170 / 297
168.落差の大浴場(2)
しおりを挟む
「落差がスゴいな」
――むにんっ(上)。
アスマが苦笑いしながら、朝陽が差し込む大浴場で、俺の左腕に柔らかな膨らみを滑らせた。
――ぱむっ(上)。
「本当でございます」
マリームは少し膨れっ面をして、そのハリのある膨らみを背中で滑らせる。
「情緒が追い付きませんっ」
まったく、その通りだと思います。
――ぱにゅん(上)。
右腕を包んでるイーリンさんは、クスクス笑ってる。
目の前では、ラハマとメイユイが両膝を突いて胸を反らしている。
ニコニコしているメイユイと、時々「やっぱり破廉恥だ……」と呟きながら頬を赤くしてるラハマ。
2人の膨らみをついついチラチラ見ては、見比べてしまう……。
「エジャは本当に喜んでおりました」
と、イーリンさんが言った。
この後、皆がひと眠りして休息を取ったら、結婚式だ。
――ぱにゅん(右腕/下)。
「恋人を亡くした後のエジャは見ていられませんでしたから、皆、ホッとしているのです」
と言ったイーリンさんに、フラれたヤーモンが新郎だ。
こういう時、皆がどんな気持ちなのか、俺の経験値では計り知れない。
――ぱにゅん(右腕/上)。
「と言っても、私にフラれて落ち込むヤーモンを、エジャが慰めているウチに……、ってことらしいので、私が2人を結び付けたようなものなんですけどね」
と、イーリンさんが舌を出した。
うん。即、解説された。ありがとう、体育会系。
――むにんっ(左腕/下)。
アスマがイーリンの話に、うんうん頷いている。
「人に歴史あり、ということじゃな」
右腕には透き通るような美白をしたイーリンさんのが滑り……。
――ぱにゅん(右腕/上)。
左をチラッと見ればツヤのある褐色をしたアスマのが、ゆっくりと丁寧に滑ってる……。
――むにんっ(左腕/上)。
サイズ的には違って見えないのに、肌触りも弾力も、感触が全然違う……。
――ぱにゅん(右腕/下)。
こう、膨らみに個性を感じてしまって、それを感じてることにも気恥ずかしさが……。
「ジーウォ公……」
と、目の前のラハマが、頬を赤く染めたまま、俺に真っ直ぐ視線を向けて来た。
「牛を潰されると、仰っていたが……」
こちらに向かって突き出されてる、ラハマの褐色の立派な膨らみが目に入り、昨日滑ってた感触も瞬時に再現されて、俺の顔も赤らむ。
「は、はい、お祝いの席ですし……。あれ? リヴァントの方は牛、ダメでした?」
「いや、そうではない。牛は好きだ。いや、そうではなくて、牛がいるなら、馬はどうかと思い、尋ねた」
「いますよ、馬も。農耕馬のはずですけど」
――むにんっ(左腕/上)。
「そうなのか!」と、アスマが明るい声を上げた。
ラハマはアスマにひとつ頷いて、話しを続けた。
「我は騎士である。農耕馬でも良い。一頭、お貸し願えぬか」
あっ、北の蛮族は騎馬民族って言ってたな。
今、俺たちを守ってくれてる最終城壁は、元々、馬房柵だったとも。
「日が昇り、弱った人獣相手ならば、馬で駆け撹乱しつつ斬ることも出来よう」
……弱った、と見えるのか。確かに、そうかもしれない。
マリームを部屋で休ませた後、ラハマは望楼に戻って、夜明けまでジッと人獣を観察していた。
――むにんっ(左腕/上)。
「私が外征隊の話を聞かせたのだ」
と、アスマが言った。
「確かに馬を貸してもらえるなら、私も一働き出来ようぞ」
この話をしてる時、マリームが何も言わずに黙って背中で滑らせてたのが印象的だった。
アスマとラハマの強さを、微塵も疑っていない。
自分は失神しそうなほどに恐れた、あの人獣が相手だというのに。
「あのぉ……」
と、メイユイがその豊かな膨らみの横に、小さく手を挙げた。
「すごく、言い出すタイミングを見失ってしまってたんですけどぉ……」
「うん。なに?」
――むにんっ(上)。
