35 / 77
第35話 覚悟
しおりを挟む
魔物の学院襲撃という未曾有の事件から、数日が過ぎた。
破壊された正門や校舎の一部は、宮廷から派遣された専門の職人たちによって急ピッチで修復が進められ、学院は少しずつ、しかし確実に元の姿を取り戻しつつあった。
生徒たちの間にも、あれほどの死線を乗り越えたという一体感と、日常が戻ってきたことへの安堵感が広がり、表面上は平穏が戻ってきたかのように見えた。
しかしそれはあくまで表面上の話だ。
魔物襲撃を受け学院は当面の間、休校となることが決定した。
未だ生徒たちの多くは傷を癒やしたり、事情聴取と王都から来た騎士たちの事情聴取に追われるなど、事件の爪痕は深く、静かに日常を蝕んでいた。特に、内通者として拘束されたアレンと同じクラスだった者たちの表情は暗い。
そんな中、俺、ディラン・ベルモンドはと言えば――。
「今日も連絡はないか」
自室の窓から修復作業が進む中庭を眺めながら、独りごちる。
ゼノン様からの呼び出しを待つという、生きた心地のしない日々。それが俺の今の日常だった。
『君とは、後でゆっくりと話がしたい。いいね?』
あの時の、全てを見透かすような瞳が脳裏に焼き付いて離れない。
俺がなぜ『影の教団』の名を知っていたのか。その一点において、俺はゼノンにとって最大の不確定要素であり、同時に最も重要な情報源のはずだ。
下手をすれば、俺も教団の一味だと疑われかねない。
そうなれば、まさに原作通り破滅フラグへ一直線である。
「ディラン様、お加減はいかがですか?」
扉をノックする音と共に、心配そうな顔をしたマルタが顔を覗かせた。
彼女の手には、湯気の立つハーブティーのカップが乗ったトレイがある。
「ああ、もうこの通り、身体は万全だ」
俺は腕をブンブンと振り回し好調を伝える。
確かにあの事件から数日間の間、身体は不調そのものだった。
ゼノンにより一時的な怪我、疲労は回復したが、極度の緊張と魔力の酷使による精神的な疲労は、魔法では癒せなかった。
まるで鉛のように重い倦怠感が、数日にわたって俺の身体にまとわりついていた。
「本当ですか? 無理をなされてはいませんよね?」
マルタはなおも心配そうに眉を寄せる。
あの件からマルタはずっとこうだ。彼女はあの時、外出しており事件に立ち会えなかった。
俺の護衛という役目を果たせなかったこと、そして何より、主である俺が命の危険に晒されていたという事実に、彼女は強い責任と後悔を感じているらしかった。
「本当に大丈夫だ。少し心配しすぎだぞ、マルタ」
俺は彼女を安心させるように、努めて明るく笑ってみせた。
その笑顔に、マルタは少しだけ表情を和らげる。
「……そう、ですか。ですが、何かあればすぐに仰ってくださいね。ハーブティーを淹れてきました。少しはリラックスできるかと」
「ああ、ありがとう。いただくよ」
マルタは丁寧にカップをテーブルに置くと、一礼して部屋を出て行った。
残された俺は、彼女が淹れてくれたハーブティーの温かい香りに、少しだけ強張っていた肩の力が抜けるのを感じた。
「そういえば兄上は?」
ふと思い出したことをマルタに尋ねる。
兄上とは事件の翌日に軽く会話をしただけだ。あの時は互いの無事を確認するだけで精一杯で、ゆっくり話す暇もなかった。
「クラウディオ様でしたら、現在は王城の方へ」
「王城?」
マルタの言葉に、俺は思わず聞き返した。
「はい。事件後すぐに宮廷から呼び出しがあったようで。詳しいことは私も分かりませんが、おそらく今回の襲撃に関する報告と、今後の対応についての協議かと」
兄上はベルモンド家の次期当主だ。
こういった重大事件が起これば、貴族としての責務を果たすために王都へ赴くのは当然のことだろう。
それに、俺が関わったことで兄上自身も事件の当事者の一人とも言える。
宮廷魔法師たちによる事情聴取を受けるのも、想定内のことだった。
「何か伝言などございましたか?」
「いや、特には……ただ、兄上が戻られたら知らせてくれ」
「承知いたしました」
教団の件について相談と言うべきか、告白というべきか。
ゼノンやエルナに話すよりも兄上に話しておいた方が良いと考えていた。
どうあがいても家に迷惑がかかる話なのだから。
マルタが静かに退室し、部屋には再び俺一人分の時間が流れ始める。
テーブルに置かれたハーブティーからは、心を落ち着かせる柔らかな香りが立ち上っていた。
しかし、その香りが俺のささくれだった神経を完全に癒やすには至らない。
(どうやって話すべきか……)
兄上に話すとして、やはり伝え方が問題だ。
『影の教団』――その存在自体がこの国の中枢ですら把握していない闇の組織。その名を、一介の学生である俺がなぜ知っているのか。
まさか「前世でプレイしたゲームの知識です」などと口が裂けても言えるはずがない。言ったが最後、ベルモンド家から狂人として幽閉されかねない。
決してあり得ない話ではない。
ましてや王国を脅かすような組織の名を知っているとなれば、それは国家への反逆を疑われても仕方がない。
思考は堂々巡りを繰り返し、ハーブティーはすっかり温くなってしまった。
その時、再び扉がノックされる。
マルタかと思い「ああ」と返事をしたが、入ってきたのは予想外の人物だった。
「――兄上!」
そこに立っていたのは、兄クラウディオだった。
いつもと変わらぬ、隙のない貴族然とした佇まい。しかし、その表情は普段の冷静さに加え、王城での激務を物語るような、深い疲労の色が滲んでいた。
「ディラン、体調はもう良いのか」
「はい。兄上こそ、お疲れのところをすみません」
兄は静かに部屋に入り、俺の向かいのソファに腰を下ろした。
マルタが淹れたままになっていたハーブティーに目を留めるが、それに口を付ける様子はない。
「王城での話は、終わったのですか?」
「ああ、一段落はな。……だが、状況は芳しくない」
兄は短く、重い口調で言った。
「捕らえたアレンと名乗った生徒、そして魔誘石を持っていたロイという名の生徒。両名とも、口を割る前に牢の中で死亡が確認された」
「なっ……!」
予想だにしなかった報告に、俺は息を呑んだ。
口封じ――その言葉が脳裏をよぎる。
『影の教団』の連中ならやりかねない。いや、むしろ彼らの常套手段だ。
「外傷はなし、毒物の反応もなし。まるで、眠っている間に魂だけが静かに抜けていったかのような、穏やかな死に顔だったそうだ」
兄は淡々と、しかしその声には隠しきれない苦渋が滲んでいた。
穏やかな死。その言葉とは裏腹に、俺の背筋を冷たいものが走り抜ける。
それは呪殺だ。対象の命を遠隔から確実に奪う、闇の魔法。ゲームにおいても、『影の教団』が裏切り者や失敗した駒を処分する際に用いていた、最も残忍で確実な手段。
「そうですか……」
俺の口から、自分でも驚くほど落ち着いた声が漏れた。
兄が怪訝な顔で俺を見る。
「……ディラン、お前は何か知っているのか?」
兄の鋭い視線が、俺の心の奥底まで見透かそうとするかのように突き刺さる。
その問いにどう答えるべきか、思考が高速で回転した。
下手に誤魔化せば不信感を煽るだけだ。かと言って、全てを話せるはずもない。
俺は一瞬だけ逡巡し、そして覚悟を決めて口を開いた。
「ゼノン様には既にお話していることではありますが、今回の事件の首謀者はおそらく『影の教団』と呼ばれる者たちです」
俺は兄の目を真っ直ぐに見つめ、はっきりと告げた。
兄は眉一つ動かさない。ただ、その黒い瞳の奥で、何かが激しく揺れ動くのを俺は見た。
「……続けろ」
静かだが、有無を言わせぬ声だった。
俺は一度息を吸い、慎重に、しかし淀みなく言葉を紡いだ。
「彼らは王国の転覆を目論む狂信者の集団。歴史の裏で暗躍し、目的のためには手段を選ばない。そして……失敗した駒や裏切り者を、遠隔から呪殺によって処分するのを常套手段としています。今お話にあった、魂だけを抜き取るような方法かと」
部屋に重い沈黙が落ちる。
兄は何も言わず、ただ俺を見据えていた。まるで、俺の言葉の真偽、その奥にある意図、その全てを値踏みするかのように。
「……その話を、お前はどこで知った」
やがて兄が口にしたのは、最も核心を突く質問だった。
俺は、一つ息を吐く。
「……出どころは二つあります」
俺は口を開く。
兄は黙ってそれを待っていた。
破壊された正門や校舎の一部は、宮廷から派遣された専門の職人たちによって急ピッチで修復が進められ、学院は少しずつ、しかし確実に元の姿を取り戻しつつあった。
生徒たちの間にも、あれほどの死線を乗り越えたという一体感と、日常が戻ってきたことへの安堵感が広がり、表面上は平穏が戻ってきたかのように見えた。
しかしそれはあくまで表面上の話だ。
魔物襲撃を受け学院は当面の間、休校となることが決定した。
未だ生徒たちの多くは傷を癒やしたり、事情聴取と王都から来た騎士たちの事情聴取に追われるなど、事件の爪痕は深く、静かに日常を蝕んでいた。特に、内通者として拘束されたアレンと同じクラスだった者たちの表情は暗い。
そんな中、俺、ディラン・ベルモンドはと言えば――。
「今日も連絡はないか」
自室の窓から修復作業が進む中庭を眺めながら、独りごちる。
ゼノン様からの呼び出しを待つという、生きた心地のしない日々。それが俺の今の日常だった。
『君とは、後でゆっくりと話がしたい。いいね?』
あの時の、全てを見透かすような瞳が脳裏に焼き付いて離れない。
俺がなぜ『影の教団』の名を知っていたのか。その一点において、俺はゼノンにとって最大の不確定要素であり、同時に最も重要な情報源のはずだ。
下手をすれば、俺も教団の一味だと疑われかねない。
そうなれば、まさに原作通り破滅フラグへ一直線である。
「ディラン様、お加減はいかがですか?」
扉をノックする音と共に、心配そうな顔をしたマルタが顔を覗かせた。
彼女の手には、湯気の立つハーブティーのカップが乗ったトレイがある。
「ああ、もうこの通り、身体は万全だ」
俺は腕をブンブンと振り回し好調を伝える。
確かにあの事件から数日間の間、身体は不調そのものだった。
ゼノンにより一時的な怪我、疲労は回復したが、極度の緊張と魔力の酷使による精神的な疲労は、魔法では癒せなかった。
まるで鉛のように重い倦怠感が、数日にわたって俺の身体にまとわりついていた。
「本当ですか? 無理をなされてはいませんよね?」
マルタはなおも心配そうに眉を寄せる。
あの件からマルタはずっとこうだ。彼女はあの時、外出しており事件に立ち会えなかった。
俺の護衛という役目を果たせなかったこと、そして何より、主である俺が命の危険に晒されていたという事実に、彼女は強い責任と後悔を感じているらしかった。
「本当に大丈夫だ。少し心配しすぎだぞ、マルタ」
俺は彼女を安心させるように、努めて明るく笑ってみせた。
その笑顔に、マルタは少しだけ表情を和らげる。
「……そう、ですか。ですが、何かあればすぐに仰ってくださいね。ハーブティーを淹れてきました。少しはリラックスできるかと」
「ああ、ありがとう。いただくよ」
マルタは丁寧にカップをテーブルに置くと、一礼して部屋を出て行った。
残された俺は、彼女が淹れてくれたハーブティーの温かい香りに、少しだけ強張っていた肩の力が抜けるのを感じた。
「そういえば兄上は?」
ふと思い出したことをマルタに尋ねる。
兄上とは事件の翌日に軽く会話をしただけだ。あの時は互いの無事を確認するだけで精一杯で、ゆっくり話す暇もなかった。
「クラウディオ様でしたら、現在は王城の方へ」
「王城?」
マルタの言葉に、俺は思わず聞き返した。
「はい。事件後すぐに宮廷から呼び出しがあったようで。詳しいことは私も分かりませんが、おそらく今回の襲撃に関する報告と、今後の対応についての協議かと」
兄上はベルモンド家の次期当主だ。
こういった重大事件が起これば、貴族としての責務を果たすために王都へ赴くのは当然のことだろう。
それに、俺が関わったことで兄上自身も事件の当事者の一人とも言える。
宮廷魔法師たちによる事情聴取を受けるのも、想定内のことだった。
「何か伝言などございましたか?」
「いや、特には……ただ、兄上が戻られたら知らせてくれ」
「承知いたしました」
教団の件について相談と言うべきか、告白というべきか。
ゼノンやエルナに話すよりも兄上に話しておいた方が良いと考えていた。
どうあがいても家に迷惑がかかる話なのだから。
マルタが静かに退室し、部屋には再び俺一人分の時間が流れ始める。
テーブルに置かれたハーブティーからは、心を落ち着かせる柔らかな香りが立ち上っていた。
しかし、その香りが俺のささくれだった神経を完全に癒やすには至らない。
(どうやって話すべきか……)
兄上に話すとして、やはり伝え方が問題だ。
『影の教団』――その存在自体がこの国の中枢ですら把握していない闇の組織。その名を、一介の学生である俺がなぜ知っているのか。
まさか「前世でプレイしたゲームの知識です」などと口が裂けても言えるはずがない。言ったが最後、ベルモンド家から狂人として幽閉されかねない。
決してあり得ない話ではない。
ましてや王国を脅かすような組織の名を知っているとなれば、それは国家への反逆を疑われても仕方がない。
思考は堂々巡りを繰り返し、ハーブティーはすっかり温くなってしまった。
その時、再び扉がノックされる。
マルタかと思い「ああ」と返事をしたが、入ってきたのは予想外の人物だった。
「――兄上!」
そこに立っていたのは、兄クラウディオだった。
いつもと変わらぬ、隙のない貴族然とした佇まい。しかし、その表情は普段の冷静さに加え、王城での激務を物語るような、深い疲労の色が滲んでいた。
「ディラン、体調はもう良いのか」
「はい。兄上こそ、お疲れのところをすみません」
兄は静かに部屋に入り、俺の向かいのソファに腰を下ろした。
マルタが淹れたままになっていたハーブティーに目を留めるが、それに口を付ける様子はない。
「王城での話は、終わったのですか?」
「ああ、一段落はな。……だが、状況は芳しくない」
兄は短く、重い口調で言った。
「捕らえたアレンと名乗った生徒、そして魔誘石を持っていたロイという名の生徒。両名とも、口を割る前に牢の中で死亡が確認された」
「なっ……!」
予想だにしなかった報告に、俺は息を呑んだ。
口封じ――その言葉が脳裏をよぎる。
『影の教団』の連中ならやりかねない。いや、むしろ彼らの常套手段だ。
「外傷はなし、毒物の反応もなし。まるで、眠っている間に魂だけが静かに抜けていったかのような、穏やかな死に顔だったそうだ」
兄は淡々と、しかしその声には隠しきれない苦渋が滲んでいた。
穏やかな死。その言葉とは裏腹に、俺の背筋を冷たいものが走り抜ける。
それは呪殺だ。対象の命を遠隔から確実に奪う、闇の魔法。ゲームにおいても、『影の教団』が裏切り者や失敗した駒を処分する際に用いていた、最も残忍で確実な手段。
「そうですか……」
俺の口から、自分でも驚くほど落ち着いた声が漏れた。
兄が怪訝な顔で俺を見る。
「……ディラン、お前は何か知っているのか?」
兄の鋭い視線が、俺の心の奥底まで見透かそうとするかのように突き刺さる。
その問いにどう答えるべきか、思考が高速で回転した。
下手に誤魔化せば不信感を煽るだけだ。かと言って、全てを話せるはずもない。
俺は一瞬だけ逡巡し、そして覚悟を決めて口を開いた。
「ゼノン様には既にお話していることではありますが、今回の事件の首謀者はおそらく『影の教団』と呼ばれる者たちです」
俺は兄の目を真っ直ぐに見つめ、はっきりと告げた。
兄は眉一つ動かさない。ただ、その黒い瞳の奥で、何かが激しく揺れ動くのを俺は見た。
「……続けろ」
静かだが、有無を言わせぬ声だった。
俺は一度息を吸い、慎重に、しかし淀みなく言葉を紡いだ。
「彼らは王国の転覆を目論む狂信者の集団。歴史の裏で暗躍し、目的のためには手段を選ばない。そして……失敗した駒や裏切り者を、遠隔から呪殺によって処分するのを常套手段としています。今お話にあった、魂だけを抜き取るような方法かと」
部屋に重い沈黙が落ちる。
兄は何も言わず、ただ俺を見据えていた。まるで、俺の言葉の真偽、その奥にある意図、その全てを値踏みするかのように。
「……その話を、お前はどこで知った」
やがて兄が口にしたのは、最も核心を突く質問だった。
俺は、一つ息を吐く。
「……出どころは二つあります」
俺は口を開く。
兄は黙ってそれを待っていた。
8
あなたにおすすめの小説
魔法使いが無双する異世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです
忠行
ファンタジー
魔法使いが無双するファンタジー世界に転移した魔法の使えない俺ですが、陰陽術とか武術とか忍術とか魔法以外のことは大抵できるのでなんとか死なずにやっていけそうです。むしろ前の世界よりもイケてる感じ?
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる