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3章
4.偽聖者は恋を知る《2》
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『レダ……? どうしたの?』
俺は無意識に足を止めてしまい、その突然の行動を訝しがるようにゴートは掌を振る。
『というか、レダ。顔が真っ赤だよ?』
ゴートの文字を流し読みしながらも、それに上手く反応を返せない。何故なら、今、答えが出てしまったから。
──俺は、フシェンに恋をしている。
ぶわっと噴き出すように感情が溢れ、顔に熱が集まる。今更ながら、理解した。俺はもっと早くに気付いていたのに、きっと見ない振りをしていた。
誰かを好きになっても、その相手には呪いで嫌われる。もし恋をしても、ひどく傷つくことになる。それが、世界で一番大切な相手だったら、どれほど傷つくか。
だから、知らない振りをした。
ああでも、もう伝えていいのだろうか。気付かないふりをやめていのだろうか。
どの時も、最初に俺へ手を差し伸べてくれたのは彼だった。大切なものをくれて、助けてくれて、少し歪で、けれどとても寂しがり屋で。
「……俺は愛している、んだな」
自分の感情を噛み締めるように声に出して、確認する。それは嬉しくもあり、幸せでもあり、少しだけ怖くもあった。
「い、今の声なんだ! レダ兄、大丈夫か!」
俺が突如笑って大声を出したせいだろう、エンジが小走りでこちらに向かってくる。俺の元に近づくと心配そうな表情で、こちらを気遣ってくれる。
そうだ。罰の作用が薄まっていると知った今だからこそわかる。エンジがこうして心配してくれるのも、あの日俺の代わりに怒ってくれたことも、全て俺のことを考えての行動だったのだ。
本当は嫌われていると考えていたせいで、ずっと誤解していた。
俺は、感極まって近づいてきたエンジを抱きしめる。俺より背丈の低いエンジの体は、俺の腕の中にすっぽりと収まった。
「へ? れ、レダ兄」
エンジの困惑したような声が聞こえるが、俺は構わずに力強く抱きしめた。
「感謝する、エンジ。俺の代わりに怒ってくれて、心配してくれて……ありがとう」
エンジは俺の言葉に対して、何も答えなかった。一瞬だけ、時が止まったように体を硬直させ、まるで慰めるように俺の背中を叩いた。
俺は、エンジの顔を見ようとしたが逃げるように彼は俺の肩口に顔を埋めた。それが彼なりの照れ隠しなのだろうと、感じた。
エンジの十代らしい姿が見れて、微笑ましくて俺もそれ以上は何も言わなかった。
暫くはそのままでいたが、突如禁書庫内に騒音が響き渡る。その音にびくりと肩を震わせ、二人して驚きで固まっていると、声が聞こえた。
「レダ様、何かありましたか!」
聞こえてきた声は、フシェンのものだ。
「今、レダ様の大声がこちらにまでも届きました。返答がなければ聖騎士の特権として禁書庫内に入らせていただきます!」
俺とエンジは目を見開きながら互いに目を合わせる。そして、次の瞬間エンジは苦虫を嚙み潰したような表情を見せた。
「うるせえ! クソ野郎! 何勝手に禁書庫に入ってきてやがる!」
エンジは眦を決して、扉の方へ向かいながら怒鳴り声を上げる。
「誤解です、エンジ様。私は入っておりません、ただ扉を開いただけで……」
「屁理屈言ってんじゃねえ! ダーティス、てめえもだ! 隣にいるならしっかり、そいつを……」
部屋の扉近くで、ぎゃあぎゃあと言い争っているフシェンとエンジの声が部屋中に響く。ダーティスの悲しそうな声が参戦し始めたので、そろそろ止めに入ったほうがいいだろうか。
俺がそちらに向かおうとした時、俺の靴先に何かが当たった。足を止めて、見下ろすと転がっていたのは本だ。
それはエンジが選んでくれた中の一冊で、どうやら先ほど立ち上がった時にテーブルから落ちたようだ。俺はその本を掴んで、徐に開く。
開いたページは丁度、使徒に関しての内容だった。しかし、そこに書かれていたのはもう一人の使徒、アンダリアとは別のシャウーマ神の片翼のことだ。
ふとアンダリアとは違う使徒の存在が気になって、俺はページ捲った。しかし──
「なに……?」
──そこから先には何もなかった。
もう一人の使徒について書かれていたであろうページは全て、誰かに切り取られていた。
◆◆◆
「くそ! 最低だ! 何て日だ!」
「あまり動かれると、うっかりと手の力が抜けるかもしれません。大人しくしていただけますか?」
「あぁ!?」
前方で騒いでいるのはエンジとフシェンだ。今、エンジはフシェンに背負われた状態で螺旋階段を上っている。こうした現状になったのは少し前、フシェンが扉を開いて声をかけた時のことだ。
エンジがフシェンに文句を言い合ってる時、なかなかやってこない俺が気になったエンジが引き返そうとして、蹴躓いたのだ。
それは見事な転びっぷりだったそうで、受身を取れずに派手に転んだ。そして、その際にエンジは軽く足を捻ってしまったのだ。
治療を受けるにしても地上に上がらなくてはならず、長い螺旋階段は上りきらなくてはならない。その為、急遽フシェンがエンジを背負って階段を上ることになったのだ。さすがにエンジだけ先に帰らせる訳にはいかず、俺も一緒に帰ることにした。
「……結局、もう一人の使徒はわからずじまいか」
エンジには軽く聞いたのだが、あの禁書庫でもう一人の使徒について書かれた本はその全てが破られたり、紛失しているそうだ。だからこそエンジでさえも名前を知らない。
ここまで徹底的に隠されているのは、何か理由でもあるのだろうか。
俺は無意識に足を止めてしまい、その突然の行動を訝しがるようにゴートは掌を振る。
『というか、レダ。顔が真っ赤だよ?』
ゴートの文字を流し読みしながらも、それに上手く反応を返せない。何故なら、今、答えが出てしまったから。
──俺は、フシェンに恋をしている。
ぶわっと噴き出すように感情が溢れ、顔に熱が集まる。今更ながら、理解した。俺はもっと早くに気付いていたのに、きっと見ない振りをしていた。
誰かを好きになっても、その相手には呪いで嫌われる。もし恋をしても、ひどく傷つくことになる。それが、世界で一番大切な相手だったら、どれほど傷つくか。
だから、知らない振りをした。
ああでも、もう伝えていいのだろうか。気付かないふりをやめていのだろうか。
どの時も、最初に俺へ手を差し伸べてくれたのは彼だった。大切なものをくれて、助けてくれて、少し歪で、けれどとても寂しがり屋で。
「……俺は愛している、んだな」
自分の感情を噛み締めるように声に出して、確認する。それは嬉しくもあり、幸せでもあり、少しだけ怖くもあった。
「い、今の声なんだ! レダ兄、大丈夫か!」
俺が突如笑って大声を出したせいだろう、エンジが小走りでこちらに向かってくる。俺の元に近づくと心配そうな表情で、こちらを気遣ってくれる。
そうだ。罰の作用が薄まっていると知った今だからこそわかる。エンジがこうして心配してくれるのも、あの日俺の代わりに怒ってくれたことも、全て俺のことを考えての行動だったのだ。
本当は嫌われていると考えていたせいで、ずっと誤解していた。
俺は、感極まって近づいてきたエンジを抱きしめる。俺より背丈の低いエンジの体は、俺の腕の中にすっぽりと収まった。
「へ? れ、レダ兄」
エンジの困惑したような声が聞こえるが、俺は構わずに力強く抱きしめた。
「感謝する、エンジ。俺の代わりに怒ってくれて、心配してくれて……ありがとう」
エンジは俺の言葉に対して、何も答えなかった。一瞬だけ、時が止まったように体を硬直させ、まるで慰めるように俺の背中を叩いた。
俺は、エンジの顔を見ようとしたが逃げるように彼は俺の肩口に顔を埋めた。それが彼なりの照れ隠しなのだろうと、感じた。
エンジの十代らしい姿が見れて、微笑ましくて俺もそれ以上は何も言わなかった。
暫くはそのままでいたが、突如禁書庫内に騒音が響き渡る。その音にびくりと肩を震わせ、二人して驚きで固まっていると、声が聞こえた。
「レダ様、何かありましたか!」
聞こえてきた声は、フシェンのものだ。
「今、レダ様の大声がこちらにまでも届きました。返答がなければ聖騎士の特権として禁書庫内に入らせていただきます!」
俺とエンジは目を見開きながら互いに目を合わせる。そして、次の瞬間エンジは苦虫を嚙み潰したような表情を見せた。
「うるせえ! クソ野郎! 何勝手に禁書庫に入ってきてやがる!」
エンジは眦を決して、扉の方へ向かいながら怒鳴り声を上げる。
「誤解です、エンジ様。私は入っておりません、ただ扉を開いただけで……」
「屁理屈言ってんじゃねえ! ダーティス、てめえもだ! 隣にいるならしっかり、そいつを……」
部屋の扉近くで、ぎゃあぎゃあと言い争っているフシェンとエンジの声が部屋中に響く。ダーティスの悲しそうな声が参戦し始めたので、そろそろ止めに入ったほうがいいだろうか。
俺がそちらに向かおうとした時、俺の靴先に何かが当たった。足を止めて、見下ろすと転がっていたのは本だ。
それはエンジが選んでくれた中の一冊で、どうやら先ほど立ち上がった時にテーブルから落ちたようだ。俺はその本を掴んで、徐に開く。
開いたページは丁度、使徒に関しての内容だった。しかし、そこに書かれていたのはもう一人の使徒、アンダリアとは別のシャウーマ神の片翼のことだ。
ふとアンダリアとは違う使徒の存在が気になって、俺はページ捲った。しかし──
「なに……?」
──そこから先には何もなかった。
もう一人の使徒について書かれていたであろうページは全て、誰かに切り取られていた。
◆◆◆
「くそ! 最低だ! 何て日だ!」
「あまり動かれると、うっかりと手の力が抜けるかもしれません。大人しくしていただけますか?」
「あぁ!?」
前方で騒いでいるのはエンジとフシェンだ。今、エンジはフシェンに背負われた状態で螺旋階段を上っている。こうした現状になったのは少し前、フシェンが扉を開いて声をかけた時のことだ。
エンジがフシェンに文句を言い合ってる時、なかなかやってこない俺が気になったエンジが引き返そうとして、蹴躓いたのだ。
それは見事な転びっぷりだったそうで、受身を取れずに派手に転んだ。そして、その際にエンジは軽く足を捻ってしまったのだ。
治療を受けるにしても地上に上がらなくてはならず、長い螺旋階段は上りきらなくてはならない。その為、急遽フシェンがエンジを背負って階段を上ることになったのだ。さすがにエンジだけ先に帰らせる訳にはいかず、俺も一緒に帰ることにした。
「……結局、もう一人の使徒はわからずじまいか」
エンジには軽く聞いたのだが、あの禁書庫でもう一人の使徒について書かれた本はその全てが破られたり、紛失しているそうだ。だからこそエンジでさえも名前を知らない。
ここまで徹底的に隠されているのは、何か理由でもあるのだろうか。
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