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シャイニーの決意
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ーーーチュンチュンチュンーーー
スズメのさえずりで琴は目を覚ました。
「ママ…パパ…」
琴は起き上がり、部屋をキョロキョロと見渡したが両親の姿はない。
「なんだ…夢か…そうだよね…」
琴は溜息を吐き、ふと自分の手に視線を落とした。
「え…空色のリボン…」
琴の手には、シッカリと空色のリボンが握られていたのだ。
「やっぱり、ママとパパは会いに来てくれたんだ!」
琴は嬉しさのあまり小麦のケージに駆け寄り、空色のリボンを見せた。
「小麦!見て見て!空色のリボンだよ。小麦も夢の中で見たでしょ?」
ハンモックで寝ていた小麦は、琴の声を聞くと軽く伸びをし、ケージの前でヒラヒラしているリボンを見た。
「チチチッ!(本当だ!空色のリボンだね)」
「やっぱり、小麦も分かるんだね!」
琴はリボンを大切そうに折り畳むと、机の引き出しにしまった。
「このリボンは琴の宝物。シャイニー、ママとパパに会わせてくれてありがとう。」
琴はキョロキョロと周りを見渡しシャイニーを探した。
「琴ちゃん、僕はここだよ。」
シャイニーは琴の呼びかけにスッと姿を現した。
「シャイニー!琴…ママとパパに会えて嬉しかったよ。もう一緒にいられないのは寂しいけど…でも琴は、シャイニーのおかげでこんなに元気になれたよ。」
「僕は何もしてないよ。琴ちゃんが悲しみや寂しさを頑張って乗り越えてきたんだよ。」
シャイニーの言葉に、琴は首を左右に振った。
「琴…シャイニーが来てくれなかったら、今も元気になれなかったと思うんだ。じぃじやばぁばが凄く心配してくれてるのにも気付かなくて…どうして琴だけこんな目に合うの…ってずっと思ってたから…」
「琴ちゃん…」
シャイニーは琴を優しく抱き締めた。
「シャイニーはいつか帰っちゃうの?」
琴はシャイニーを見上げ聞いた。
「そうだね…僕はもう修業が終わる。だから…もうすぐ天使の国に帰るんだ。」
「そっか…ちょっと寂しいけど…その時が来たら笑顔で見送るからね。でも、シャイニーは本当に綺麗な天使になったね。頑張ったから綺麗な天使になれたんだよね?琴も頑張ったら、シャイニーみたいに綺麗になれるかな?」
「琴ちゃんは一生懸命に頑張ってるから、心も外見もキラキラ輝く綺麗な人になれるよ。」
「そっか!それなら琴、もっともっと頑張ってキラキラになるよ。シャイニー、天使の国から見ていてくれる?」
「もちろんだよ。僕は天使の国に帰っても、琴ちゃんをずっと見守っていくからね。」
「ありがとう!シャイニー。」
琴はキラキラと瞳を輝かせシャイニーを見つめた。
その時、階下から祖母の声が聞こえてきた。
「琴ちゃん、起きてるの?朝ごはん出来てるわよ。」
「は~い!今行くね。」
琴は返事をすると時計をチラッと見た。
「大変!もうこんな時間だ!急がなきゃ。シャイニー、また後でね。」
慌てて部屋を出て行く琴の背中を見送っていると、小麦が話しかけてきた。
「シャイニー、君は天使の国に帰るのかい?」
「うん。最後にやる事があるから、それが終わったら帰るよ。」
「そっか…寂しくなるな~」
小麦がガックリと肩を落とすと、フルルがシャイニーの髪の中から飛び出し、小麦の前でユラユラと揺れた。
「フルルとも遊べなくなるね…」
小麦は溜息を吐くと、名残惜しそうにケージに前足を掛け、フンフンと鼻を鳴らした。
「琴ちゃんと小麦に会いに来るからね。ずっとお別れじゃないから大丈夫だよ。」
シャイニーは、ケージの扉を開けると小麦の頭を優しく撫でた。
「小麦、琴ちゃんをお願いね…」
「もちろんだよ!これからは、僕が琴ちゃんを守るから任せてよ。」
小麦は、胸を張り小さな前足でドンッと叩いた。
「フフフッ…小麦が守ってくれるなら大丈夫だね。」
「うん!僕は普通のデグーじゃないからね。半額だったけど…」
「小麦は、琴ちゃんの所に来る事になっていたから、なかなか買ってもらえなかったんじゃないかな~」
「そっか…僕が琴ちゃんの所に来る事は決まってたんだね。」
「うん。そうだよ…きっと、今自分に起こっている事やこれから起こる事には全部意味があるんじゃないかな…僕はそう思うよ。」
小麦は、前足を組みウンウンと頷きながら聞いていた。
「シャイニーは随分成長したな~出会った時は、まだ子供だったのに…急に大きくなって雰囲気も何だか変わったし…」
「地球に来てから色々あったからね…嬉しい事も悲しい事も…」
「悲しい事…光りになった天使の事を言っているのかい?」
小麦は心配そうにシャイニーを見上げた。
「うん…ハーニーは、このままで良いって言ってたけど…それで良いわけじゃないから。時間はかかっても、僕はハーニーを元に戻すよ。」
シャイニーの瞳は、悲しみと固い決心で揺らめいていた。
「シャイニー…私は、本当にこのままで良いのよ。」
その時、ハーニーがフッと現れシャイニーの顔の前でユラユラと揺れた。
「ううん。僕は必ずハーニーを元に戻すよ。今はまだどうして良いか分からないけど…天使の国に帰ったら調べてみようと思ってるんだ。」
「シャイニー…」
「だから…ハーニー、待っててくれるかな?暫く不便な思いをさせちゃうけど…」
「私は、全然不便だと感じてないから大丈夫よ。シャイニー…約束して。私の為に無理しないって。」
「うん。分かったよ。約束する。無理はしない。」
シャイニーは笑顔で約束したが、瞳には悲しみの影がよぎっていた。
(ハーニー…ごめん。約束はしたけど、きっと僕は無理をすると思う…必ず元に戻すからね。)
心配そうに周りをフワフワと飛ぶハーニーを見ながら、シャイニーは改めて固く決心をするのだった。
スズメのさえずりで琴は目を覚ました。
「ママ…パパ…」
琴は起き上がり、部屋をキョロキョロと見渡したが両親の姿はない。
「なんだ…夢か…そうだよね…」
琴は溜息を吐き、ふと自分の手に視線を落とした。
「え…空色のリボン…」
琴の手には、シッカリと空色のリボンが握られていたのだ。
「やっぱり、ママとパパは会いに来てくれたんだ!」
琴は嬉しさのあまり小麦のケージに駆け寄り、空色のリボンを見せた。
「小麦!見て見て!空色のリボンだよ。小麦も夢の中で見たでしょ?」
ハンモックで寝ていた小麦は、琴の声を聞くと軽く伸びをし、ケージの前でヒラヒラしているリボンを見た。
「チチチッ!(本当だ!空色のリボンだね)」
「やっぱり、小麦も分かるんだね!」
琴はリボンを大切そうに折り畳むと、机の引き出しにしまった。
「このリボンは琴の宝物。シャイニー、ママとパパに会わせてくれてありがとう。」
琴はキョロキョロと周りを見渡しシャイニーを探した。
「琴ちゃん、僕はここだよ。」
シャイニーは琴の呼びかけにスッと姿を現した。
「シャイニー!琴…ママとパパに会えて嬉しかったよ。もう一緒にいられないのは寂しいけど…でも琴は、シャイニーのおかげでこんなに元気になれたよ。」
「僕は何もしてないよ。琴ちゃんが悲しみや寂しさを頑張って乗り越えてきたんだよ。」
シャイニーの言葉に、琴は首を左右に振った。
「琴…シャイニーが来てくれなかったら、今も元気になれなかったと思うんだ。じぃじやばぁばが凄く心配してくれてるのにも気付かなくて…どうして琴だけこんな目に合うの…ってずっと思ってたから…」
「琴ちゃん…」
シャイニーは琴を優しく抱き締めた。
「シャイニーはいつか帰っちゃうの?」
琴はシャイニーを見上げ聞いた。
「そうだね…僕はもう修業が終わる。だから…もうすぐ天使の国に帰るんだ。」
「そっか…ちょっと寂しいけど…その時が来たら笑顔で見送るからね。でも、シャイニーは本当に綺麗な天使になったね。頑張ったから綺麗な天使になれたんだよね?琴も頑張ったら、シャイニーみたいに綺麗になれるかな?」
「琴ちゃんは一生懸命に頑張ってるから、心も外見もキラキラ輝く綺麗な人になれるよ。」
「そっか!それなら琴、もっともっと頑張ってキラキラになるよ。シャイニー、天使の国から見ていてくれる?」
「もちろんだよ。僕は天使の国に帰っても、琴ちゃんをずっと見守っていくからね。」
「ありがとう!シャイニー。」
琴はキラキラと瞳を輝かせシャイニーを見つめた。
その時、階下から祖母の声が聞こえてきた。
「琴ちゃん、起きてるの?朝ごはん出来てるわよ。」
「は~い!今行くね。」
琴は返事をすると時計をチラッと見た。
「大変!もうこんな時間だ!急がなきゃ。シャイニー、また後でね。」
慌てて部屋を出て行く琴の背中を見送っていると、小麦が話しかけてきた。
「シャイニー、君は天使の国に帰るのかい?」
「うん。最後にやる事があるから、それが終わったら帰るよ。」
「そっか…寂しくなるな~」
小麦がガックリと肩を落とすと、フルルがシャイニーの髪の中から飛び出し、小麦の前でユラユラと揺れた。
「フルルとも遊べなくなるね…」
小麦は溜息を吐くと、名残惜しそうにケージに前足を掛け、フンフンと鼻を鳴らした。
「琴ちゃんと小麦に会いに来るからね。ずっとお別れじゃないから大丈夫だよ。」
シャイニーは、ケージの扉を開けると小麦の頭を優しく撫でた。
「小麦、琴ちゃんをお願いね…」
「もちろんだよ!これからは、僕が琴ちゃんを守るから任せてよ。」
小麦は、胸を張り小さな前足でドンッと叩いた。
「フフフッ…小麦が守ってくれるなら大丈夫だね。」
「うん!僕は普通のデグーじゃないからね。半額だったけど…」
「小麦は、琴ちゃんの所に来る事になっていたから、なかなか買ってもらえなかったんじゃないかな~」
「そっか…僕が琴ちゃんの所に来る事は決まってたんだね。」
「うん。そうだよ…きっと、今自分に起こっている事やこれから起こる事には全部意味があるんじゃないかな…僕はそう思うよ。」
小麦は、前足を組みウンウンと頷きながら聞いていた。
「シャイニーは随分成長したな~出会った時は、まだ子供だったのに…急に大きくなって雰囲気も何だか変わったし…」
「地球に来てから色々あったからね…嬉しい事も悲しい事も…」
「悲しい事…光りになった天使の事を言っているのかい?」
小麦は心配そうにシャイニーを見上げた。
「うん…ハーニーは、このままで良いって言ってたけど…それで良いわけじゃないから。時間はかかっても、僕はハーニーを元に戻すよ。」
シャイニーの瞳は、悲しみと固い決心で揺らめいていた。
「シャイニー…私は、本当にこのままで良いのよ。」
その時、ハーニーがフッと現れシャイニーの顔の前でユラユラと揺れた。
「ううん。僕は必ずハーニーを元に戻すよ。今はまだどうして良いか分からないけど…天使の国に帰ったら調べてみようと思ってるんだ。」
「シャイニー…」
「だから…ハーニー、待っててくれるかな?暫く不便な思いをさせちゃうけど…」
「私は、全然不便だと感じてないから大丈夫よ。シャイニー…約束して。私の為に無理しないって。」
「うん。分かったよ。約束する。無理はしない。」
シャイニーは笑顔で約束したが、瞳には悲しみの影がよぎっていた。
(ハーニー…ごめん。約束はしたけど、きっと僕は無理をすると思う…必ず元に戻すからね。)
心配そうに周りをフワフワと飛ぶハーニーを見ながら、シャイニーは改めて固く決心をするのだった。
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