻っていった。
ラフィは優し気に微笑むとスッと消えた。
「フレーム、僕も寝るね。おやすみ。」
「ああ。シャイニー、また明日な。おやすみ。」
いつになく元気のないフレームを横目にシャイニーは部屋に戻った。
時計のチックにスケジュールを聞くと優しく教えてくれた。
(クルックは、時計の中でも厳しいのかも…)
シャイニーは、長かった今日1日を思い返しながらベッドに入ると、髪の中で眠る音符を思い出した。
「そうだ!音符くん、起きてる?」
「スーッ、スーッ…」
シャイニーは耳を澄ましたが、聞こえてくるのは音符の寝息だけだった。
(あの騒ぎの中で、良く寝てられるな…今日は、色々あり過ぎて疲れたな…ラフィ先生、フレームの話しを聞いている時、表情が一瞬変わっていつもの先生じゃなかったみたい…気になるけど…もう眠いから、後で考えよう…音符くん、おやすみ…)
シャイニーは、あっという間に深い眠りに落ちていったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦国鍛冶屋のスローライフ!?
山田村
ファンタジー
延徳元年――織田信長が生まれる45年前。
神様の手違いで、俺は鹿島の佐田村、鍛冶屋の矢五郎の次男として転生した。
生まれた時から、鍛冶の神・天目一箇神の手を授かっていたらしい。
直道、6歳。
近くの道場で、剣友となる朝孝(後の塚原卜伝)と出会う。
その後、小田原へ。
北条家をはじめ、いろんな人と知り合い、
たくさんのものを作った。
仕事? したくない。
でも、趣味と食欲のためなら、
人生、悪くない。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる