第二次宝玉戦争

第一章『新勢力』

赤城組と加賀組

“八雲城城下町”
『お主が……赤城一郎か……』
山村が驚きながら言った。
『そや』
普通に答える赤城。
『ほな、お前さんも可哀想やのう。こんなクズに絡まれるなんてな………まぁ、礼金は貰うけどな』
赤城は笑いながら言った。
『いくらだ。いくら欲しいんだ？』
山村はビビりながら言った。
『………二両や』
『わかった。払う』
山村は懐から二両出した。
『ほな、さいなら』
赤城は歩いて帰っていった。
◆◆◆
“鬼道会旗艦”
コンコン『アリスいるか？』
鬼山がアリスの部屋のドアをノックした。
ガチャ『お父さん何？』
アリスに出てくる。
『飯、作るぞ。何がいい？』
鬼山はいつも船の上で料理番をしている。
料理は趣味のようだ。
『何でもいいよ』
と言った瞬間、ドゴッーン！
大きな爆発音が鳴り響いた。
鬼山は慌てて食堂に向かった。
爆発したのは食堂ではなかった。
警報が鳴り響いていた。
『緊急事態、緊急事態。何者かの攻撃を受けました』
鬼山はすぐさまに甲板上に向かった。
“鬼道会旗艦甲板上”
甲板の上に二人立っていた。
『ケイム様、着地の仕方が荒いです』
サリムが言った。
『フッハッハッハッ、鬼山！久しぶりだな』
ケイムが鬼山に近付く。
『馴れ馴れしくするな！』シュ！
ケイムに右フックをするが避けられる。
『変わらないな！五年ぶりじゃないか！』
すると鬼山の顔が鬼神の表情になった。
『黙れ！親父の敵、ここで返す！』
◆◆◆
“過去、モルダウ帝国”
鬼山の父、鬼山久間は昔、ケイムと戦っていた。
『せい！』ドンッ！　ビキビキ　
鬼山久間は空気中を割り、そこからの修復を使っての攻撃が得意だった。しかしケイムも強かった。
『おい、鬼山。よーく、見てろよ！これが俺の技だ！』
ケイムは右手を前に出した。
すると、鬼山久間は動けなくなった。
『な……何を……した』
ケイムは勢いよく、右に向けた。
ヒュッ！ドゴンッ！
鬼山久間は勢いよく右の壁に叩きつけられた。
『まだまだ、行くぜ！』
ヒュッ！ドゴン！ヒュッ！ドゴン！
右の次に左の壁、上の壁と叩きつけられる鬼山久間。
『さあ、これがラストだ！』
ヒュッ！ドスッ！
ケイムは地面に骨を造り、そこに鬼山久間を叩きつけた。
鬼山久間はそこで串刺しになった。