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第一章 代筆屋と客じゃない客
第十三片 鉢植えとペーパーナイフ
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今日はあいにくの曇り空で、朝から代筆屋にやってきたご婦人は頭痛がすると嘆いて早めに帰っていった。雨が降ると馬の速度が落ち、馬車での移動が大変だからというのもあっただろう。
ひっそりと静まり返った店内には、時計塔通りを行き交う人々の声や荷車の音が届いてくる。
――カラン
帳簿に目を通していた私は、扉が開いたことに気づきぱっと顔を上げた。
「やぁ、カレン。こんにちは」
手に鉢植えを持ったクオーツさんがそこにいた。話がとっても長い研究者さんである。
今日はゼンが仕上げた報告書を取りに来る予定だった。
扉からは彼の身体と一緒に、湿気の多い空気がやってくる。
「こんにちは。クオーツさん。今日は夕方に来られるはずでは?」
「雨が降りそうだったんでね。こいつがあったから早めに来たんだよ」
クオーツさんは、麻袋に半分ほど包まれている中型の鉢植えを持っていた。ギザギザの緑の葉に、クリーム色の小ぶりな花がたくさん咲いている。長身だがやせ型の彼が持っていると、かなり大きな植物に見えた。
「これは?」
私はそっと、葉の部分を指で触れた。ちくっと刺激を感じるくらい、葉の先は尖っている。
「あぁ、月桂樹。花も葉も乾燥させれば色々と使えるよ。研究室でもう必要がないからって処分することになったんだ。それでこちらでどうかと思ってね」
「まぁ、ありがとうございます!」
最近、好きな女性や妻への手紙にドライフラワー入りの手紙を送るのが流行っている。そのため代筆屋でもいくつかの種類の花を用意しているのだが、お隣のセダ商会やリタの店で余った花がときどき代筆屋に届けられていたのをクオーツさんは知っていたらしい。
彼の好意を素直に喜び、私は月桂樹の鉢植えを受け取った。
「春先だけですもんね、これ」
「そうだね。でも研究室では時期に関係なく植物を育てられる温室があるからね。薬に使えるイチョウやバラなんかは季節に関係なくずっと咲いてるよ」
鉢植えを受け取った私は、カウンターの脇にそれを置き、クオーツさんに渡す予定の書類と引き出しから取り出した。中身を確認すると、それを封筒にきれいに収納して、彼に手渡す。
「ありがとう。ゼンくんによろしくね」
「はい。こちらこそ。またよろしくお願いします」
爽やかに手を振ったクオーツさんは、封筒を脇に抱えてすぐに店を後にした。店内には少し甘い花のにおいがふわりと広がっている。
今日は雨が降りそうだから、鉢植えはキッチンに仮置きして明日になったら裏口の前の庭に出そう。私は上機嫌で鉢植えを抱え、小さく密集する花をこぼさないように丁寧に運んだ。
――カラン
私がキッチンにいると、誰かが入ってきた音がした。土のついた手を水で流し、すぐに代筆屋の方へ急ぐ。
「あら、ロイだったの。今日は何?」
ロイは黒い隊服を着ていて、どうやら巡回の途中らしい。
「さっき客がいただろう?眼鏡の男」
クオーツさんのことだろうか。まさか彼が帰るのを待っていたのか、と怪訝な顔で彼を見れば、それとは真逆にロイはニコニコと朗らかな笑顔を浮かべていた。
「いたけど……それが何か?」
ハイルさんの部下であるクオーツさんは、よく代筆屋を利用する。ロイは数に入れないとしても、なかなかハイペースで来店していた。しかも必ず予約を入れてきて、報告書や研究結果をまとめる書類を依頼しては、肺の病を治す薬のことや人体の神秘についてひたすらしゃべり続けて帰っていくのだ。
今日はめずらしくあっさり帰った方である。
「いや、別に?最近よく見るなと思って」
自分の研究について語るクオーツさんの表情は恍惚としていて、普通の女性ならドン引きだろう。私も少し引いているが、そこは客商売なのでとにかく相槌を打って微笑むことに徹している。
それに以前、気管支を患って咳が止まらなくなったとき、クオーツさんも手伝ったという薬に助けられたのだ。ちょっと変な人とは言え、多くの人の命を救っている研究者を無碍にはできないという気持ちもあった。
「最近よく見るって?」
「この店によく来てるよな」
ロイの発言に、私は自分の口元が引き攣るのがわかった。まさか知らぬうちに、この店が捜査対象にでもなっているのだろうか。捕まるようなことは何一つしていないが、ここまで観察されていると気持ち悪い。
確かに事情があって王都から逃げるようにしてレナンに来たが、罪に問われるようなことはしていないはずだ。
もしやゼンが、とまた私の頭に不安がよぎる。ゼンはいつもニコニコしているが、自分や私を害する人間にはとことん冷酷だ。
何でも屋という仕事柄、もしかすると危ないことに首を突っ込んでいるのかもしれない。最近は夜の仕事はほとんど受けていないが、違法な賭博場への出入りや怪しげな商品の運搬を請け負うことがあるというのも実は知っている。
ええええ!?大丈夫なのゼン!?
まさか知らぬうちに捜査対象として見張られているのでは、と背中を冷や汗が伝った。
「……うち、何かの捜査対象なの?」
満を持して問いかける。「そうだ」と言われてもどうすることもできないけれど、目の前でずっと笑顔を浮かべているロイが不気味なのだ。
「ここじゃないよ。大丈夫」
「じゃあなんで……」
「ん?何かな?」
「だからなんで」
「ん?」
「絶対聞こえているのに、言いたくないから聞こえないふりをするのね……」
ロイは「わかっているなら聞くな」という顔をした。
私は諦めて自分の仕事に手をつけることにする。そういえば、今日はいくつか手紙と書類が届いていた。それを思い出し、カウンターの上にあった木箱から厚めの封筒を取り出す。
「あれ?差出人の名前がない」
中身は一体何だろうか。書類にしてはちょっと重い。気になるが、差出人がわからないものをゼンがいないときに開けるのはためらわれた。
封筒を見て迷っている私を見たロイが、カウンターに近づいてくる。
「それ、開けないの?」
「差出人の名前がないのよ」
「開けてみれば?」
目が開けろと言っていた。
私はあなたの部下ではないのですが、そう思う気持ちもあるけれど、ひとりじゃないなら開けてみようかと思った。
「……じゃあ」
封筒についていた紐をくるくると解き、中身をのぞいてみる。するとそこには布に包まれた銀色のペーパーナイフが入っていて、ご丁寧に「カレン」という名前まで彫ってあった。明らかに高級そうな贈り物に違和感を持つ。
「なにこれ、高そう」
「送り主に心当たりは?」
「……ない。知り合いなら直接渡してくれるか、送ってきてもすぐにわかるはず」
ペーパーナイフは家族や友人なら贈ることはあるけれど、恋人同士ならお別れを意味する。
ロイもそれを知っていたからか、カウンターに肘をつきながらからかうように尋ねた。
「恋人から?」
「いないって言わなかったっけ?」
どうしたものか、とペーパーナイフを見つめていると、ロイは空になった封筒を逆さにし、中身をさらに調べ始めた。
「ん?このにおい……」
体に悪いそうなツンとしたにおいがかすかに香る。そばに寄った私にもその香りはわかった。
ロイが怪訝な顔をしているので、私は不安になり眉根を寄せる。送り主がわからないペーパーナイフは、再び布で包まれてカウンターの上に放置されていた。
「これ、借りるよ」
ロイは封筒にペーパーナイフを素早く入れると、私の返事も待たずにその手にしっかりとそれを握りしめた。奪うように持ち去られ、私は驚きのあまり目を見開く。
「ねぇ、待って!?」
私はロイを追って、扉の方に向かった。
――カラン
タイミングの悪いことに、初めて見る顔の二十歳くらいの女性客がやってきた。ロイはまるで従業員のようにその女性を自然に中へと招き入れると、封筒を持ったまま出て行ってしまう。彼の笑顔に見惚れている女性客をそのままに。
「ちょっとロイ!」
「あの、こちらでお手紙を書けると聞いたのですが……」
「あ、はい。ようこそいらっしゃいました!」
客の女性に向かってにっこりと笑顔を作るも、いつもとは違うロイの様子が気になった。だが、客を放り出して彼を追うわけにはいかない。
ま、すぐにまた来るわよね。そうよね!?私は諦めて、仕事を開始する。
「実はその……彼に『君の手紙は長すぎて何を言いたいのかわからない』と言われてしまって……」
女性は現在、婚約者と離れ離れになっているらしい。テーブルにつくなり、両手で顔を覆って恥ずかしそうにする彼女をなだめながら、私はいつものように石板を用意するのだった。
ひっそりと静まり返った店内には、時計塔通りを行き交う人々の声や荷車の音が届いてくる。
――カラン
帳簿に目を通していた私は、扉が開いたことに気づきぱっと顔を上げた。
「やぁ、カレン。こんにちは」
手に鉢植えを持ったクオーツさんがそこにいた。話がとっても長い研究者さんである。
今日はゼンが仕上げた報告書を取りに来る予定だった。
扉からは彼の身体と一緒に、湿気の多い空気がやってくる。
「こんにちは。クオーツさん。今日は夕方に来られるはずでは?」