アスマが苦笑いしながら、朝陽が差し込む大浴場で、俺の左腕に柔らかな膨らみを滑らせた。
――ぱむっ(上)。
「本当でございます」
マリームは少し膨れっ面をして、そのハリのある膨らみを背中で滑らせる。
「情緒が追い付きませんっ」
まったく、その通りだと思います。
――ぱにゅん(上)。
右腕を包んでるイーリンさんは、クスクス笑ってる。
目の前では、ラハマとメイユイが両膝を突いて胸を反らしている。
ニコニコしているメイユイと、時々「やっぱり破廉恥だ……」と呟きながら頬を赤くしてるラハマ。
2人の膨らみをついついチラチラ見ては、見比べてしまう……。
「エジャは本当に喜んでおりました」
と、イーリンさんが言った。
この後、皆がひと眠りして休息を取ったら、結婚式だ。
――ぱにゅん(右腕/下)。
「恋人を亡くした後のエジャは見ていられませんでしたから、皆、ホッとしているのです」
と言ったイーリンさんに、フラれたヤーモンが新郎だ。
こういう時、皆がどんな気持ちなのか、俺の経験値では計り知れない。
――ぱにゅん(右腕/上)。
「と言っても、私にフラれて落ち込むヤーモンを、エジャが慰めているウチに……、ってことらしいので、私が2人を結び付けたようなものなんですけどね」
と、イーリンさんが舌を出した。
うん。即、解説された。ありがとう、体育会系。
――むにんっ(左腕/下)。
アスマがイーリンの話に、うんうん頷いている。
「人に歴史あり、ということじゃな」
右腕には透き通るような美白をしたイーリンさんのが滑り……。
――ぱにゅん(右腕/上)。
左をチラッと見ればツヤのある褐色をしたアスマのが、ゆっくりと丁寧に滑ってる……。
――むにんっ(左腕/上)。
サイズ的には違って見えないのに、肌触りも弾力も、感触が全然違う……。
――ぱにゅん(右腕/下)。
こう、膨らみに個性を感じてしまって、それを感じてることにも気恥ずかしさが……。
「ジーウォ公……」
と、目の前のラハマが、頬を赤く染めたまま、俺に真っ直ぐ視線を向けて来た。
「牛を潰されると、仰っていたが……」
こちらに向かって突き出されてる、ラハマの褐色の立派な膨らみが目に入り、昨日滑ってた感触も瞬時に再現されて、俺の顔も赤らむ。
「は、はい、お祝いの席ですし……。あれ? リヴァントの方は牛、ダメでした?」
「いや、そうではない。牛は好きだ。いや、そうではなくて、牛がいるなら、馬はどうかと思い、尋ねた」
「いますよ、馬も。農耕馬のはずですけど」
――むにんっ(左腕/上)。
「そうなのか!」と、アスマが明るい声を上げた。
ラハマはアスマにひとつ頷いて、話しを続けた。
「我は騎士である。農耕馬でも良い。一頭、お貸し願えぬか」
あっ、北の蛮族は騎馬民族って言ってたな。
今、俺たちを守ってくれてる最終城壁は、元々、馬房柵だったとも。
「日が昇り、弱った人獣相手ならば、馬で駆け撹乱しつつ斬ることも出来よう」
……弱った、と見えるのか。確かに、そうかもしれない。
マリームを部屋で休ませた後、ラハマは望楼に戻って、夜明けまでジッと人獣を観察していた。
――むにんっ(左腕/上)。
「私が外征隊の話を聞かせたのだ」
と、アスマが言った。
「確かに馬を貸してもらえるなら、私も一働き出来ようぞ」
この話をしてる時、マリームが何も言わずに黙って背中で滑らせてたのが印象的だった。
アスマとラハマの強さを、微塵も疑っていない。
自分は失神しそうなほどに恐れた、あの人獣が相手だというのに。
「あのぉ……」
と、メイユイがその豊かな膨らみの横に、小さく手を挙げた。
「すごく、言い出すタイミングを見失ってしまってたんですけどぉ……」
「うん。なに?」
71
あなたにおすすめの小説
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる