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不穏な影、美しい地球
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「ウ…ウウ…」
この日の夜、フレームはベッドでうなされていた。
(…のだ…)
(何だ…?俺の頭の中から声が聞こえる…)
フレームは、最初は夢を見ているのだろうと思っていた。
(…めるのだ…)
(また聞こえる…これは夢だ…俺は変な夢を見てるんだ…)
フレームは、頭に響く声を気にせず寝返りを打った。
(…レーム…の…で…な…い)
フレームの頭の中に響く声は切れ切れになり、やがて聞こえなくなった。
(やっぱり夢だ。俺、疲れてるんだ…)
フレームは、夢と現実の狭間でボンヤリと考えていたが、再び深い眠りへと落ちていった。
そして…その様子を闇から見ている者がいた。
黒い炎をかたどった禍々しい鏡で、それは見ていた。
「チッ!失敗したか…まぁいい…チャンスはいくらでもある。フレーム…お前は良い駒となりそうだ…」
そう呟くと、それは…闇全体に響き渡るような不気味な声で高らかに笑ったのだった。
「フレーム、朝です。起きなさ~い!」
クルックの高い声がフレームの部屋に響いた。
「フレ~ム~、朝ですわ~朝ですのよ~♪お目覚めなさ~い♪♪」
クルックはムチを使う事を止めた代わりに、毎朝歌でフレームを起こしていた。
しかし、クルックの歌は音程が外れお世辞にも上手い言える歌ではない。
「う…う…うるさい…」
「フレーム~♪朝よ~朝ですのよ~♪」
「分かった!起きるから、もう歌うのは止めてくれよ…」
フレームは、クルックの歌声を遮る為に頭から布団を被った。
「なぜ止める必要がありますの~♪私の美声~♪」
「はぁ?何が美声だよ!この音痴!」
「まぁ~♪音痴なんて失礼な~♪」
「ダメだ…相手してられない…」
フレームは、そう言うとベッドからノロノロと起き上がった。
(昨夜の声は何だったんだ…やっぱり夢だったのか?)
支度をしながら考えていると、シャイニーの声が隣から聞こえてきた。
「フレーム用意できた?食堂に行こう。」
「あぁ、シャイニー今行く。」
フレームは答えながら昨夜の声の事は、自分の胸にソッとしまっておこうと決めた。
(まぁ…夢だろう。俺、結構寝ぼけるし。)
フレームは自分に言い聞かせ、シャイニーの部屋へと入っていったのだった。
その後、2人は食堂で朝食を済ませ、シャイニーはサビィの部屋へ、フレームは誕生の部屋へ向かった。
「サビィ様、シャイニーです。」
シャイニーが、天使長室の扉をノックをすると中からサビィの声が聞こえた。
「シャイニーか…入りなさい。」
扉をソッと開け中へ入ると、サビィが窓を開け放ち長い筒状の機器を覗き込んでいる姿が目に入った。
「サビィ様、それは何ですか?」
シャイニーが声を掛けると、サビィは筒状の機器から目を離し穏やかな笑顔で答えた。
「これは、望遠鏡だシャイニー。」
「望遠鏡…」
シャイニーは、初めて聞く言葉に首を傾げた。
「望遠鏡は、肉眼では見る事ができない遠くのものを見る事ができる。シャイニー、こちらに来なさい。」
窓辺にシャイニーが来ると、サビィは望遠鏡を渡した。
「この細くなっている方から覗き込み、窓から外を見るのだ。」
シャイニーは、窓辺に立ち望遠鏡を覗き込んだ。
「望遠鏡よ、先ほど私が見ていたものをシャイニーに見せなさい。」
サビィの言葉を合図に、望遠鏡は青く光り輝く星を映し出した。
「サビィ様、青くて綺麗な星が見えます。」
「そのまま見続けてみなさい。きっと君はその美しさ驚く。」