「雨が降りそうだったんでね。こいつがあったから早めに来たんだよ」
クオーツさんは、麻袋に半分ほど包まれている中型の鉢植えを持っていた。ギザギザの緑の葉に、クリーム色の小ぶりな花がたくさん咲いている。長身だがやせ型の彼が持っていると、かなり大きな植物に見えた。
「これは?」
私はそっと、葉の部分を指で触れた。ちくっと刺激を感じるくらい、葉の先は尖っている。
「あぁ、月桂樹。花も葉も乾燥させれば色々と使えるよ。研究室でもう必要がないからって処分することになったんだ。それでこちらでどうかと思ってね」
「まぁ、ありがとうございます!」
最近、好きな女性や妻への手紙にドライフラワー入りの手紙を送るのが流行っている。そのため代筆屋でもいくつかの種類の花を用意しているのだが、お隣のセダ商会やリタの店で余った花がときどき代筆屋に届けられていたのをクオーツさんは知っていたらしい。
彼の好意を素直に喜び、私は月桂樹の鉢植えを受け取った。
「春先だけですもんね、これ」
「そうだね。でも研究室では時期に関係なく植物を育てられる温室があるからね。薬に使えるイチョウやバラなんかは季節に関係なくずっと咲いてるよ」
鉢植えを受け取った私は、カウンターの脇にそれを置き、クオーツさんに渡す予定の書類と引き出しから取り出した。中身を確認すると、それを封筒にきれいに収納して、彼に手渡す。
「ありがとう。ゼンくんによろしくね」
「はい。こちらこそ。またよろしくお願いします」
爽やかに手を振ったクオーツさんは、封筒を脇に抱えてすぐに店を後にした。店内には少し甘い花のにおいがふわりと広がっている。
今日は雨が降りそうだから、鉢植えはキッチンに仮置きして明日になったら裏口の前の庭に出そう。私は上機嫌で鉢植えを抱え、小さく密集する花をこぼさないように丁寧に運んだ。
――カラン
私がキッチンにいると、誰かが入ってきた音がした。土のついた手を水で流し、すぐに代筆屋の方へ急ぐ。
「あら、ロイだったの。今日は何?」
ロイは黒い隊服を着ていて、どうやら巡回の途中らしい。
「さっき客がいただろう?眼鏡の男」
クオーツさんのことだろうか。まさか彼が帰るのを待っていたのか、と怪訝な顔で彼を見れば、それとは真逆にロイはニコニコと朗らかな笑顔を浮かべていた。
「いたけど……それが何か?」
ハイルさんの部下であるクオーツさんは、よく代筆屋を利用する。ロイは数に入れないとしても、なかなかハイペースで来店していた。しかも必ず予約を入れてきて、報告書や研究結果をまとめる書類を依頼しては、肺の病を治す薬のことや人体の神秘についてひたすらしゃべり続けて帰っていくのだ。
今日はめずらしくあっさり帰った方である。
「いや、別に?最近よく見るなと思って」
自分の研究について語るクオーツさんの表情は恍惚としていて、普通の女性ならドン引きだろう。私も少し引いているが、そこは客商売なのでとにかく相槌を打って微笑むことに徹している。
それに以前、気管支を患って咳が止まらなくなったとき、クオーツさんも手伝ったという薬に助けられたのだ。ちょっと変な人とは言え、多くの人の命を救っている研究者を無碍にはできないという気持ちもあった。
「最近よく見るって?」
「この店によく来てるよな」
ロイの発言に、私は自分の口元が引き攣るのがわかった。まさか知らぬうちに、この店が捜査対象にでもなっているのだろうか。捕まるようなことは何一つしていないが、ここまで観察されていると気持ち悪い。
確かに事情があって王都から逃げるようにしてレナンに来たが、罪に問われるようなことはしていないはずだ。
もしやゼンが、とまた私の頭に不安がよぎる。ゼンはいつもニコニコしているが、自分や私を害する人間にはとことん冷酷だ。
何でも屋という仕事柄、もしかすると危ないことに首を突っ込んでいるのかもしれない。最近は夜の仕事はほとんど受けていないが、違法な賭博場への出入りや怪しげな商品の運搬を請け負うことがあるというのも実は知っている。
ええええ!?大丈夫なのゼン!?
まさか知らぬうちに捜査対象として見張られているのでは、と背中を冷や汗が伝った。
「……うち、何かの捜査対象なの?」
満を持して問いかける。「そうだ」と言われてもどうすることもできないけれど、目の前でずっと笑顔を浮かべているロイが不気味なのだ。
「ここじゃないよ。大丈夫」
「じゃあなんで……」
「ん?何かな?」
「だからなんで」
「ん?」
「絶対聞こえているのに、言いたくないから聞こえないふりをするのね……」
ロイは「わかっているなら聞くな」という顔をした。
私は諦めて自分の仕事に手をつけることにする。そういえば、今日はいくつか手紙と書類が届いていた。それを思い出し、カウンターの上にあった木箱から厚めの封筒を取り出す。
「あれ?差出人の名前がない」
中身は一体何だろうか。書類にしてはちょっと重い。気になるが、差出人がわからないものをゼンがいないときに開けるのはためらわれた。
封筒を見て迷っている私を見たロイが、カウンターに近づいてくる。
「それ、開けないの?」
「差出人の名前がないのよ」
「開けてみれば?」
目が開けろと言っていた。
私はあなたの部下ではないのですが、そう思う気持ちもあるけれど、ひとりじゃないなら開けてみようかと思った。
「……じゃあ」
封筒についていた紐をくるくると解き、中身をのぞいてみる。するとそこには布に包まれた銀色のペーパーナイフが入っていて、ご丁寧に「カレン」という名前まで彫ってあった。明らかに高級そうな贈り物に違和感を持つ。
「なにこれ、高そう」
「送り主に心当たりは?」
「……ない。知り合いなら直接渡してくれるか、送ってきてもすぐにわかるはず」
ペーパーナイフは家族や友人なら贈ることはあるけれど、恋人同士ならお別れを意味する。
ロイもそれを知っていたからか、カウンターに肘をつきながらからかうように尋ねた。
「恋人から?」
「いないって言わなかったっけ?」
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「ん?このにおい……」
体に悪いそうなツンとしたにおいがかすかに香る。そばに寄った私にもその香りはわかった。
ロイが怪訝な顔をしているので、私は不安になり眉根を寄せる。送り主がわからないペーパーナイフは、再び布で包まれてカウンターの上に放置されていた。
「これ、借りるよ」
ロイは封筒にペーパーナイフを素早く入れると、私の返事も待たずにその手にしっかりとそれを握りしめた。奪うように持ち去られ、私は驚きのあまり目を見開く。
「ねぇ、待って!?」
私はロイを追って、扉の方に向かった。
――カラン
タイミングの悪いことに、初めて見る顔の二十歳くらいの女性客がやってきた。ロイはまるで従業員のようにその女性を自然に中へと招き入れると、封筒を持ったまま出て行ってしまう。彼の笑顔に見惚れている女性客をそのままに。
「ちょっとロイ!」
「あの、こちらでお手紙を書けると聞いたのですが……」
「あ、はい。ようこそいらっしゃいました!」
客の女性に向かってにっこりと笑顔を作るも、いつもとは違うロイの様子が気になった。だが、客を放り出して彼を追うわけにはいかない。
ま、すぐにまた来るわよね。そうよね!?私は諦めて、仕事を開始する。
「実はその……彼に『君の手紙は長すぎて何を言いたいのかわからない』と言われてしまって……」
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