第二次宝玉戦争

完龍卞

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第一章『新勢力』

第二話『俺ら海賊は』

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“鬼道会旗艦”
鬼山は海に流されていた女を助け、介護室で休ませた。
『船長、あの女どうします?』
鬼山の手下が聞いてきた。
『息子よ………新しい娘だ。仲良くしろよ?』
すなわち鬼山は助けた女を仲間に入れると発表した。
もちろん他の者から批判が起きた。
しかし鬼山は一向に考えを変えなかった。
“鬼道会旗艦船長室”
『どうして私を仲間に入れたのですか?』
女が尋ねた。それに関して鬼山はこう答えた。
『調べたぞ。お前、親がいないんだろ?』
『そうですけど』
『俺は仲間は家族だと思っている。ここにいるヤツらはほとんどが孤児だ。俺はお前みたいなヤツはほっとけない性格でな』
鬼山は笑った。
『そういえば、お前の名前聞いてなかったな。なんだ?』
女の瞳から涙がこぼれた。
『私の名前はアリス……アリス・リーブレット。よろしく!』
アリスは笑顔になった。綺麗な笑顔。
◆◆◆
“八雲城城下町”
『死にさらせ!』ベキッ! ドゴッーン!
男が殴られていた。
『貴様、何をする!』
男が反抗した。
『私は八雲幕府の重臣山村であるぞ!』
すると男たちは懐から銃を取りだし山村に向けた。
『もう八雲はおしまいなんだよ!威張ってんじゃねえ!』
すると後ろから人が近付いてきた。
『お前こそ、ここで何やってんだよ?』
男たちが後ろを向いた。男が立っていた。
『ここは俺たち赤城組の縄張りだ。加賀組の縄張りだったらいいけど、ここは俺たち赤城組だから』
すると男たちが笑いだした。
『何言ってるのオッサン。俺らは赤城組だぜ。いいんだよ』
男たちがそう言うと男は笑いだした。
『お前たちが赤城組?笑わさせるな!』
カチッ タッタッタッタッタッ シュッ
男は刀を抜き、男たちを切りつけた。
『お前らみたいなのが、俺の組員の訳ない』
男たちはその場で倒れた。
山村がその男に聞いた。
『お主の名はなんて言うのだ?』
男が答えた。
『ワイの名は赤城。赤城組組長赤城一郎だ』
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