望遠鏡は、その星を徐々に大きくハッキリと映し出していった。
淡く青色に輝く星は、大きくなるにつれ青色と白色のコントラストが美しい惑星へと変化していった。
「わぁ~凄く綺麗な星…青くて白い…この星は、どんな星なんだろう…」
「シャイニー、この星は地球という名の惑星だ。」
「地球…?惑星…?」
シャイニーは、望遠鏡から目を離しサビィを見上げた。
サビィは、頷くと更に続けた。
「広い宇宙には、このような惑星がいくつも存在している。地球には私達と同じ姿をした人類が住み、たくさんの動物や植物も存在している。」
「そうなんですね。凄いな~こんなに綺麗な惑星に、僕達に似ている人類や動物達が住んでいるんだ…」
「この地球の青い色は水で白い色は雲…この地球の美しさは、宇宙一と言っても過言ではないと私は思っている。」
シャイニーは、再び望遠鏡を覗くと地球の美しさに思わず溜め息が出た。
「本当に綺麗な星…こんなに綺麗な星に住む人類も、きっと美しいのでしょうね。僕、地球に住む人類に会ってみたいです。」
「この地球の美しさを目にした天使は、皆同じ事を言うのだよ。シャイニー。」
シャイニーは、望遠鏡から目を離しサビィを見た。
「サビィ様、地球に行った天使はいますか?」
「過去も現在も、地球に行った天使はたくさんいる。そして…君にも、地球に行くチャンスはやってくる。」
「え!本当ですか?」
シャイニーは、嬉しさのあまり目を輝かせた。
「あぁ、本当だ。その時が来たら、ラフィから詳しい話しがあるだろう。」
「はい、分かりました。その時を楽しみに待ちます。」
シャイニーは、輝くような笑顔で答えると再び望遠鏡を覗き込んだ。
(シャイニー、君なら地球に行く道を選ぶかもしれない…それは、大変ではあるが、君を大きく成長させるだろう。)
サビィは、温かい眼差しでシャイニーを見つめながら思うのであった。
この日の手伝いを終えると、シャイニーは部屋に戻った。
(サビィ様の手伝いは、あまりしてないけど…色々と勉強になったな~今日は綺麗な地球を見る事ができたし…)
ーーートン、トン、トンーーー
シャイニーが、サビィの部屋で見た地球を思い出していると、扉をノックする音が聞こえてきた。
「シャイニー、俺だ。入るぞ。」
「あ!フレーム、帰って来たんだね。」
シャイニーが答えると、扉からフレームがヒョッコリと顔を出した。
「今、帰って来たところだ。サビィ様の手伝いはどうだったんだ?」
「色々と勉強になったよ。今日は、望遠鏡で地球を見たんだ。」
「ぼうえんきょう?ちきゅう?何だそれ?」
シャイニーは首を傾げるフレームに、望遠鏡の事や地球の美しさを説明した。
「いつか地球に行きたいって思ったんだ。地球を見ていたら、凄くワクワクしたんだよ。きっと、とても素敵なんだと思うよ。」
興奮気味に語るシャイニーを、フレームがジッと顔を見つめていた。
「フレーム?僕の顔に何かついてる?」
「はな…」
「え?何?」
「鼻の穴が膨らんでるぞ。シャイニー。」
シャイニーが慌てて両手で自分の鼻を隠すと、フレームが弾けるように笑い出した。
「アハハハハ!シャイニーの顔…ハハハ…冗談…冗談だよ。」
「え!冗談なの?本当に膨らんだかと思って慌てちゃったよ~」
「ごめん。ごめん。いや、シャイニーがあまりにも興奮して話すから、からかいたくなってさ。」
「もう、酷いな~」
「悪かったって。シャイニー、俺の話しも聞いてくれよ。今日、天使の赤ちゃんが生まれたんだ。キラキラしてて可愛かったぞ。」
「そうなんだ~フレームも赤ちゃんのお世話を手伝ったの?」
「少しな。ちょっとだけ抱っこもしたぞ。小さくて柔らかくてフワフワしてた。」
