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しおりを挟む催眠剤の効果であいなの心が揺らいだ時、エトリアの指輪が彼女の指から外された。それは、エスペランサにとってまたとない好機だったのである。
「常に指輪の魔力に護られていた神蔵あいなは無防備になり、その隙間(すきま)にこうして私の意思を滑(すべ)り込ませることが出来た…!」
エトリアの指輪が日に日に黒ずんでいったのは、エスペランサの邪悪な念によるものだった。それを、シャル達はまだ知らない――。
翌日。7月7日の朝になっても、シャルは移魂の儀を受け入れられないでいた。昨日、地球から城に戻ってきて以来、ずっと一人で書庫にこもっている。
手当たり次第にまじない書を開き、あいなの命が助かるようなものを片っ端(ぱし)から試した。それでダメなら、他の魔法書を手に取り、リバイバルを使わなくていい方法を探した。
ルイスにあいなを渡す気はないし、彼女への気持ちは本物だ。しかし、だからといってルイスを犠牲にあいなを助けるというのは間違っていると思う。
「リバイバル……。ルイスの言う通り、もう、それしか方法はないのか……。俺は、愛する女を護ることすら出来ないのか!?」
両手で無造作に髪を乱し、シャルは頭を抱えた。まだ考えたいのに、一睡もしていないせいで脳が思うように働かない。もうすぐ朝が来て、そうなれば自分は誕生日パーティーに出なくてはならない。時間はない。気は焦るばかりだった。
ルイスの覚悟はそうとうなものらしく、彼はすでに儀式の間で一人その時を待っていた。
「いつでも移魂の儀を執(と)り行えるよう、万全の準備をしておきます」
そう言い残して。
一方ハロルドは、カスティタ城の客室であいなのことを占い続けている。
「そのうち何事もなかったかのようにパッとあいなの未来が見えるようになるかもしれないから」
そう、希望的な一言と共に。
「誕生日なんてどうだっていい!あいなを助けたいんだ…!」
無力な自分が情けない。シャルは、小さく机を叩くことで行き場のない感情をなだめようとした。そんな時、
『その愛が本物だと言うのなら、戦う強さを身に付けなさい』
涼やかで冷静な女性の声音が頭の中に響いてきた。それと同時に、左手薬指のエトリアの指輪が一瞬だけ青く光る。そしてまた、元の真っ黒な石に戻った。
「指輪が…!誰なんだ!?」
シャルは声の主に尋ねる。
「もしかして……」
『そうです。私はエトリア。あなたの祖先であり、ロールシャイン王国初代女王を務めた人間です。その指輪に残ったわずかな魔力を頼りにこうしてあなたに話しかけています』
「エトリア様……!本当に!?」
頭の中に響く声がエトリアのものだと知り驚いたが、この状況を喜ぶ気持ちの方が大きかった。シャルは泣き出したくなるのを必死に抑え、言葉を継いだ。
「戦う強さを身に付けたら、あいなを護れますか?彼女の未来は失われずに済みますか?」
『過去の経験で、あなたは他者を傷付けることを極端に恐れていますね。決して魔力は弱くないのに、攻撃魔法を自在に操ることが出来ずにいる……。それはあなたの優しさであり美しき防具。であると同時に護るための武器にはなりえない。そのままでは大切なものを失ってしまうのです』
「分かりました…!身に付けます。戦う強さを……!」
誰と戦うべきなのか。それを尋ねようとする前に、エトリアの声は聞こえなくなった。その時、
「……指輪が!!」
エトリアの指輪は跡形も無く消えてしまった。指輪に宿っていた魔力は、今の通信で全て消費されてしまったようだ。
「ここから先は自分で考えろ、そういうことですね、エトリア様……」
指輪の消えた左手を見つめ、シャルは決意した。
「ルイスが魔物に襲われたあの時から、俺は自分の手で誰かを傷付けることを恐れていた」
恐怖心を克服し、攻撃魔法を使う。そうすることであいなを救えるのなら、立ち止まってなどいられない。
何が起きても動揺しない。心身共に強くなる。シャルが決意したその時、ハロルドが勢い良く書庫に飛び込んで来た。
「シャル!今すぐ移魂の儀を許して!お願いだから!」
「それはしないと言ったはずだ」
「あいなの気配(オーラ)が消えたんだよ……!すぐにエトリアの指輪を修復しなきゃ!それであいなが助かるかもしれないのなら…!ルイスに伝えてくる!」
「待て、ハロルド!」
シャルはハロルドの腕を掴(つか)んで止めようとしたが、ハロルドはそれを申し訳なさげに離して強く言った。
「君と比べられないくらい、あいなは大切な人なんだ。彼女が居たから今の僕がある。だから、シャルが止めても僕は行くよ」
シャルが止めるのも聞かず、ハロルドは儀式の間に駆けた。
「ハロルド!」
あれほどまでに強い意思を持ったハロルドを、シャルは初めて見た。
儀式の間に着いたハロルドは、その空間独特の荘厳さも気にせず、ルイスに伝えた。
「あいなの気配(オーラ)が完全に消滅してしまったよ」
「シャル様の許しを待つ猶予(ゆうよ)はもうありませんね。決行します」
祭壇(さいだん)の中央で右手を真上に振り上げ、ルイスはリバイバル発動の呪文を口にした。
「我が想いを削りてエトリアの指輪をあるがままの姿へ。アニマ、グァリジョーネ、アモーレ、ポルジェーレ、エテルノ、スペルビア――」
「やめろ、ルイス――!」
ハロルドを追ってシャルが儀式の間に駆け込んだ時、ルイスはすでに呪文を唱え終えリバイバル発動の条件が揃(そろ)ってしまっていた。
ルイスの体から青い炎のような光が立ち上ぼり、それと同時に、ついさっき消えたはずのエトリアの指輪がシャルの左手薬指に戻った。そしてもうひとつ、あいなのための指輪も。
シャルは動揺し、元の青い輝きを取り戻した指輪とルイスを交互に見つめた。すぐにルイスの元へ駆け寄ると、
「ルイス……!大丈夫か!?体は何ともないか?」
ルイスはしばし無反応だったが、シャルに体を揺さぶられているうちに元の状態に戻った。
「……シャル様。リバイバルは成功したようですね」
ルイスの記憶は元通りだった。あいなへの恋心を忘れてしまったということ以外は……。シャルの指に光る指輪を見て、ルイスは穏やかにうなずいた。
「あいな様の元へまいりましょう」
「ルイス、お前……」
体を震わせ、シャルは訊(き)いた。
「あいなのこと、本当にもう忘れたのか?」
「忘れてなどいませんよ。リバイバル発動前のことはしっかり記憶していますし、彼女は私の初恋の女性であることに変わりはありません。ただ、今は、彼女に対しどのような感情を抱いていたのかを思い出すことが出来ません」
「あんなに好きだったのにか!?」
「それがリバイバルなのです。シャル様。代償が大きい分、リバイバルで再生した物は二度と壊れないのです。これであいな様と想いが通じればあなた達は一生添い遂(と)げることが出来ます。良かったですね」
冷静にそう語るルイスは、本当にあいなへの恋愛感情を失っていた。シャルはたまらず口元を押さえる。
「こんなの、間違ってるだろ…!」
二人のやり取りを見守っていたハロルドが、シャルを促(うなが)した。
「シャル、早くあいなの所へその指輪を……!」
「その必要はないわ」
儀式の間に、よく知る少女の声が聞こえた。三人は勢い良く出入口の扉を振り返る。そこには、あいなの姿があった。
「あいな!お前、無事だったのか!?」
「気配なく現れるからビックリしたよっ。僕の占い外れたんだね、本当に良かった!」
シャルとハロルドが喜びの表情であいなに近付こうとすると、ルイスが前に出てそれを制止した。
「お下がり下さい。あいな様のお姿ですが彼女はあいな様ではありません」
「何だって!?」
「どういうことなの?ルイス…!」
動揺する二人を魔法の壁で護り、ルイスはあいなと対峙(たいじ)した。お互いの首には、昨日お揃(そろ)いで買った桜色の石がついたネックレスが悲しげに光を放っている。
「さすが、ロールシャイン王国の人間が選んだ専属執事。じつに優秀ね」
「あなたは何者です?あいな様の体を乗っ取って何を企んでいるのですか?」
「私はエスペランサ。あなた達の言う『アンコンシアンス・マレディクション』を世の中に蔓延(まんえん)させるため、神蔵あいなの体と魂を利用させてもらう」
「エスペランサ。かつて魔女村を治めていたが大罪を犯し罰せられ命を終えた古(いにしえ)の魔法使い。そうでしたか、あなたが全ての元凶だったのですね。あいな様をあなたの好きにはさせません……!」
「彼女は孤独を選んだ。私の理想を理解してくれたのよ」
「そんなはずがありません。彼女は生きることを望んでいるはずです」
「話が通じないのなら仕方ないわね。邪魔者には消えてもらうとするわ」
あいなの体に乗り移ったエスペランサは、あいなの中に眠る潜在能力を使い魔力を増幅させ、ルイスに向かって次々と魔法攻撃をしかけた。シャルとハロルドを護りながら、ルイスは俊敏(しゅんびん)に応戦する。壁を伝い、天井を蹴り上げ、二人は戦った。
炎の雨が降り、水の壁が水蒸気を作る。儀式の間は壁から順に崩壊し、水蒸気のせいで辺りは瞬く間に暑くなった。あいなの姿をしたエスペランサも全身に汗を流している。
「高い潜在能力を持っているのにこれくらいの魔法で疲弊(ひへい)するなんて、無魔力の人間の肉体は不便ね」
エスペランサは苦しげにそうつぶやいた。魔力を持たないあいなの肉体で魔法を使うと、その負担に耐えきれず肉体は損傷してしまう。シャルやルイス、秋葉(あきは)のように魔力強化の訓練を受けていれば別だが、あいなはそのような訓練を全く受けたことがない。
「今すぐ攻撃をやめて下さい!でないとあいな様の体が持ちません!」
「いいのよ。神蔵あいなは心の底で死を受け入れたんだから」
「あなたが洗脳したのでしょう!?」
ルイスの忠告を無視し、エスペランサは攻撃を続行する。ルイスは相手の動きを封じる魔法を使ったが、今のエスペランサには効かず無駄な抵抗となった。どちらも引かない激しい攻防戦が続く中、それを見ていたシャルとハロルドは魔女村での騒動を思い出していた。
「エスペランサさんのお墓から漂っていた黒い靄(もや)と同じ気配(オーラ)を感じる……。彼女、世の中を強く恨んでいるみたいだよ」
「エスペランサを倒せば、魔女村の異変は収まりあいなは救われるのか!?それだけじゃなく、アンコンシアンス・マレディクションという難病も世界から消える…!」
「シャル、何を言って……」
「さっき、指輪の魔力を通してエトリア様と話したんだ。あいなを助けるために、俺はエスペランサの魂をこの手で成仏させる!」
シャルはグッと強く左手を握りしめる。ハロルドは不安げな面持ちでシャルを見た。
「でも、君は……」
「ああ。俺は他人を傷付ける行為が嫌いだ。だから魔法攻撃もまともに使えない」
シャルは言い、おもむろな足取りで前へ一歩進み出た。目前ではルイスとエスペランサの激しい戦いが続いており、魔法による爆発音や武器のぶつかる金属音がしきりに響いている。崩壊した壁から砂煙まで舞う始末だ。
「ハロルド。お前の罪を知り赦(ゆる)すと決めた時、俺は自分の弱さともっと向き合うべきだったんだ。いつまでもルイスにばかり甘えていられない」
今まで使うことのなかった攻撃魔法。シャルは両手を前方に向けて広げ、強く願った。
「あいなを助けたい。元の元気なあいなに戻ってほしい……!頼む。成功してくれ!」
シャルの手のひらから放たれた桃色の光線は不安定な線を描き、空中戦に臨(のぞ)むルイスの真横を走ると、最終的にはエスペランサもといあいなの心臓目掛けて鋭く突き刺さった。
「……!!」
あいなの体から黒い靄(もや)が勢い良く立ち上ぼり、それがエスペランサの敗北を意味していた。
「この光は何!?シャルの愛が、強さが、臆病さが、全身に広がる……!ああっ…!!」
苦しげに呻(うめ)いたのを最後に、エスペランサの言葉は聞こえなくなった。その強力な気配もみるみる消えていく。
シャルの攻撃に胸を貫かれたあいなは、血を流して宙から床に倒れた。落下の衝撃で胸の鮮血が飛び散るのを見て、シャルは自分のしたことに改めて恐怖感を覚えた。全身が震えてくる。
「あいな!」
シャルの魔法が効いたらしく、あいなの体からエスペランサの魂は完全に消えた。しかし、まともに魔法攻撃を受けたあいなの肉体は危険な状態だった。
「すぐに肉体の損傷を治癒(ちゆ)いたします…!」
「俺もやる!」
ルイスとシャルは同時に治癒魔法をあいなに施し、ハロルドは彼女の手を強く握った。
「あいな、死なないで!君がいなくなったら僕は……」
ハロルドの涙があいなの頬に落ちた時、彼女の唇がわずかに動いた。
「ありがとう、皆」
「あいな!今は何もしゃべらなくていい!」
治癒魔法を続けたまま、シャルはあいなを見つめた。泣いたらあいなの死が確定してしまいそうで、シャルは涙を我慢した。ルイスは、あいなの首に下がるネックレスの石を複雑な面持ちで見つめる。強力な術式を使って治癒魔法を使っているというのに、あいなの胸の傷は全く塞(ふさ)がらない。
瓦礫(がれき)まみれの荒れた儀式の間に、あいなの胸から流れた血液の赤が広がった。
「あいな、お前は俺を好きになって結婚して幸せな家庭を作るんだ!夢を叶えるために短冊を書いたんだろ?こんな終わり方、許さない……!」
シャルはあいなの指に再生させたばかりのエトリアの指輪をはめた。前のように右手ではなく、今度は左手の薬指に。
「俺と結婚しろ!拒否権は認めないからな……!」
涙混じりのシャルの声。あいなは青白い顔で笑いかけた。シャルに嫌われていなかった。それが分かり、気持ちがずっと穏やかになった。
「シャル、ルイス、ハロルド。今までありがとう。ずっと逃げてばっかりでごめんね」
(答えは、もうずっと前に決まっていたよ)
「あいな!」
「あいな様…!」
「嫌だよ、こんなの!」
三人の悲しげな顔をしっかり心に刻み、あいなは目を閉じた。
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