「そっか~可愛いんだろうな~」
「そうそう!それからな…」
2人は時間が経つのも忘れて、お互いが体験した事を楽しそうに教え合ったのだった。
この日の夜、フレームはベッドでうなされていた。
(…のだ…)
(何だ…?俺の頭の中から声が聞こえる…)
フレームは、最初は夢を見ているのだろうと思っていた。
(…めるのだ…)
(また聞こえる…これは夢だ…俺は変な夢を見てるんだ…)
フレームは、頭に響く声を気にせず寝返りを打った。
(…レーム…の…で…な…い)
フレームの頭の中に響く声は切れ切れになり、やがて聞こえなくなった。
(やっぱり夢だ。俺、疲れてるんだ…)
フレームは、夢と現実の狭間でボンヤリと考えていたが、再び深い眠りへと落ちていった。
そして…その様子を闇から見ている者がいた。
黒い炎をかたどった禍々しい鏡で、それは見ていた。
「チッ!失敗したか…まぁいい…チャンスはいくらでもある。フレーム…お前は良い駒となりそうだ…」
そう呟くと、それは…闇全体に響き渡るような不気味な声で高らかに笑ったのだった。
「フレーム、朝です。起きなさ~い!」
クルックの高い声がフレームの部屋に響いた。
「フレ~ム~、朝ですわ~朝ですのよ~♪お目覚めなさ~い♪♪」
クルックはムチを使う事を止めた代わりに、毎朝歌でフレームを起こしていた。
しかし、クルックの歌は音程が外れお世辞にも上手い言える歌ではない。
「う…う…うるさい…」
「フレーム~♪朝よ~朝ですのよ~♪」
「分かった!起きるから、もう歌うのは止めてくれよ…」
フレームは、クルックの歌声を遮る為に頭から布団を被った。
「なぜ止める必要がありますの~♪私の美声~♪」
「はぁ?何が美声だよ!この音痴!」
「まぁ~♪音痴なんて失礼な~♪」
「ダメだ…相手してられない…」
フレームは、そう言うとベッドからノロノロと起き上がった。
(昨夜の声は何だったんだ…やっぱり夢だったのか?)
支度をしながら考えていると、シャイニーの声が隣から聞こえてきた。
「フレーム用意できた?食堂に行こう。」
「あぁ、シャイニー今行く。」
フレームは答えながら昨夜の声の事は、自分の胸にソッとしまっておこうと決めた。
(まぁ…夢だろう。俺、結構寝ぼけるし。)
フレームは自分に言い聞かせ、シャイニーの部屋へと入っていったのだった。
その後、2人は食堂で朝食を済ませ、シャイニーはサビィの部屋へ、フレームは誕生の部屋へ向かった。
「サビィ様、シャイニーです。」
シャイニーが、天使長室の扉をノックをすると中からサビィの声が聞こえた。
「シャイニーか…入りなさい。」
扉をソッと開け中へ入ると、サビィが窓を開け放ち長い筒状の機器を覗き込んでいる姿が目に入った。
「サビィ様、それは何ですか?」
シャイニーが声を掛けると、サビィは筒状の機器から目を離し穏やかな笑顔で答えた。
「これは、望遠鏡だシャイニー。」
「望遠鏡…」
シャイニーは、初めて聞く言葉に首を傾げた。
「望遠鏡は、肉眼では見る事ができない遠くのものを見る事ができる。シャイニー、こちらに来なさい。」
窓辺にシャイニーが来ると、サビィは望遠鏡を渡した。
「この細くなっている方から覗き込み、窓から外を見るのだ。」
シャイニーは、窓辺に立ち望遠鏡を覗き込んだ。
「望遠鏡よ、先ほど私が見ていたものをシャイニーに見せなさい。」
サビィの言葉を合図に、望遠鏡は青く光り輝く星を映し出した。
「サビィ様、青くて綺麗な星が見えます。」
「そのまま見続けてみなさい。きっと君はその美しさ驚く。」
望遠鏡は、その星を徐々に大きくハッキリと映し出していった。
淡く青色に輝く星は、大きくなるにつれ青色と白色のコントラストが美しい惑星へと変化していった。
「わぁ~凄く綺麗な星…青くて白い…この星は、どんな星なんだろう…」
「シャイニー、この星は地球という名の惑星だ。」
「地球…?惑星…?」
シャイニーは、望遠鏡から目を離しサビィを見上げた。
サビィは、頷くと更に続けた。
「広い宇宙には、このような惑星がいくつも存在している。地球には私達と同じ姿をした人類が住み、たくさんの動物や植物も存在している。」
「そうなんですね。凄いな~こんなに綺麗な惑星に、僕達に似ている人類や動物達が住んでいるんだ…」
「この地球の青い色は水で白い色は雲…この地球の美しさは、宇宙一と言っても過言ではないと私は思っている。」
シャイニーは、再び望遠鏡を覗くと地球の美しさに思わず溜め息が出た。
「本当に綺麗な星…こんなに綺麗な星に住む人類も、きっと美しいのでしょうね。僕、地球に住む人類に会ってみたいです。」
「この地球の美しさを目にした天使は、皆同じ事を言うのだよ。シャイニー。」
シャイニーは、望遠鏡から目を離しサビィを見た。
「サビィ様、地球に行った天使はいますか?」
「過去も現在も、地球に行った天使はたくさんいる。そして…君にも、地球に行くチャンスはやってくる。」
「え!本当ですか?」
シャイニーは、嬉しさのあまり目を輝かせた。
「あぁ、本当だ。その時が来たら、ラフィから詳しい話しがあるだろう。」
「はい、分かりました。その時を楽しみに待ちます。」
シャイニーは、輝くような笑顔で答えると再び望遠鏡を覗き込んだ。
(シャイニー、君なら地球に行く道を選ぶかもしれない…それは、大変ではあるが、君を大きく成長させるだろう。)
サビィは、温かい眼差しでシャイニーを見つめながら思うのであった。
この日の手伝いを終えると、シャイニーは部屋に戻った。
(サビィ様の手伝いは、あまりしてないけど…色々と勉強になったな~今日は綺麗な地球を見る事ができたし…)
ーーートン、トン、トンーーー
シャイニーが、サビィの部屋で見た地球を思い出していると、扉をノックする音が聞こえてきた。
「シャイニー、俺だ。入るぞ。」
「あ!フレーム、帰って来たんだね。」
シャイニーが答えると、扉からフレームがヒョッコリと顔を出した。
「今、帰って来たところだ。サビィ様の手伝いはどうだったんだ?」
「色々と勉強になったよ。今日は、望遠鏡で地球を見たんだ。」
「ぼうえんきょう?ちきゅう?何だそれ?」
シャイニーは首を傾げるフレームに、望遠鏡の事や地球の美しさを説明した。
「いつか地球に行きたいって思ったんだ。地球を見ていたら、凄くワクワクしたんだよ。きっと、とても素敵なんだと思うよ。」
興奮気味に語るシャイニーを、フレームがジッと顔を見つめていた。
「フレーム?僕の顔に何かついてる?」
「はな…」
「え?何?」
「鼻の穴が膨らんでるぞ。シャイニー。」
シャイニーが慌てて両手で自分の鼻を隠すと、フレームが弾けるように笑い出した。
「アハハハハ!シャイニーの顔…ハハハ…冗談…冗談だよ。」
「え!冗談なの?本当に膨らんだかと思って慌てちゃったよ~」
「ごめん。ごめん。いや、シャイニーがあまりにも興奮して話すから、からかいたくなってさ。」
「もう、酷いな~」
「悪かったって。シャイニー、俺の話しも聞いてくれよ。今日、天使の赤ちゃんが生まれたんだ。キラキラしてて可愛かったぞ。」
「そうなんだ~フレームも赤ちゃんのお世話を手伝ったの?」
「少しな。ちょっとだけ抱っこもしたぞ。小さくて柔らかくてフワフワしてた。」
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